『オーメン』 (リメイク版)
2006年12月16日

『オーメン』・・・。
それは、永遠に語り継がれるであろう、名作の名前。
『オーメン』・・・。
30歳以上の方なら誰もが知っている(※アガサ調べ)であろう、ホラーの傑作。
それがリメイクされたという。
何で今リメイクさ?!
神をも恐れぬ暴挙(悪魔の子だからか?)に出た20世紀フォックスの面々が、避雷針に刺さったり、落ちてきたガラスに首を切られたりしない事を祈るばかりですが、ホントにホントに何で今?!
まさかとは思いますが、
オリジナル公開30周年

とか
2006年で06/06/06が可能だから

とか、そんなしょうも無い理由だけじゃないでしょうね?!
まさか?!
まさかなのか・・・
そうなのか・・・
もうホント、そういう安直な理由だけで名作を汚すのやめましょうよ、ハリウッドの皆さん・・。
この『オーメン』、誰もが知ってる(アガサ調べ)傑作なので、あえてあらすじは書きませんが、要するに悪魔の子がこの世に誕生し、それを絶とうとする一人の漢(おとこ)の物語です。
オリジナルでは、悪魔の子・ダミアンを(そうとは知らずに)養子にしてしまった悲劇の男(主人公)に名優グレゴリー・ペックを配し、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった名監督リチャード・ドナーがメガフォンを執る事で、ホラーテイストとドラマ部分が絶妙のバランスになっていましたが、このリメイク版はどうでしょう。
主人公・・・リーヴ・シュレイバー。
・・誰ですか?
『スクリーム』でシドニーの母親殺しの冤罪を着せられていた男ですか。
いたいた、そんな奴。
(他にも代表作があったらゴメンナサイ)
主人公が一番肝心なこの作品で、一番印象が薄かったシュレイバーさん。
しかしそれも仕方の無い事なのかもしれません。
何故なら、主人公に投入するべき情熱を、全て注ぎきったと言っていいほどの脇役の充実っぷりが、そこに存在しているからです。
主人公にダミアンの秘密を伝えようとする神父に、ピート・ポスルスエウィト。
主人公にダミアンの退治法を教える神父に、マイケル・ガンボン。
主人公を助けてダミアンの秘密を探る記者に、デヴィッド・シューリス。
渋好みな映画ファンには、垂涎モノの品揃えではありませんか。
特に、デヴィッド・シューリスは私の大好物ですので、彼の出演だけでお腹いっぱいです。
しかし、それより何より特筆すべきは、
ダミアンに仕える、悪魔の手先である乳母のベイロック夫人にミア・ファロー!
『ローズマリーの赤ちゃん』のミア・ファローですよ!
『華麗なるギャツビー』のミア・ファローですよ!
フランク・シナトラの元妻のミア・ファローですよ!
ウディ・アレンの黄金期をミューズとして飾ったミア・ファローですよ!(しつこい?)
そんなハリウッドの恋人ミア・ファローが、見た目もすっかり悪魔の手下らしく恐ろしげに変貌し、髪の毛を振り乱して主人公に飛び掛かるのです!
怖いですよ~・・・!(色んな意味で)
と言う訳で、この作品は悪魔の子ダミアンの映画でありながら、ダミアンはただの可愛げのない
ちなみに・・・



