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『バタリアン』

2006年11月04日
1980年代、全国の男子生徒の間で驚異の再現率を誇っていた映画があった。
それらの作品が放送された翌日は、ある者はサバイバルナイフを意味も無く持ち歩き、ある者は酔いどれたフリをしながらカンフーの技で襲い掛かり、またある者は脳みそを求めてさ迷い歩いていた。
・・・そう。
スタローンジャッキー・チェンバタリアンである。

これらの映画は男子の間で圧倒的な支持を得、驚くほど忠実に再現されていた。
校舎のあちこちで、後頭部に噛み付かれて本気で嫌がるチキンを見かけたものだった。
そして、ジャッキースタローンが女子には敬遠されるネタであるのとは反対に、好きな女子に堂々と接触を図れる「脳みそくれ~」は、大いなる歓迎ムードで以って多くの男子生徒に迎えられたのである。
つまり、当時の男子諸君の間に於いて「脳みそくれ~」とは、「I LOVE YOU」と同義語とも採れる使用法と、市民権を得たのであった。
(※全国中等学校白書 89年度版より抜粋)

すみません、全部勢いで書きました。

何でも最近、『バタリアン4』のDVDが発売されたそうなので、記念すべき第一作を約20年ぶりに観直してみました。

あらすじ
ユニーダ医療商会に晴れて就職した、ニートのフレディ。
医学に使う標本などを扱う、とっても気持ちの悪い職場で、上司のフランクと残業に勤しんでいました。
ふと、フランクは新入り社員のフレディに、この会社のとっておきの秘密を教えてくれます。
それは倉庫の地下にもう14年も放置されている、とあるタンク。
ある日軍からの輸送の途中に、偶然この会社に運び込まれ、それっきり放りっぱなしなんだそうで、何とその中身はリアルゾンビなのだと言うのです。
興味シンシンのフレディにそのタンクを見せに、地下に降りる2人。
しかし、フランクがタンクを叩いた拍子にタンクから大量のガスが噴出し、2人は気を失ってしまいます。

映画の冒頭、画面に映し出されたテロップは
この映画は真実だけを描いています。
人物や団体も全て実名です。

・・・ほほう
そりゃ心して観ないとなぁ・・。

そして、劇中フランクが言うには
「ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』、ありゃ実話」
なんだそうです。
イカス~!!

パンクファッションに身を包んだ、自称不良グループ達。
彼らはフレディの仲間で、その中の一人・ティナはフレディの恋人でした。
陽気な仲間達は、フレディの終業時間までを会社の隣の墓地で潰す事に。
なかなか仕事の終わらないフレディを心配するティナ。
その頃、フレディとフランクは地下で目を覚ましますが、何だかすこぶる体調が変だわ、嗅いだ事の無いような異臭は漂っているわ、その上死体保管庫からはギャーギャー叫び声が聞こえてきます。
どうやらガスのせいで、死体が蘇ったようです。
事態が手に負えないと判断した2人は、会社の社長・バートを呼び出しますが、駆けつけたバートに保管庫から飛び出した“ハーゲンタフ”が飛び掛ります。

20061105013340.jpg (←ハゲでタフだからハーゲンタフ)

20061105013614.jpg (←不審者確保!)

脳を破壊しても尚暴れ続ける“ハーゲンタフ”を、バートたちはバラバラにし、25年来の友人である火葬場経営者のアーニーの所で燃やしてしまう事を計画します。 
全裸で暴れるハーゲンタフの脳天を、つるはしで一撃!
でもって、ノコギリでバラバラに解体!

よく放送出来たなぁ・・金曜ロードショー。

今やったら教育委員会が黙っちゃいませんよ。

アーニーを何とか説得し、ハーゲンタフを荼毘に付した3人でしたが、その燃やした煙が空に上がり、雲となり、雨を降らした事から事態はさらに悪化。
雨に濡れた墓場の死体が、次々と蘇り始めたのです。
そんな中、フレディの身を案じたティナは、会社の倉庫に入り込みますが、そこで彼女を待っていたのは誰あろう、“タールマン”だったのでした。
20061105015853.jpg (←元祖!脳みそくれ~)

駆けつけた陽気な仲間達に、何とか助けられたティナと仲間達は、火葬場に逃げ込みます。
奇跡的に再会を果たすティナとフレディでしたが、チョット会わない間にフレディとフランクの病状は悪化の一途を辿っており、もはや生ける屍状態に。
火葬場に立てこもり、攻め寄せるバタリアンたちとの攻防戦を繰り広げる生存者達。
そんな中、一体のバタリアンを捕まえたアーニーは、そのゾンビに尋問をする事に。
「名前は?」
オバンバです」

20061105020558.jpg (←巣鴨からやって来ました)

尋問の結果、バタリアンたちが脳みそを求めるのは、それを食べると“死”の痛みが一時的に和らぐから、なんだそうです。
実りの少ない尋問を終え、打つ手の無い生存者達。


甲斐甲斐しく付き添うティナに、バタリアン化したフレディの名言。
「俺をホントに愛しているなら、脳みそチョッピリかじらせて」
『声に出して読みたい日本語』より抜粋

そして、そんなフレディとは反対に、バタリアン化してしまう前に自ら焼却炉に入るフランク。
漢(おとこ)です。
高倉健と張るくらい漢です。
コメディホラーで、こんな素晴らしいシーンが観られようとは・・。
涙で前が見えません。

次々と仲間を失った生存者チームは、火葬場からの脱出を目論み、何とか駐車してあった車まで辿り着けたバートと不良少年その1が、会社まで辿り着きます。
警察に救援を頼むバートでしたが、今や救急隊はおろか、警官隊までもがバタリアンに頭をポリポリかじられていました。
万事休す!
しかし、地下のタンクに書いてあった軍の緊急連絡番号にダイヤルすると、その電話は軍のかなり偉い人に繋がり、全て想定内だと言います。軍の救助策を待つ生存者達。
彼らの住む街目掛けて飛んできたのは、“核爆弾”と言う名の救助策だったのでした。


とにかく、20年経った今でも、なんら色あせていない、新鮮かつ魅力溢れる登場人物と、シニカルなストーリー。
一目で不良とわかる、頭の悪そうなパンク少年や、顔色の悪すぎるフランク・フレディコンビ。
走る!跳ぶ!タックルする!バタリアンの元気な事といったら・・。
生きている人間より、確実に元気です。
やっぱり脳みそパワーなのでしょうか?

看病してくれている恋人に、愛情の変わりに脳みそを求めるフレディのくだりは、一本の愛憎劇としても充分見ごたえのあるエピソードでした。
やっぱり「脳みそくれ~」は、「I LOVE YOU」と同義語だったのですね。

『パート4』も、1作目のこのノリを失っていない事を祈りつつ、レンタル屋に足を運ぶ所存です。
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いぶし銀のフランクです。ちゅっこのシーンで流れている音楽…フランクの苦悩を見事に表現しているメロウな旋律だと思いませんか?ゾンビと化す、その前に、自ら火葬炉の中にその身を封じる…。漢(おとこ)ですね!!ほんと、頭が下がります。それにひきかえフレディはこの

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