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すきもの主婦が選ぶ2015年ベスト110 (29~1位の巻)

2016年07月14日

どうもどうも、アガサです。
今年の3月から足掛け4ヶ月で続けてきた2015年の映画ベスト企画もついにお別れの時がやってまいりました!
重ねて言いますが、去年のベストです! 今年じゃないですよ! 
「そんなの興味ないよ!」という方はまた別の機会にお会いしましょう! 
「まぁ見てやってもいっか」という方、あなたのことがすきです!
オッケー!ヒーウィーゴー!


(※ 以下、突然ネタバレが始まる可能性がありますのでご了承ください)


すきもの主婦が選ぶ2015年ベスト110 (110~90位の巻)
すきもの主婦が選ぶ2015年ベスト110 (89~70位の巻)
すきもの主婦が選ぶ2015年ベスト110 (69~50位の巻)
すきもの主婦が選ぶ2015年ベスト110 (49~30位の巻)


29位 『地獄でなぜ悪い』
あらすじ・・・
愛妻家の極道が愛娘を主役に映画を撮ることを決意し、通りすがりの素人男性と骨の髄まで映画漬けの青年がその監督に大抜擢されます。

今まで観た園子温監督作品の中で一番すきです!
「運命の恋」という甘っちょろい幻想と、「人生の一本」という奇跡の産物に対するめちゃくちゃな横恋慕。
愛も映画も狂気の沙汰だよ、と言わんばかりにはちゃめちゃで鬱陶しくてすごくグッとくるストーリー。
これにどうしようもなく共感してしまうのは、わたしのなかにもそんな鬱陶しさがあるからなのでしょうね。

人生は映画だ。人はみな、それぞれの作品の主人公を演じるキャストで、瞬間を脳裏というフィルムに焼き付けるカメラマンで、記憶という都合のいい形に繋ぎ合わせるエディターで、カットをかける監督なのだ・・!


28位 『ダラス・バイヤーズクラブ』
あらすじ・・・
HIV陽性と診断された男性が新薬を手に入れるため奔走します。

岡山が世界に誇るヤミ医者バイオ企業・林原生物化学研究所が登場!岡山県民は要チェックやで!

映画はあの、ものすごくよかったです。 


27位 『サベージ・キラー』
あらすじ・・・
カントリーロードをドライブしていた若い女性が乱暴なかっぺに暴行・強姦・殺害されたものの、ネイティブアメリカンの超自然パワーによって甦り、きっちりお返しします。

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(綱引きの要領でオーエス!オーエス!)

レイプリベンジものだと思ったらゾンビリベンジだった!

視聴者の「このぐらいかな」という甘い予想をことごとく裏切る超絶的なおもしろさ! 
かっぺが出てきて女の子をひどい目に遭わせるぐらいまでの既視感と、彼女が一度逃げ出してから再度捕まり、無残に切り裂かれたあとの展開の、息のつかせなさと無駄のなさとスピード感と言ったらもうね・・・。

ネイティブアメリカンパワーで現世へと連れ戻され、最初はふらふらとおぼつかない足取りだった女の子。
一目憎きかっぺを目にした瞬間鬼の形相となり、復讐の女神へと変ぼうするこのギャップがすごい!
自分が殺したはずの女の子を見て驚くかっぺ。 彼女はビックリした拍子にかっぺが落としたビール瓶を片手でキャッチし、そのままカウンターへ叩きつけ瓶をかち割ると、かっぺの腹を一文字に掻っ捌き腕を突っ込んで腸を引きずりだす!
この一連の動きの流れるようなムダのなさ・・・! 美しい! かっこいい! もう一回言っとこ、美しい!

本作は他にも、このシーンで拝めるような華麗な駆逐アラカルトが次々お目見えして、ホラー好きなら心の底から「ええもん魅せてもろた・・・」と満足すること間違いなし!
そして、ゴアなだけではなく、ドラマ部分も非常に真面目に作られているので、ラストなんかはほろほろと涙が溢れてしまいましたよね。 
ありがちな「かっぺ怖い話」から、迫害を受けていたネイティブアメリカンの悲劇、そして普通のテンションで観ていたら「ちょっとどうか」と思うような大酋長パワー全開シーンまでギュギュっと詰め込み、それでも空中分解することなくきれいにまとめあげられているのがすばらしいと思いました。


26位 『LEGO ムービー』
あらすじ・・・
平凡な主人公・エメットが、特別な能力を手に入れそうで手に入れないままで、でも特別でないことは決して悪い事ではないし、むしろ特別でない「その他大勢」が世界を変えられるんだ、ということに気づきます。

