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『ジェイソン・ボーン』

2016年10月27日
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【過去シリーズの総おさらい】
13分ぐらいでわかる「ジェイソン・ボーン」のおはなし。(ボーン・シリーズまとめ)



今回のあらすじ・・・
記憶を取り戻したはずの元敏腕CIA工作員ジェイソン・ボーンさんが、元カノと再会したり古巣のCIAから命を狙われたりしながら欠けていた記憶をさらに取り戻します。


【一言でいうと】
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「ボーンを消せ!」(9年ぶり4回目)


【今回のわるだくみ】
アイアンハンド計画・・・世界中の個人情報を全部まとめてCIAが監視しちゃう、プライバシーという概念を根底から覆すおっかない計画。
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(※ 画像はアイアンサイド)


【股にかけた都市】
ギリシャとアルバニアの国境 ・・・俗世から姿を消したボーンが拳闘士として日銭を稼いでいた場所。
アイスランド・レイキャビク ・・・元連絡員のニッキーがCIAにハッキングをかました場所。
ギリシャ・アテネ ・・・ボーンが拳闘士として日銭を稼いでいる主な場所。
ドイツ・ベルリン ・・・ニッキーの仲間が潜伏している場所。
イギリス・ロンドン ・・・トレッドストーン計画でボーンの監視役を務めていたCIAのスミスが住んでいる場所
アメリカ・ラスベガス ・・・今回の悪役をボーンがフルボッコにする場所


【主な登場人物】
ジェイソン・ボーンさん ・・・暗殺に失敗した際失ってしまった記憶を取り戻したり、なんで暗殺なんかしてたのかという記憶を取り戻したり、じゃあそもそもなんで暗殺者になったのかという記憶を取り戻した結果、自分から望んでそうなったということを知り、めちゃくちゃ落ち込んでいる元CIA工作員。 隠遁状態だけど、食っているため時々アンダーグランドで賭け拳闘みたいなことをしている。
ニッキー・パーソンズさん ・・・トレッド・ストーン計画において現地連絡員を担当していた元CIA職員。 ボーンの元カノ(※たぶん)
デューイCIA長官 ・・・CIAのめちゃくちゃえらい人。 わるだくみがバレて更迭されたクレイマー長官の後任。 中の人は逃亡者を追うプロことトミー・リー・ジョーンズさん。
ヘザー・リーさん ・・・CIAのやる気満々サイバー捜査員。 やる気!元気!ヘザリー!
ラッセル合衆国国家情報長官 ・・・アメリカのめちゃくちゃえらい人。 デューイCIA長官とつるんでマッスル。 ヘザーのやる気を買っていマッスル。 マッスルマッスル!ラッセルラッセル!
ディソルトさん ・・・ニッキーさんが組んでいたスーパーハッカー。 最近なんだかCIAの機密ファイルを世にばらまきたい気分。
マルコム・スミスさん ・・・トレッド・ストーン計画に関わっていた元CIA。 絶賛天下り中。
カルーアさん ・・・IT長者。 利用者15億人を抱える巨大インターネッツサービス「ディープドリーム」のCEO。 デューイに頼まれ、アイアンハンド計画に必要なビッグデータを提供していた。
作戦員 ・・・デューイ長官の子飼いの暗殺者。 トレッド・ストーン計画が立案された頃からずっと、デューイ一筋で汚れ仕事を引き受けてきた健気な男。 中の人はイタリアの宝石ことモリカ・ベルッチさまの元配偶者ヴァンサン・カッセルさん。


【このアクションがすごい!】
・ ギリシャ市内でのバイクチェイス
・ 鉄パイプ VS 折れた椅子の足
・ ラスベガス市内でのカーチェイス


【後手に回ろう!】
・ ニッキーによってメインコンピュータにハッキングされちゃうCIA
・ 逆探知してニッキーの潜伏先の電源をシャットダウンさせるも、既にファイルをコピーされちゃってるCIA
・ ニッキーを追った結果、ギリシャにボーンがいることを棚ぼた式に知り、捜査員を大量に送り込むもいつものごとくサクっと逃げられちゃうCIA
・ ボーンがニッキーから受け取ったファイルを開いたお陰で、追跡ソフトが作動しボーンの現在地を突き止めたものの、既にファイルはあらかた見られちゃってて削除が間に合わないCIA
・ ボーンがスミスに話を聞くためロンドンに飛んだことを知り、スミスごとボーンを消そうとするも、一歩及ばず逃げられちゃって、尚且つヘッドセットを奪われていたため秘密の会話が筒抜け状態だったCIA
・ 職員に寝返られた末、ボーンに合衆国入国されちゃってるCIA
・ 捜査員総出で厳重警備していたラスベガスのイベント会場に、いつものごとくサクっと潜入されちゃってるCIA
・ デューイ長官もラッセル長官もボーンも利用してのし上がろうと目論むも、全部ボーンに盗聴されててまんまと逃げられちゃうCIA(のヘザー・リーさん)


