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『レジェンド 光と闇の伝説』

2006年12月22日
20061217231833.jpg  トムさま、当時33歳


リドリー・スコット。
その徹底した映像美へのこだわりから、人は彼を光と影の魔術師と呼びます。
希代のスター俳優・トム・クルーズを主役に作り上げたファンタジー大作『レジェンド』で、リドリーは一体どのような魔術を私達に魅せてくれるのでしょうか・・!

“劇的ビフォアーアフター”か!?

今にも所ジョージが出て来そうな書き出しをしてしまいましたが、本作にはジョージも藤田弓子も出て来ません。
言うまでも無いことですが、ナレーションもサザエさんではありません。
そもそも、何ヶ月も前に放送終了した番組名を挙げる自分自身、どうなのかと思いますし。

それはさて置き、最初にハッキリお断りしておきますが、この作品はファンタジーに興味が無い方には全く楽しめないと思われます。
それ位、首尾一貫して総天然色オールファンタジーになっているのです。

あらすじ・・
時は昔・・、トムさまがまだ未婚で、ピチピチしていた頃。
サイエントロジーに入信していたかどうかはわかりませんが、まだ奇行のキの字も目立っていなかった頃。
世界は美しい光に満ち、森の中ではエルフやニンフが舞い踊っていました。
そんなある日、闇の世界を掌る魔王(パッと見阿藤快)は、我が力を最強のモノにする為、地上の番人(番馬?)・ユニコーンの角を取ってくるよう手下の小鬼に命じます。
ユニコーンが出没するのは、純真な心を持つ乙女のいる所・・。
小鬼達が森で待っていると、案の定純真なが現れます。
“純真な姫”は、ファンタジー映画の定説通り 好奇心旺盛 おてんば 食欲旺盛 ただし髪型はかた焼きソバ と言うやっかいそうな姫です。
はいつものようにお城を抜け出し、森の中で恋人のジャック(トムさま)と逢引していました。
ジャックは動物の言葉を解する不思議な能力を持ち、森の中に住んでいたのです。

・・・現代風に言うと、ホームレスですね。

ジャックユニコーンを見せてポイントを稼ぐ作戦に出ます。
しかし、がその純真な心でユニコーンと触れ合ったその時、後を付けていた小鬼の放った毒矢がユニコーンに突き刺さり、ユニコーンは森の奥へと逃げ去ります。
そうとは知らないジャックは、ユニコーン作戦が功を制し、との結婚の約束を勝ち取りますが、最終テストとして川に投げ込んだ指輪を取ってくる事を命じられます。
躊躇する事無く川に飛び込んだジャックでしたが、丁度その時小鬼がユニコーンの角を切り落とし、世界は雪に覆われてしまったのです。

とはぐれてしまったジャックは、焚き火のほとりで凍てついた体を暖めていました。
するとそこに、森に巣食う魑魅魍魎 妖精たちが現れます。
その中の一人、ガンプの出したナゾナゾを解いたジャックは、無事妖精たちの仲間入り。
森の異状の原因を探るべく、ガンプたちとユニコーンの元に出かけたジャックは、角を失い動かなくなった雄のユニコーンと、その周りを悲しげに徘徊する雌ユニコーンに遭遇します。
自分とが小鬼を導いてしまっていた事を知ったジャックは、自らが戦士となり、角を奪還する事を決意します。
奪還野朗Aチームの編成は、ジャック、ガンプ(子供サイズ)、ブラウン・トム(ホビットサイズ)、スクリュー・ボール(ホビットサイズ)、ウーナ(米粒サイズ)の5人組。
この中にいるとトムが必要以上に大きく見えると言うから、特殊効果の力って偉大ですよね。
・・・え?

特殊効果じゃない??!! 

一方、浮かれている小鬼達に、まだ一匹ユニコーンが残っている事を告げに来た阿藤快
なんだかやたらと
「日の光が私の天敵・・!」
と自分の弱点を吹聴していますが、もしや彼は自殺願望を抱いているのでしょうか?

慌てた小鬼達に、ユニコーンを奪われたジャックたちは、阿藤快のいる悪の城へと向かいます。
戦士になるに当たって、トムさまが身に付けた金の鎧。
どうしてなのか、上着部分しかありません。
従って、トムさまの膝小僧、略してトム小僧が丸出しで、目のやり場に困ってしまいます。

城の地下を探索していたジャックたちはたまたま阿藤快の弱点を聞きつけ、これを利用しない筈も無く、地上の光を地下に反射させてあのアゴを倒す計画を立てます。
自分の部屋の扉を全開で、またまた「太陽は我が天敵・・」発言をしていた魔王。
・・やっぱり自殺願望?

一方その頃阿藤快は、囚われの身だったに一目惚れをしてしまい、彼女を妃に迎えるべくアプローチの真っ最中。
あやかしの術でを洗脳し、真っ黒な衣装に着替えさせ、何とか彼女をその気にさせようと必死です。
その間ジャックは地下の調理場(の様なところ)から、日光の反射に使う大皿をくすねて城の通路にズラリと並べる事に成功し、後は日が沈むまでに旧芸名阿藤海に光を当てるだけです。
魔王の棲家のわりには、手下が圧倒的に少ないお城。
通路も広間もガラガラです。
やっぱり自殺願・・・ (略)

ユニコーンを仕留めようと現れた赤い阿藤快
光の反射が間に合わなかった為、とりあえず斬ってかかるジャックに、手下が少ないので自ら討って掛かります。
死闘の果て、何とか届いた日の光に当たった「なんだかなー」でお馴染み阿藤快は、宇宙の彼方に吹き飛ばされてしまいました。
無事ユニコーンを奪還したジャックは、正気に戻ったと末永く幸せに暮したのでした。


めでたしめでたし・・って、う・宇宙?!

度肝を抜かれるような衝撃のラストは、『シックスセンス』以来かもしれません。
嘘です。
しかし、『サイン』以来かもしれません。
あながち嘘でもありません。

殺すつもりだった姫に発情してしまい、手を変え品を変えて口説きまくる魔王はどこか、『ロビン・フッド(ケヴィン・コスナー版)』のアラン・リックマンに共通するモノがあり、涙を誘います。
トム小僧を惜しみなく晒して走り回るトムは、まだどこか幼さをも感じ、現在のキワモノ感は微塵感じない色男っぷりを堪能させてくれました。
とは言え、アップになると若干眼に怪しい光を感じるのは、気のせいだけではないでしょうが。

色とりどりの花びら、シャボン玉、羽毛、そして雪・・。
常に画面の上に流れる様々な欠片たち。
その中で戯れる妖精たちの情景は、とても美しく、とても幻想的で、さすがは光と影の貴公子・リドリー・スコットだなー、と感動しました。

・・・貴公子じゃありませんでしたっけ?
・・まぁどっちゃでもいいですが。

ストーリーは若干お子様じみていなくもないのですが、小鬼や妖精の造形は古典的でありながら、まるで童話の挿絵から抜け出たように完璧で、ファンタジーへの橋渡しは万全です。
トムも意外とさっぱり味で、好青年(ただしホームレス)を無難に演じていると思います。
ファンタジーに抵抗の無い方なら、どなたでも楽しめる一本なのではないでしょうか。




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