レゴで遊んだことがある人も無い人も、レゴに思い入れがある人も無い人も、いちどでも子ども時代を過ごしたことがある人ならきっとグっとくるスーパー活動写真。
余談ですが、予備知識なしで鑑賞したため、てっきり本作は実際にレゴを使って作られたストップモーションアニメなのだと思って(それぐらい精巧だった)おり、いっしょに観ていたちびっこから「ちがうよおかあさん、これは全編CGなんだよ」と普通に指摘された際も、「そんなはずはない!だってレゴだったじゃん!」と大人げないし説得力もない反論をかましてしまったことはいい思い出です。 ごめんねちびっこ。


25位 『トランストリップ』
あらすじ・・・
カルフォルニアから南米へいとこを訪ねてやってきた女性が、めちゃくちゃ気の乗らない旅をします。

なんらかのトラブルを抱えているらしき少女・アリシア。
両親から「休養」をとるように促され、チリにいるいとこと合流し旅行に出かけるも、その旅は気分転換どころか彼女にとって人生最悪のトリップになることに・・・。

なんの予備知識もなく、ただWOWOWでやっていたものを何気なく観たのですが、これ超わたし好みでしたね! 
主人公の女の子が見知らぬ土地で神経をガリガリやられ続けるのをひたすら見守るだけの映画なのですが、その描写がとにかくものすごく巧みに心をざわつけせるのです。
初めての海外旅行ということで、すでにがっつりナーバスになっているところからアリシアの受難はスタート。
出迎えてくれたいとこの知り合いは、英語しかわからないアリシアをいちいちバカにしてくるような感じの悪い人ばかり。
自分だけを除いた「仲間」たち同士でチラッと交わされる意味深な目くばせ。
部屋の外や離れた場所からヒソヒソと洩れてくる理解不能(外国語)な言葉。
自分に対する「疎ましさ」を全面に押し出してくるホームステイ先の女性。
もうね、観ているだけでこちらのメンタルまで削られていくのなんのって。
 
リラックスとは程遠い、というか正反対の場所に居るせいでメンタルガリガリなのに、ついには頼みの綱のいとこまでもが自分を置いて急遽サンティアゴに戻ることになってしまい、もはや周りは敵だらけ。 一瞬たりとも緊張を解くことのできない、生き地獄のような状況に置かれてしまうアリシア。
派手な事件は起こりません。 劇的な展開も起こりません。 ただただ、アリシアが周囲に気を遣い、神経をすり減らし、徐々に心を破壊されてゆき、ついには身体も壊されてしまうだけの物語。 それが本当におそろしいのです。 
じっとりと肌にまとわりつくような「厭」な空気に息が詰まる100分弱。
大傑作!と言えるほどの作品ではないと思うのですが、アリシアが経験する居心地の悪さの、そのあまりの既視感に、いつまでも心がざわめいてしまったのでした。 いや、ホントすごい作品でした。 わたしはすごくグっときましたよ。
気の毒すぎる主人公を演じるジュノ・テンプルさんの演技もさることながら、感じの悪い旅仲間を演じるマイケル・セラさんがイヤすぎて感服!


24位 『黄金のアデーレ 名画の帰還』
あらすじ・・・
アメリカ在住のユダヤ人女性が、第二次大戦時のゴタゴタで取り上げられたままになっていた実家の家宝の返還を求めます。

実話がもとになっている本作。 
まさかあの有名なクリムトの絵画にこんな物語が秘められていたとは露知らず、最初は「まさに事実は小説より奇なりだなぁ」とのんきに思っていたのですが、これはあくまで奪われた、有耶無耶にされた美術品の一部にすぎず、実際いまだ所有者に返還されていない作品たちはおそろしいほど沢山あるのだということに気づいた瞬間、この美術品ひとつひとつに込められた人々の想いの重さに打ちのめされましたし、当時行われた非人間的なふるまいに胸が悪くなりました。
戦争によって運命を翻弄された女性が絵画を取り戻した時、彼女が手にしたのは奪われた「人生」だけではなく、人としての「尊厳」でもあったのですよね。 そしてそれは、生活を投げ打ってまで彼女を支援した若手弁護士やオーストリア人ジャーナリストも同じ。
舞台美術は美しく、役者の演技は誠実で、脱出劇や法廷ものとしてのサスペンスフルな展開もあり、とても見ごたえのある作品だったと思います。


