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『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』

2014年11月20日
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「パラノーマル・アクティビティ・パート5」と銘打たれていない今作において、ついに数々の謎が明らかとなる・・・ のか?!

あらすじ・・・
2012年6月12日。 カリフォルニア州オックスナードで、平凡な高校生ジェシーが卒業式を迎える。

2012年6月某日。 
ジェシーとジェシーの悪友ヘクターが、同級生オスカーの兄でギャングの一員アルトゥーロに追い回される。
2012年6月某日。 
洗濯かごに入ったヘクターが階段の手すりを滑り降りる様を撮影するジェシー。
2012年6月某日。 
ジェシー、だいすきなおばあちゃんとたわむれる。
アパートの通風孔から階下を盗撮していたジェシー、住人のおばさんが全裸の妊婦に謎のまじないをかけている所を発見。
2012年6月某日。 
ジェシー、だいすきなわんころとたわむれる。
2012年6月某日。 
ジェシーとヘクター、階下のおばさんに嫌がらせをする。
2012年6月某日。 
ヘクターとベランダで花火をしていたジェシー、オスカーが慌てふためいた様子でアパートから逃げ出す場面に遭遇。
まじないおばさん死亡。
2012年6月某日。 
まじないおばさん殺人事件に興味津々のジェシーとヘクター、女友達のマリソルを誘って階下に侵入するも、なんかでっかい音がして逃げ出す。
2012年6月某日。 
マリソル、眠っているジェシーの顔に油性ペンでチンコの落書きをする。
よりにもよってチンコかよ。
顔に書き込まれたチンコの絵の陽気さとは裏腹に、ジェシーの腕には不穏さを漂わせる奇妙な歯形が。
ジェシーとヘクターとマリソル、幼児用のおもちゃをウィジャボード代わりにしてあそんでいておばあちゃんに怒られる。
2012年某月某日。 
悪しき霊の存在にいち早く気づいたおばあちゃん、家じゅうにお祓いを施す。
2012年某月某日。 
ヘクターと遊んでいたジェシー、小銭をせびってきた街のチンピラをスーパーパワーでとっちめる。
2012年某月某日。 
幼児用おもちゃで再び交霊術を試みるジェシ-とゆかいな仲間たち。 
スーパーパワーの源が守護霊の類ではないかとの予想をぶつけてみるも、あえなく撃沈。
2012年某月某日。 
ジェシー、身軽になる。
ジェシー、脅威の肺活量。
2012年某月某日。 
ジェシーとヘクター、通りすがりのパーティに潜り込み、かわいいチャンネーを持ち帰る。
ジェシーとヘクター、よりにもよってチャンネーをまじないおばさん殺人事件の現場アパートに連れ込む。
避妊具を忘れたジェシー、チャンネーをいわくつきの現場に置き去りにする。
いわくつきの現場でジェシーを待つチャンネーが、床下から飛び出してきたオスカーに襲われる。
オスカーと鉢合わせしたジェシー、オスカーの手に自分と同じような歯形があることを知る。
「あのまじないおばさんがオレをこんな風にした・・・だからオレはおばさんを殺した・・・そしてもっと殺すようになってしまう前に自分を殺す・・・!」っつって、かっこいいんだか電波なんだかよくわからないセリフを残し、派手に転落死するオスカー。
オスカーが出てきた床下を探索するジェシーと愉快な仲間たち、超胡散臭そうな祭壇を発見。 
そこには幼いジェシーの写真や、すでに亡くなっている彼の母とまじないおばさんが仲睦まじい様子で肩を組む写真が。 
写真の裏には「1994年11月3日、ロイス」の文字。


そう、ジェシーの母とまじないババアは、あのロイスと知り合いだったのだ・・・!!
ど の ロ イ ス だ よ !!

