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『キャプテン・マーベル』

2019年03月16日
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※ 公開早々ではありますが、以下『アベンジャーズ』を含めネタバレしておりますので、何も知りたくないという方はそのまま引き返されることをおすすめします。 また、原作・映画に登場する正しい名称や正確な設定にこだわりのある方も、そのまま右上のバツ印をクリックしてページを閉じてください。 独自の解釈に基づく感想ですので、あなたの気分を害する可能性があります。




あらすじ・・・
強い女の人がめちゃくちゃ強い女の人になります。




は ぁ ~~~  『 キ ャ プ テ ン ・ マ ー ベ ル 』 さ い こ う で す わ ~~~!!!!

と、無駄にフォントをいじりたくなるようなメンタル高揚映画でしたよ、キャプテン・マーベルは!
と、無駄な倒置法のひとつも使いたくなるんですってば。 
わかってくださいよ。 えっ?わからない?
それはですね、おおよそ10年かけて描かれてきたマーベル・シネマティック・ユニバースの大きな区切り、その終焉と新たなるスタートの架け橋となるべく作られたこのキャプテン・マーベルが、ホントにアベンジャーズの集大成というか、いいとこ取りというか、ありそでなかったというか、すげえうまいことまとめたな!としかいいようのないおもしろさだったからなのですよ!
では以下、どんな風にいいとこ取ってるかの説明です。

【手からビーム出る】
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手からビーム出すといえばそう、みんなだいすきアイアンマンですよね。 
近年アベンジャーズの「歩くお財布」扱いされて気の毒みが増していますが、通帳残高だけではなくIQも桁ちがい、顔もめっぽうイケてる問答無用・不動のセンターです。
認めますよ。 長年「キャップがナンバーワン」説を推してきましたけども、一般的な人気はけっきょく社長なんでしょ。 いいですよいいですよ社長で。 なんなのあの興行成績の違い。 やはりビームなのか。 ヒーローといえばビームなのか。
アクションシーンでことごとく映える華やかなレーザービーム。
キャプテン・マーベルも出しますよ、ビーム。 
しかもパワーは無限なので、バッテリーが切れることもありません。 
出そうと思えばなんぼでも出ます。
敵をどつくのもビーム、ドアの開錠もビーム、空を飛ぶのもビーム、ミサイルを迎撃するのもビーム。
不調をきたした宇宙船のエンジンに火をつけることなんかも出来るというから驚きじゃないですか。
いいなぁ、ビーム。 その日の気分で出したいな。 
そう全国のちびっこたちに思わせたであろう、キャプテン・マーベルのスーパーパワー。 もう勝ったも同然じゃないですか。


【目が光る】
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目が光るといえばそう、みんなだいすき兄上ことソー・オーディンソンですよね。
最新単独作で髪を切られ、ワイルドイケメン度に磨きがかかったオーディンソン。 
実の姉とのなんだかんだでムジョルニアを失った時にはどうなることかと思いましたが、鈍器に頼らない生き方に目覚めてからは雷パワーが格段にアップ。
やはりね、神さまなんですよ。 神さまは本気になったら目が光るんです。 
えっ? 神さまじゃなくて宇宙人じゃないか? いいんですよ、宇宙人でも神さまでも。 どっちみち誰もリアルで会ったことないんだから。
大事なのは、アスガルドの王子として地球を含む9つの世界を守ってきたということ。
そしてキャプテン・マーベルもまた、人間とクリー人というふたつの血を併せ持つ稀有な存在として、目の前の困っている生命を守ろうとするということ。
身体に神の雷のようなエネルギーをまとわせ、宇宙の守護者であろうとするキャプテン・マーベル。 もう勝ったも同然じゃないですか。


【星がついてる】
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胸に星といえばそう、みんな超だいすきキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースさんですよね。
もやしっ子から筋骨隆々のスーパーソルジャーへと大変身したスティーブは、その激動過ぎる運命の中においても一切ぶれることなく自分の信じる正義を貫きました。
組織に拒絶され、組織に裏切られ、組織に利用されてきたからこそ、自分の直感を大切にしたキャップ。
守るべきなのは目の前にいる弱い人。 
守るべきなのは自分を信じてくれた友達。
キャプテン・マーベルもまた、組織に利用され、裏切られた兵士でしたが、何度踏みつけられようと不屈の精神で立ち上がり正義を貫きます。
彼らの胸にかがやく星は、彼らの信念のしるし。
拳を握り、ファイティングポーズをとるキャプテン・マーベルの口から「I can do this all day」という言葉が出ても、わたしはなんら不思議に感じないでしょう。 こりゃもう勝ったも同然じゃないですか。


【マスクめっちゃ似合う】
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よっ!! マスクが似合ってるね!