23位 『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章』
あらすじ・・・
ひとりぼっちになってしまった田代カメラマンが、謎の男・江野の力を借りて工藤Dと市川ちゃんを異世界から連れ戻します。

『オカルト』の宇野さんに『ノロイ』のムラさん、FILE01~04までの失踪者などが勢ぞろいし、白石監督作のオールスター総力戦といった様相の本作。 傑作です。 なんだろう、もうホントさいこう。 コワすぎを観てきてよかった、と心から思えるステキな総括作品でした。
USTREAMっぽい生配信を使って一気に繰り広げられる、よみがえりのための4つの難題の、そのえげつなさとバカバカしさの超バランス。
パンツどろぼうから指詰め・果ては殺人までも有無を言わさずやらされる田代くんの受難プレイ。
白石監督の専売特許といっても差し支えないと思う流れるようなテレポーテーション技も冴えわたり、盛り沢山にも程があるサービスっぷりにものすごくワクワクしました。
正直、霊体ミミズはさておき鬼神兵が出てきた辺りから、「ちょっとここまでいっちゃうとなぁ・・・」と色々広げすぎなトコロについてゆけない部分もあったのですが、今回のオチのつけ方は大満足です。 これで一旦、全てリセットされたということで、また最初から新たなコワすぎ伝説が作られてゆくのだと思うと楽しみすぎてたまりませんね。

「またどっかで会おうや、白石くん!」


22位 『プリデスティネーション』
あらすじ・・・
時空警察官のイーサン・ホークさんが爆弾魔を追いかけます。

オレがお前でお前がオレで! 
一人の人間が過去の自分と結ばれ未来の自分を生むという、自分で自分の尻尾を食べるヘビ・ウロボロスのような摩訶不思議な悲恋物語。
とにかく、どこが起点なのかさっぱりわからないし、パラドクスとかどうなってんの?!と頭の中がこんがらがってしまうこと必至なのですが、でもまぁ、細かい事言ったところで実際この世にタイムトラベルをしたことある人なんていないし、ってことは本当のトコなんて確認しようがないんだし、ま、いっか! と一旦考えた挙句思考を放棄したくなるほどおもしろかったです。
全く先が読めそうで読めないストーリーも、めちゃくちゃ渋いイーサン・ホークさんも、若い頃のジョディ・フォスターさんと現在のデイン・デハーンさんを足してうまい具合に分散させたような凛とした美しさのサラ・スヌークさんもとてもすばらしく、胸を締め付けられました。


21位 『クリミナル・アフェア 魔警』
あらすじ・・・
正義感の強い警官・デイブが、正義感に取り憑かれて正義感に振り回されて正気をゴリゴリ削られてゆきます。

幼い頃のトラウマと、警察官としての責任感と、持って生まれた正義感とでかんじがらめになり、ひたすら自滅への道をひたはしる物語。 やっている本人はホント大変そうですし神経とか正気とかがゴッソリ根こそぎやられていて気の毒な限りなのですが、観ているこちらとしてはもうおもしろくてたまりません。(映画として) 
ありがとう、いいもの魅せてくれてありがとう。 
なんつうか、なまじ「正しい」心根を持っていると、罪悪感も人一倍どころか人数十倍になってしまうものなのですね・・。 ぼかぁ大雑把な性格でよかったなぁ。
ガソリンスタンドの大爆破シーンが、「そこだけ別のジャンルの映画かよ!」と思うぐらい凄まじくて、もう本作に対しては好印象しかありません。ごちそうさまでした。


20位 『わたしに会うまでの1600キロ』
あらすじ・・・
家族や肉親や大切なものを沢山失ったり手放したりしてしまった女性が人生を見つめ直すため1600キロを踏破します。

色々あってやけくそになった女性が自分探しの旅に出ますが、そんじょそこらの旅行と思ったら大間違い。
食べたり祈ったり恋したりするも、それらは全て険しい荒野の中。
火をくべるのも、水を確保するのも一苦労。 すれ違う他人は敵かはたまた味方か、毎日がサバイバル。
過酷すぎる山越えに挑戦しながら、彼女はひたすら自分と対話し、自分の心を探ります。
なぜなら、答えは自分の中にしかないから。
自分探しとは、自分の最深部と向き合うこと。 嘘やごまかしのない、恥ずかしくて情けなくて間違いだらけの自分自身を受け入れること。 「こうあるべし」みたいな「形」をどんどん取り払い、シンプルなスタイルになってゆく主人公が、そのやつれた姿とは裏腹にとても美しく、とてもまぶしかったです。
あと、彼女の精神的支えとなっていたおかあさんがまたとてもすばらしくてですね。
どんなに困難な状況においても、常にハッピーな方向に視線を向けていた母。 
美しいものの中に身を置く、ということの意味を主人公に教えてくれた母。
そんなおかあさんが、決して美化されるではなく、完璧超人としてでもなく、そこらへんに普通にいそうな「誰かのおかあさん」として描かれていて、だからこそ余計に、主人公にとってどれだけ大きな存在だったかが痛いほど伝わってきました。