2012年某月某日。 
ジェシー、目から毛が出る。
2012年某月某日。 
オスカーの遺品に手がかりがないかと考えたジェシー、仲間と一緒にアルトゥーロのもとを訪ねる。
実は養子だったというオスカー、その部屋には壁一面を埋め尽くすほどの写真や悪魔関連記事の切り抜きが。
その中のひとつ、「カールズバッド在住アリ・レイさん」の記事にビビッと来るジェシー。
2012年某月某日。 
ジェシー、短気になる。
2012年某月某日。 
ジェシー、真夜中に愛犬チャボを探してふたたび階下へ行く。 
何かに引き寄せられるように床下へもぐると、そこには幼い姉妹の亡霊が。 
逃げ出そうとしたジェシー、何者かによって床下に閉じ込められる。何者かっつってもたぶんケイティだけど。
2012年某月某日。 
ジェシー、陰気になる。
ジェシー、中二病になる。
2012年某月某日。 
ヘクターとマリソル、生前オスカーが貼っていた切り抜きの「アリ・レイ」さんに連絡を取り、相談にのってもらうためカールズバッドへ向かう。
6年前、家族が悪霊に襲われたことがあるというアリ・レイさんいわく、「そのドアを築けば時空の移動が可能になる。
ただし、ドアから行けるのは汚れた場所だけ」。


うん・・うん・・・わかるようでまるでわからんけどあからさまに伏線くさいな!よーしいよいよ後半突入だ!みんな締まっていこう!

2012年某月某日。 
ジェシー、わんころを宙に浮かせる。
2012年某月某日。 
おばあちゃん、かわいい孫のため除霊のイロハを学ぶ。
おばあちゃんから生卵を活用した除霊術をお試しされたジェシー、時空の亀裂に吸い込まれたり飛び出したりする。
2012年某月某日。 
ジェシー、寝込む。
おばあちゃんが階段から転落死してヘクター大慌て。その間にジェシーが姿を消す。
ジェシーの行き先は魔女コミュが儀式を行う場所に違いない、と車に乗り込むヘクターとマリソルに襲い掛かるジェシーをマリソルが金属バットでガッ。
意識を失ったジェシーを病院に運ぼうとするも、途中で別の車に襲撃され、ジェシーを連れ去られてしまうヘクターとマリソル。
ヘクターとマリソル、パワーにはパワーとばかりに、最後の切り札アルトゥーロに加勢を頼む。
武装したギャング2人を引き連れ魔女コミュに向かったヘクターとマリソル。 
果たしてふたりは、親友を救うことができるのか・・・?
散弾銃(物理攻撃)VS黒魔術(超科学的攻撃)対決の結末やいかに・・・


さらば固定カメラ・・・ 
わしらの愛したパラアクは、もう、いない・・・!


【今回ひどい目にあう人】
ジェシー
ジェシーさん。 18歳。 鼻がキン肉スグル。

【今回のカメラマン】
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悪友ヘクターさん。 お調子者。 何があってもカメラは離さないPOV出演者の鑑。

【今回の思い出の一枚】
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『パラノーマル・アクティビティ2』のアリちゃんがまさかの再登板。 学校の旅行で外泊していたおかげで生き残ったラッキーガールもすっかりオトナの女性に。

【今回の歯形 その1・その2】
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もはや性癖といっても過言ではない。

【例のあの人】
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大トリで登場!

【今回のぶん投げ】
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今回は投げません!

【どやさ!】
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魔女コミュ、ふたたび年老いる!



