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『劇場版 SPEC〜結〜 前篇「漸ノ篇」&後篇「爻ノ篇」』

2014年11月07日
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(※ 以下ネタバレしています)

オカルト+超常現象+ミステリー+ケイゾク という、好きになる要素だらけの内容だったことから、夢中になって見ていたテレビシリーズから4年。
というか、まだ4年しか経ってなかったことに今、大きな衝撃を受けているのですが、とにかく4年。
1本の劇場版と2本のスペシャルドラマを経てついに完結となった『劇場版SPEC~結~』を、先日やっとこさ鑑賞したのですが、テレビシリーズとは随分色味の違った方向へと進んでおり、困惑する部分も少なからずありましたので、己の中の記憶を振り返る意味も込めて、ちょっとした用語説明を兼ねたあらすじを書いてみようと思いますよ。
独自解釈なので公式見解と違っているかもしれませんが、そこはホラ、かんべんな!


用語説明つきあらすじ・・・
ミショウ
・・・警視庁公安部未詳事件特別対策係という、普通の捜査では解決できない難解な事件を担当する係がありました
当麻紗綾
・・・そのミショウに配属されたのが、IQ201の天才で大の餃子好きである「とうま さや」
瀬文焚流
・・・そして、元警視庁特殊部隊の「せぶみ たける」です
野々村係長
・・・たたき上げの刑事で、元捜査一課弐係(通称ケイゾク)係長であった野々村係長率いるミショウは
SPECホルダー
・・・特殊能力を持つ人間たち・通称SPECホルダーが関わる犯罪を、当麻の頭脳と瀬文のやる気で次々に解決へと導いてきました
一 十一
・・・そんな彼らの前に立ちはだかった「にのまえ じゅういち」という少年。 彼は時間を操るという最強の能力を持っていました
御前会議
・・・弥生時代から日本を陰で牛耳ってきた謎の組織・御前会議は、超能力と呼ぶにはレベルの違いすぎるニノマエの能力に危機感を募らせ
シンプルプラン
・・・ついにはニノマエを含むすべてのSPECホルダーたちを抹殺する計画「シンプルプラン」を実行にうつします
当麻陽太
・・・一方、ニノマエの正体が、実は幼い頃飛行機事故で亡くなったはずの弟・陽太であったことを知った当麻は、弟を「生かし続けてきた」黒幕、そして弟を「ニノマエ」として利用しようと企む人物の存在を強く意識し始めるのでした
青池里子
・・・シンプルプランを進めようと画策する政府とそれに対抗するSPECホルダーの闘いが続く中、内閣情報調査室・通称サイロの特務班に所属する女性「あおいけ さとこ」が瀬文の前に現れます。 彼女は瀬文の元恋人で、彼と別れたのちに娘を出産していました
青池潤
・・・その娘「あおいけ じゅん」は、性行為無しで里子のお腹に宿った、神がかり的に奇特な子どもだったのですが
白い服の男
・・・なぜか母の元を離れ、白い服の男と行動をともにするようになります
先人類
・・・白い服の男の正体は地球で最初に生まれた人間「先人類」で
セカイ
・・・自らを「先人類」のリーダー・セカイであると名乗る白い服の男は
ファティマ第三の予言
・・・ローマ教皇がそのあまりに衝撃的な内容から公開を禁じてきたと言われる「ファティマの預言」が現実となる日は近いと言い放ちます。 第三の預言、それはすなわち、人類の滅亡。
プロフェッサーJ
・・・セカイは成人女性サイズへと変化した潤となんやかんやおしゃべりしつつ、他人の死体に憑依できる能力を持つプロフェッサーJにSPECホルダーの虐殺を命じます
湯田秀樹
・・・何を隠そう、天才物理学者だった当麻の父・佐野元春の親友を名乗る湯田(とうだ)博士の正体こそ、プロフェッサーJその人だったのですが、読み方がホントは「とうだ」ではなく「ゆだ」で、「ユダ」だからあーなるへそ「裏切り者」かーみたいなノリは少々厳しいんじゃないか
ソロモンの鍵
・・・なあんてことは気にしないセカイが一番気にしているのは、彼ら「先人類」の未来を握る「ソロモンの鍵」であり、その実態はというと、実は当麻が持つ「別次元同士をつなぐ」という能力でありまして
ガイア
・・・そもそも、地球上で起こるすべての事は起こるべくして起こったこと。 地球とは「ガイア」という意思を持ったひとつの生命体であるというのがセカイの見解で
パラレルワールド
・・・それとは別の話として、ガイアにはいくつもの平行世界(パラレルワールド)が存在しており、セカイは過去に幾度もガイアをリセットしては、そのつどパラレルワールドに移動してガイアの歴史をやり直していたそうなのです
卑弥呼
・・・セカイさんの片割れともいうべき、もうひとりの先人類・卑弥呼もまた、これまでセカイと一緒にガイアをもっと輝かそうと奮闘してきたのですが、最近ちょいちょいガイアの真意を図りかねていまして
下等生物
・・・先人類誕生のあとに、宇宙的なアクシデントから生まれた今の人類。 ガイアと会話出来ず、特殊な能力も持たない彼らは下等生物であり、私利私欲にまみれて愚かな争いを続けるしか能のないゴミクズなど滅ぼしてしまえ。というのがセカイの主張だったのですが、ではなぜそんな下等生物の中に突然発生的にSPECを持つ人間が生まれるようになったのか、卑弥呼には不思議でならなかったのです
カイナ
・・・本当にガイアは人類の滅亡を望んでいるのか。 悩んだ末卑弥呼が辿り着いた答えは、否。 その証拠は他ならぬ当麻の存在でした。 当麻に次元を繋ぐ能力を与えたのはガイア。 ならばその力で現人類に新たなチャンスを与えることこそ、ガイアの望みなのではないか。 卑弥呼は当麻に右の腕(カイナ)を使うよう指示します
八咫烏
・・・過去地球上に生まれてきた全てのSPECホルダーの魂の変化形・八咫烏(ヤタガラス)が、転生に備え当麻の体内に入り込む中、彼女は別の目的を果たす為セカイとプロフェッサーJの魂を取り込みます
無間地獄
・・・当麻が自らを犠牲にして先人類とSPECホルダーたちを連れて行こうとした先、それはこの世でもあの世でもパラレルワールドでもない永遠の世界。 無限につづく空間でした。 その企みに気づいたセカイたちは、当麻の体を溶解させ逃げ出そうしますとします。 多勢に無勢で体力の限界が近づいた時、当麻の前に現れたのは・・・