あと、おかあさん目線で観ていると、「自分に生きる力を与えてくれるものと、自分をこてんぱんに傷つけるものが同じ」というおかあさんあるあるを非常にグサグサと感じてですね、めっちゃわかるわぁ・・・ってなりましたよね。幸せと苦しみがワンプレートでやってくるんやで・・・

それにしても、 リース・ウィザースプーンさんとローラ・ダーンさんはホントいい役者さんだなぁ。


19位 『007 スペクター』
あらすじ・・・
ジェームズ・ボンドさんが宿敵・スペクターとの最終決戦に挑みます。

マザコンの次はファザコンだー!!!

ダニエル・クレイグさんがボンドを襲名してから今まで起きてきたことの裏に隠されていた、あーんなことやこーんなことがすべて明らかとなるシリーズ第4作にして最終作。(※ダニクレ版)
あらゆる悪事を陰で操っていた、世界的犯罪組織「スペクター」。 その首領・ブロフェルドは、実はボンドの義兄弟だった・・・!
ということで、あーんなことやこーんなことにボンドが巻き込まれていたのは、ブロフェルドことフランツ兄さんの私怨が原因だったのでした。 
もうこのね、壮絶な後出しジャンケン感ね! 「もうぜんぶブロフェルドのせいってことにしちゃえばいいじゃない!」みたいな投げやり感! 一周まわって潔い! 世界的犯罪組織なのに、やってることは私怨っていうのが、スケールでかいようだけどじっさいは御猪口サイズでいい!
とにかく、ダニクレが女をコマしてあっちこっち旅行しながらウダウダやっている一方で、そんなダニクレをじっとりと見つめ続けてきたフランツ兄さんを思うだけで心のおひつ全開です。 
両親を亡くしたダニクレをひきとった、フランツさんの父。 
実子であるフランツさんと同等の愛情を注ぐべく、分け隔てなく接してきた父でしたが、フランツさんは心のどこかで「おとうと」ばかりが贔屓されていると感じるようになっていた。 
徐々に、フランツさんにとってダクニレはかわいい弟分であると同時に、憎たらしいライバルになったのでしょうね。
そしてやってきた運命の日。
不幸な雪崩の事故に巻き込まれた一家。 まだ息のある父を発見したフランツさんは、その時自らの手で父にとどめをさしたのだ、とダニクレに告白しました。
しかし、わたしはフランツさんは、お父さんを殺したのではないように思えてならないのですよね。
フランツさんが散々口にしていた、「愛する人の顔もわからず死んでゆく」ことへのこだわり。
もしかしたら雪山の事故の日までは、フランツさんのダニクレに対する感情は愛情の方が勝っていたのではないか。
嫉妬も対抗心もあるけれど、自分も義兄弟として、父がダニクレにそうしているのと同じように守ってやりたい、そう思っていたのではないか。 だって自分は父の子だから。 尊敬し、愛する父の子だから。
そんな中起きた事故。
なんとか見つけた父が、フランツさんを認識すらせず、ダニクレだけを気にかけたとしたら・・・。 
父親として残した言葉が、フランツさんではなくダニクレだけに向けてのものだったら・・・。
フランツさんの心に張りつめていた糸がプツンと切れ、父の救出も「おとうと」の庇護も放棄し、このくそったれな世界を地獄へ変えることを決意したとしても、わたしは不思議ではないと思ったのでした。
「愛する息子(自分)の顔もわからず死んでいった父」への復讐として、ダニクレを同じような状態で死なせたい。
あのこだわりは、そこからきているのではないか、と、そこまでわたしは想像しましたよね。 
このフランツさんの異常にゆがんだ愛情。 たまんないですよね。 白飯、まぁ進みますよね。

ラストシーン、無様に這いつくばる自分に対し、「殺す価値もないし、そこまでの関心ももうない」とばかりにマブいチャンネーと二人去ってゆくダニクレを見つめる、フランツ兄さんのなんともいえない表情に震えました。
ええい、白飯おかわりだ・・・ 特盛で・・・!!


