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『ゾンビ伝説』

2006年10月12日
20061008113537.jpg  ビル・プルマンがゾンビに・・・!


ある時はマヌケな誘拐犯。
ある時はお人よしの優男。
またある時は勇敢な合衆国大統領。

・・・その実体は・・
ビル・プルマン!!
と、言われても顔が浮かばない人が、8割以上はいるでしょう。

“どっかで見た事ある2大ビル”の一人、ビル・プルマン。(ちなみにもう一人のビルはパクストンの方)
きっとあなたも一度は観た事ある筈・・・。
なのに印象に残らない・・・。
そんなビルが大好きだ!

先日本屋にいったら、店頭のワゴンセールでビデオが100円均一処分になっていました。
その中で異彩を放っていたのが、誰あろうビル・プルマン主演の『ゾンビ伝説』だったのです。

パッケージの裏を見てみれば、監督はなんとウェス・クレイブンじゃないですか!
これはもう、観ない訳にはいきません。
いやさ、買わない訳にはいきません!!

と言う訳で、意気揚々と100円払って帰って来た私なのですが、一言言わせて頂けるとするならば

100円か・え・せー!!


あらすじ
とある科学者のデニスが薬品会社に依頼されて、ゾンビ現象の謎を調べにハイチに向かいます。
ブードゥー教の儀式を見学したり、色々調べるのですが、何故だか現地の秘密警察に目を付けられ、とあるごとに連行されます。
ついに“実際にゾンビ化した”とされる男性・クリストフにコンタクトを取る事に成功し、ゾンビパウダーなる物を手に入れる手筈も整えたのですが、その矢先再び秘密警察に連行され、拷問されるデニス。
協力者である女医のマリエルの手助けもあり、なんとかパウダーを手に入れることが出来たデニスは、薬をアメリカに持ち帰り薬品会社は大喜び。
しかし、秘密警察のボスで黒魔術師でもあるペイトロウの呪いは収まる事を知らず、デニスはケリを付ける為、危険を承知で再びハイチへ向かいます。
付いた途端、空港で確保されたデニスは、ペイトロウによりゾンビパウダーをかけられ、意識を保ったまま埋葬されます。
絶体絶命! というかゾンビになっちゃったので、もうどうにもなりようのないデニス。
しかし、ゾンビの先輩・クリストフが掘り起こしてくれたお陰で、棺から脱出できたデニスは、マリエルがペイトロウの生贄にされるのを防ぐ為、秘密警察の本拠地に潜入します。
危機一髪でマリエルを助け出したデニスは、ペイトロウと一騎打ち。
死闘の末に、ペイトロウを倒し、ペイトロウに捕らえられていた自らの魂をも助け出し、無事生還を果たすのでした。


この作品に対して、私の中で何が一番不満だったか?
それはひとえに、この作品の無理やりなハッピーエンディングです。

ゾンビになった人間が、生き還っちゃいかんだろ。

ゾンビのなにが私の胸を打つのか?
それはゾンビと言うものがとこしえに、を意味しているからであり、だからこそ自分の肉親が、愛する者が、大切な友人が、尊敬する人が、ゾンビになってしまった時の苦悩や絶望、究極の決断が胸を打つのです。
それが、何事も無かったかのように生き還っちゃいかんでしょ。

ただし、今作の原作によると、その昔ハイチでは、実際にゾンビ化なるものが確かに存在し、人を一度仮死状態にする毒薬によって、どこから見ても死人になった人間を埋葬し、その後掘り返して解毒剤を与える事によって蘇生させ、その際特殊な薬を投与する事で、知能を著しく低下させ、その人間(ゾンビ)を思うがままに操り、奴隷として売買していた。
らしいのです。

その理論でいくと、
“ロミオとジュリエット”もいわゆる一つのゾンビ伝説になってしまいますが。
20061010225124.jpg  レオ様!気を付けろ!!隣の女はゾンビだぞ!! 



それはいいとして(いいのか?)、仮死状態にする毒薬と、蘇生させる解毒薬だけならば充分実在しそうなので、その線で統一すればミステリー仕立てな作品に仕上がったんじゃないかと思うのですが、何故か物語は黒魔術師の使うまやかしの術の方に比重が置かれており、やたらとビル・プルマンが悪夢に襲われているので、まるで『エルム街の悪夢』の番外編のような有様です。

監督がウェス・クレイヴンだから、そっちの方に持って行かされたのか、はたまた監督自体が悪夢フェチだったからなのかは判りませんが、ゾンビそっちのけで悪夢のオンパレード。しかもユルーい悪夢のオンパレードなものですから、観ていてこちらの方が夢魔に襲われそうになりました。

ゾンビ伝説と言うバカげた邦題を付けた奴がこの場にいたら、今すぐゾンビパウダーを振りかけてやりたい様な気持ちです。
ビル・プルマンの、裸をも辞さない熱演は充分堪能できたのですが、やはりゾンビと言うからには、死と生とのせめぎ合いや絶望、それと血糊、あと臓物少々。
これが無いモノにはゾンビを名乗る資格無し!
そう言いたい気分です。



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