ブログパーツ

『カーズ』

2007年02月01日
20070201111112.jpg  第79回アカデミー賞 アニメーション映画賞ノミネート


「くるまがいっぱいでてきて、とちゅうでいなくなってちょっとかなしくなったけど、さいごはみんながでてきてよかったおはなし!」
4歳・幼稚園児 談


天下無敵のCGアニメーション工房・ピクサーが、みんな大好きスポーツカーを主役に抜擢して作り上げた『カーズ』。
上記のように、ちっちゃいお友達でも見事にストーリーを理解する事が出来る、安心設計です。

ストーリーはいたってシンプル。
カーレーサーのマックイーンは、天才的技術は持っているけれど、自己中で他人を見下している為本当の友達も居ない寂しい男。
そんなマックイーンが、決勝レースに向かう途中で道に迷い、ある過疎化した町に辿り着きます。
その町でマックイーンは、気のいい連中に出会い、彼らとのふれあいの中で徐々に他人を思いやる優しい気持ちに目覚め始めます。
すっかり町に溶け込み、友情で結ばれた頃、行方不明状態だったマックイーンを探しにマスコミが殺到。
マックイーンは町のみんなにお別れを言う暇も無く、決勝レース会場に連れ戻されます。
決勝が始まっても、みんなの顔が目に浮かび、レースに集中出来ないマックイーン。
そんな時、マックイーンの耳に懐かしい友の声が飛び込んできます。
町のみんながレース会場に駆けつけてくれたのです。
温かい声援に包まれ、レースに挑むマックイーンは、「優勝」と言う2文字よりも大切な物を手に入れていたのでした。


優しいお話ですねぇ。
すさんだ心に一服の清涼剤とは、まさにこの事を言うのでしょう。
そして、とても簡潔にストーリーを要約している4歳児に、盛大な拍手を!

淡い初恋、温かい友情、固い信頼関係に、そこそこ教訓も含まれており、ストーリーには一遍のほつれもありません。
ただひたすらにリラックスして、車たちが織り成す“ちょっといい話”に癒されれば、それでいいのです。
大人も子供も適度に笑い、適度にホロっときて、適度に忘れてゆく、ピクサーの模範的な作品なのではないでしょうか。

もちろん、作品の質は言う事なし。
ピクサーですから。
車の質感にも抜かりはありません。
レースのシーンなどは、本物の車としか思えないような光沢感たっぷりのボディに、思わず実写映画を観ている様な錯覚を覚えます。
そしてその直後に、車の前面に四白眼のコミカルな顔がくっ付いているのを観て、そのギャップにずっこけそうになるのです。
おまけにこの車たちは、舌まで出してくれるじゃないですか。

・・・し・・舌かぁ・・・。

まさか、車に舌を出されるのをこの目で見る日が来るとは思いませんでした。
とことんリアルなCG描写と言うのは、笑いとドン引きが紙一重なのだと言う事を、つくづく実感しますね。
ちなみに、私は後者の方でしたが。

まぁ舌の件はともかく、徹底的に擬人化された車たちはとてもユーモラスで親近感たっぷり。
観ている私たちは、いつしか彼らが車だと言う事を忘れ、信じ合い、助け合う事の大切さに、改めて気付かされるのでした。

・・・いや・・、忘れはしないか・・。
なんせ、空をブンブン飛び交う虫まで車ですから。

優れたストーリー性と魅力的なキャラクターを送り出し続けるピクサー。
これから先も、CGアニメ界をリードし続ける事でしょう。

「本家の方も、『シンデレラⅢ』とか『バンビ2』とか過去の名作を食い潰すのをいい加減止めて、優れたオリジナル(手描き)アニメを作る努力をすればいいのにね!」
3※歳・無職 談

(才能の宝庫であるピクサーのジョン・ラセター監督が、ディズニーの指導員になったらしいので、これ以上名作に手を出される心配は無くなりそうです。めでたしめでたし。)
     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

Trackback
 ケニーG風の音楽聴いてたら眠くなって事故るぞ!
今度の≪奇跡≫は、[クルマの世界]に起こります。 ピクサー×ディズニーの最強タッグ! 車の世界、人間は1人も出てきません。 虫すらクルマに羽が生えた生き物ですw 最初に予告を見たときは思ってました。 あんまり華がないなぁ、、と。。。ごめんなさい。 すっ
宮崎駿の真の子供は、今のところ(「ゲド」見る前なので)、吾朗ではなくジョン・ラセターのようである。ピクサー大好き!ディズニーが女の子とそのお母さんを対象にしたアニメ作りをしているのに対して、この会社は男の子とそのお父さんをターゲットにしてる感じがするから

※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。