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19分ぐらいでわかる『ジュラシック・パーク』のおはなし。(シリーズまとめ)

2015年07月30日
みなさん、いよいよきましたよ!(以下略)


以下略とは書いたものの言わずにはいられない!
そう、みんなだいすき『恐竜公園物語』の新作が、実に14年ぶりの新作が、ついに来週お目見えするのですよ!
何度も何度も繰り返し見過ぎて、はてはコップの水紋からゼリーのプルプル度合いまできっちり頭に刻み込まれたあの名作の新作・・・しかも本国(アメリカ)ではめちゃくちゃ評判がいいというではありませんか! ぼかぁそういう前評判に踊らされないタイプなんですけど、今回ばかしは思いっきり踊りたい気分ですよね!

しかし、刻み込まれすぎた1作目に続く2作目はまだしも、「なんとなく翼竜が出てきていたような・・・」程度のうすぼんやりとした印象しか残っていない3作目の思い出を抱えて、果たして新作に挑んでもよいものなのか。
いや、いいんでしょうけど。 きっとね、いいんですよ。 問題ないんです。 でもわたし自身がスッキリしないので、今日は恐竜三部作のまとめをチャチャっとやっとこうと思いますよ!
これさえ見て頂ければ、どの作品で何人喰われたか一目瞭然!


第1作目 『ジュラシック・パーク』
ジュラ

【一行あらすじ】
大金持ちのじいさんが恐竜のテーマパークを作ろうとして大失敗します。


【舞台】
ヌブラル島(コスタリカの西 約200km)


【主な登場人物】
グラント博士・・・コンピュータと相性が悪い古生物学者。 子ども嫌いで年中金欠マン。 中の人はサム・ニールさん(三谷幸喜似)
サトラー博士・・・グラント博士の恋人。 古植物学者。 トリケラトプス大好きっ子。 中の人はローラ・ダーンさん
マルコム博士・・・無秩序理論学の専門家。 発煙筒を振った後はほとんど寝ている。 中の人はハエ男
ハモンド社長・・・金に不自由していないひげじいさん。 暴走老人。 事後承諾の鬼。 中の人は名監督リチャード・アッテンボローさん
レックス・・・じいさんの孫。 生意気少女。 いいからその懐中電灯を消せ! 中の人は当時ロードショー誌でブイブイ言わせていたアリアナ・リチャーズさん
ティム・・・じいさんの孫。 恐竜大好き。 グラント博士も大好き。 電気ビリビリ感電少年
マルドゥーン・・・恐竜監視員。 ラプターの飼育には反対。 でも上司の決定には逆らえない。 悲しき会社員


【主な登場恐竜】
ブラキオサウルス・・・首がながいやつ
パラサウロロフス・・・頭の後ろがニョーンってなってるやつ
ディロフォサウルス・・・エリマキトカゲ風のやつ。 時々毒を吐く
ティラノサウルス・レックス・・・顎ぢからが凄い
ヴェロキラプトル・・・つめが凄い。 対で狩りをする。 賢いからドアも開けられるよ!
トリケラトプス・・・頭が平たいやつ。 この作品の撮影のためにスピルバーグ氏に捕獲され殺された可哀想な恐竜
ジュラ5
(マジかよスピルバーグ最低だな!)


【たべられたみなさん】
ゲート係のおじさん・・・労災がおりるのか心配です
顧問弁護士のドナルドさん・・・元祖トイレの人
システムエンジニアのネドリーさん・・・ホイップなめるデブ
エンジニアのアーノルドさん・・・メイス・ウィンドウ
マルドゥーンさん・・・ラプトルに睨まれたマルドゥ
牛・・・ラプトルのごはん
山羊・・・Tレックスのごはん


【今回の推しメン】
ラプトル


【思い出写真館】
ジュラ4
ええ顔!


【補足】
・ ひげじいさんが琥珀の中に閉じ込められていた蚊の中から恐竜の遺伝子を取り出してクローンを作ります
・ 塩基配列に欠けている部分があったので、カエルのDNAで代用します
・ カエルは両生類です
・ よみがえらせた恐竜も両生類っぽさを発揮して、単為繁殖を始めます
・ 爆発的に恐竜が増えます
・ ひげじいさんが専門家に怒られます
・ ところがどっこい懲りないひげじいさん!
・ 恐竜をわんさか作った後から学者にお伺いをたてたり、超たいへんそうなパークのシステム管理をひとりの人間に任せたり等々、ひげじいさんのプランが雑過ぎて泣きそうです。 よくこれで開園出来ると思ったな!


