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『ビューティフル』

2006年11月16日
20061116022908.jpg  2000年作品


貧しい家庭に生まれ、親の愛情に恵まれずに育ったモナは、自分が世間に認められるためにはミス・アメリカに選ばれる以外にはないと信じ込んでしまいます。
そのために幼い頃から涙ぐましい努力をしてきたモナは、過ちから未婚のまま産んだ娘さえも親友のルビーに託し、ミスコン優勝を目指すのでした。
事実を知ることなく7歳になった実の娘ヴァネッサは、モナを“母ルビーの親友”と信じ、彼女のミスコン優勝のために懸命にサポートをしていたのでした。
しかしその一方、モナとの共通点の多さに、徐々に疑問が膨らみ始めるヴァネッサ・・。
やがて、数々の裏工作が功を奏し、モナはみごと州代表となり全米決勝戦の舞台に上がるのでしたが・・・。


ミニー・ドライバーという女優さんを知っている人なら、間違いなく突っ込むであろう点に、まずは私も思いっきり突っ込んで置こうと思います。

どこがミス・アメリカじゃい!!!

じゃい!!!

じゃい!!

じゃい!

気が済んだところで、映画に触れてみましょう。

一言で言うと、正直ガッカリする映画でした。
しかし、これは“監督サリー・フィールド”と言う所に、期待しすぎた私がいけないのでしょうね。
てっきり、良心的なヒューマンドラマ(コメディ仕立て)を観られるモノと、思い込んでいたのです。
これが全く期待も何もしていなくて、
「あ、ミスコンものの人情コメディだ。ちょっと観てみようかなー」
くらいのノリだったなら、そこそこ楽しめたのかもしれません。

全世界の非モテ系女子の沽券に関わる事なので、ハッキリ言っておきますが、これは
ミニー・ドライバー=ミスコン 
という図式だけに無理があるのではありません。
脚本に大いに無理があるのです。

とにかく、登場人物に共感出来ない。 

主人公モナの母親は、確かに堂々たるだめんずっぷりで、娘の情熱や悩みを理解しているようには見えません。
しかし、母親業を完全に放棄しているようにも見えないので、そんな母を拒絶している少女時代のモナはただの我儘娘にすら思えます。
そんなモナが、異常な程の執着心で追い続ける“美”への道のり。
その到達点が“ミス・アメリカ”であり、映画では少女時代のモナが数々の美少女コンテストに挑む様が綴られています。

で、言わずもがな、ミニー・ドライバーの少女時代なので落選&参加賞の日々。
全米が、大いに納得。
ある日学校で、ひょんな事から意気投合したルビー(同じくアウトサイダーな香りプンプン)という衣装係を得て、徐々に入選を果たすようになるモナ。

・・・合格ポイントは、もっぱら衣装点かと思われますが。

この、ミニーの少女時代を演じていた子役の子は、とても良かったです。
ブサイク非モテな感じもミニー・ドライバーにとても忠実で、しみじみ「外国映画って子役探すの上手いよなー」と思いました。

そして物語は一気に、成長したモナ時代へ突入。

レディース・アンド・ジェントルメン!
大変長らくお待たせいたしました! 

我らがミニー・ドライバーの登場です!!


母さん・・。
なんだかしばらくぶりに観たミニーは、杉本彩にソックリになっていた訳で・・・。
もちろん鋭利なエラは健在だった訳で・・・。

年齢は・・・見た目で行くと、少なく見積もっても27,8才ってとこでしょうか。
と思っていたら、なんとまだ19才くらいの設定の様です・・・。

・・・震える肩を抑えつつ、ここは何も言わずにおきましょう。

顔に似合わず(←暴言)男にだらしないモナは、ミスコンに挑み続けるある日、妊娠が発覚してしまいます。
子持ちはミスコンに出られないので、夢を諦めようとしたモナですが、なんとルビーがモナの子供を自分の子として育てる事を決意。

・・・ってねー・・・。

話の描きようでは、美しい友情にもなりえるのでしょうが、何せ色んなとこが浅いので、何故ルビーがそこまでモナに尽くすのかが理解不能。
そして汗水たらして働いて、一家(モナ&ルビー&娘)を支えるルビーに対して、ミスコン優勝の為なら汚い手を使う事を惜しまず、ひたすらにミスコンに挑み続けるモナ。

ねぇねぇ、あなたミニー・ドライバーさんですよね?
そろそろ諦めましょうよ?

そんな声の一つも掛けたくなっていた私でしたが、そんな私を尻目に、話は飛ぶ事7年。
ついにモナは、念願のミス・アメリカ地区予選で優勝を勝ち取ってしまいます。

そんなバカな・・・。

ミスコン”が舞台で、“ミニー・ドライバー”が主役で、“子連れの秘密を抱えて出場”と言う流れですので、主役(ミニー)が優勝するのは火を見るより明らかなのですが、実際その過程をまざまざと見せ付けられると、やっぱり違和感は否めません。

かくして、自己チューで性格も悪いモナは、親友ルビーが無実の罪で投獄されても、心配なのは自分のミスコン本選のみ。
しかし、不在のルビーに代わり初めて娘と相接する事で、自分のこれまでの生き方に疑問を抱いたモナは、本選の決勝の舞台上で突然自分が子持ちである事をカミングアウト。 
通常なら失格の筈が、これまた都合よく全米の女性の支持を得て、見事ミス・アメリカの座を勝ち得るのでした。

ちなみに獄中のルビーは、テレビ中継で手塩に掛けて育てた娘がまんまとモナに横取りされても、「優勝よ!ヤッター!!」と手放しで喜んでいる有様。

あんた(血は繋がっていないとは言え)自分の娘に愛情とか未練とかないんかい?!
ホント、誰に何を共感しろと言うのでしょうか。
さっぱり判りません。

この映画、見事なくらい“女”しか出て来ません。
母との葛藤、女の友情、女の戦い、娘への愛情・・・
全てを織り込もうとして、全てが中途半端になってしまった、とても判り易い例だと思います。
ちょっとタイプは違いますが、同じ“ミスコンもの”に 『わたしが美しくなった100の秘密』 という怪作がありました。
あちらの方が、映画として突き抜けていて、観終わって少なくともガッカリする事は無いと思います。

あと、この映画で何より一番ショッキングだったのは、“ビューティーコンサルタント”役で出ていたキャスリーン・ターナー

・・・そこに、もはや昔の面影はありませんでした。

なにせ、パっと観判りませんでしたもの。 

「似てるけど・・・まさかねー。」
と思っていたら本人でした。

みなさーん・・・!

この人、昔は“ファム・ファタル”とか“セックスシンボル”なんて呼ばれていた時期も・・・


あったんですよー・・・!!!

・・・

・・

(涙) 
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