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20070301132716.jpg  


オスカーの興奮も、やっと収まり始めた今日この頃。
いかがお過ごしですか?

それにしても去年と今年の主演男優賞の受賞者って、ホント地味ですね。
シーモアさんにせよウィテカーさんにせよ、今まで助演でおいしい所を持っていっていた個性派が、真ん中のスポットライトを浴びる様になるだなんて・・。
日本で言えば、私の心の恋人・佐野史郎さま『日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞を獲るようなものですよ。

両脇に並ぶ西田敏行・緒形拳・オダギリジョーから祝福され、前年の受賞者・寺尾聰からトロフィーを受け取る史郎さま・・。

無 い な ・ ・ ・ 。

派手なスポットライトがあたる事は無いでしょうが、これからも私の愛は、史郎さま、あなただけに・・・!

・・のろけ(?)はこれくらいにして、本題に入りたいと思います。

ド変態のあらすじ・・・
老人ホームの慰問等で生計を立てている、売れない歌手のマルクは、次の営業先に向かう途中道に迷ってしまいます。
その上車も故障してしまったマルクは、偶然通りかかったボリスと言う若者に紹介された民宿に立ち寄る事に。
自分の事を元コメディアンだと言い放つ民宿のオヤジ・バルテルは、マルクをアーティスト仲間と認定し、親近感出しまくりです。
内心「お前なんかと一緒にすんなよ」と毒づいていたマルクでしたが、車を直してもらう為にバルテルにおもねってみたりなんかしてみたり。

結局車の修理に時間が掛かる為、一日民宿に足止めされる事になったマルクに、バルテルが一つだけ忠告を発します。
「村にだけは行っちゃなんねぇぞ」

・・・ここは村じゃないんですか?

住所に「字(あざ)」が付きそうな地にある民宿ですが、どうやら村はまた別の括りになるようです。
オヤジのありがたい忠告を頂戴したものの、それを守っていたらホラーにならないので、きっちり村に迷い込むマルク。
そこで彼が見たものは、臭そうで汚らしい朴訥な村民たちが家畜の牛を相手に、性欲の処理を行っている場面でした。

「さあさ、思う存分ドン引きして下さいな!」
と言う監督の雄叫びが聞こえて来そうな、凄まじく下品なシーン。
タイトルにある『変態』が、堂々と証明された瞬間です。


見てはいけないモノを見たマルクは、あわてて民宿に引き返すのですが、実はその民宿でも、もう一人の変態が覚醒しようとしていたのです。

変態村に迷い込んだマルクの、生死(と貞操)を懸けた闘いが、今始まる・・・。


わちゃー・・・

そうとしか言いようが無い、正真正銘・最低映画です。
最低映画なんですが、カメラワークや俳優さんの怪演や独特の後味を残すエンディングは、「時間のムダ」とまでは言えない余韻を残してくれます。
変態、変態、と言っていますが、要は純粋な愛の持ち主の集まりと、言えなくも無い事も無い・・イヤやっぱり無いか。

冒頭の老人ホームの段階で、お年寄り相手にモテモテのマルク。
ついでにホームの年増の職員からもモテモテ。
民宿のもっさいオヤジからもモテモテ。
村の長老からも、村民全員からもモテモテ。
そんな登場人物の愛を一身に受け止めるマルクは、ある意味幸せなのかもしれません・・イヤそれも無いか。

お年寄りにしても年増の職員にしても、変態村の愉快な仲間たちにしても、皆自分の愛を捧げる相手がおらず、モンモンとしているだけなのです。(村民に関しては、近隣の町に嫁探しに行けば済む事なんじゃないかとも思いますが)
そこにナイスタイミングで現れたマルクに皆の熱視線が集中するのは、言ってみれば “工業高校に4人だけの女子” とか “短大の幼児教育学科に1人だけの男子” と同じ原理のような気もします。