どうですか、わかりましたか?
わかりませんか?
ようし、じゃあ今度はもっとかいつまんだ説明行きますよ!



ミショウ
・・・ケイゾクがうけたから作ってみた四文字シリーズ。正直途中からスペックの方が印象強くてミショウの影うすい
当麻紗綾
・・・餃子
瀬文焚流
・・・加瀬きゅん
野々村係長
・・・なかなか死ななかったのに帳尻合わせの為即死
SPECホルダー
・・・あのね、むかしね、ブブゼラという楽器が流行ったことがあったですよ
ニノマエ
・・・ツンデレな神木きゅん
御前会議
・・・主要メンバー・山ちゃん(山寺宏一さん)、アンパンマン
シンプルプラン
・・・タミフルが効くタイプ
当麻陽太
・・・シスコンな神木きゅん
青池里子
・・・この上なくウザいデタラメ日本語で全編スベりまくる栗山千明さま
青池潤
・・・AKB元センター大島優子さんの世を忍ぶ仮の姿
白い服の男
・・・ムカイリ
先人類
・・・ニュータイプじゃなくてオールドタイプ
セカイ
・・・だからムカイリだってば
ファティマ第三の予言
・・・詳しくは専門情報誌・ムーを参照のこと
プロフェッサーJ
・・・巨大カラスになったり液体になったりニノマエのクローンを作ったり死肉を食べたりという、キャラクターの一貫性の無さが魅力。 中身は遠藤憲一さん
ソロモンの鍵
・・・テレビ東京の新番組じゃないよ!
ガイア
・・・ささやくの? ねえ、ささやくの?!! 
パラレルワールド
・・・地球が滅亡しそうな時しばしば都合よく表れるもうひとつの地球
卑弥呼
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・・・美内先生、出番ですよ!
下等生物
・・・中二病に侵された人がよく使いがちな悪口
カイナ
・・・ささやかないの? ねえ、ささやかないの?!
八咫烏
・・・ツツミンはただ・・バイオハザード3がやりたかった・・・
無間地獄
・・・親方!空から女の子が!

