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『死霊館』

2014年08月25日
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あらすじ・・・
引っ越し先におばけが出ます。

【ライフハック/引っ越しの時気をつけるべき中古物件 まとめ】

・ 飼い犬が屋内に入ることをやたらと躊躇する物件
引っ越し初日早々かわいい愛犬が入室拒否。 
どれだけ「カマーン!ボーイ!ヘイ!カマンバディ!」などとはっぱをかけても、玄関先で心細げに鼻を鳴らすばかり。
動物はヒトには見えない何かを感知する、という話を聞くことは多々ありますので、このような反応がみられた時には、充分注意する方がよいでしょう。 あと、そのわんこが翌日不審死を遂げるようなことがある場合はさらに注意することをおすすめします。 

・ 時計が特定の時刻でやたらと止まる物件
一つ二つなら電池の具合や単なる故障で乗り切れるでしょうが、各部屋の時計がすべて、しかも毎度毎度同じ時刻で止まるようなことがあった時には、充分注意する方がよいでしょう。 あと、磁場の関係ということもあるかもしれませんので、念のためデジタル式の時計も設置してみることもおすすめします。

・ 住居の壁にやたらと鳥がぶつかってくる物件
ガラスを磨きすぎて鳥が飛び込んでくる、という例もありますが、中古物件で、しかもぶつかってくるのがガラスじゃなくって壁なんだよね、いう場合は、充分注意する方がよいでしょう。  
ただし、これまた磁場の関係という可能性も無きにしも非ずですので、試しに、押入れの奥で埃をかぶったままのビリーズブートキャンプのDVDを壁際に吊るしてみることをおすすめします。 あと、TRFのイージー・ドゥ・ダンササイズは、まだ踊る可能性がワンチャンスあるかもしれないので早まらないでください。 DJ KOOからのお願いです。

・ 知らない間にやたらと痣ができる物件
いわゆるひとつの 「アレ?ぶつけた覚えなんてないのにいつのまに」 事例という可能性もありますが、常識の範疇を越える数の痣が出来はじめるようなら、充分注意する方がよいでしょう。
ただし、「常識の範疇」というふんわりとした言葉の解釈は個人的見解により異なる場合がありますので、「これはしたり!痣の形がクッキリはっきり指の形でござる!」というような事態になるまで成り行きを見守るという方法も無くはないかもしれないこともあると思います。

・ 地下室に前入居者の荷物がやたらと残されている物件
日本ではほとんど見かけませんが、海外の一軒家の場合、地下室がこしらえてあることが多々あります。
そして、これまた日本ではあまり馴染みがありませんが、海外の映画を観ている時、以前住んでいた人の家財道具がごっそり放置してある場面にかなりの確率で出くわします。 
これが常識なのかはたまた映画のお約束なのかはさっぱりわかりませんが、とりあえずいわくつきなことが往々にしてありますので、充分注意する方がよいでしょう。 あと、ピアノが残されている場合は必ずと言って夜中にポーンとなりますので、見つけ次第、みんなま~るくタケモトピアノに電話することをおすすめします。

・ 夜中に子どもの足がやたらと引っ張られる物件
子どもはよく夢を見ます。 もちろん大人も見ますが、子どもが見る夢の自由さは、大人のそれを軽く上回ると思っていいでしょう。
そんな子どもは、夢を見ている最中の行動もまた自由です。 ベッドの上であろうと畳の上であろうと、夢の中で空を飛べば羽ばたき、悪の手先と格闘する時は手足を振り回します。
ということで、子どもが「おかあさん!だれかに足をひっぱられた!」と主張する時には「それ、寝ぼけてただけなんじゃねーの」という可能性もありますので、充分注意する方がよいでしょう。 あと、一緒に寝る時は容赦のない蹴りをみぞおちに入れられる覚悟を決めることをおすすめします。 その上で、「ちがうちがう、そういうじゃないんだよ」という場合は、たぶんおばけです。

・ やたらと寒い物件
冬でも寒冷地でもないのにめっぽう寒いという場合は、充分注意する方がよいでしょう。 ただし、暖かい地方から北の方へ引っ越した場合は、気温に慣れていないだけという可能性も捨てきれませんので、念のため暖房をフルパワーで焚いてみることもおすすめします。 それでも寒い場合は、たぶんおばけです。