第2作目『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
ジュラ2

【一行あらすじ】
ひげじいさんの甥っ子がアメリカ本土に恐竜を連れて帰ろうとして大失敗します。


【舞台】
ソルナ島(ヌブラル島の南西 約140km) 通称サイトB


【主な登場人物】
マルコム博士・・・カオス理論学者。 子煩悩。 今回はほとんど起きている
サラ・・・古生物学者。 マルコム博士の恋人。 ケリーちゃんとも仲良し。 彼氏から恐竜アイランドについてのおっかない話をさんざん聞いていたにも関わらず、恐れるどころか行く気満々になって、結果自分も恐竜に食われかける。 中の人はオスカー女優ジュリアン・ムーアさん
ニック・・・自然保護大好きっ子。 ナンパ目的でグリーンピースに参加したり、世界中を駆け回って戦場カメラマンをやってみたり、意識が高いのか低いのかよくわからないタイプ。 生き物の保護のためなら人間が死んでもしょうがないと思うタイプ。 捨て犬を拾ってきて世話するの忘れて死なせるタイプ。 中の人はヴィンス・ヴォーンさん
エディ・・・野外装備専門家。 ひげじいさんに雇われてマルコム博士たちのサポートを担当
ケリー・・・マルコム博士の娘。 体操選手(ただし控え)。 おとうさんの職場にこっそり来ちゃうタイプ
ローランド・・・猛獣ハンター。 世界中の猛獣はすべて狩り、あとはTレックスぐらいしか狩るものがない。 中の人はイギリスの名優ピート・ポスルスウェイトさん
ハモンド元社長・・・ひげじいさん。 引退すれど性根は変わらず
ルドロー・・・ひげじいさんの跡を継ぎ、インジェン社の二代目社長に就任したミスター甥っ子。 サンディエゴに恐竜公園を作ろうと目論む
レックス・・・ひげじいさんの孫。 すっかりオシャレ女子
ティム・・・ひげじいさんの孫。 完全に空気


【主な登場恐竜】
コンプソグナトゥス・・・ちっこいやつ。 群れでワラワラと飛びかかります
ステゴサウルス・・・背中にデコボコがあるやつ。 草食うやつ
パラサウロロフス・・・頭の後ろに取っ手があるやつ
パキケファロサウルス・・・頭のてっぺんに中華鍋ついてるやつ
マメンチサウルス・・・首がながいやつ。 ブラキオサウルスよりは小さいやつ
ティラノサウルス・レックス ・・・食欲旺盛なやつ
プテラノドン・・・飛ぶやつ


【たべられたみなさん】
エディさん・・・仲間の中で一番がんばって、ただ一人喰われちゃうかわいそうなおじさん
恐竜ハンターのディーターさん・・・トイレに出かけてそのままコンプソグナトゥスの餌に。 中の人はみんな大好きピーター・ストーメアさん
恐竜ハンターのカーターさん・・・主戦場はTレックスの足の裏
恐竜ハンターのバークさん・・・Tレックスからせっかく逃げてきたものの、滝の中で蛇にビックリして外に飛び出して結局Tレックスのおやつに
猛獣ハンターのアジャイさん・・・ラプトルから逃げきれず食い散らかされる
恐竜ハンター(5人)・・・対ラプトルシーン用に用意されたあからさまな死に要員
輸送用フェリーの乗務員(いっぱい)・・・ソルナ島からサンディエゴまでの道中で全滅
サンディエゴの通行人・・・街中でTレックスに食われるという稀有な死に方でダーウィン賞受賞まったなし!
犬・・・Tレックスの軽食


【今回の推しメン】
Tレックス


【思い出写真館】
ジュラ6
演技派勢ぞろい!


【補足】
・ 子どもが恐竜に喰われるというショッキングシーンで幕開けという気合充分な続編!さいこう!
・ 前回の大失敗に関して守秘義務を負わされていたはずのマルコム博士ですが、黙ってはいられない性分なのでテレビでぶちゃけまくります
・ しかしインジェン社は恐竜に関する一切を否定
・ うそつき呼ばわりされ、大学もクビになるマルコム博士
・ そんな博士にひげじいさんから呼び出しが。 なんでも、繁殖用に使っていた島・サイトBの様子を見に行ってほしいとのこと
・ お断りしようにも、すでに恋人で古生物学者のサラが上陸済みと聞き、しぶしぶサイトBに向かう博士
・ なぜか博士の娘もついてきます
・ 一方インジェン社も性懲り無く恐竜計画を再開
・ 恐竜ハンターと自然保護テロリストの仁義なき戦いの結果築かれた死人の山
・ 最後はサンディエゴに運ばれてきたTレックスが子どもレックスを探して大暴れ
・ ドヤ顔でTレックスを輸送していたルドロー社長ですが、アメリカには外国から生き物を連れてくるにあたって検疫みたい制度、無いの? どうやってパスするつもりだったの?今回も事後承諾なの?さてはおまえも雑なタイプか!
・ Tレックスに襲われた車が、崖から落ちそうで落ちないシーンが異常にながくて、何のコントかと思いました