18位 『シンデレラ』
あらすじ・・・
シンデレラが王室主催・チキチキお妃探し出来レースに参加します。


以前書いた感想


17位 『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』
あらすじ・・・
タイムトラベルの能力を代々受け継ぐ男の子が、自分の人生を納得できるものにするべく時間を駆け巡ります。

愛すべきキャラクター、愛すべき俳優、そして愛すべきストーリー。
非の打ち所がないほどやさしい作品でした。
悪人がまったく出てこないのも、「非現実的」というよりは「気づいていない現実を気づかせようとしている」ように思えて好印象。
多くの人の人生の中にある、「やり直したい出来事」。
実際それをやり直してみた主人公が、過ぎてゆく日常を「何度でもチャレンジ出来るから」と軽視するのではなく、逆に、日々のたわいもない積み重ねがいかにかけがえないものなのかということについて、真剣に考えるようになるのですから、ホント誠実な映画ですなぁ・・。


16位 『ジュラシック・ワールド』
あらすじ・・・
恐竜のテーマパークで肉食恐竜を取り扱ったらどうなるかということを、関係者たちがイヤと言うほど思い知ります。


以前書いた感想


15位 『ウエスト・オブ・メンフィス 自由への闘い』
あらすじ・・・
3人の幼い少年が無残に殺された事件をきっかけに、善意や悪意によってたくさんの人々の人生が奪われてゆきます。


以前書いた感想


14位 『コードネーム U.N.C.L.E.』
あらすじ・・・
KGBとCIAのすご腕スパイが協力して核の拡散を阻止します。

ごちそうさまでした!


13位 『ジョン・ウィック』
あらすじ・・・
引退していた最強の殺し屋が、ペットを殺されて現役復帰します。

愛した女性が末期の病を抱えていたのか、付き合い始めた後発症したのか、とにかく、世界で一番大事な彼女と一秒でも長く過ごすため、血なまぐさい稼業から足を洗ったキアヌ・リーブスさん。
その後彼女は亡くなり、生きてゆく意味を失いかけたキアヌさんでしたが、彼女が亡くなる直前密かに発送を手配しておいてくれていた小型犬が届き、その犬っころ=彼女の忘れ形見をお世話することを新たな生き甲斐にしよう、と少しばかり前向きになりかけていました。
ところが、つまらないチンピラに目をつけられたことから自宅を襲撃され、生き甲斐その1の犬っころと生き甲斐その2の愛車を奪われてしまったからさあ大変。
そうでなくても彼女がいない時点で生きる意味などなかったキアヌさんなものですから、襲撃相手がロシアンマフィアの愛息だと知ったところで、あとは野となれ山となれですよ。 
かくして、ロシアンマフィアのドンである父ちゃんの威光をかさにやりたい放題だったバカ息子は、「自分自身の命」を惜しまない人間に目をつけられることがどれだけ怖ろしいかを、思う存分知ることとなるのでした。

登場人物に色々言っておきたいことはあるのですが、なにはさておきマフィアの父ちゃん! そこまでヤバい人物がいるんなら、関係者各位に「要注意人物」のリストぐらい渡しとこうよね! 人物紹介とかさぁ、乗ってる車の車種とかさぁ、だいたいの住所とかさぁ、常識じゃないですか! ことをしでかしてから「アカン・・そいつガチでダメなヤツ・・!」って、息子さんも寝耳にウォーターですよ!
あと、キアヌの彼女さんもね、「わたしだと思ってかわいがってね」っていうのはわからんでもないというか、というか、正直言うと「うわ・・死んだ後も束縛しちゃう系・・・?」って想っちゃいましたけど、まぁね、置き土産はいいでしょうよ。 キアヌさんもそれでやる気になってましたし。 
ただ、贈るのが小型犬ってどういうことよ・・ いかにも弱そうじゃないですか・・・ もうちょっとたくましそうな犬っころを贈るという選択肢はなかったのですか・・・ たとえばほら・・ 土佐犬とか・・・



(ピットブル・・・ そういうのもあるのか!)

