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『マニアック2000』

2007年03月03日
ハーシェル・ゴードン・ルイス(1926~)
代表作 『血の祝祭日』 『悪魔のかつら屋』 『ゴア・ゴア・ガールズ』
・・・映画史上、初めて画面に「はらわた」を映し出した作品を撮った事から、“スプラッター映画の始祖”と評される。



どうですか?
こんなん、どうですか??


何が?!

誰も突っ込んでくれないので、自分で自分に軽くツッコミを入れてみました。
いきなりマニアックな基礎知識から入りました、今回のレビュー。
普通の映画ファンの方には、生きて行く上で全く必要ない基礎知識ですので、もう何でしたらそういう方は、今回のレビューは読み飛ばして下さって結構です。
と言うか、読み飛ばして下さい。(涙)

先日の 『変態村』 が、あまりに物足りない消化不良だった為、今回はスケールを思い切り拡大して、何と変態が2000人も出てくるその名も 『マニアック2000』 を鑑賞してみました。
2000人ですよ!2000人!!
これがイナバ物置だったら、軽く潰れちゃってますよ。

ちなみに、過去にビデオで発売された時のタイトルは、ズバリ『2000人の狂人』。
ストレート直球勝負です。

そして、原題は『TWO THOUSAND MANIACS』。
お尻に“ ! ”が付いているんですよ!“ ! ”が!!
作品に、ただ事ではない勢いを感じるじゃないですか!!

まぁ観終わった時には、ズバリ“勢い”だけしか無かったと言う事に気付かされるのですが・・。

あらすじ・・・
何やら胡散臭い若者が、ドライヴ中のカップルを、とある町に誘い込んでいました。
その町では今まさに、何かを祝う「100年祭」が始まろうとしており、誘い込まれたカップルたちはその祭りの主賓として、町民の大歓声のうちに迎えられたのです。
どう見ても怪しげな「100年祭」なのに、カップルたちはまんまと参加を決意。
しかも、祭りの日程は一泊二日。

泊まるか? 普通??

疑う事を知らない素直なカップルたちは、見ず知らずの町の、内容も判らない祭りを楽しむ気マンマンでチェックインしてしまうのですが、実は、この町は100年前、南北戦争の最中に北軍の手によって大虐殺された過去を持つ哀しき町であり、町民が祝っていたのは“憎っくき北軍、ひいては北部の人間”に仕返しをする「100年祭」だったのです。
復讐するのに100年も待っていた町民たち。
執念深いのか、控え目な性格なのか、どっちつかずなI need you (←意味なし)


町民の物騒なお祭りの出し物に使われてしまうカップルたち。
しかし、ただ一人“祭り”に不信感を抱いていた教師のトムだけは、単身町中を嗅ぎ回り、町の秘密が記された石碑を見つけ、友人のテリー(美人)に教えます。
その間も、罪の無いカップルが“北部出身”と言う理由だけで、ザクザク殺されて行き、トムとテリーもまた、秘密を知った事を感付いた町民に追い掛けられる羽目に。
そして、間一髪で町民から逃れたトムとテリーは、とりあえず夜も更けて来たのでホテルに戻ります。

戻るか? 普通??

一夜明けて、町民のボルテージは益々勢いを増すばかり。
2日目の演目の準備に余念が有りません。
疑い始めているトムとテリーには、念の為見張りを付けて軟禁し、残るカップルに手の込んだ復讐を始めます。
イヤだなんて言わせません。
イヤだなんて言う奴には、こう言い返してやるのです。
「バカ言ってんじゃないよ!
準備にどれだけ苦労してると思ってんだ!!」


知らんがな・・・

全く以って理不尽な逆ギレをされながら、カップルたちは無残に殺されて行きます。
軟禁されていたトムとテリーは、何とか部屋から抜け出し、自分達が乗って来た車をその辺のクソガキ少年を言い包めて、奪還する事に成功。
追いかけてくる町民から間一髪で逃れて(2回目)、最寄の警察署に逃げ込みます。

二人を逃がしてしまった町民は、慌てる事無く祭りの後片付けに取り掛かり、警官とトム&テリーが再訪した時には、何と町はキレイサッパリ跡形も無く消え失せていたのでした。

狐につままれた様なトムとテリーに、警官は重い口を開き、こう語りだします。
「実は昔、この地にあった町は北軍の虐殺に遭い、町民全員が全滅してしまったんだ・・」

うん、・・それさっき見たわ・・石碑で。

警官の衝撃告白に、動揺を隠せない2人。
さっき見た石碑に同じ事が書いてあったのに・・・。
・・メメントばりの記憶力しかないんですかね? このカップルは。
自分達が遭遇したのは、100周年記念で蘇った、哀しき亡霊たちの復讐劇(腹いせ?)だったのだと認識した2人は、一目散におぞましい地を後にするのでした。

そして、捕らえたカップル全員は血祭りに出来なかったものの、4人殺して大満足の亡霊たちは、次の200周年祭を心待ちにしながら、再び長き眠りにつくのでした。


どうですか! この穴だらけのストーリー!
こんな穴だらけの傘じゃあ、僕の心に降る雨は凌げないよ・・!こんばんは、小田和正です!うそです!

このトコトンくだらないストーリーを盛り上げているのは、チープで手作り感溢れる特殊メイクの数々。
血糊に見せる気、・・あんのか? と思わずにはいられない、原色バリバリの赤い血。
マネキン色豊かな、ちぎれた手足の数々。
撮影された当時(1964年)にしてみれば、革命的な特殊メイクだったのかもしれません。

・・・違うな。 多分。

しかしまた、そんな安っぽく100%ハンドメイドな特殊メイクが、独特の気味の悪さを演出しているのもまた、事実だったりします。

恐るべし・・・ 
スプラッターの始祖・・!!


実は、ラストで町の痕跡が消え失せて、町民たちが霧の中に消えてゆくシーンを観て初めて、町民たちが亡霊だったことに気付いた私。
それまでは、町民は虐殺された人々の子孫(や親戚縁者)なのだと思っていました。
案外、監督もその点はラストの大オチのつもりだったのかも知れません(そういう節がある)が、いかんせん適当極まりないストーリーですので、真偽の程は藪の中です。

あと、亡霊扱いされていた町民たちですが、亡霊の割には実体を持って祭りを開催していたので、私としては亡霊ではなくゾンビだと解釈しております。

まぁ、どっちでもいいんですけどね!

「残酷シーンは度が過ぎるとギャグになる」と言う法則を身をもって証明してくれる、面白い作品でした。
勢いだけでもいいじゃない! ていうか勢いって大事だよ!みんなも覚えとこうね!


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