第3作目『ジュラシック・パークⅢ』
ジュラ3

【一行あらすじ】
サイトBで迷子になった我が子を、とうちゃんとかあちゃんが無関係な人間を盛大に巻き込みつつ捜索します。


【舞台】
ソルナ島(コスタリカの西 約330km) 通称サイトB


【主な登場人物】
グラント博士・・・元祖とっちゃん坊や
ビリー・・・グラント博士の弟子。 研究大好きっ子。 先生のためならえんやーこーらー
ポール・・・自称「大金持ちの会社経営者」。 その正体はしがない町のリフォーム業者。 親バカ。 中の人はウィリアム・H・メイシーさん
アマンダ・・・ポールの元嫁。 常に大声。 国連が管理している自然保護区で、自分の彼氏と息子にパラセーリングをさせるバカ親。 中の人は90年代にハリウッドの大作でブイブイ言わせていたティア・レオーニさん
エリック・・・迷子になった息子。 恐竜だらけの孤島でたったひとり、8週ものあいだ生き延びたサバイバルスキルの鬼


【主な登場恐竜】
スピノサウルス・・・Tレックスよりもおっきくて顔がワニっぽいやつ
コリトサウルス・・・リーゼントついてるやつ
アンキロサウルス・・・おまえうまそうだな!
ブラキオサウルス・・・首がながいやつ
ステゴサウルス・・・背中にデコボコがあるやつ
パラサウロロフス・・・後頭部にハンドルがついてるやつ
ヴェロキラプトル・・・頭頂部に羽毛がついたよ!
プテラノドン・・・後頭部が蘭姉ちゃん
ジュラ7
(恋はスリル、ショック、サスペンス!)


【たべられたみなさん】
パラセーリング業者のおじさん・・・翼竜に食われたんじゃねえの
パラセーリング業者のおじさん・・・たぶん翼竜なんじゃねえの
用心棒のクーパーさん・・・恐竜にかじられるわ飛行機に轢かれるわ散々です
操縦士のナッシュさん・・・持っていた衛星電話ごと恐竜のお腹の中へイン
操縦士のユデスキーさん・・・ラプトルに弄ばれボロ雑巾のように捨てられる


【今回の推しメン】
スピノサウルスとプテラノドンとラプトル


【思い出写真館】
ジュラ8
返してもらったら速攻パクーやで!


【補足】
・ 保護区でパラセーリングするやつも大概だし、そんなトコに息子を行かせるやつも大概だと思う
・ 1作目、研究費のために危険な島で危険な目に遭ったグラント博士ですが、今回もまたおぜぜをちらつかせられて危険な島に舞い戻ります。 学習能力ないのか
・ 自分もおぜぜにつられたくせに、同じく研究費の捻出のために恐竜の卵を持ち帰ろうとした弟子には厳しいグラント博士。 本日のおまゆう大賞はあなたで決まり!
・ 8年前から放置されていたままの自動販売機に入っていたお菓子の賞味期限が気になって夜も寝られません。 おまえら腹壊すぞ
・ お腹の中の衛星電話を鳴らせながら近づいてくるスピノサウルスや、わんさか滑空してくるプテラノドン、群れで子育てに奮闘するラプトルなど、恐竜の描写はおもしろかったのですが、人間たちが過去作に輪をかけた自己中心っぷりでうんざりしました
・ とくにかあちゃん、めちゃくちゃ鬱陶しい。 早く喰われないかなーと思ったことも数知れず。 騙されたみなさん超気の毒ダナー
・ 民間人が「外国の保護区で迷子になった息子を探してほしい」と大使館に泣きついても助けてもらえませんが、国務省の役人が一本電話をかければ一個連隊がヘリと水陸両用戦車でかけつける模様
・ 世の中コネや!コネがすべてなんや! 



本日のまとめ
作るの草食恐竜だけにしとけばよかったんじゃねえの」



・・・
・・
ね? 別にうすぼんやりとした印象だけでもよかったでしょ?