鉛筆だけで3人殺したと言われる伝説の殺し屋だけれど、決して怪物みたいに強い訳ではなく、油断すれば打たれるし格闘すれば息が上がるし、常に自分のダメージを最小限にする為の(無駄を省いた)殺し方を選択するところがとっても人間臭くて、キアヌさんのイメージに合った良いキャラクターが生まれたもんだなぁ・・とホクホク顔になりました。
親バカすぎるマフィアの父ちゃんもすごく愛くるしかったですし、脇を固めるレグイザモ兄さんとデフォーさんのなんと鬼シブでかっこいいことよ・・! こんなええもん観られて、ぼかぁしあわせだなぁ・・!


12位 『イコライザー』
あらすじ・・・
引退していた最強のCIAが、知り合いを病院送りにされて現役復帰します。

13位にあげた『ジョン・ウィック』を含め、世の中には「平凡な人物に見えて実はスゴ腕暗殺者」みたいなお話は数多ありますが、やはりそれはわたしたち「平凡な人物に見えてじっさい平凡」な人間の中に、日頃から抱えきれない程の鬱憤が蓄積されているからなのではないかと思うわけで。
やり返したいけどやったらもっと手酷いお返しがくる、とか、言い返しても相手は反省なんてするはずないし言うだけ無駄、とか、言動に移せないモロモロの感情のはけ口を、わたしたちはなにかに求めずにはいられないのですよね。 たとえそれが法を無視した自分勝手な正義だったとしても。

と、いうことで、そんな世の中の一部の「平和的でない」人々の心の声に応えて、また新たな「それ系」映画が作られました。 
今回は、「スゴ腕だけど使う道具は平凡」と、わたしたち一般人に対し謎な寄り添い方をしてくれていますので、めちゃくちゃ強い部分とめちゃくちゃホームセンターな部分が相まって、ちょうどいい超人度となっております。
演じるデンゼル・ワシントンさんがまた、知性みなぎる役者さんなので、「すげえ計算出来てる感」を醸し出しているんですよね。 
行き当たりばったりとかありえないから。 全部想定内だから。 デンゼルさんに任せとけば、大概のことはなんとかなるから。 就職の夢も、叶うから。
サクサク進むストーリー、すくすく育つクロエたん、 デンゼルさんが大いなるパワーに伴った大いなる責任を全うすべく、新たな道を歩み出すエンディングなどなど、安定があるにも程がある完璧な作りで、次回作への期待がストップ高です。


11位 『アントマン』
あらすじ・・・
かわいい娘にイイトコみせたいお父さんが一念発起してスーパーヒーローになります。

『シビル・ウォー』のアントマンもさいこうでしたね!


以前書いた感想


10位 『プリズナーズ』
あらすじ・・・
娘をさらわれたお父さんが相当強引な犯人探しに没頭します。

事件は感謝祭の日に起きた。
家族ぐるみで仲良くしているドーバー家とバーチ家は、いつものようにディナーを一緒に楽しみ、いつものように両家の娘たちは家の前の道路に遊びに出掛け、そしてそのまま姿を消したのだ。
警察の調べで、失踪直前道路に停まっていた不審なRV車が発見されるが、娘たちは見つからず、ドライバーの青年はというと知的発達に遅れがあり、まともに証言できない。
疑わしいものの証拠不十分で釈放された青年に詰め寄る父。
興奮する父に青年は小さな声で囁きかける。 
周りの警察には聞こえないぐらいの小さな声で。 
「あの子たち、僕がいる間泣かなかったよ」

小学生と中学生の娘がいるわたしにとって、この映画はまさに「人ごとではない」作品で、物語が始まると同時に完全に画面にひきこまれてしまっていました。
忽然といなくなった幼い娘。 まだ生きているかもしれない娘をどうやって探せばいいのか。 法に縛られ大胆な捜査が出来ない警察に任せておくだけでなんとかなるものなのか。
もうね、この(想像しているだけの)時点でもう無理ですもんね。 「怪しい奴は片っ端からしょっぴいて、あらゆる無慈悲な手段を駆使してゲロさせてやる」って意気込んじゃってますもんね。 娘が見つかるまで絶対あきらめないし、手も緩めない。 
たとえ誰にも許されなくても、自分が地獄に堕ちることがあっても、娘だけは助けてみせる、って、そう思わずにはいられませんもんね。