惚れたアンタが悪いのか・・、
惚れさせたアタイが悪いのか・・、
イヤ、マルクは悪くないか。

村人が猟犬代わりに駆り出させるノブタの、「ピギャー!ピギャー!」という鳴き声が実に耳障りで、映画に対する不快感を煽りたてる事に大いに貢献しています。
また、『カノン』や『アレックス』や『ハイテンション』で、観客を不快感のどん底に追いやった実力派・フィリップ・ナオンが、またまた登場。
“変態村の長”、つまり“キング・オブ・変態”としてマルクを恐怖のどん底に叩き落しているのも、ホラーファンにはたまらないキャスティングでしょう。

そして、マルクが村民にレイプされるくだりがあるのですが、そこでカメラは俯瞰に切り替わります。
冷めた視線で悪辣な行為を撮るこのシーンは、ラース・フォン・トリアーの作品を彷彿させ、とても印象なシーンだったと思います。

でもまぁ色々言った所で、最低な事に変わりは無いのですが。


センス抜群の邦題『変態村』に釣られて、前々から借りたかった本作。
レンタル店に3本置いてあるうち、2本が貸し出し中(私を含めて)だった事を、観終わった刹那思い出し、
「岡山でこんな思いをしているのは、私だけじゃない・・」
と、不思議な安堵感を覚えました。
あと、そのもう一本を借りた方に対する、厚ーーい連帯感。
その方にも、出来ることなら伝えたいです。

あなただけじゃない・・!
あなただけじゃないんだよ・・・
と。

そんな、“鑑賞した者たちの心を一つにまとめる”と言う不思議な力を持つ、最低映画を撮ったのは、ベルギーの新鋭ファブリス・ドゥ・ヴェルツ。
ユリオカ超特急みたいなご面相のこいつが、特典映像で本作について大いに語っていたのですが、
20070301213852.jpg  ←「・・この作品は、ルイス・ブニュエル、アンドレ・デルヴォー、アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキー等のヨーロッパ映画の影響を大きく受けているんだよね。意外だろうケド僕はデルヴォーが好きなんだ。彼は過小評価されていると思うね。


・・って知らんわい!!

何がどうなったら「意外」と言う印象が湧いてくるのか、さっぱり判りませんが、本人いわく「意外」なんだそうです。
あと、本作の一番の大爆笑シーン“村の居酒屋で村民☆ダンス☆レボリューション”は、そのデルヴォー監督作品『イヴ・モンタンの深夜列車』のワンシーンをイメージしているそうです。

『イヴ・モンタンの深夜列車』は観た事ありませんが、どうまかり間違っても、こんな最低映画では無い事だけは確かだろうと思います。

くれぐれも、「お下劣はいいけど下品は許せない」方や『花より男子』が一週間の楽しみになっているような、健全な生活を好む方は、絶対にご覧にならないようお奨めします。

でも、もしご覧になった方は、鑑賞後やり場の無い思いに駆られても大丈夫。

あなただけじゃない・・!
あなただけじゃないんだよ・・!!

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☆コメント

☆まだ見てません

なかなか勇気が出なくて・・・ 未だ見れていません。。
どうするか・・・ (^_^;)

精神的外傷を受けてしまいそうで、同じく踏み切れないわたしです・・・

☆観る勇気、観ない勇気

コンドウさん、

コメントありがとうございます♪
観てしまっても、後悔するような後味の悪さは無いかと思います。
ただ、観なくても、人生全く損しないかとも思います。

こちら側にお越しになる日を、お待ちいたしておりますi-189


i-265i-265i-265i-265i-265

るしはさん、

コメントありがとうございます♪
『ドッグヴィル』が鑑賞に堪えれる様でしたら、これも大丈夫だと思いますよ。
ゴアシーンも無いですし。

ただ、勢いだけで借りると痛い目に遭う可能性大ですよi-229






こんばんわ。
このタイトル、このジャケット、
きにならないはずがないですよねぇ。
そして鑑賞後、なんとも言えぬ心境に。。
いや、鑑賞中から(汗
レンタル店に3本とは、店も思い切った仕入れをしたもんですわ(;_ _)