というわけで、『ジュラシック・パーク』三部作のまとめ、いかがだったでしょうか。
久方ぶりに観直してみましたが、本物と見紛うような精巧なCG、そして御大スタン・ウィンストンによるうつくしすぎるアニマトロニクスにうっとりしましたよね。
人間ドラマ? ・・・ああ・・えっと・・うん・・・まぁ・・ね・・・

ともあれ、今度はどんな恐竜が現れるのか、ますます新作への期待が高まりますなぁ!
それではみなさん、たのしい『ジュラシック・ワールド』を!



 



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『ターミネーター:新起動/ジェニシス』

2015年07月27日


あらすじ・・・
審判の日を回避するため、サラ・コナーとカイル・リースと機械のおじちゃんががんばります。



【「ターミネーター」新作のポスター、ネタバレしているように見えるけれどキャスト一新されているからネタバレしていることがわからない説】

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実は全員馴染みのキャラクターです。


【結局のトコ、歴史を変えなくてもジョンは人類を率いて機械に勝ってたんじゃないか説】

■1周目
1985年、ロサンゼルスでサラ・コナーがジョン・コナーを出産 
 1997年8月29日、サイバーダイン社が開発したコンピューター・スカイネットの暴走によって世界中に核ミサイルが発射され、人類の大半が滅びる。 
 ジョン・コナーは生き残った人々に呼びかけ、機械への叛乱を開始。 
 その途中出会った少年・カイルをなぜかいたく気に入ったジョン、母・サラの写真をカイルにプレゼントし、母がどれだけマブいスケかを力説。
 2029年、ついに機械軍壊滅まであと一歩というトコロまで漕ぎつけるジョン・コナー。起死回生を図った機械軍はタイムマシンを使って1984年に暗殺マシンT-800を送り込み、ジョンを妊娠する前のサラを亡き者にしようと目論む。
 その企みを防ぐため、すっかりサラにゾッコンラブになっていたカイルを同じく1984年に送り込むジョン。
 1984年に戻ったカイルが、サラに彼女の息子・ジョンが未来の世界には欠かせない人物であることを語ったり、うっかり愛を告白したり、なし崩しで一夜を共にしたりしたのち、T-800と相打ちを図り爆弾を使うも志半ばで死亡。怒ったサラはT-800を工場のプレス機でスルメ状に伸ばし勝利を手にする。
 その後、工場に残っていたT-800の残骸を手にしたサイバーダイン社はスカイネットを開発。
 199?年、ジョンを出産後、海外の傭兵組織で腕を磨いていたサラが、帰国後過激思想の持ち主として速攻で逮捕。
 1994年、精神病院に強制入院させられた母と離れ離れのジョンは、里親に反抗し母譲りのハッカー技術であぶく銭を稼ぐ日々。
1997年、スカイネットが核ミサイル発射。
 2029年、ジョンが人類を率いてスカイネットに肉薄。
 先の失敗を反省したスカイネットが今度はまどろっこしいことをせずダイレクトにジョンを亡き者にせんと、1994年に新型マシンT-1000を送り込む。
 先読み名人ジョンもまた、齢10歳の自分を守るべくプログラミングし直したT-800を1994年に転送。

■2周目
1994年、ジョンの前に警察官の格好をしたT-1000が現れるも、バラの花束を抱えたT-800に助けられる。
 父親を知らないジョンがいかついT-800に父性を感じつつ、サラと合流。
 サラの提案で、諸悪の根源サイバーダイン社を潰す作戦に出る。
 サイバーダイン社の開発担当者・ダイソンは、突然現れたサラとT-800に怯えつつも、自らの命を引き換えにスカイネットの開発を阻止。
 サラと協力して工場の溶鉱炉にT-1000を沈めたのち、未来に高性能CPUを残さないため、自らの体も溶かしにかかるT-800。
 どっこい残ってたT-800の片腕。
 アメリカ空軍がスカイネットを開発。
 1997年、核ミサイルが発射されなかったことを見届けたサラが白血病で死亡。
 2003年、死刑囚・マーカスがサイバーダイン社のセリーナ・コーガン博士によってターミネーター化されたのち、冷凍睡眠に入る。
 2004年、スカイネットが核ミサイルを発射。
 2032年、ジョンが人類を率いてスカイネットに肉薄。
 先の失敗を反省したスカイネットが今度はジョンとそのパートナーを亡き者にせんと2004年に新型マシンT-Xを送り込む。
 先読み名人ジョンもまた、自分と未来の妻を守るべくプログラミングし直したT-850を2004年に転送。