・ 新作の封切りを心待ちにしていたあの頃の情熱はどこに消えてしまったのか・・・。 岡山での公開がきれいさっぱりスルーされて約半年、とっくにレンタル屋さんに並んでいたものの手に取る気すら起こらなかった、パラアク・シリーズ最新作『呪いの印』をやっとこさ鑑賞しましたよ。

・ って書いてから、またさらに2か月が経過しているというね。 ホント、映画館で観ないだけでテンションとはこうも下がってしまうものなのか。 そもそも映画館で観る価値すら危うい作品だというのに。 いや、映画館で観るからこそ、「せめて感想でも書いて成仏させないと・・」という義務感が芽生えるのかもしれない・・・。 パラアクってさァ、そんな放っておけない地縛霊みたいな存在なンだよネ・・・

・ ということでパート5という連番すらつけてもらえなかった『呪いの印』なわけですが。 もうね、「呪いの印」っていうサブタイトルからしてもっさいですよね。 わしなんて「しるし」って読みすらしませんでしたからね。かたくなに「イン」って呼んでましたもんね。

・ 「呪いのイン」。 どんなインやねん。 東横か。 東急なのか。

・ もちろんその「イン」とは、パート3で初お目見えした「三角形の中に〇が入っている」という限りなくハリポタの秘宝くさいマークなのですけどね。 たしか前回パート4の段階では「古代ハットゥシャの豊穣の印」と説明されていたはずなのですが、今回は「ミッドワイブズ(助産師)の印」ということになっており、「いでよインキュバス!」みたいなアレになっているアレみたいですがどうすんのコレ。

・ 悪魔に引き渡す予定の男児を身籠った女性のお腹にこのマークを描くのが、魔女コミュ・ミッドワイブズの習わしだそうで、悪魔はその男の子が18歳まで育った時点で本体に取り憑くのだとか。 

・ 「悪魔の軍団」を作るため女性をたらしこみ、いざ妊娠に成功したらお腹に「ミッドワイブズ参上!」のマークを描き、産まれた子の近所に居を構え成長を見守り、18歳になる頃から周囲で怪奇現象を起こし、本人をビビらせ、ベッド脇に「Meus(オレのもの)」って落書きして、無駄に家族を殺し、最終的に魔女コミュに連れ帰る・・・  ・・・ってトビーったら相変わらず手順がまわりくどいなぁ!よっ!アナログ世代!

・ ちなみに、なんで18歳なのか、気になりますよね? 気になるって言ってくださいよ。 わかった、じゃあ気にならなくてもいいから聞いてください。 悪魔の数字の6・6・6を足してみるといくつになりますか? はい!18ですよね! ちがうちがう、こじつけてないから!これは偶然なんかじゃなくむしろ必然!

・ っていうか、妊婦のお腹に描くべき印を、なんで今まで幼児の背中に描いとったんや! あまつさえ物置の天井までにも! ちょっともう真面目にやってよ魔女ばあさん!商店街のシャッターに「魔女コミュ参上」ってスプレーするのとはわけが違うんだからさぁ!

・ あ、そうそう、ロイスっていうのは魔女ばあさんのリーダー格的人物にして、シリーズのヒロイン・ケイティの祖母のことですよ。 パラアク信者のみんななら、とっくにご承知だよね!

・ シリーズ恒例行事である「ぶん投げ」もありませんでしたからね。 その代わりにと言ってはなんですがジェシーくんの空中舞踊とシーツ投げをご覧ください! ってナニか?もしかして「お約束」にアレンジ加えてますってか?気の利いたことしたつもりってか? そこは素直に投げときゃいいんだよ!!

・ 過去のシリーズと重なる部分もあるものの、雰囲気というか作風としては大きく異なっていた本作。 パート5の冠をつけなかったのには、それなりのこだわりがあったのかもしれませんね。 ただし、そのこだわりが功を奏していたかどうかは別問題。 世間の評判はさておき、わたしは全然ノレませんでした。

・ まずね、男の子に華がない。 だから「ホラーの主役はかわいいチャンネーにしておけ」と・・・「エルム街2の轍は踏むな」と・・・あれほど言ったのに・・・!!