で、本作の燃えるお父さんことヒュー・ジャックマンさんもまさにそんなタイプで、こんかぎり怪しいささやきをかました青年(ポール・ダノさん)を独断でさらい、廃墟に連れ込み監禁&拷問。
一緒に娘をさらわれた被害家族(テレンス・ハワードさん)もドン引きするほどの、ハードな取り調べを続けることに。
聞いても聞いても有効なことはなにも答えてくれないダノさん。
拷問趣味があるわけじゃない、暴力を礼賛しているわけでもない、ただ娘の居場所を教えてほしいだけ。 
それだけのために、キリストを磔にしたローマ兵さながらの残酷さでダノさんをしばき倒し、その同じ口で神に許しを乞う敬虔なクリスチャンのお父さん。
そう、本作は事件の真相を探るミステリーではなく、いや、もちろんそれもありますが、本質はズバリ「信仰心について」の作品なのですよね。

わたしは特にこれといって信じる宗教がないのですが、だからこそ余計に「信仰心」というものにとても興味がありまして。
特にキリスト教のですね、あの「圧倒的な都合のよさ」はね、圧巻なのですよね。いや、嫌味でもなんでもなく。
なにをどうすれば、あそこまで「神」を信じることができるのか。
「悪魔の所業としか思えない不幸が起きるんだから、当然神さまもいる」という逆転の発想力。 ホントすごい。 ネガティブなんだかポジティブなんだかさっぱりわからない。
本作の犯人は、自分の子どもが亡くなったことで信仰心を亡くした元信者。
で、犯人は思いました。 どんな立派な信者だって、自分と同じような目に遭えば神さまを裏切るに違いない。 神の力よりも、悪魔の誘惑の方が強いに決まっている、と。
神への挑戦のためだけに、幼い子どもをさらってはその親を不幸のどん底に叩き落してきた犯人。
なんという歪みっぷり。 信仰心がこじれると、人間はここまで壊れてしまうものなのか。
一方、選ばれてしまった現役信者ヒュー・ジャックマンさんはというと、娘がいなくなり時間だけが非情に流れてゆく中、これまたどんどん壊れて行ってしまいます。
しかし、ジャックマンさんは犯人の目論見通りになったわけではありませんでした。
彼は信仰心を失うどころか、悪魔的な拷問行為を働きながらも常に神さまに許しを請うていた。
そう、どんなに怒りと哀しみに打ちのめされようと、彼は神さまの存在を決して疑わなかったのです。
そして、勝利の女神はそんな真面目な信者であるジャックマンさんに微笑みかける・・・ それは、神が悪魔を退けた証明でもあるのだ・・・。 
どうですか。 めちゃくちゃ怖いでしょう。 ザックリとした所感だけで罪人と判断し、顔の原型がわからなくなるほどボッコボコにしても、毎日きちんと懺悔していれば許されるんですよ。 ええのんか、それで。
本作には他にも、神への挑戦と言い訳しながら大量殺人を犯していた人が罪の告解に来て、それを聞いて激オコになった神父さんにぶっ殺されるという「ええのんか、それで」的な神(の代理人)による所業が登場して、本当に興味深かったですね。
試される信仰心! ピューとなるホイッスル! うろちょろするギレンホール! そして訪れる謎の安堵感!
やや長めの上映時間ですが、信仰心が暴走しすぎなジャックマンさんの行動の先が読めないため、画面には常にヒリヒリとした緊張感が張りつめ、体感時間は超短かったです。
主役のジャックマンさんとギレンホールさんに、超クセのある役どころだったポール・ダノさん、どこにでもいそうな「誠実でズルい大人」を見事に演じたテレンス・ハワードさんなどなど、役者陣も超一流揃いで、実に見ごたえのある作品でした。

信仰心は人を救う。
しかし、その(救われた)時、人は「自由」になれているのか。 
もしかしたら彼らはみな永遠に、「信仰心」という檻に閉じ込められた囚人なのかもしれませんね。


9位 『ドラッグ・ウォー 毒戦』
あらすじ・・・
中国公安警察のジャン警部が麻薬組織の撲滅にチャレンジします。

めっっっっっっちゃくちゃおもしろかったです!
「違法ドラッグを扱うやつはもれなく死刑!」という竹を割ったようなルールを持つ中国で、それでもあきらめず麻薬をちょっとどうかと思う程の量精製する職人さんと、それを売りさばく仲介業者さんと、ふざけんな貴様ら殺すぞと息巻くお巡りさんが三つ巴の闘いを繰り広げる本作。 
ヤクの量も銃弾の量も死体の数も半端じゃない! 「すさまじい」なんて言葉が陳腐に思えるような銃撃戦に、脳内物質の放出がとまりません!
麻薬組織を潰すためなら手段も自分の生死も問わない、超叩き上げの刑事さんがべらぼうにかっこよくて、演技を生業にしているすべての同業者(俳優さん)はこんなの観ちゃったら嫉妬で気がへんになるか、すがすがしく白旗上げるしかないんじゃないかと思いました。 なんだろうなぁ。 ポルノグラフィティのボーカルの人と春風亭の金髪の人を足して二で割ったような地味なおじさんなのになぁ。 ずっと観ていたい! 男の色気がたまらんです!