■3周目
2004年、世界が滅びなかったので救世主にもなれず、ただのスーパーニートと化していたジョンの前に、モデル体型のマブい暗殺マシンT-Xが現れる。
 抜群のタイミングで駆け付けたT-850がトラックでT-Xをドーン!
 T-850から、「審判の日」が1997年に起きなかったのは、数回のタイムトラベルによってただ単に先に延ばされただけで、実は今日がその延ばされた当日、と聞かされたジョン、落ち込むどころか「やっぱりなーオレが救世主やんないとなー」となんとなくドヤ顔になる。
 偶然居合わせたジョンの幼馴染・ケイトもまた、将来ジョンのパートナーになるという理由でT-Xに狙われていたことが判明。 ちなみにそんなケイトの父親でアメリカ空軍の偉い人・ブリュースターは何を隠そうスカイネットの開発責任者。
 だったらお父さんを説得しようと基地に向かうも、T-Xによってブリュースター氏は殺害され、T-850はT-Xをボコり、ジョンとケイトを地下シェルターに保護し終えたところでスカイネットによる核ミサイルの一斉発射開始。
 2018年、荒廃した地球上では機械軍と人類との最終決戦が繰り広げられていた。
 マーカスが冷凍睡眠から目覚める。
 抵抗軍の若き指導者・ジョン、機械軍が人間を生け捕ってサイボーグの開発に力を入れていることを知り、いよいよ昔懐かしいT-800の誕生が近いと悟る。
 荒地をうろうろしていたマーカスが、スカイネットの最重要ターゲットに認定されているカイル少年と出会い行動を共にするも、スカイネットに少年を奪われてしまう。
 ジョン、自分たちが捕まえたマーカスが半分人間・半分機械の不思議な生き物であることを知り、スカイネットの手先に違いないと疑いまくる。
 でも結構強いし使える男だったので、慣れ合いの街角。
 のちに自分の父となるカイル少年を探していたジョン、マーカスからカイルの事を聞き、敵陣へ殴り込む。
 スカイネットの工場で絶賛製造中のT-800と死闘をくりひろげるジョン、心臓に大怪我を負う。
 マーカスから心臓を提供されたジョンが、無事保護したカイル少年を猫かわいがりし、母・サラの写真を与え、どれだけマブいかを説き、やがて訪れる2029年に備える。
 2029年、抵抗軍に押され気味の機械軍がタイムマシンを使い1984年のサラ・コナーを亡き者にせんとT-800を送り込む。
 先読み名人ジョンもまた、みっちり教育済みのカイルを1984年に送り込もうとする。
 転送が始まった瞬間、カイルを見送るジョンがターミネーターに襲われる。

■4周目
2029年、カイルが転送されるなかスカイネットから謎改造を施されたジョン、全身の細胞をナノマシン化され、なんとなく意識もナノになる。
 1984年に転送されたカイルがサラとどんな行動をとるかを知るジョン、一足先に2014年に戻りスカイネットに就職する。
 独自の知識に基づいたマシン開発でダイソンの息子に気に入られたジョン、巨額の予算を勝ち取りタイムマシンの製作に取り掛かる。

■5周目
1973年、湖畔のロッジで両親を戯れていた御年9歳のサラ・コナーの前に、何者かが送り込んだT-1000が現れ、両親を殺害する。
 ギリギリのタイミングで駆け付けた、これまた何者かに送り込まれたT-800に助けられたサラ、T-800を「おじちゃん」と呼び疑似親子の関係となる。
 T-800から、あと10年ほどしたら未来の旦那様が転送されてくること、彼との子どもが核ミサイル発射後の人類を救うことや、その為に必要な戦闘知識などを骨の髄までたたき込まれる。
 1984年、サラ・コナー19歳。 予定通り2029年から転送されてきたカイルと出会う。
 正直、めちゃ強いおじちゃんがいるのでカイルの手助けはいらないけれど、とにかく未来の旦那様候補なので優しくする。
 サラとおじちゃん、10年間アメリカに居座っていたT-1000を溶かしたのち、2029年から送り込まれたT-800から回収したチップを使い、独自に製作しておいたタイムマシンで1997年の審判の日に向かおうとする。
 2029年からきたカイルが、転送中に見た不思議な「もうひとつの現実」の話をする。
 その現実の中では1997年に審判の日は起きず、代わりに2017年に起動される「ジェネシス」というプログラムこそが諸悪の根源であることが、幼いカイル自身によってカイルに語られていた。
 1997年に行きたがるサラを強引に説得したカイル、二人なかよく真っ裸で転送される。
 ひとりのこったおじちゃん、20年間サラとの思い出に浸りながらスカイネットの現場作業員として定年まで勤めあげる。
 2029年に転送されてきたカイル、一足先に現世に馴染んでいたジョンと再会する。 サラは初めて自分の息子と対面するも、自分より年上だわ微妙なご面相だわなんとなく腹黒そうだわで感慨に浸れない。
 スカイネットの手先と化していたジョンを、サラとカイルとおじちゃんでぶっ倒す。
 スカイネット本社も粉々に爆破し、ついに「審判の日」に怯える事のない自由な日々を手に入れたと思いきや、どっこい残ってたスカイネット。



