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『エレクトラ』

2007年01月13日
20070112233925.jpg   ・・・で、サブ・ボップはどこに出てたんですか?


日本では、かなり多くの人口からそっぽを向かれたであろう 『デアデビル』
公開当時は、「暗い」だの「湿っぽい」だの「CGが雑」だの「ダーク」だの「明るくない」だの「光が足りない」だのと散々な言われ様で、ベン・アフレックが日本語を解せ無くてつくづく良かったと思ったりしたものでした。
ちなみに、私は好きだったりしますが。

そんな暗いイメージと、痛々しい興行成績だけを私達に残して記憶の彼方に消え去った『デアデビル』から、ヒロイン・エレクトラだけを抜き出したスピンオフ作品が製作される、と聞いてからどれくらいの時が流れたのでしょう。
知らない間に公開され、知らない間にDVD化され、知らない間に旧作7泊8日コーナーに並んでいた『エレクトラ』を、病み上がりのユルい脳細胞のリハビリ用に、いざ、鑑賞!

あらすじ・・・
エレクトラは一度死にました。
覚えている方は少ないでしょうから説明して置きますと、恋人デアデビルといちゃついている時、ブルズアイとか言う丸坊主のチンピラに刺殺されたのです。(←かく言う私もよく覚えていない)

しかし、駆けつけた救命士に匙を投げられたエレクトラの遺体は、何の因果か善の秘密結社キマグレの手に渡り、そのリーダースティックから気功パワーを注入される事により、生き返ったのです。

“キマグレ”・・・カタカナ表記に惑わされそうになりましたが、要は“気紛れ”という事ですね。
名前をつける時、もう少しましな単語は無かったのでしょうか?
完全に出オチの香りがします。


スティックの元で、様々な柔術の訓練を受けたエレクトラでしたが、ある日理不尽な破門を受けます。
仕方ないので、特技の用兵術を生かして暗殺者としてデビュー。
暗殺者にあるまじき派手な衣装(真っ赤なパツパツパンツ)と、依頼人の予想を上回る派手な殺しっぷりが評判を呼び、今では引く手数多の一流暗殺者です。

そんなエレクトラは、新たな指令を受けて向かったリゾート地で、標的の指示が来るまでつかの間の休息を得ます。
ある日、エレクトラのコテージにアビーと言う小生意気な少女が不法侵入。
余裕のニンジャ技で、アビーを追い返したエレクトラでしたが、その次の日にはアビーの父・マークがまたもやコテージの敷地内に不法侵入。
とっても嫌そうに応対するエレクトラの態度が、大人げなくてステキです。

映画に出てくる小生意気な少女の定説どおり、ホントは寂しいお年頃なアビーに誘われ、父娘の家のクリスマスディナーに行く事になるエレクトラ
アビーの母親が一年前に亡くなっている事を聞き、同じく幼い頃母を亡くした自分と重ね合わせ、一気に親近感アップです。
そして、「なんじゃこのフニャケたホームドラマは?」と、観ているコチラの脳細胞がをユルくなり始めた頃、やっとエレクトラの元に指令が届きます。
なんと、その標的はアビーマーク

プロらしく、驚きを顔に出さず暗殺に向かったエレクトラでしたが、結局土壇場で躊躇してしまいます。
「あんな、ハリウッドのラブコメに出て来がちなニヤケたハンサムと、可愛げのないクソガキまだ年端の行かない少女が、一体どうして標的なのか?」
と、どうしても納得行かなかったエレクトラは職場放棄。
逆に、新たに送り込まれてきた別の暗殺者から2人を助ける羽目になります。

その別の暗殺者は、邪悪なる秘密結社“ザ・ハンド”の元から送り込まれたニンジャ・・・!
難なくニンジャを返り討ちにしたエレクトラでしたが、それを知ったザ・ハンドはさらに手強い隠密同心を、彼女達の元に差し向けていたのでした。

どうしてアビーマークは殺されなければいけないのでしょうか?
ザ・ハンドが狙う“宝”の正体とは?
そして、エレクトラ自身が抱えるトラウマ(母の死)の真相は?