8位 『グランド・ブダペスト・ホテル』
あらすじ・・・
東欧の山麓にある老舗ホテルにやってきた作家が、そのホテルにまつわる死や、愛や、はかりごとや、戦争や、様々な話を一冊の本にまとめます。

時間は残酷で、そして優しい。
支配人が死に、花嫁が死に、ロビーボーイが死に、建物が死に、ホテルが廃墟になり、その歴史を記した作家が死んでも、彼らの物語は死なない。 
どれだけの時を経ようとも、いや、時間をまとうことでさらに色彩を増し、円熟し、人の心に甘美な喜びを与えるのだ。
スリリングで、奇想天外で、ロマンティックで、ちょっと哀しいこの作品もまた、これから先もずっと長く愛されてゆくのだろうと思う。
美術も音楽も役者も何もかも完璧! あと、ケーキうまそう! ティルダさまも出るよ!


7位 『チャッピー』
あらすじ・・・
「保護者」の、すこし不器用だけどまっすぐな愛情を受けて育った機械の子どもが、愛を返します。


以前書いた感想


6位 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
あらすじ・・・
超能力者に意識をいじられた社長が無茶をして、チームが尻ぬぐいをさせられます。

お話はさておき、キャップがソーのトンカチ動かすシーンさいこうでしたね!


以前書いた感想


5位 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
あらすじ・・・
落ち目になった役者が再起をかけて舞台に挑みます。


以前書いた感想


4位 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
あらすじ・・・
トムがわるいやつをやっつけます!

トムが三途の川を渡って戻ってきます!(※9年ぶり2回目)


以前書いた感想


3位 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
あらすじ・・・
ダース・ベイダーの孫ことカイロ・レンが駄々をこねます。

なんかね、観た時は本作の例のくだりもなんとか好意的に解釈していたんですけどね、日に日に「マジで取り返しのつかないことやっちゃったんじゃね・・?」という思いが強くなっていて、今では次回のエピソード8が心配でたまりません! なんやったら、どっこい生きてたパターン、使ってもええんやで! 下でヨーダがお姫様抱っこで受け止めてたってことにしても、ええんやで!


以前書いた感想


2位 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
あらすじ・・・
自由を求めて囚われの場所から逃げ出した人々が、「自由」は場所ではなく自分の中にこそあるものなのだ、と悟り、障害物を排除しながら再び元いた場所を目指します。

逃げ出した場所が辿り着くべき場所、というこのラスト。 ちょっと凄すぎて足が震えました。
誇張でもなんでもなく、スクリーン場内に灯が戻ってからも、しばらく立てなかった。
通路の階段でも足がもつれそうになり、「わたしはなんという映画を観てしまったのだろうか」と思いました。
フュリオサの奪われた片腕と、イモータン・ジョーに突き付けた「わたしを覚えている?」という言葉に込められた記憶や痛みや想いについて、いつまでもいつまでも考えずにはいられなかった。
人権や尊厳や差別といった、生きてゆく上で避けては通れないけど娯楽の際には出来れば避けたいと思われがちな部分を受け止めきれなくても、映像とスクリーンの中で生をまっとうしている彼らの姿を観ているだけで、魂に響く何かがあるのではないかと思います。 
脳裏に浮かんだのは「おもしろかったー!」だけでも、からだの深い所になにか刻み込まれているはず。
それだけのパワーを持った作品だったと思います。

あと、「なんでこんなビジュアルなのかって? なんかカッコイイからだよ!」と即答されそうな映像美もさいこう!


1位 『キングスマン』
あらすじ・・・
ありがとう眼鏡! ありがとうスーツ! ありがとう英国紳士!

どっこい生きてたパターンくるかもやで!



ありがとうマシュー・ヴォーン監督!


以前書いた感想





以上です編集長!

こんなアホなベスト記事に最後までおつきあいくださり、本当にありがとうございました!
みなさまの(昨年の)ベストとかぶっている部分はありましたか?
また今年も、・・がっつり半年以上経過してしまっていますが、今年もたくさんのすばらしい映画に出会えるといいですね!

ではでは、明日もよい映画日和を!




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