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『パラノーマル・エクスペリエンス』

2014年07月19日
パラノ

あらすじ・・・
仄暗い部屋に置かれた5脚の椅子。
そこに縛り付けられた、5人の大学生。
「教授」と呼ばれる初老の男性は、やおらナイフを取り出すと、ひとりの男子学生の手首を無残に切り刻む。
パニックに陥る学生たち。
満足げに微笑む「教授」。

実験はまだ、始まったばかりだ。


・・・というくだりはさておき、廃坑の町におばけ 連続殺人鬼が現れます。


世界を席巻する雨後のパラノーマルシリーズに、新たな刺客参上! 
今度のパラノーマルは冥途inスペインだ!


・ あらすじに書いた冒頭のくだりは、今回の死に要員である大学生たちが、単位のため参加したとある実験の光景だったのですが、これがなんとその後の展開に関係あるというかないというか、まぁなくはないというか、とにかく「ははぁ、監禁モノですか」という予想をあっけらかんと裏切る展開が非常にこすっからくて素敵です。

・ 教授によって切り付けられた手首から滴り落ちた血は、実は椅子に仕込まれた偽物であり、 「しょせん肉体は目に映ったものによって如何様にも支配されるシロモノなのだ」 というようなことが教授の口から告げられ、実験は終了。 要するに騙されていたことがわかり、どうにもこうにも釈然としない学生たちに追い打ちをかけるかのように、 「ああ、あと、今回の実験だけじゃあ単位あげらんないから、そこんトコよろしく」 という酷なお知らせをお見舞いする教授。

・ 当然のごとく学生が発した「じゃあどうせえっちゅうねん」という尤もな質問にも、 「せやな、ほな、おばけが出ると評判の廃坑に行って、ホントにおばけがいるのかどうか調査してきてや」 と、とどめの宣告です。

・ 鬼や・・・この学園には鬼がおりまっせ・・・

・ というわけで、落第かおばけ退治かという究極の選択を迫られた学生たちは、その昔ドクター・マタルガというマッドなお医者さんの霊がいっぱい人を殺したと言われるいわくつきの炭鉱町へと小旅行を敢行することに。

・ 成績優秀(だけど落第間近)なリーダー格・アンヘラさん、
筋肉隆々(だけど落第濃厚)なアンヘラちゃんの恋人・ルイスさん、
ルイスさんと見分けがつかない色男(だけど落第すれすれ)のホセさん、
お金持ちのわがまま娘(だけど落第待ったなし)のベレンさん、
メカ担当で心霊マニア(だけど落第射程圏内)なトニさんというダメ学生5人衆に、
アンヘラさんの妹で自傷癖のあるディアナさんが加わり、男女6人廃坑物語のスタートです!

・ というか、ディアナさんは大学へは行かず社会人となっているので、単位うんぬんには全く関係なく、ただ車を持っているというそれだけのために駆り出されたのですが、お姉さん的にはそれでいいのでしょうか。

・ いくらなんでも動機づけが無理やりすぎると思うのですが、人として、映画として、本当にそれでいいのでしょうか。

・ その理由がつまびらかとなった時、本作に隠されたすべての謎が解ける・・・!  ・・というのが本作の醍醐味ですので、「開始後15分でオチわかっちゃった!」みたいなのは無しの方向でお願いします。 例えわかっちゃったとしても、無しの方向おねがいします。

・ わかりますよね? もうこれ以上何も言わなくても、わかってもらえますよね? みんなで温かく見守っていきましょうよ!ね?

