ブログパーツ

『凶悪』

2014年12月31日
滝_convert_20150105001615

あらすじ・・・
死刑囚から届いた手紙をきっかけに、とある連続殺人事件を調べることになった記者が、自身の現実から目をそらし取材に没頭します。


オラフだいすきなちびっこたちには絶対に観せられない猛毒映画。 
冒頭、ピエール瀧さん演じる極道が、若い衆やらその恋人やらをめちゃくちゃに壊すシーンがあまりにもキツすぎて、というもの、現実にもこういう事件は起きているし(そもそもこの映画自体が現実の事件をもとにしていますし)、「娘を持つ親の視点」から映画を観てしまった瞬間、何の落ち度もない若い女の子がヤクザにシャブ漬けにされて火を付けられて・・というくだりがどうしても耐えられなかったのですよね。 
なんつうか、荒唐無稽な殺人鬼が出てくる映画ならたのしく観られるけれど、こういう(感情の)抜きどころのないおぞましい映画はそろそろ無理なのかもなぁ・・と己の限界を感じてしまったのでした。

気を取り直して内容に目を向けますと、山田孝之さん演じる記者が暴いてゆく事件そのものは有名ですし、過去にも目にしたことがあったので割愛するとして、その件以上にわたしの心を凍えさせたのは、フィクション部分である「記者の家庭」についてでして。 
ラスト、妻との人生を守るため、痴呆症を患う母を老人ホームに入れる記者。 
彼の選択と殺人事件の関係者との違いは、「平和的」だったか「力づく」だったかという点だけで、邪魔な親(老人)を始末しようとしたという根っこの部分は同じなのではないか。 
ヤクザなんかとつるまない、犯罪とは縁もゆかりもない普通の人間が持つ、いや、持たざるを得ない「残酷さ」。 
しかも、お金で方がつけられるだけ、記者はまだマシなのかもしれないということが、わたしはさらに恐ろしかった。
  
画面から立ち上る凶悪な匂いに胸やけしそうな、猛烈な映画でした。



     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ


※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。