・ やたらと臭い物件
家のあちらこちらから、肉の腐った匂い、略して腐肉のかおりがする。
屋根裏でネズミが死んでいるのか?いや、死んでいない。 床下でネズミが死んでいるのか?いや、死んでいない、という時は充分注意する方がよいでしょう。 たぶんおばけです。 いや、きっとおばけです。

・ やたらとおばけが出る物件
庭の木を見れば首つりおばけ、地下室には巨漢のおばけ、ランドリールームにはメイドのおばけ、壁の中には少年のおばけ、といった具合に家じゅうおばけだらけという場合は充分注意する方がよいでしょう。 あと、おばけではなく悪魔だった、と言う場合もありますので、念のためその筋の専門家に相談することをおすすめします。 ていうか引っ越す前にそのへんの土地の下調べぐらいしとけよ。


【感想】
いま、わたしが一番信頼している監督のうちのおひとり、ジェームズ・ワンさんが、傑作お化け屋敷映画『インシディアス1&2』の合間に撮り上げた『死霊館』を観ました。

新居に引っ越してきた家族が怪奇現象に襲われ、そこに霊能力を持ったご婦人が助太刀に入る、というおおまかなストーリーが、『インシディアス』と激しく被っている上、『インシディアス』では引っ越してきた家族を演じていたパトリック・ウィルソンさんがこちらではゴーストハンター役で登場するという、「もうちょっとどうにかならなかったのか」物件だった本作。
しかし、困惑していたのは鑑賞前のみで、いざ本編がスタートしてしまうと、次から次へとお目見えする超おっかないビジュアルのアナベラ人形(実話に基づく)や、超ねちっこい心霊現象(実話に基づく)や、超深刻そうな顔つきの超常現象研究家夫妻(実話に基づく)に心の臓を鷲掴まれ、あれよあれよという間に、かわいそうな一家と共に終わらない闘いへと引きずり込まれてしまったのでした。
笑えない程度に怖いびっくらかし表現の巧みさはもとより、邸内をくるくると縦横無尽に映し出すカメラワークが見事で、それはまるで、この世に対し、タブーもしがらみも何もないおばけ(悪魔)の視点を表しているかのようで、なんだかもう、無性に不安な気持ちになってしまいました。 いやぁ、ホントにすばらしい。

子を持つ親にとって、いちばん恐ろしいこと。
それって、「子を失うこと」なのではないかと思うのですよね。
そしてもしも、「子を失わせる」ものが自分自身だったとしたら・・・

事故・事件、直接・間接の違いはあれど、子を失ってしまう原因が自分にあるようなことが起きてしまったら、どうすればいいのか。 
そんな、考えただけでおぞましい、頭をかすませたくもない事柄がど真ん中に据えられたことで、本作は「ただのオカルト」ではなく「明日自分の身に起こるかもしれない」現実的な恐怖として、わたしの心を凍えあがらせました。
だって、もしも自分に悪魔が憑依するかも、なんてことはありえませんが、たまたま娘に買い物を頼んだ日に交通事故が・・・なんてことは絶対ないとは言い切れませんし、ホント、どんなことよりも恐ろしいことだと思うのですよね。 「守れない」だけではなく、「自分のせいで」って。

世の中の多くの親御さんのハートの中にはそんな「子への想い」があるのだ、という大前提のもと、魔女や一家のお母さんや霊能力かあちゃんたちに、それを踏みにじらせたり、それに脅かさせられたりし、大いに感情をかき乱すことに成功した脚本はとても秀逸だと思いましたし、それらを経た上で、最後は愛(子への想い)によって救われるという、みんなが安心出来すぎるクライマックスを持ってくる所なんてのは、いやらしい程だと思いました。 こいつはまさしくプロの仕事だぜ!
やっぱりね、劇場は温かい気持ちで後にしたいですもんね。 
まぁ、ぼかぁすさみきった映画もキライじゃないですけどね。

ということで、ワンさんの「お化け屋敷ラブっぷり」に今回も大満足だったわたしでした。
あと、アナベラちゃん人形の造形があまりにすばらしかったので、次の機会がありましたら是非、清水崇監督作品『輪廻』でお馴染みのブサ可愛ドール日本代表「ずっと一緒だよ人形」ちゃんとのドリームマッチ(夢のどつきあい)に挑んでいただきたいものですね。



ZOMBIE手帖ブログ様 : 『死霊館』の呪われた人形スピンオフ企画『アナベル』の予告編
(※ 遅かったー!!)(もう次が作られてた)



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