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『ブギーマン』

2007年01月05日
20070105161937.jpg  キャッチコピー・・・“死にたくなければ、目をあけて眠れ。”


年越しを挟んで、やけっぱちとも思える『ヘル・レイザー』一挙上映を敢行していた私でしたが、思わぬ所に思わぬ落とし穴が・・・。
信頼していたアイツが、こんな所でキバを剥こうとは思っても見ませんでした。
『ヘルレイザー』、『ヘルレイザー2』、『ヘルレイザー3』、『ヘルレイザー4』、『ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ(5作目)』、『ヘルレイザー/ワールド・オブ・ペイン(7作目)』、『ヘルレイザー/ッヘル・ワールド(8作目)』・・・。
・・・6作目が抜けてる・・?!
どうしてこんな、中途半端な品揃えを・・・!
なぁ! TSUTAYAさんよぉ?!


ええ、ええ、6作目を飛ばして観ればいいんです。
どうせ、劇場公開もされないようなVシネ仕様ですしね。
でも、それだけはどうしても私の流儀に合わないんです。
シリーズ物を、みすみす一本飛ばして観るなんて・・・。

そんな訳で、愉快な魔道士達には一旦お休み頂いて、今回は『スパイダーマン』(と『死霊のはらわた』)のサム・ライミ製作の『ブギーマン』のレビューをお届け致します。

あらすじ・・・
幼い頃、クローゼットの中に棲む魔物・ブギーマンに、父親を連れ去られたティム。
成長し、二十歳を過ぎた今でも、クローゼットやベッド下に異様な恐怖心を抱き、自分のマンションの中の扉は、外すかガラス張りに変える念の入りようです。
ある日、そんなティムの母親が急死。
遺品の整理の為、トラウマから長年寄り付いていなかった実家に帰る事になるティム。

電気が満足に通っていない家の中は、どこもかしこも暗闇だらけ。
その暗闇に、いちいちビビりまくりで、“一人パニックルーム状態”のティム。

そんなに怖いんなら、昼間に来い! 

そんなビビリ過ぎで膝ガクガクのティムの元を、恋人のジェシカが訪ねて来ます。
おっかなびっくりで、恋人を前にして“一世一代のチキンっぷり”を披露しそうだったティムに、ジェシカは気分転換を提案。
2人は近郊のモーテルにしけこみます。
ところが、ちょっと目を離した隙に、先にシャワーを浴びている筈のジェシーが居なくなり、モーテルのクローゼットを恐る恐る開けたティムは、次の瞬間何故か幼馴染のケイトの家に。

ジェシカの身を案じたティムは、一人じゃ怖いのでケイトをモーテルに同行させます。
そこで2人が見たものは、血のついたバスタブ・・。
もうこうなったら、ティムは冷静ではいられません。
「ほらね! やっぱね!
やっぱりブギーマンが皆んなをさらってたんだよ!
だから僕は前から言ってたんだよ! 金星人の住民票は、韮澤さんが確かに持ってるって!」

堰を切ったように、怪電波を大放出させるティムには、一時は彼の恋人の座を狙っていたケイトさえもお手上げ状態。
「あっち行け! さもないと警察呼ぶぞ!」
と、彼を落とす気マンマンだった数分前とは正反対の態度で、ティムを追い返します。

窮地に追い込まれたティムは、以前に遭っていた謎の少女フラニーと再会し、彼女の家に侵入してみました。
すると、そこには“フラニー死亡”を指し示す張り紙と、彼女の父親がブギーマンと闘った事を示す、死闘の跡が残されていたのでした。

中途半端な“シックス・センス”オチをサックリ終わらせて、ティムはついに自らの恐怖の根源である、実家の自室のクローゼット前に陣取り、ブギーマンと対峙する事に・・・。

果たして、ブギーマンは本当に存在するのでしょうか?
それともティムは、ただの電波なのでしょうか?


どうも、“ブギーマン”と言うのは外国ではとってもポピュラーな存在の様で、
「言う事聞かないと、ブギーマンがさらいに来るよ!」
と言うのは、欧米の親の常套句だそうです。

日本に置き換えると、さしずめ、
「ウソ付くと、閻魔さまに舌をひっこ抜かれるよ!」
という所でしょうか。

日本で映画化されるとしたら、
幼少の頃、その場しのぎのウソをついた父親が、閻魔さまに舌を引っこ抜かれる所を目撃した慎一。
成人してからも、押入れの奥で光る閻魔さまの瞳に怯え、ささいなウソすら付けなかった慎一。
しかし、愛する女性と母親の板ばさみになった時、つい口から出てしまった、その場を収めるが為の優しいウソ・・・。
閻魔大王は、その優しささえも見過ごさなかった・・。
今、
押入れの襖が開き、
おぞましい模様の帽子を目深に被り、巨大なやっとこを手にした閻魔大王が、この世に降臨する・・・!

『エンマThe MOVIE/そこは地獄か天国か?!』
大ヒット上映中!!
 

こんな感じでしょうか。
良かったですね、欧米で。

クローゼットの中に何かがいる・・・とか、
開けたハズのクローゼットが何故か少しだけ開いている・・・とか、
スティーヴン・キングが身悶えしそうなネタですが、生憎日本人には今ひとつピンと来ません。
ラストでティムが対峙する“ブギーマン”も、その正体は幼かったティム少年が怖がっていた、“シャツ”や“人形”や“置物”の寄せ集めのような物体で、要はティムがチキンだっただけの話なんじゃないかと思ってしまう始末です。

以前観た『黒の怨』と言う胡散臭いホラーは、乳歯が抜けた子供に
「枕の下に歯を入れとくと、ティース・フェアリー(歯の妖精)がお金と交換してくれるよ。でも、その時目を開けていて、ティース・フェアリーの姿を見てしまったら・・・死ぬよ
と大人気ない脅しを掛けていましたが、欧米の奴らはどうも根底に子供をビビらせて喜んでいる節があるようでいけませんね。
Sっ気たっぷりな欧米気質の犠牲者である、いたいけな子供たちが、今日もどこかで震えていると思うと、気の毒でなりません。

今作『ブギーマン』も、トラウマを克服したティムは無事朝日を迎える事が出来ましたが、何気にブギーマンの犠牲になっていた、ティムの父親や叔父さんや恋人のその後を思うと、とめどない涙が頬を伝います。

ブギーマンは、ティムの深層心理の一部だった!」というオチで、「殺人を犯していたのもティムだった」とかいうラストだったら、もう少し面白いサイコ・サスペンスになっていたんじゃないかと思い、少し残念です。
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