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『SAW 2』

2006年03月27日
低予算ながら、アイディア満載・仕掛けたっぷりな内容で成功を収めたソリッド・スリラー『ソウ』から、たったの一年。
誰もが予想した通り、パート2が早くも登場です。
しかも、一作目で監督、脚本を勤めていた発案者の二人(リー・ワネル&ジェームズ・ワン)は外されるという、“ダメ続編”の王道とも言える状況での製作は、観る前からB級の香りがプンプン漂ってきます。
どれくらい期待を裏切らない出来なのだろう・・・と、ワクワクしながら鑑賞しました。


で、見事に期待通りの“ダメ続編”だったのでした。


その、てんでダメなあらすじをざっと書きますと、
謎の連続殺人鬼・ジグソウの犯行が続く中、ついにその現場に残されたヒントからジグソウの隠れ家を発見!
←犯行に使われた機械に書いてあった、製造会社の住所が、そのまま隠れ家だと推理される。 これ、ヒントでも何でもないと思うんですが・・・。 CSIの面目丸潰れ。
警視庁の愉快な仲間達が、隠れ家に到着。ジグソウを発見!  青島! 確保だー!!
←明らかに、警察の到着を待ち構えていた犯人。なのに家の入り口には痛そうな仕掛けが用意してあり、警官がまんまと死傷。。そこに仕掛け作っとく意味、あるのか?
実は別の場所に8人の男女が監禁済みで、その中には逮捕に来た刑事の息子もいた!
←「2時間後に死ぬ仕掛けだよ」と言われているのにも関わらず、証拠品や家宅捜索から、場所を割り出す素振りも見せず、(8人を映す)モニターをのんきに眺めている愉快な仲間達。 そんな中、刑事は息子を思い、一人涙を流す(でもやっぱりモニター見てるだけ)。
一方8人は、自分達が脱出不可能な状況にあり、しかも神経ガスによって2時間後には死に至るという事を知る!
←「解毒剤は金庫の中だよ」 「みんなの頭の後ろに注目しようね」 「その順番は“虹の彼方”だよ」 って、ちゃんとヒントをくれているのに、まったくそこを探ろうとしない8人衆。 やりたい放題に行動して、死者続出。
警視庁の愉快な仲間達、時間が余っているのでダラダラしてみる。 
息子を囚われた刑事は、“ジグソウ逮捕に人生懸けて来た”女刑事の発案で、やたらと証拠品をひっくり返したり損壊させたりしてみる。 
でも効果無かったので、今度は犯人に殴りかかったりする。 キレる40代!

←とにかく、愉快な仲間達は時間を持て余している。 そして監督も、この設定を持て余していたに違いない。
7人衆が監禁場所を探索。
あちらこちらに個人宛のメッセージと解毒剤獲得の仕掛けを発見するも、ことごとく失敗。

←どれだけ話が進めど、一向に協力する姿勢が見えない7人衆。  頭が悪いだけなのか? いいえ、着実に死体の数を増やして行かないといけないさだめの“続編”だからです。
実は7人衆は、全て刑事に恨みを持つ人間だと判明。息子が危ない!
←観客に危機感を与えたかったのでしょうが、そんなにハラハラ出来ない、ヘッポコな脚本(&演出)。
刑事の拳の圧力に負け、ついに犯人が監禁場所を吐く! 
息子はその頃、謎の女性(前作で死の仕掛けから唯一生き延びていた、元麻薬患者)と二人、キレたチンピラから必死に逃げ続けていた! 
刑事は救出に間に合うのか?!

←刑事が犯人の要求で、単独行動で救出に向うので、またもやブラブラする愉快な仲間達。  どうする?オレら?  じゃ、メシでも喰いに・・・わー!監禁場所の割り出しに成功しちゃったー!  ・・・じゃ、メシはお預けって事で・・・。
監禁場所にそれぞれ到着する、刑事と愉快な仲間達。
刑事は息子を探して地下のバスルームに辿り着くが、そこにいたのはミイラ化した死体と、変なマスクのもう一人の犯人! 
その頃、“ジグソウ一本槍”の女刑事は、犯人(ジグソウ)の隠れ家の中で、驚愕の事実を知る!

← ・・驚愕、 ねぇ・・・


とにかく、続編に求められる“血を2倍・死者を2倍・爆発も2倍”というセオリーを忠実に守って進む物語は、爆発こそ無いものの、頭数の為だけに無意味に集められた登場人物が、これまた無意味に死んでゆき、緊張感は微塵も見あたりません。
前作のラストで観客の度肝を抜いた、“ノコギリでアレをギコギコ”に負けじと用意された“ナイフでアソコをギコギコ”も、所詮2番煎じで、大したインパクトはありません。

とにかく、意味ありげに差し出された謎解きや仕掛けは、どれも中途半端で不消化極まりなし。
中でも私が一番許せなかったのは、金庫開けのキーワード“虹の彼方に”の意味が明かされなかった事。
もう一つのキーワード“頭の後ろ”に気が付いたのは、たった一人。
その一人が、他の女子供をシャイニングばりに追いかけるうちに、映画の尺が足りなくなったのか、「まぁいいや」と思ったのか、《影の真犯人コーナー》が始まってしまい、結局金庫の事はうやむやにされてしまったのです。
これじゃあ気になって寝られやしないじゃまいかーー!!


そりゃ前作にも、ストーリーの矛盾とか適当さはありましたが、それ以上にそれを補うだけの勢いや(作り手の)情熱がありました。
この続編には、情熱も無ければ勢いも無い。
「やったー!当たったー!! 今のうちに続編作らにゃー!!」って、 それだけなのです。


やだやだ。 大人の世界って。


そして、誰もが予想したとおり、『ソウ3』も製作決定のようです。


この展開こそが、ある意味一番“ソリッド・スリラー”だったりして・・・。




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