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『イルマーレ』 (リメイク版)

2006年10月01日
20061001010154.jpg  絶賛公開中!!



※大オチ以外のネタバレあり※



湖の側に立つお気に入りの家から、転勤に伴い引っ越す事になった、医師のケイティ。
新しい入居者に宛てて書いた郵便物転送の手紙を、家の前の郵便受けに入れ、後ろ髪を引かれる思いで“湖の家”を後にします。
その後に家に荷物を運び込む、一人の男性。
その男性・建築家のアレックスは、郵便受けに入っていた転送依頼の手紙を読んで、戸惑いが隠せません。
何故なら、その“湖の家”には長い間人は住んでいなかった筈だから・・。
そして最後に書かれた、ある一文に疑問を抱きます。
「玄関に付いた犬の足跡は、私が住む前からありました。」
しかし、アレックスが越してきた時点で足跡など無く、そこには入居後に、ペンキの塗り替えをしている最中にアレックスの飼い犬が偶然つけてしまった、付けたてホヤホヤの足跡があるだけ。
何かの悪戯としか思えない、この手紙に
「出す先を間違えていませんか?」
という返事を書くアレックス・・・。

最初はお互いが、何かの悪戯(間違い)だと思っていた手紙でしたが、ひょんな事から、二人の間には2年の隔たりがある事が判明します。
2006年を生きるケイティと、2004年を生きるアレックス。
常識ではありえない事が起き、2人の間で交わされる手紙の数々。
手紙を通して、2人は心を通わせ、理解し合い、いつしかお互いがかけがえの無い存在になっていきました。

2年のタイムラグを乗り越えて、とあるレストランで会う約束をする2人。
2006年のケイティにとっては“明日”。
2004年のアレックスにとっては“2年後の明日”。
しかし、その待ち合わせ場所にアレックスが現れる事は無く、改めて“2年”の大きさを痛感したケイティは、実在するけど実在しないアレックスへの想いに蓋をする事を決意します。
そして、アレックスもまた、そんなケイティの決意を受け入れ、2人は切ない想いを心の中に封印してしまうのです。

時は流れて2年後。
2008年のケイティは元彼とよりを戻し、新しい住居のリフォームを頼む為、とある建設事務所を訪れていました。
そしてその頃、2006年のアレックスは2年前にケイティと交わした手紙の中の一文を、思い出していました。
そこには
「2006年のバレンタインに、わたしはデイリー・プラザにいました」
と書いてあったのです。
今日こそが、そのバレンタインデーであり、デイリー・プラザに行けば、2006年のケイティに出会える事に気付いたアレックス。
2008年のケイティもまた、建設事務所で予想もしない事実に突き当たります。
2006年、約束のレストランにアレックスが現れなかった理由が明らかになった時、ケイティは“湖の家”に急ぎます。
自分の過去を・・、アレックスの未来を書き換えるために・・。

2人の時間は、果たして一つに重なるのでしょうか・・・?



これは現代の御伽噺なのです。
魔法使いも妖精も出てきませんが、奇跡の数々に彩られた、現代の御伽噺なのです。
なんなら、2人の飼い犬を“妖精”だと見てもいいでしょう。

なので、
何でケイティは2006年の世界で、ちっともアレックスを探そうとしないの?
(探しちゃったらアレックスがアレになってるのが判っちゃうから)
とか
何で出会う事をあっさり諦めて、2年もの間離れて過ごしてきたの?
(2年後のバレンタインにならないとアレしようにもアレ出来ないから)
とか
何で2人が飼っているのが同じ犬だとわかるの?
(それはほら、大体の特徴が一致してたし・・)
とか
いっぱいタイムパラドックスが起きちゃうんじゃないの?
(そんな事言ってたら映画なんて作れないんだよ!
とか、大人の事情に口出ししてはいけないのです。

シンデレラを読んでいて、
なんで魔法使いは“12時まで”なんて時間制限をつけるのさ?
助けるんなら徹底的に行こうよ!

なんて言わないでしょう?
相手はなんてったってファンタジーですから。

そんな些細な事よりもっと、納得行かない点があるじゃないですか。
私が一番納得行かない点。
それはケイティの元彼。
“湖の家”から引っ越す前に別れていたらしい彼・モーガン
その強引な性格から、ケイティに捨てられたくせに、未練たっぷりで復縁を目指すモーガン
自分ではそうと知らないうちに、ケイティとアレックスの運命の出会いをお膳立てしていたモーガン
強引だけど憎めない、周りからは“理想の結婚相手”と認められるモーガンは、この物語の中でも大きな役割を果たす、重要人物のはず。
そのモーガンがねぇ・・・。
私にはどうしても、石油会社を経営していた頃のジョージ・ブッシュにしか見えないのですよ。(その頃のブッシュに会った事はありませんが)
一昔前なら、間違いなくビル・プルマンにオファーが行くであろう、“憎みきれない恋敵”がヤング・ブッシュ

有り得んな・・・。

もう、画面にモーガンが出てくる度に忍び笑いです。
「あ、またブッシュ出た」
って。
演じる役者さんは、ディラン・ウォルシュと言う人です。

全く知らんな・・・。

出来ればここのキャスティングが、もう少し肩入れできるビジュアルの役者さんだったら、せつなさ5%アップだったかもしれません。(それだけ?)
20061003153332.jpg←こちらがモーガン


それと、もう一つ納得行かなかった点。
テレビの予告で使われているバラード、キーンの『SOMEWHERE ONLY WE NKNOW』が、本編では流れなかった事。
本編でのテーマ曲は、ポール・マッカートニーの『THIS NEVER HAPPENED BEFORE』と言う曲だったのでした。
御大のバラードですけどねぇ・・・。
個人的には、ラストでキーンの方の曲が流れてたら、せつなさ120%アップだったような気がします。

まぁ、せつなさアップしなくても、秋の夜長にときめくにはピッタリな、大人の贅沢な御伽噺で、私は充分満足出来ました。
私の一番の収穫は、キアヌの弟役を演じていたエボン・モス=バクラックに出会えた事でしょうか。
若い頃のジェームズ・スペイダーに似た、クールな男前で、今後も要注目です。


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