■『DEATH NOTE デスノート/the Last name』 (後編)
先月、『デスノート 前編』を観てから一ヶ月・・。
あんなに興奮して、あんなに後編への想いが高鳴って、あんなに待ちきれない!!と思っていた筈なのですが、変態村の愉快な仲間たちにうつつを抜かしている間に、後編のレンタルはバッチリ開始されていたのでした・・。
・・・人間って、不思議な生き物ですよね・・。
いや、忘れてた訳じゃないんですが・・。
さて、そんな一日千秋の想いで待ち続けた『DEATH NOTE 後編』を、やっとこさ鑑賞しましたので、さっくりとレビュー行ってみたいと思います。
あらすじ・・
そのノートに名前を書けば、誰でも殺せる死神の秘密兵器“デスノート”。
そのノートを、ついウッカリ拾ってしまった夜神月(やがみ・らいと)は、持ち前の正義心にロケット燃料並みに火が点いてしまい、不起訴になったり無罪放免になった凶悪犯罪者に天誅を与える、神・キラとなりました。
国際警察機構は日本に本部を置き、真犯人確保の為世界的名探偵・Lを送り込みます。
ところがキラ(月)もLも大天才だった為に、なかなかシッポを出す事も、シッポを掴む事も出来ないまま、世界の凶悪人は淘汰されて行きました。
そんな中、とある死神が人間に恋をし、新たなデスノートを彼女に渡します。
その“第2のキラ”こと弥海砂(あまね・みさ)は、自分の家族を惨殺しながら不起訴になっていた憎き犯人をキラによって始末されていた事から、盲目的なキラ信者だったりしました。
キラを神と崇める海砂は、“死神の目”という「顔を見ただけでその人の名前と寿命が判る」能力を手にした為、キラの正体が月だということを知り、しかもその月がかなりの美形だった為に、ロマンティックが止まらない状態に。
一方、Lから「あんたがキラでしょ」と、事あるごとに圧力を掛けられていた月は、自分にお熱である海砂の“死神の目”を利用して、目の上のたんこぶであるLを始末しようと企んでいました。
2重、3重に張り巡らされた月の策略とは・・。
Lの知能は、月のトラップを見抜くことが出来るのでしょうか・・。
今、2人の天才による、最期の闘いが始まろうとしていました・・!
結論から言うと、面白かったです。
非常に面白かったです。
べらぼうに面白かったです。(しつこい?)
前編を観たときは、テンポの良さや設定の面白さに大興奮しながらも、人の生き死があまりにゲーム感覚で操られたり、「ほんとのトコ、製作者は何を伝えたかったのか?」と言う点にはてなマークが浮んだりしていたのですが、後編を観てそんな邪心は全て吹き飛びました。
別の言い方をすれば、「真面目に考えるのがバカらしくなった」とも言えます。
“世界的名探偵”“超天才”“人間とは思えない頭脳の持ち主”であるLが、この連続殺人(キラによる粛清)を真面目に解明しようとすればする程・・。
“正義心の塊”“法の番人”“料理の鉄人を仕切っていたとは思えない”月の父で刑事部長の夜神総一郎が、真摯な捜査で男っぷりを上げれば上げる程・・。
そして、その他の捜査本部の皆さんが、この事件の解決に奔走すればするほど浮き上がってくるバカバカしさ。
犯人はヤス。
じゃなかった、
犯人は死神。
ですもの。
どんなに刑事さんが頑張ってみたところで、死神に手錠は掛けられないし、月が実際やった事はノートに罪人の名前を書いただけなんですから、それが何の罪になると言うのでしょうか。
凶器であるノートがこの世の物でない時点で、捜査本部の存在意義なんて無いも同然なんですもの。
だって、ファンタジーなんですもの。
その熱意は、キラ逮捕にではなく、もっと別の所に向ければいいんです。
Lも、「キラがキラが」と言いながら甘味ばっか食べてないで、不起訴になったり逃げ遂せている極悪非道な罪人をとっちめる事に集中してればいいんです。
そしてホントに、六法全書が意味を成す世の中になってれば、キラに出番なんて無い筈じゃないですか。
この“法の矛盾さ”というか“法の無力さ”は、実際の社会でも痛感する所であり、だからこそこのような漫画(原作)が出て来たのでしょう。
人を殺しておきながら、数年で社会復帰って・・・ なんですか?それは。
人を殺しておきながら、“過失致死”って・・・ なんなんですか?それは。
この国では、“殺人”と言う事に対して、罰が軽すぎます。
もしも“デスノート”が本当に在り、その効力を私利私欲に走る事無く使用できる人間がいたなら・・。
この世界はもっと、平和になるのかもしれません。
「悪い事をすれば、罰せられる」・・。
基本中の基本が揺らいでいるからこそ、悪い事が減らないという現実。
イジメにしても、給食費にしても、飲酒運転にしても、
「もしやったら死刑」
と言われたら、それでもやる人が果たしてどれ位いるでしょうか。(これは極論ですが)
月が築こうとしていた理想世界は、どんなものだったのか。
それは、私達が切望している世界だったのかもしれません。
しかし、人の生死を思うがままに操れる道具を手にして、それでも暴走しないでいられる人間なんて存在しないのもまた事実。
結局人間は、愚かで浅はかで救いようの無いモノだと、死神が笑う声が聞こえてきそうです。
謎解きや刑事さんの熱意は、全く持ってムダでしかない本作ですが、ファンタジーな設定の中にも、この世界への問い掛けがたっぷり込められている気がして、たっぷり楽しめる作品だったと思います。
またしばらくしたら、観たくなるような気がします。
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☆コメント
☆冤罪
明らかに殺人犯だったら問題ないんでしょうけどね〜冤罪だったら大変です。
犯人の名前を書くんじゃなくて、「○○を殺した者が心臓発作で・・・」などと書けたら便利なのに〜
犯人の名前を書くんじゃなくて、「○○を殺した者が心臓発作で・・・」などと書けたら便利なのに〜