どうですか、わかりましたか?
わかりませんか?
まぁもうね、要するに、めっぽうスケールのでかい兄弟げんかに巻き込まれた加瀬きゅんと神木きゅんのお話ってことでいいと思いますよ!マジ迷惑!超デストロイヤー!


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(※ 絶対に許さない!!)

・ テレビシリーズのことは一旦忘れる方がいいでしょう。 そのような内容でした。 スペックだのミショウだのとワッキャワッキャしていたあの頃はなんだったのか。 思えば遠くへきたもんだ・・ ・・ふと、心の中の武田鉄矢がつぶやきました

・ 1話完結方式で、特殊な事件をお習字しながら解決していたテレビシリーズと違い、スペシャル版以降は「SPECホルダーは愚かな人間を支配したい」&「人間は危険なSPECホルダーを始末したい」という種族間の闘争みたいなものが延々と繰り広げられていた為、今回の流れも予想の範疇ではあったのですが、それでもなんというか、観ている間じゅう「わしゃなんでこんなもん観とるんじゃろか・・・」という迷いが脳裏をよぎらずにはいられませんでしたねぇ。 どうして・・どうしてこうなった・・・

・ ま、なんでも何も神木きゅんの為なんですけどね!

・ そもそも、超能力を持った超人類に能力を持たない人類が敵うはずはなく、何を隠そうSPECホルダーだった当麻はさておき、加瀬きゅんにせよ野々村係長にせよ警視庁の誰にせよ、なんぼ拳銃振り回してタイホだー!と騒いだトコロですべてが無駄な努力でしかないわけで。

・ 当麻もまた、前回までの流れの中で「SPEC封印」を決意していた為、今回(特に前篇)主人公たちは全くと言っていいほど何も出来ないのですよね。 してないし、出来ない。 

・ 結果、敵(SPECホルダーや御前会議)が訳の分からない殺戮をおっぱじめるたび、「絶対に許さない!」「絶対に諦めない!」と判で押したようなセリフを繰り返すばかりの当麻と加瀬きゅん。 プリキュアか。おまえらプリキュアなのか。 

・ 「ドガーン」「絶対に許さない・・!」「グエエエ」「絶対に諦めない・・・!」「ドギャーン」「絶対にコロす・・・!」がミルフィーユ状態になっている合間に、心底くだらないギャグがこれでもかと織り交ぜられ、最後に上から、回想シーンと似たような意味合いの会話をトロリとかけたら『漸ノ篇』の出来上がりです。  ・・・ってあほかー!

・ そんな、中身が皆無な『漸ノ篇』の見せ場として無理やり用意されたのが、人気キャラクター・野々村係長の最期なのですが、これまたあっけないというか、かなしいほどに安っぽいのですよね。

・  『ケイゾク』から引き継がれた、「心臓が息の根を止めるまで、真実に向かってひた走れ」という名セリフも、スペシャル版を含めあまりに多用され、すっかりありがたみのない言葉になってしまいましたし・・・ オレ素人だけど、脚本のことよくわかんないけど、そういうことじゃないと思うんだよなぁ!

