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『ヘルレイザー /ゲート・オブ・インフェルノ』(5作目)

2007年01月04日
 前作(4作目)のおさらい・・・ 
完結編が終わるまでに知りたい10のこと
① 黒魔術で地獄から呼び出された闇の女王が、ただの娼婦扱いだった訳。
② パズルボックスを触ってもいないのに、魔道士に改造された不憫な警備員の謎。
③ 何世紀か地獄を留守にしていただけでピンヘッドにアゴで使われる、ホントは偉い闇の女王の心中。
④ 一度パズルボックスに封じ込められただけで魔道士に格下げされた、ホントはすごく偉い闇の女王の本音。
⑤ 「パズルボックス」を壊す為のパスルボックスの仕組み。
⑥ ↑多分設計した本人も判っていないのではないか。
⑦ ↑多分・・というか確実にピンヘッドも判っていないのではないか。
⑧ 地獄の使者だから実体は無い筈なのに、爆破されるピンヘッドと愛犬ビースト。
⑨ だからなんで宇宙なんですか?!

9つしかないや! 
まっいっか!!どんまいどんまい!!締まっていこー!


一年の計は元旦にあり。
と、言う事で、私の2007年は早くも前途多難な様相を呈してきました。
一体全体、何で年の瀬も押し迫った頃から『ヘル・レイザー』に掛かりっきりになっているのか・・自分でも説明が付きません。

説明できないもの・・・
それがってものじゃないのかしら・・!

アホ丸出しな感じで今回のあらすじ・・・
刑事のクセに、麻薬は吸うわ女は買うわのダメ人間・ジョセフ。
自分の頭の善さを過信し、他人を見下すわ世の中を全部把握していると思い込むわと、いけ好かない事この上無しなジョセフが偶然立ち会ったのは、彼の同級生の殺人現場でした。
遺体は鋭利なフックによりバラバラに引きちぎられており、現場には凝った装飾を施した正方体の木箱・・・。

何故かその箱に惹かれ、証拠品なのにポッケにナイナイしたジョセフは、娼婦と一夜を共にした後、その木箱をいじってみます。
その瞬間、奇妙な迷宮の世界に迷い込んだジョセフは、現実とも幻覚とも知れない魔道士たちに追い掛けられる事に・・・。

そして起こった新たな殺人事件。
現場に残されている、切断された子供の指は一体・・・?
事件の鍵を握る“エンジニア”の正体とは・・?
ジョセフの周りに現れる魔道士たちは、実在しているのかそれとも幻なのか・・・?
ピンヘッドがジョセフに仕掛けた地獄の正体とは・・・?


毎回思っていながら、あえて口に出さなかった事があります。
今回思い切って言ってみる、その事とは、
・・・パズルボックス、簡単に開きすぎじゃないか?

なんせ名前が“パズル”ですし、1・2作目辺りでは“解き明かす”とか言われていた、地獄への扉。
「それを開けるのはさぞかし難しいだろう・・」とお嘆きのあなた!
ご安心下さい!
高度なテクニックなんて、必要ありません!!
パズルボックスの側面に丸く縁取られた部分がありますので、そこを軽く指でなぞればOK!
あっと言う間に、魔道士のお目見えです。
ここまでお手軽に呼び出されるのでは、もはや“タチの悪いハクション大魔王”と呼ぶしか無さそうですね。

そして、このチョイ悪ハクション大魔王ですが、どうやら呼び出そうとしている依頼人を選んでいる節がありますね。
加齢臭漂う、どうでもよさそうな中年の場合は、呼び出した瞬間フック攻め。
見目麗しい、マニア好みしそうな美少女の場合は、呼び出されたらまず会話を楽しむ。
一癖有りそうな、業や欲に蝕まれた小悪党の場合は、呼び出されたら魔道士にスカウト(もしくはチマチマとイビる)。

今回、偶然パズルボックスを解き明かしてしまったジョセフは、生き方も考え方も狡すっからいイヤミな奴だったので、ピンヘッド様直々の“チマチマイビリ”に決定です。
しかも、そのイビリ方は肉体的ではなく、とことん精神的に。

ジョセフの身の回りで起こる連続殺人と、その現場に残された子供の指。
まだ生きていると思われる、その子供を助ける為、ジョセフは今までで無かったほど真剣に事件に向き合い、事件の鍵を握るとされる“エンジニア”を追います。
実は、その事件こそピンヘッドがジョセフに仕掛けたゲームで、小ずるい生き方をして来たジョセフに残っていた僅かな良心=純真だった頃の子供の心として、その子供(良心)を助ける事が出来るかどうか、ジョセフを試していたと言う訳なのです。

えらく回りくどい思いやりのあるイビリ方じゃないですか。
なんでも、今回のピンヘッドは“判事”的な役割なんだそうです。本人曰く。
したがって、今回は「究極の快楽=フック攻め」と言うありがた迷惑な勧誘も出てきません。
「おまいさん、残り少しの良心までも失っちまっていいのかい?」
てなもんです。
シリーズ5作目にして、ピンヘッドが大岡裁きを魅せてくれるとは・・・。

と、心が和んだのも束の間。

エンジニアを追い詰め、良心を守ろうと迷宮に飛び込んだジョセフの前に現れたピンヘッドの口から出た言葉は、
「地獄へようこそ!」
え?え?地獄って??

要は、散々“良心を取り戻すゲーム”を仕掛けて置きながら、その仕掛けはジョセフをチマチマ苦しめる為だけの意味しか持たなかった。
自分の今までの行いを悔いようが、心を入れ替えようが、
お前、気にくわないから地獄行き決定!
と。
それでこそピンヘッド。
全国のピンヘッド・ファンの皆様、ご安心下さい。
肉体をイビらなくても、心をイビリ抜く。
生粋のS根性、ここに健在です。

そしてジョセフは、永遠に終わらない地獄の日々を生き続ける定めになるのです。
愛する者が目の前で殺される地獄。
信頼する者が犠牲にされる地獄。
出口の無い迷宮。
永久に訪れない心の休息。

こんなんだったら、まだ魔道士にスカウト(&改造)される方が幸せですよね。
一体ピンヘッドは、ジョセフの何がそんなに気にくわなかったのでしょうね?
北村一輝とティム・ロビンスを足して、2で割ったような外見が気に触ったのでしょうか?

今までのような、これ見よがしなエグいシーンが少なく、魔道士の出番もそんなに多くないのですが、サスペンスとしてもまあまあ楽しめて、すっかり貫禄たっぷりになったピンヘッドに至っては、言う事がいちいち面白いですし言う事無しです。
ちょっと気になったと言えば、“エンジニア”の正体なのですが、1作目で縦型ウーパールーパーみたいだった“エンジニア”が、普通に人型魔道士になっていて困惑しました。
“エンジニア”までもが、地獄の美容室で整形を受けたのでしょうか?

映画としてのスケールは一気に縮んでしまいましたが、作品としてはそんなに悪くない5作目だったと思います。




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