・ 廃坑の町へ到着した一行は、なんとなく心霊現象のようなそうでないような快音をキャッチ。

・ その正体をさぐるべく、催眠実験にチャレンジすることとなるのですが、誰も名乗りを上げなかったため、よりにもよってディアナさんが被験者となることに。 唯一単位と無関係かつ、精神的に不安定なディアナさんがね。 おまえら全員アホか。(←早くも見守る気持ちが挫けてしまった)

・ ディアナさんを見つめるみんな(主に視聴者)の不安は的中し、トランス状態に陥ったディアナさんの前に、奇怪なマスクを着けた男の幻影が現れます。  そして血の惨劇の幕は上がる・・・

・ スラッシャーの鉄則どおり、単独行動に出てはやられ、また単独行動に出てはやられの繰り返しが続く本作。 ある時は鉄条網でスマキに、またある時は肉鉤でブっさされ、アゴ割れ・目ん玉刺しにカーアクションなどなど、最低限のショックシーンが盛り込まれる中、「直接見せないシーン」と「見せないと見せかけて見せるシーン」をごちゃまぜにすることで程よい「じらし感」も加えられ、過激すぎず退屈過ぎない印象を与えることに成功。

・ また、血なまぐさいシーン以上に力を入れて描かれていた、ディアナさんのトラウマ一代記がとてもよく出来ておりましてですね。 

・ 自傷行為のもととなった、父親の死。 ディアナさんの不確かな記憶の中で、母親不在の家庭を切り盛りしていた愛情あふれる父親の像。 その姿が徐々に鮮明になってくるにつれ、ドクター・マタルガ以上のおぞましさを漂わせるに至るくだりは、ただのホラー以上の悲愴さを感じさせ、なんだか心がどんよりとなりました。

・ 虐待という悲劇から逃れるため、幼子が引いた銃の引き金。 その銃弾が打ち抜いたのは、鬼畜な父親の命だけではなく、ディアナさんの心(精神)そのものもだったのだ、という本作の真のテーマはとても深く、とても重々しい余韻を残してくれたのでした。

・ というわけで、ホラー表現だけだと物足りなくもない仕上がりだったのですが、それ以外の見どころもまぁまぁ用意され、よくあるティーンホラーとしてはまずまずの作品だったのではないでしょうか。

いやぁ、よかったよかった。
今までのパラノーマルみたいなことになってなくてよかった・・。

いいんですよね・・・

・・アレ・・ 

・・・なのにオレ、なんでこんなに物悲しいんだろう・・・

ぎもん
(※ ちなみにパラノーマル成分(POV方式での撮影)はゼロでしたよ!)


・ 皆の衆よく聞け! なんと今回の作品の原題も 『Paranormal Xperience 3D』 ! つまり、先日の『パラノーマル・インシデント』に引き続き、「原題・邦題のどっちもがパラノーマル」物件だったのですよ! 

・ しかもこっちは「3D」! 飛び出すパラノーマルという、オリジナルシリーズですらまだ手を出していない領域に果敢にチャレンジ! やるなぁ! ぜんぜんPOVじゃないけど、というかパラノーマルってついてるだけでおばけも魔女も関係ないけど、やるなぁ!

・ 道理で劇中、これみよがしな尻のアップが何度も挿入されていたわけですね! 飛び出すおばけ!飛び出すおしり! もう言うことなス!(※正確に言うとおばけじゃなかったんですけどね)

・ それはさておき、本作を返却するべく訪れたレンタル屋さんにて、「これでもう、店頭に並んだ(並んでない分までは責任持てませんよ!)パラノーマルは全部観終わったはず・・・」 と思いつつ、ホラーコーナーを覗いてみましたらば、 『パラノーマル・リング』 と 『パラノーマル・ホスピタル』 という2タイトルが新たに並んでいるのを発見してしまい、もんどりうって倒れそうになったわたしですよ。  

・ あのね、世界中の映画製作にかかわっているみなさんね、ちょっと一旦落ち着きましょうか。   よろしいか、人生には「辞め時」というものがあってですな・・・

・ ていうか、一番落ち着くべきなのはオレか!そうなのか!まぁ知ってたけど!

・ そんなわたしですが、とにかくまずは、7月23日にリリースされる本家シリーズ最新作 『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』 を観るか否かというトコいらへんから、もう一度自分自身の人生を見つめ直してみたいと思います。  






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