・ で、無残な内容だった『漸ノ篇』でたまりにたまったフラストレーションを、一気に晴らしてくれたのが『爻ノ篇』・・・ と言いたいところなのですが、これまた絶妙に微妙な映画となっておりまして。 

・ 「御前会議を含めた国際組織がSPECホルダーを抹殺するためのウィルスをプロフェッサーJに発注」 「プロフェッサーJはそれとは別件でニノマエのクローンを作成」 「プロフェッサーJのボスであるムカイリがニノマエのクローンを抹殺」 「隔離されていたSPECホルダーをプロフェッサーJが虐殺」 「ウィルスを使って子どものSPECホルダーをじわじわ殺すプロフェッサーJ」 「屋上でニヤニヤするムカイリ」 「餃子を食うムカイリ」 「別の屋上でニヤニヤするムカイリ」 「核戦争を誘発させるムカイリ」 「セカイの王のムカイリだけど頼みの綱は当麻のスペック」 って おまえら結局なにがしたいねん! おまえっていうかそこのムカイリ!とりわけおまえだよ!

・ どうやら、SPECホルダーの本体は魂だけで、「器」部分である肉体はどうでもいいそうなのですよね。 ゆえにムカイリたちは、仲間であるはずのSPECホルダーたちの肉体を滅ぼし、八咫烏の姿になった魂たちだけを引き連れ、当麻の体をゲート(入口)にして次の世界に行こうとした。  ・・そうなのですが、ひたすら回りくどいし、風呂敷大きすぎてなんかもう裾の辺がだぶだぶになっとります。 脚本家の人はホントにこれシラフで書いたの・・・? ・・もしやツツミンに対する壮大なイヤガラセだったのではあるまいか・・・

・ とはいえ、風呂敷の中身から目をそらせば、前篇にはなかった爽快さも無くはなかった『爻ノ篇』。 特に、テレビシリーズでお馴染みのSPECホルダーたちが当麻に協力せんと駆けつけるシーンはかなり高揚しましたよね。 ま、「思い出のホルダーたち全員集合」大会は、以前のスペシャル版で既にやっちゃってますけどね! うす!感慨うす!!

・ っていうか要するに神木きゅんなんですけどね!神木きゅんさえ出てくれれば、オレはもうそれでいい!

・ 「ガイアと対話できる」といいながら「ガイアの真意がゎかんないょ・・」とゆるふわな発言をするムカイリ。 そんなご主人さまを影で支える遠藤憲一さん。 なるほど、大島さんが早期退場したのも頷けます。 もう今日んトコは、そういうことにしとこうや・・・

・ 矛盾点に言及していると日が暮れて夜が明けますのでこれぐらいにしておきますが、とにかく「世界の終焉」とか「自己犠牲」とか、まぁそんな「キャッコイイ」雰囲気で押し切ろうとしたヤケクソ意欲作だったのではないでしょうかねぇ。

・ なんだかんだ言いましたが、テレビシリーズのコミカルでこじゃれた雰囲気に惹かれたピュアなファンを、あの手この手で劇場まで呼び寄せ、挙句The SUSHI TYPHOONもかくやという悪趣味映像を見せつけた心意気は天晴だと思いますし(ゲンナリした表情で劇場を後にされたファンの方の心中を慮るといたたまれない気持ちになりますが)、これをやり遂げた加瀬きゅんと戸田恵梨香さんはホントえらいなぁ・・と感動すら覚えましたし、これでもうSPECの歴史が汚されることはないと思うとホッと安堵の溜息が漏れますので、今後は安心して楽しかったテレビシリーズだけを見返したいと思います。

・ 今日のまとめ「観てよかった」


_人人人人人人人人人_
> お  し  ま  い  <
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