【生体のグリーンみが強い】
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キャプテン・マーベルは中身がグリーンで、ハルクは外身がグリーンですよね。
だからどうだと言われましても、そうだとしか返せませんのでご了承ください。
自分でふっておいてなんですが、もうこの話題はいいじゃないですか。
そっとしておいてあげましょうよ。 
誰だよ生体がグリーンとか言い出したの。 オレだよ。


【エンジョイしてる】
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大いなる力には大いなる責任が伴うといえばそう、親愛なる隣人ことスパイダーマンですよね。
責任面はまだ成長途中なのでさておき、スパイダーマンがもっとも他のヒーローと異なっている点は、その力のふるい方なのではないかと思うわけです。
もうね、とにかくたのしそう。 
スーパーパワーを発揮して飛び回っているときのピーター・パーカー、エンジョイしすぎ。 
二言目には「フ~!!」って言ってるから。 英語でいうところの「WHOOOO!!」って発してるから。
観ているこちらもつい、初孫を見守るがごとくほおが緩みますもん。
キャプテン・マーベルもね、言っちゃうんですよね、「フ~!!!」って。敵の宇宙船とか壊しながら。
彼らの素直さ、正直わたしは好感が持てます。 
空を飛びたくても飛べない、でかいやつをぶっ倒したくてもできない、そんな普通のわたしたちが大いなる力をもったとき、どうして浮かれずにいられましょうか。いや、浮かれるやろ! めっちゃテンションあがるやろ!
その力がなにかを傷つけることもある以上、浮かれてなんていられない。 だから、ヒーローは「責任」という重力で地上につなぎとめられる。 
それはそうなんですけども、最近時々あまりの重さに「ヒーローになってもええことないで・・・」と哀しみの方が勝ってしまうことがあるんですよね。
軽快にミサイルを打ち砕き、縦横無尽に空を翔るキャプテン・マーベルの姿は、久しぶりに「おらもヒーローになりてえだ・・」と純粋な憧れを抱かせてくれました。 こういうヒーロー映画を待っていた。 わたしはこういうヒーロー映画が観たかったのです。 はい勝った。これもう勝ったでしょう。勝った勝った。


いかがでしたか。
他にも、「ブラックウィドウや俊敏おじさんとキャプテン・マーベル、人間っていう点で一緒だな」とか書こうかと思いましたが、いくらなんでもな感じが否めないのでやめておきます。
あと、さっきからお前はなにに勝ったと言っているんだ、と思われた方。 
サノスですよ。 サノスに決まってんじゃん。

有名メンバーの特色をきっちり押さえてMCU総決算的な気分を盛り立て、なおかついろんなメッセージを強めに織り込むことで作品としての質も上げ、基本的にほがらかな性格の登場人物多数で数シーンごとに笑えるポイントがある。
娯楽映画としては言うことなしな上に、キャプテン・マーベルの圧倒的なパワーをみせつけ昨年心に負った『インフィニティ・ウォー』の傷をも癒してくれた『キャプテン・マーベル』。
これで安心して『エンドゲーム』に挑める・・・ オリジナルメンバー総ざらえみたいなトコがいかにも「跡継ぎますよ」的な感じで若干寂しい気がしないでもないけれど、とにかく準備は整いました!

ありがとうケヴィン・ファイギさん。 ありがとうすばらしいキャスト・スタッフのみなさん。
さあ、みんなで宇宙ゴリラをどつきにいこうぜ!


(やっぱりキャップがナンバーワン!!)(個人的見解)



- 追記 -

・ 「いろんなメッセージ」の補足をしてみます。 ひとつはいうまでもなく「自由に生きること」ですよね。 キャプテン・マーベルことキャロル・ダンバースは、幼いころから周囲の男性から彼女の可能性や意志を踏みつけられ続けてきました。 

・ 「お前にそれは無理だ」「女なんかにできない」「男のやることにでしゃばるな」 

・ 単純な否定から善意による制止まで、形はさまざまですが、要は「わきまえろ」ということなんですよ。 本当にできるかどうかなんて関係ない。 ただ女だから、ただ支配下に置きたいから、言葉巧みに心を折る。

・ 女性の上司に恵まれたおかげでアメリカ空軍のパイロットとして腕を振るっていたキャロルですが、その上司を守るため命の危機に瀕し、助けてくれた別の惑星の住人(クリー人)から再び「おまえは未熟だ」と頭を押さえつけられます。

・ これね、キャロル・ダンバースが女性なので「まーたフェミニスト映画か」と冷ややかになる人もいると思うんですけどね、たしかに本作のキャストは女性メインだし、男性の役割は「人のいいヘルパー」か「親切づらした悪人」ぐらいしか与えられていないんですけどね、実際に込められているメッセージは女性だからとかマイノリティだからとか関係ないんですよ。 本作は、自由を奪われたすべての人に贈られた映画だと思うのです。