ほんでアレでしょ、結局またスカイネットが核ミサイル発射して、今度はおじちゃんとサラとカイルとふたりの間に新たに生まれたジョンとで機械軍と戦うんでしょ、んで2029年に敗戦濃厚となった機械軍がもう一回過去にターミネーターを送り込んでうんたらかんたらって流れなんでしょうけど、よく考えたら1周目の誰もタイムトラベルしていない時点で既に人類勝ちかけてんじゃね? 未来は変えられそうで変えられないんじゃね?なんかこれってすげえ残酷な話じゃね?


【人気役者が張り切ってひとり何役もやる時だいたいスベってる説】
The Nutty Professor dinner table
ナッティ・プロフェッサーのエディ・マーフィさん。

fat-bastard.jpg
オースティン・パワーズのマイク・マイヤーズさん。

ジャックとジル
ジャックとジルのアダム・サンドラーさん。

ね、スベってるでしょ!

ぼかぁマイク・マイヤーズさんもアダム・サンドラーさんもだいすきですけどね、この複数役は全くのれませんでしたねぇ。
ドクター・イーヴルとオースティン・パワーズの二役はすごくよかったので、ただ単にキャラクターが無理なだけかもしれませんけども。
というわけで、本作でシュワちゃんが若いターミネーターやったり中年のターミネーターやったり初老のターミネーターやったりしている予告を観たときはかなり心配していたのですが、実際本編を観てみると全くシャシャッてる感がないというか、今のシュワちゃんだからこそ出来る役の幅なんだろうなぁ・・と納得なんかしちゃったりして、とりあえず本作に関してはスベってる説は撤回します!

っていうか、『博士の異常な愛情』みたいな例もあるし、スベッてるのはナッティ・プロフェッサーだけってことにします!


【あたらしいカイルの髪型かた焼きそば説】
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1作目のカイル。

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4作目のカイル少年。

かたやきそば
かた焼きそば。


【ターミネーター、辞め時を見失ってる説】
5周分のタイムラインを書いていてわたし自身何が何やらさっぱりだったわけですが、作っている方はもっとドさっぱりなのではないかと思いますね。
そもそも、過去作すべての辻褄を合わせる気など毛頭ないのかもしれませんし。
3作目以降が蛇足だったのか、いや、シュワちゃんが役者をやめていた時に作った4作目こそが色んな意味でおみそだった(特にマーカスのあたり)のか。
人気作だから、やろうと思えばいくらでもやれる。 そんな安易な作品作りが招いた時間軸のゆがみが正される日は、果たしてやってくるのだろうか。
鑑賞中は、本作がその役割を担うのではないか、と思っていたのですが、いやいやどうして、過去の作品の色々な要素を上手にまとめあげ、なかなかいい方向に進んでいたと思ったのですが、結局ラストのアレで台無しですよ。
辞め時を見定めるのって難しいし、勇気がいることなのでしょうけども、今回あそこまでやっておいて幕を引かなかったのは大きな間違いのような気がしてなりませんねぇ。
うーん・・・やっぱり2作目の時点でやめとけb(ゲフンゲフン


