ブログパーツ

『ビフォア・ミッドナイト』 (シリーズ3作目)

2014年10月13日
前作の感想  『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』 (1作目)
          『ビフォア・サンセット』 (2作目)


ミッドナイト

■今回のセリーヌさん
ジュリー3_convert_20141010233429
熟れたてフレッシュ!キュア・デルピー指数・・・8
育児疲れ指数・・・9
躁鬱指数   ・・・9
聞き上手指数・・・1

■今回のジェシーさん
イーサン3_convert_20141010233416
大物指数     ・・・8
枯れメン指数  ・・・9
息子大好き指数・・・10
Mっ気指数   ・・・100
ばかチ〇コ指数・・・10

■今回のかわいそうな人
「セリーヌさんとジェシーさんに久しぶりの夫婦水入らずな時間をプレゼントするためオシャレなリゾートホテルを予約してあげたのに、キレモードに入ったセリーヌさんから使えないゴミクズ呼ばわれしてしまう友人夫婦」

■今回の観光地
「ギリシャ」

あらすじ・・・
パリでの運命の再会から9年後、かわいい双子も授かり、セリーヌと仲睦まじい生活を送っていたジェシーが、元妻とのいさかいやアメリカで離れて暮らす息子に対する想いから激しい口論となり、険悪な雰囲気の中深夜のホテルで殺伐とした数時間を一緒に過ごします。

・ わしはこんなセリーヌとジェシー、みとうはなかった!

・ 含みを持たせた前作のラスト、その続きもばっちり小説に書いていたジェシー。 どうやら運転手さんは完全放置で帰国を取りやめ、そのあとセリーヌさんと滅茶苦茶〇〇〇〇したそうです。 そんな生臭い話、聞きとうはなかった!

・ 若い頃熱病に浮かされたように夢中になっていた恋も、年月や生活環境の変化でいかようにも変わるもの。 というわけで、ご多分に漏れず本シリーズのカップルも最近いささかギクシャクしている模様。

・ とはいえ、とげとげしいのはもっぱらセリーヌさんの方で、ジェシーさんは出会った当初とほぼ同じ情熱でセリーヌさんの乳に吸い付きます。

・ そう、今回なんとシリーズ初のおっぱいが登場! 40歳という年齢に見合った、とことん重力に従順なおっぱいです!わかるわー垂れるほど乳ないけどわかるわー

・ それはさておき、とにかく本作はおっぱい以外の部分もリアリティ重視で突き進もうとしたのか、大辞林の「略奪愛のなれの果て」の項に載っていそうな激しい責任のなすり合いが展開されます。 もうやめて!マジでしんどいからやめて!

・ ジェシーの元妻に親の仇のごとく憎まれているセリーヌさん。 それもそのはず、どうやら過去に一度ガチンコ対決しているようなのですが、なんでそこ勝てると思ったの? 我が強いの? 元来のSっ気が火を噴いたの?

・ で、ジェシーさんは許してもらえているかと言うと、もちろんそんなことはないわけで、息子の親権を持つ元妻とまともに話も出来ない有り様。 じゃあ弁護士を通せばいいじゃんって言っても、その弁護士ともそりが合わないので息子を引き取ることについての交渉は一向に進みません。 どっちかが・・っていうか、ここはジェシーさんがひたすら頭を下げるしかないんじゃないのか。 大人になれ!ジェシー!

・ 【続報】自称・永遠の少年なのでなりません。

・ 本当は息子と一緒に暮らしたいジェシーさん。 そのためにはアメリカへ移り住まなければならない。 一方セリーヌさんはというとフランスで大きな仕事を抱えている。 まだ幼い双子だっていきなりアメリカになど連れて行けない。 どこまで行っても折衷案が見出せないふたり。

・ 結果、盛大なケンカの幕が切って落とされるに至るのですが、「感情的になり、なんでもかんでも被害者意識まる出しでキレまくる」セリーヌさんと、「理論的に話しているようで、実は具体的な代替案を全く出さずやる気元気いわきだけで乗り切ろうとしている」ジェシーさんの会話がうまくかみ合うわけもなく、こんなもん映画で見せられてもしんどいわ・・・とげんなりしてしまうような痴話げんかが延々繰り広げられることに。

・ もともとがフランスとアメリカという文化も価値観も全く異なる土地に住んでいたふたりで、しかもジェシーの方はアメリカに息子を残していることもわかった上で始めた共同生活なのだから、のちのち揉めるであろうことも想像は出来た筈なのに、どうして「絶対にゆずれない闘いがここにある・・・!」みたいな戦闘態勢なのか、セリーヌよ。 もうちょっと歩み寄ろうよ。 あと、もうちょっと人の話聞こうよ。

・ ジェシーもさぁ、セリーヌのことがどうしても忘れられず、再会を期待して小説に書く程だったんなら、身近な女性を簡単に孕ませないようにしようよ!  このばかチ〇コ!