・ 好奇心を否定され、可能性を潰され、偏った価値観を植えつけられたすべての人へ。 「あなたには無理だ」 「どうせやったって成功しない」 「女なんだから諦めろ」 「男なんだから逃げるな」 「あなたのためを思って」 「あなたに傷ついてほしくなくて」 

・ 厳しい言葉や優しい態度であなたの首元に張り付けられたパッチを引きちぎろう。 それで失敗したっていいんだよ。 間違っていたら引き返せばいいんだよ。 なんどでもやり直して、なんどでも立ち上がる権利があなたにはあるのだから。

・ 「感情的になるな」というセリフが繰り返されていたのも印象的でしたね。 ほんと、実生活でイヤになるほど目にしますからね。 「女性=感情的」っていうアレね。

・ 別にその説がこじつけだとは思いません。 女性の中にも男性の中にも、感情的になりやすい人とそうでない人がいて、その比率が持ってうまれた特性や育った環境によって異なってくるというだけの話だと思います。 わたしが引っかかるのは、「感情的=悪」みたいな部分です。

・ そりゃお互い感情的になっちゃって、会話が成立しなくなったらちょっと困ったなぁって思いますよ。 けれど、感情的になることって、別に悪いことじゃないじゃないですか。

・ 心が通っているから感情的になるんですよ。 自分のために怒り、他人のために悲しみ、過去を想って悼み、未来を想って憂う。 負の感情だけじゃないですよ。 喜びだって愉しみだってみんな自分を生かすためのエネルギーなんです。 そのエネルギーが世界を動かしてきたんじゃないかって、わたしは思いますけどね。

・ 「ほらまた感情的になってる~」と冷笑するジュード・ロウを、有無を言わさずぶんなぐる(ビームで)シーンに胸がすいたのも、感情的だって言われるんですかね。 まあ、いいたいやつには言わせとけばいいいですけどね!

・ 本作を観た人に、もれなくこれから近所のねこを見るたびに「あなたフラーケンっていうのね~ フラ~ケン~」ってメイちゃんのごとくデレデレになる呪いがかけられました。 おめでとうございます。 

・ 齢46歳、90年代を謳歌してきたわたしにとって、本作の舞台設定はドンピシャすぎて興奮のあまり泡吹きそうになりましたよね。

・ ホール、ガービッジ、エラスティカ、ノー・ダウト、TLC等々の音楽が胸に沁みるですよね・・・ なんだこの中年ホイホイは・・・ 街中にPJ ハーヴェイのポスター貼ってあったで・・・アラニスとかフィオナ・アップルも入れてほしかった・・・

・ グランジファッションですかー!! おう、知っとるで!おばちゃんもやってたやってた!!!

・ 読み込みに時間がかかるパソコンとかネット切断とかマジで抱腹絶倒なんですけど、うちのちびっこたちにはなんのこっちゃわからんかも。

・ ビデオレンタル店で『トゥルーライズ』の看板を壊しちゃうシーンがあるんですけど、妻に嘘をついていたシュワちゃんの顔が吹っ飛ばされるの、その後の展開を象徴しているようでおもしろいですね。

・ ライトスタッフ・・・!

・ クライマックス、ジュード・ロウと向かい合うマーベルねえさんの図は西部劇みたいでかっこいいし、ごちゃごちゃ喋ってるジュード・ロウを一発で済ましちゃうのはレイダースみたいでおもしろかったですね!

・ しかしジュード・ロウ、年々ケン・ワタナベ寄りになっているというか、ケン・ワタナベがジュード・ロウに寄せてきているというべきか、とにかく劇中なんどか「あれ・・・? 謙さん出てたっけ・・?」って思いながら観てましたよね。 こんど兄弟役やってほしい。

・ 醜い者が悪いもので、美しい者が善いもの、という先入観や偏見を逆手に取ったストーリーが本当にすばらしかったのですが、これ2回目を観て答え合わせしたくなりますし、わかった上だと「なるほどなっとく」なリアクションの数々が観られますのでおすすめですよ。 さりげない親切だったり思いやりだったり豊かな感受性だったりに感心します。 「美しい記憶だ」というセリフの印象が全く違ってみえるもんな~

・ 最後に、万が一本編鑑賞前にこれを読まれている方がいらっしゃる場合に備えていちおう書いておきます。

・ 普段映画を観ているみなさんですからまずそんなことは無いと思いますが、本作ご鑑賞の際は絶対本編開始に遅れないよう映画館に行ってください。 トイレも売店も余裕をもって、映画泥棒までには必ず着席してください。 見逃してはいけないものが、そこにあります。 






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