【なんだかんだいってもシュワちゃんが出ていればなんとなくまぁいっかって気分になる説】
2作目の時点で・・とは言いつつも、じゃあ今回おもしろくなかったのかというとそんなことはなく、前述の通りよくまとめられていてとてもたのしく鑑賞したのですよ。
若造シュワちゃんを迎え撃つシュワちゃん、娘(サラ・コナー)の彼氏と張り合うシュワちゃん、若いもんに負けじと建造物をぶっ壊すシュワちゃん、アイルビーバックを言うときは若干イキってるシュワちゃん、ロボットのくせして娘を嫁に出す父のようなまなざしを向けるシュワちゃん。
高倉健さんばりの不器用さと実直さでサラをサポートするシュワちゃんを観ていると、なんだか自分の人生が重ねるような気がしてしまい。
そりゃそうです、だってターミネーターの1作目を観たのは中学生の頃ですよ。そして2作目に大興奮したのが高校生の頃。
あれよあれよとシュワちゃんは大スターとなり、シレっとスタローンのライバルポジションに上り詰め、なんなく追い越し、そのまま知事に当選して逃げ切り。
その間わたしは就職し、結婚し、子どもが生まれ、その子どもも今や中学生です。
悪いロボットと闘っていたサラ・コナーの目線から子を守る親のそれへと変わった私の目線は、ひたすらにサラを守るシュワちゃんに同調し、共感し、クライマックスなんかは目頭が熱くなったりなんかして。
正直、カイルなんかどうでもいいわーって思っちゃったりして。
シュワちゃんがターミネーターとして活躍してくれればそれでいい。 
タイムパラドックスに理解が追い付かなかったり、矛盾に引っ掛かりそうになったりしつつ、エンドクレジットが流れるころには「あーおもしろかった」ぐらいなさっぱりとした感情しか残らないけど、それでいい。
なぜなら、ターミネーターといえばシュワちゃんだし、シュワちゃんといえばターミネーターなのだから。

タイムトラベルがどうとか審判の日がこうとかいうSF的な側面よりも、カイルとジョン、サラとシュワちゃんという二組の父子関係に焦点を絞っているところもよかったと思いましたよ。
差し伸べられた手を握り、信頼を愛情を捧げてきた子どもたち。
ひとりは親のエゴのため利用され、ひとりは命がけで守られる。
親に裏切られた悲しい子どもも、愛情深い父親の姿をそばで見ているうちに、いつかその傷を癒されるのだろうか。
そうだったらいいなぁ。
っていうか、ナノ化されるというひと手間があったとはいえ、結果的にジョンのメンタルがああなったのって、生まれた時から「あなたは将来救世主に」とか「あなたの部下となる男性が実はあなたの父親に」とか「邪魔者は消せ」とかさんざん吹き込まれるという複雑すぎる生育環境が災いしているんじゃないんスかね。どうなんスかね。
いっつもロクなキャラクター設定が与えられないジョン、かわいそう!


というわけで、色々書きましたが本作に関してはもうこれでいいです。
少なくとも、わたしは満足です。

まぁ続きはなくていいですけどね!(たぶん作られるんだろうなぁ!)








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『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

2015年07月09日
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マーベルコミックを原作としたヒーロー映画が続々と作られるようになってはや十数年。
その中の一部の主人公たちによる集団・アベンジャーズの活躍の舞台となっている世界を、その筋の方々は「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)と呼ぶそうです。
ここまではオッケーですか。
わたしはアルファベットの略字が出てきた時点でかなり危うい感じになっていますが、みなさんは大丈夫ですか。

で、そのMCUの最新作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(AOU)がこのたびついに日本でも公開されたというので、喜び勇んで劇場に駆けつけてきたのですが、観終わった今、本作を噛みしめようと過去の作品を思い出そうとしてみたらば、己の脳内情報がかなり怪しくなっていることに気づいてしまいましたので、ちょっと感想に入る前に、そこいらへんのおさらいをね、してみようと思いますよ。

アベンジャーズに関係する過去作品のおおまかなあらすじ・・・
『アイアンマン』
・・・武器商人だったハイテク社長が平和に目覚め、言うことをきかない部下を懲らしめます。
『インクレディブル・ハルク』
・・・自分の体を実験台にしてスーパーソルジャーの研究をしていた天才博士がでっかくなって、彼のフォロワーと化した恋人のお父さんと闘います。
『アイアンマン2』
・・・アイアンマンが、彼を親の仇と憎むムキムキの科学者を返り討ちにします。
『マイティ・ソー』
・・・とおい宇宙にある神の国で、神さまの長男と次男が跡目争いを繰り広げます。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
・・・虚弱体質だったロジャースさんがスーパーソルジャー計画によってムキムキになり、悪の秘密結社ヒドラを懲らしめます。
『アベンジャーズ』
・・・神の国の次男坊ロキが宇宙の暴れ者チタウリと一緒にお兄ちゃんに仕返ししようとして、逆にお兄ちゃんやその連れの人たちからめちゃくちゃ怒られます。
『アイアンマン3』
・・・宇宙の暴れん坊との闘いがトラウマになっていたアイアンマンの前に、遺伝子組み換え点滴によって超人化した恋人ペッパー・ポッツが立ちはだかります。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
・・・超すごいパワ―を持つ物質に偶然触れてしまい闇落ちした恋人ジェーンを救うため、神の国の長男ソーがダークエルフ軍団と闘います。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
・・・世界を守っていたはずの組織・シールドが実はヒドラの残党に乗っ取られていたことを知ったロジャースさんが、ヒドラの野望を食い止めたり、死んだはずの親友バッキーとせつない再会を果たしたりします。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
・・・超すごいパワーを持つ石を偶然見つけてしまった宇宙盗賊スター・ロードさんが、石を狙う宇宙の暴れん坊サノスの部下ロナンを割と平和的にやっつけます。