☆ジャケットの絵

PINOKIO さん、

コメントありがとうございます。
ジャケットの写っていた十字架の人は、主人公だとばかり思っていたら、違う人だったんですね。

色んな意味で裏切られた作品でした。

☆初めまして

1週間を持っておいで
僕の1週間と合わせれば
君と僕にとって
素敵な2週間になる

冒頭でこの曲を聴いた時、この映画にただならぬ物を感じたものです。
そして、バリカンで髪を刈られているシーン。
主人公が笑っているようにしか思えず、こいつもドMな変態野郎じゃないかと思いました。

ラストの十字架に張り付けられてた人物はグロリアではないかと踏んでいますが、どうでしょう?
あそこに住む人はみんな男。
赤い服着た人は女役の男。
そして、グロリアも男。

いかんせん、この映画を観た人が周りにいないもので、感情の矛先がいつも自分に向いて困っていました。
俺だけじゃない、俺だけじゃないんだ…(涙)

初コメントがこの映画ですみません。

☆コメントありがとうございます!

ハネケさん、はじめましてこんにちは♪

私もあの磔はグロリアだと思いました。
でもって、ハネケさんの「グロリア=男説」は目からウロコです!
そうか・・・それも有り得ますね。
なにせキチガイばっかですから、あの村。

観る者全てを不安に陥れる快作・『変態男』。
鑑賞してしまった者たちで、被鑑者の会でも結成したい気持ちです。

こんなブログですが、是非またお越し下さいね。
コメントもいつでも大歓迎ですのでi-179

やっちゃいました。
不覚にも観てしまっちゃいました・・・。
もぅ、どんよりです。
観ている最中、これ以上先を観てもいいのか!?と、自分に問いかけながら、結局最後まで。
この監督、ド変態過ぎですなぁ。

遅れながらも、アガサさんとの連帯感が生まれました。
って、このどんより感を思い出させてしまいました?

とら次郎さん、こんにちは。

ああ〜>< 入村してしまわれましたか〜(TT)

そうですよね。
わかります、そのどんより感。
でも、最後まで観てしまうんですよねぇ。
意外と傑作なのかm・・いやそんな事はない!
大丈夫ですよ〜。
日本中にたくさんいますからね、同じ気持ちを分け合っている方は!

人生で1,2を争うほどの「まったく役にたたない
1時間半(途中で早送り)」を、過ごした後、
なんともいえないもやもやとしながら、
友人と反省を行い、
(何故見てしまったのか、何故借りてしまったのか、
何故これがホラーの棚にあったのか、
何故これを入荷したのか、何故これを販売したのか、
そもそも何故これを作ったのか)
せっかくの夏の夜とおいしいビール(冷えているのに
ぬるく感じた、不思議!)がもったいなく、
HOTFAZZで口直しいたしました。
本作を初見だった友人がしみじみと発した
「サンドフォード村の方がよっぽど変態村よね」、
という言葉に大きくうなづいてしまいました。

くろめんぼうさん、こんにちは。

わかりますよ〜! わかります、くろめんぼうさんのお気持ちは!
しかし、ご自分を責めないで下さいね。
人生というのは、自分ではどうにも出来ない衝動というものが多々訪れるものなのですよ。
先日聞いた話で「何事も失敗と思わずに経験と思うべき」というのがあるのですが、本作も
「もー、へんたいっていやぁねぇ!」
なんて感じに勉強になったと思えば、かけがえの無い人生の糧となるのではないでしょうか。適当言ってすみません。

ホットファズは暑気払いに最適ですよね!
あんな村なら私も行ってみたいです^^
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■変態村

タイトルだけで借りました!

■変態村

『変態村』  CALVAIRE 【製作年度】2004年 【製作国】ベルギー 【監督】ファブリス・ドゥ・ヴェルツ 【出演】ローラン・リュカ...

プロフィール

GLUM

Author:GLUM
切株が主食のアガサによる、大好きな“映画”の愛情こもったツッコミ感想文。

基本的にネタバレです。
心と体に余裕がある時だけ、イラストもついてきます。

★でザックリした評価をつけていますが、あくまでザックリなので参考にならないかもしれません。
ザックリとした目安として見て頂けるとザックリした気分になれます。ザックリ。



■ mixiでのアガサ。



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