・ いや、男の子でもいいんですよ。 いいんですけど、やっぱりね、デハーンさんぐらい線の細い青年の方がね、「守ってあげたい!」って思うじゃないですか。わたしも人の子ですからね。

・ 固定カメラを捨て、手持ちムービーに鞍替えした点も、シリーズのマンネリ化を避けるための秘策なのでしょうが、もうそれパラアクじゃなくてもいいじゃんって思わずにはいられない。 変えるなら扇風機にカメラを取り付けたパート3やパソコンカメラを駆使したパート4のような、「おお」と唸るような変化がほしかった。 パラアクの範囲内でがんばってほしかった。 大いなるマンネリの世界から飛び出すのなら、その前にパラアク終わらせようよ。きれいに幕を引こうよ。 

・ 「手持ち&過去の設定ないがしろ」ってやってる時点で、そろそろ潮時だと思うんですよね。 無理に番外編みたくしなくてもいいじゃない。 『クロニクル』みたいにしなくてもいいじゃない。

・ 結局、数あるシリーズものと同じく、「あのシリーズの新作と思わなければ悪くない」程度にしかなっていないのが、なんだかとても残念でした。 

・ ホントね、時空を超えた移動を可能にするドアの設定とかね、すごくおもしろかったのですよ。まぁそのせいで風呂敷が一気に広がってしまった感もありますけどね。 あと、どうせ時空を超えていくのなら、もっとたくさんドアが出てくる方がたのしかったのになぁと思いました。 せっかくシリーズ4本も5本もあるんだから、全部走り抜けようぜ! もっとムチャクチャにしちゃおうぜ! 

・ ていうか、「汚れた場所」しか行けないはずのドアを開けたらそこはケイティんちでした! ってそれ遠巻きに「ケイティの家はゴミ屋敷」って言ってるも同じじゃねえの! ちがうか!そこまで辛辣じゃねえか!(※正確に言うと[汚れた=non holly」でしたけども)

・ 時空を超えた先にあったケイティとミカの家は、パート1のそれではありませんでした。 中盤登場するケイティ&クリスティ姉妹も、パート3の彼女たちではありませんでした。新たに加えられた「どこでもドア」という厄介なツールを、製作陣のみなさんは次回パート5でどう活かすつもりなのか。 来年以降も続ける気はあるのか。 寂しい結果に終わった興行成績を見ていると、岡山公開はおろか、全国公開すら危ういのではないかという気もしないでもありませんが、魔女コミュの行き着く先をとりま生暖かく見守っていこうと思います。  それがオレの使命だから・・・!

・ そういえば今気づいたのですが、日本版ポスターの宣伝文句にはきちんと「その印は、18歳で現れる」と書いてあったのですね。 てことは「印」は「ミッドワイブズ参上」マークではなく「歯形」ってことになるのかもしれませんが歯形だったら第1作目から年齢性別問わずさんざんつけまくってたじゃん話が通らないじゃんってことでハッハッハ!どうやら性癖が仇となったようだな!オーレン・ペリ君!(※パラアクシリーズ生みの親)

・ あと、今まではなんとか「家の中で起きている超常現象を記録しておきたいから」という大義名分のもと続けてこられたPOVでしたが、今回は「新しく買ったカメラをとにかくまわしっぱなしにしたい」というぼんやりとした動機しかなく、しかも主人公が撮影中気を失ったら魔女がスイッチを切ってあげたり、落っことしたら拾ってあげたりと、誰の意思で撮ってるテイなのかわからなくなっており、いっそのこと次から魔女コミュ・映画部を立ち上げて魔女ばあさん自身が撮影すればいいのにという考えが浮かんだので、なんだったらこのアイデア使ってもいいですよペリさん。 悪魔のいやがらせに憔悴してゆく被害者の日常を絶妙なカメラワークでえぐり取る魔女ばあさん。 めざせ!サンダンス映画祭!



関連感想

8分くらいでわかる『パラノーマル・アクティビティ』のおはなし。 (シリーズまとめ)

シリーズ最新作『パラノーマル・アクティビティ5』 の感想





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