【補足】
・ いいよーいいよー! いつものボーンが帰ってきたよー!!
・ 目新しさが無いという評判もちらほら聞こえたボーン最新作『ジェイソン・ボーン』ですが、正直過去のシリーズも毎回同じパターンの繰り返しだったので、「いまさら目新しさ?Why なぜに?」と矢沢みたいに両手をあげたい気分ですね。 
・ 記憶が小出しになって陰気になるボーン、後手に回るCIA、ボーンを消す案しか浮かばないえらい人、ボーンと話をしたがる中間管理職、そしてボーンのライバルとなる暗殺者。 いつものメンバー馴染みの場所。 「よっ!オヤジやってる?」とおでんの匂いが染み込んだのれんをくぐったような安心感。 それが今回のジェイソン・ボーンなのです。
・ 過去にも容赦なくボーンが関係した女性をぶっころしていた本シリーズですが、その辺りもきっちり踏襲しようと思ったのか、トレッド・ストーン計画に深くかかわり、ボーンの逃走を手助けしていたニッキー・パーソンズさんを物語序盤であっさり退場させるという鬼畜行為をお見舞いしてくれました。 しかもね、「ボーンと相乗りしている最中射撃される『ボーン・スプレマシー』」と、「バイクに二人乗りして全力で逃げる『ボーン・レガシー』」の合わせ技みたいな最期というね。 既視感のギフトセットみたいな死に方だなおい。
・ と、いうことで、安心して観ていられるという意味では文句なしな新ボーンだったわけですが、安心の裏側にはもちろんそれなりの物足りなさもあったわけで。
・ 個人情報を筒抜け状態にしちゃうという「アイアンハンド」計画が、過去のシリーズでやっていた情報収集方法と大差ないように思えたのも、そのひとつですよね。 だって『アルティメイタム』の時すでに、携帯の会話に「ブラック・ブライアー」って出てきただけでその人の個人情報まるはだかにしちゃってましたからね。 盗聴盗撮ハッキングなんでもありじゃん。 あらたに「アイアンハンド」と銘打ってやるほどのメリット、あったの?ジョーンズさん。 予算引っ張ってきたかっただけなんじゃないの?
・ 喪失と再生を感じさせた前3部作を経てのボーンとしては、「ゲゲッ9年間引きずってただけなの?!」と思ってしまうようなやさぐれ生活もモヤっとしましたね。 誰も訪ねてこられないような遥か彼方の未開の土地で、ジャガイモでも耕して生きていたのかと思いきや、普通に都市で暴力を生業にしているだなんて、マリーちゃん見たら泣いちゃうよ?
・ 修羅の道は自分が選んだものだった。 人を殺したのも自分の意思だった。 それらの罪を受け入れた上で、愛した女性を悼みながらどうやって生きていくのか。 ボーンならもっと真摯な生き方ができたのではないか。 
・ 結果、ボーンは身体に染みついた「攻撃力」を活かして日々暮らしていたわけなのですが、わたしにはどうしてもそれが、ボーンのトラウマや罪悪感が重すぎるが故の思考停止などではなく、今回新たに明かされた「どうしてボーンは自らトレッド・ストーン計画に志願したのか」の理由づけのためだけに設定されたようにしか思えなかったのですよ。 
・ 「実はトレッド・ストーン計画の発案者はボーンの父親だった」ことや、「その父親を目の前で喪わせることで弔い合戦的な気持ちにさせた」という新事実を目立たせるための迷い。 「自分は本当に国家のための殺しがしたかったんじゃない。父親を殺したテロリストを撲滅するため、計画に志願したんだ」と知ることで、ボーンの苦しみは和らぐはず。 しかも、その父親殺害にもCIAのえらい人が噛んでいた。 ボーンは完全にはめられたのだ。 ボーンは悪くない。 悪いのはトミー・リー・ジョーンズ。 あとCIAのえらい人。
・ 『アルティメイタム』の最後でボーンが過去の自分を受け入れていたら、この後付けはいりませんからね。 再びボーンを表舞台に出すためだけに用意されたあれこれ。 そりゃ蛇足感も漂いますわなぁ。
・ そんな物足りなさ(というか消化不良感)を全力でフォローし、「新シリーズも悪くねえな」と思わせるのに一役買っていたヘザーリーさんに拍手ですね! 色々モヤモヤしたけれど、最終的には「アリシア・ヴィキャンデルちゃんかわいい!よっ!上昇志向の鬼!」って全部受け入れていたわたしがいましたからね! 鼻っ柱が強くて年寄りに遠慮がなくて判断スピードが速くて正しい事をやるためならどんな手も使う新世代のCIA・ヴィキャンデルちゃん。 ボーンも今はまだ警戒しているけれど、次回作ぐらいで気持ちが傾いちゃうんじゃないの。 ええどええど!史上最年少のCIA長官!
・ 映画の撮影とは思えない程の臨場感に満ちていたギリシャのデモシーン。 文字通り手に汗握りしめ、奥歯も噛みしめすぎてエンドクレジット頃には頭がジンジンしびれていたラスベガスの壮絶なカーチェイス。 ヴァンサン・カッセルさんとの下水道ファイトも小汚くてよかったですね。 いやぁ、ええもん観させて頂きました!
・ 続編を匂わせて終幕しましたが、わたしとしてはあれば観に行くし、なくても何も問題ないぐらいな気持ちでいっぱいです。 さすがにこれ以上「実はまだ隠された記憶が・・・」は使えなさそうなので、今後は古巣に戻るか戻らないかぐらいしか選択肢がなさそうですし、もうやめとく方がいい気もしますが、まぁそこはそれ。 なんだったらアジアの海に消えていった俊敏おじさんと合流するという手もありますし、これからも時事ネタを盛り込んでどんどんCIAを敵に回していけばいいのではないでしょうか。 がんばれボーンさん!(と俊敏おじさん) 


【ラストシーン】

(Extreme Ways ジェイソン・ボーン・バージョン)

次あたり「Moby with マキシ・プリースト」になっていたとしても、まったく動じないねぼかぁ!





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