・ 結局、かわいそうなのは子どもなんですよね。 略奪愛でも初恋でも何でも結構ですけど、大人の都合に振り回されて、父親と母親がいがみ合ったり憎み合ったりするもんだから板挟みにもなって、自然と気をつかうようになってしまう子どもの気持ちも考えてあげて欲しいもんですよ。 

・ ジェシーさんはとにかく一度、小学生みたいに好きだのキライだのと言ってないで、元妻の弁護士さんと真面目に話し合う方がいいのではないしょうか。 それと、息子さんの本当の気持ちもね、確認しないといけませんよね。 どうして毎回息子さんは、父ではなくセリーヌさんに電話をかけてくるのか。 秘密の打ち明け話も、セリーヌさんだけに聞かせたのか。 「息子には父親が必要なんだ」って言っているけど、ただ単にジェシーさんが息子を都合よく可愛がりたいだけなのではないのか。 そこんとこ見つめなおした方がいいと思いますよ。

・ とまぁ、散々悪しざまに書いてきましたが、今回は本シリーズを完結させるつもりだったのか、1作目のエピソードをうまく伏線のように活かしている部分がありまして、そこはとてもよかったと思いますねぇ。

・ 1作目。 列車で一目ぼれしたセリーヌさんに、ウィーンでの途中下車を持ち掛けたジェシーさん。 彼は彼女に「これは未来から現在へのタイムトラベルなんだ」と語りかけました。

・ 「10年、20年後、きみは結婚しているだろう。しかし結婚生活はかつての情熱を失い、きみは夫を責めたてながら、過去に出会ったぼくのことを思い出す。 もしもあの時、夫ではなく、ぼくと結婚していたら・・・。 そして、未来からやってきたきみは今日ぼくと列車を降り、何も間違っていなかったと安心するんだ。 だってぼくも、きみの夫と同じ退屈な男だから。 きみはほっと胸をなでおろし、きみの夫に満足する。どうだい?」

・ 18年後のこの日、ジェシーさんと結ばれたものの情熱を失いかけ、激しく彼を責めたてていたセリーヌさんの前に、再び未来から現在へのタイムトラベラーが現れます。 ただし今回旅してきたのはジェシーさん。 彼はセリーヌさんに「82歳になったきみからのメッセージを届けに来た」と語りかけます。

・ 「こんにちは、セリーヌ。お元気ですか? わたしはとても幸せな人生を過ごしてきました。 今日この若者をあなたのもとへ送り出したのは、彼を救ってほしいからです。 彼はさまざまな困難と闘い続けてきました。 そして今、最愛の人を苦しめ、自分も苦しんでいます。 彼を救えるのはあなただけです。」

・ ウィーンで過ごした男性は、ちっとも退屈な男ではなかった。 だから彼女は、苦難を覚悟してでも彼と歩む道を選んだ。 そしてそれは、間違いではない筈。 たとえどんな人と一緒になろうと、全てうまくいくなんてありえないし、若い頃と変わらぬ情熱を持ち続けることも不可能に近い。 でも、自分がそう願えば、そうあろうと努力すれば、消えてしまうことはない。 ウィーンで迎えた朝が永遠であるように。

・ 夫婦なんて所詮他人同士。 意見が分かれることもあるし、八つ当たりしたくなることもあります。 時には本気で我慢ならないことも。 でも、愛はいつだって完璧ではないけれど、お互いを失いたくないという揺るぎない想いさえあれば、本物の愛へと育てて行けるのかもしれないなぁ、と思いました。 でこぼこだらけの未熟な愛でもいいじゃない。 長い時間をかけて熟成してゆけばいいじゃない。 

・ ジェシーさん渾身の説得にセリーヌさんが落ち着きとウォーンの朝を取り戻し、ひとつの困難を乗り越え歩み寄ろうとするラストシーンは、そこに至るまでの「ジェシーはさっさと別れた方がいいんじゃねえの!」というネガティブ思考を吹き飛ばしてくれる、とても心和むシーンでした。  ごめんセリーヌさん!観ている間100回ぐらい「めんどくせー女だな!」って画面に向かって毒づいちゃったけど、ごめん! 

・ で、実は本作には見事に超熟した夫婦のエピソードなんかも盛り込まれていますので、ホント死角のない映画なんですよね! 連れ合いに先立たれたご老人のありがたいお話を伏して聞け!

・ 友人夫婦の「酸いも甘いも」な距離感もすてきでした。 ジェシーさんとセリーヌさんはまだ到達できていない、絶妙なコンビネーション。 皮肉ったり愚痴を言っていても、どこか温かさがこもっている理想の間柄。 リンクレイター監督の中には、さらに9年後のふたりを描く構想もあるとのことですが、果たしてジェシーさんとセリーヌさんはこの高みに到達することができるのか・・・! 待て次号・・!!

・ ま、ぼくの予想ですと9年後は別れてると思いますけどね!(なぜなら我が強いから)(それに別れていないとドラマティックにならないし)

・ ところで、セリーヌさんの罵倒芸の中で一番エッジが効いていたのは、「いっつもいっつもバカの一つ覚えみたいに同じ〇〇〇〇ばっかりしやがって・・・ワンパタなんだよ!」という、全男性号泣必至なセリフだったのですが、その後彼女を説得する際ジェシーさんが、「キミの人生観が変わる程イイ〇〇〇〇をお届けします」と豪語していたトコロがものすごく気になりました。  だいじょうぶかジェシー。 何をお見舞いするつもりなのかジェシー。  自ら設けたそのハードルを越えて行け、ジェシー!

 


     ♪♪どちらのバナーでもどうぞご遠慮なく♪♪ →   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ


※当ブログで使用しているイラスト等の著作権は、全てはアガサにありますので、転載、二次加工、再配布の際は一言ご連絡下さいませ。