まず、観ている方に元ネタ『デアデビル』を全く思い出させない、丁重な作り。
「どうせキッチリ覚えてる奴なんていねーよ」と言う、スタッフの適当さ大らかさがヒシヒシと伝わって来る、エレクトラの死亡→復活に掛けての流れは、なんと強引かつ大胆なのでしょう。
日本人に向けたサービスなのか、原作に忠実なだけなのか判らない、日本文化のトンデモ描写は、いちいち取り上げるまでもないのですが、それにしても謎が謎を呼ぶシャマラン映画並みの不可解ストーリー。

その一部をザッとご紹介しますと、

 事件はアメリカで起きてるんじゃない、日本で起きてるんだ!
なんでもこの(エレクトラの)世界は善の軍団と悪の軍団に分かれていて、その軍団のどちらか、“宝”と呼ばれる女の子を手に入れたほうが“勝ち”なんでそうです。
・・・騎馬戦か?
・・帽子裏返したらええのんか?


で、その軍団はどちらも日本人が支配しているようです。
会話の端々に日本語が混じっていますので、きっとそうなのでしょう。
ただし、全員中国人か韓国人に見えますが。

 誰が為に日本語は話される?!

アビー&マーク父娘の元に、ザ・ハンドから差し向けられたニンジャを捕らえたエレクトラは、尋問を開始。
「ダリノメレデキータノ」(誰の命令で来たの)
コレに対してニンジャは
「ジキーニワカルーサ」(じきに判るさ)

・・どっちも(カタコト)かよ!!

エレクトラとスティックの会話も、ザ・ハンドの組織内での会話も英語だったのに、どうしてこのシーンだけ日本語だったのか・・・。
そして、画面横には日本語字幕、画面下には英語字幕まで出る念の入り様。
だったらもう、英語でいいじゃない。(プンスカ!)

 理由無き、キリギの反抗期!!

ザ・ハンドの首謀の息子、キリギ
首に「反抗」と、判り易い思春期の主張を刺青しているキリギは、出来損ないのニンジャみたいな半端な手下は使わず、
タトゥ(体中に刺された刺青の絵が、実体化して飛び出し人を襲う)、
タイフォイド(触れた物の命を奪う)、
キンコウ(すごくバランス感覚がいい)、
ストーン(すごく体が丈夫)、の4人を率いて“宝”を奪還にやって来ます。

来るんです。
・・・謎の白い特攻服を来て。
背中に大きく刺繍されたの字。
前身ごろや袖部分にも、何か色々刺繍されているようでしたが、「夜露死苦」とか・・はさすがに無い様です。
なのですが、信じられない事に胸の辺りに「芋」と書いてあったような気が・・・。
まさか・・「芋」は無いだろ「芋」は・・・いや、でもアレは確かに「芋」と言う字だった・・・そんなまさか・・大体「芋」って何よ・・・俺たちは腐った芋じゃねぇ!って?・・・んなアホな・・いやまてよ、やっぱりアレは「芋」・・(略)と、ヘンなスパイラルに陥る事一時間。
結局、キリギの国籍が判らなかったように、「芋」の真相も闇の中に・・。
もしかすると、この作品自体が芋みたいなものだと、暗に伝えたかっただけなのかもしれませんね。

 何がエレクトラの母に起こったか?!

少女だったエレクトラが発見した、母親の死体。
殺したのはなんと、キリギだった!!

 キリギの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい殺人のすべてについて教えましょう!

エレクトラの豪邸に忍び込んで、彼女の母を殺したキリギ。
何故なのか?
理由を知る前に、エレクトラがキリギを刺殺した為、真相は永遠に謎です。
結論・・・復讐イクナイ!!


まだまだ、実は“宝”の正体だったアビーが、誰にどう言われても“神童”に見えない点とか、エレクトラとマークが、何の予兆も無くいきなりラブラブになっていた点とか、実は「私も過去には“宝”だった時期があったのよ」と言うタイフォイドの衝撃の告白が、サックリと放置されていた点とか、ザ・ハンドの首謀であるローシが息子のキリギを殺されても無反応で、“宝”を奪いにも来ない点とか、もう謎でお腹いっぱいです。

そして、その謎もどうでもいいや・・と言う気持ちになる、ユルいアクションとストーリー展開。
これぞ、ハリウッドマジック!
怒る気も湧いてきません。

ただ、『デアデビル』ファンとしては、ワンシーン(カメオでも)いいのでデアデビルの姿が映って欲しかった気がします。
どうせ旦那(※)なんだから・・ケチケチすんなよ。

それと、日本でもすっかり忘れ去られた感のある、野獣ボブ・サップさんですがどんなハリウッドデビューを果たしていたか、と言う事ですが、
● 頭がラーメンマン
● セリフ「ウォー!ウォー!」
● 丸太の下敷きになり、出番終了

と言うとても充実した数秒間を堪能出来ました、とだけ書いておきます。


(※)エレクトラ(ジェニファー・ガーナー)とデアデビル(ベン・アフレック)は実生活で夫婦です。

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