要するに、今まで闘った相手は「身内」「宇宙の暴れん坊」「秘密結社」「恋人のお父さん」ということですね。
よし、整理出来た! 自分でもなんとなく整理出来た気がする!


ということで今回のあらすじ・・・
宇宙の暴れん坊との闘いのトラウマがいまだに消えないアイアンマンことトニー・スタークが、秘密結社の残党が開発していた人工知能に目をつけ、それをロボットに搭載することで自分たちの代わりに地球を守らせようと目論むも、予想に反し暴走を始めた人工知能はアベンジャーズだけではなく人類そのものまでも抹殺しようという恐ろしい計画を企ててしまったため、アベンジャーズのメンバーであるキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース、神の子ソー、ハルクことブルース・バナー、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ、ホークアイことクリント・バートンたちが、彼らの仲間であるウォーマシンことジェームズ・ローズ大佐、ファルコンことサム・ウィルソンや新たに出会ったスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ、クイックシルバーことピエトロ・マキシモフたちと共に、身内の不祥事のケリをつけるべく欧州の小国ソコヴィアで恋人のお父さんとの死闘に挑みます。

「恋人のお父さん」はうそです!あとはだいたいこんな感じです!
っていうか、登場人物が前回より増えてる・・・! オーケーオーケー!じゃあ今回も過去作品を観ていない方でもAOUのあらましをザックリ察して頂けるように簡単な人物紹介カモン!


モンガー_convert_20150707171708 名前 【赤ヘル】 特徴 【ずんぐりむっくり】 口癖 【オレが地球救ったトコ、見た?】

ソー_convert_20150707171848 名前 【赤マント】 特徴 【おっぱいロケット】 口癖 【トンカチ持ってみる?】

キャップ_convert_20150707171821 名前 【キャプテン・アメリカ】 特徴 【誠実】 口癖 【トゥギャザーしようよ】

ハルク_convert_20150707171920 名前 【ずんだもち】 特徴 【ずんだもち】 口癖 【ずんだは静かに暮らしたい】

ナターシャ_convert_20150707171940 名前 【ナタ子】 特徴 【あまえんぼう】 口癖 【抱いてホールドオンミー】

hawkfarm_convert_20150707172028.png 名前 【元祖・俊敏】 特徴 【兼業農家】 口癖 【早すぎて見えなかった?】

スカーレット_convert_20150707172053 名前 【エスパー魔美】 特徴 【怒ると目が光る】 口癖 【このうらみはらさでおくべきか】

シルバー_convert_20150707172106 名前 【リアル俊敏】 特徴 【俊敏】 口癖 【早すぎて見えなかった?】

ファルコン_convert_20150707172238 名前 【羽毛肉布団】 特徴 【折り畳み式の羽で飛ぶ】 口癖 【オレ?キャップの友達】

ローディ_convert_20150707172301 名前 【後始末専用ロボ】 特徴 【アメリカンジョークの鬼】 口癖 【ウォーマシンを取り込んでなんかいない・・長いコト借りてるだけだ!】

ニック_convert_20150707172317 名前 【うっかりハゲ】 特徴 【サミュエル・L・ジャクソン】 口癖 【ステルスモード入りまーす】

ウルトロン_convert_20150707172359 名前 【厨二ロボ】 特徴 【中二病】 口癖 【新世界の神にオレはなる】

ビジョン_convert_20150707172417 名前 【ベタニー】 特徴 【そのまんまベタニー】 口癖 【人間でもロボットでもない、ただひとつのベタニー】

つまり、赤ヘルとキャップがいちゃいちゃしたり、赤ヘルと赤マントがいちゃいちゃしたり、赤ヘルと厨二ロボがいちゃいちゃしたり、ベタニーと赤マントがいちゃいちゃしたり、ずんだもちとナタ子がいちゃいちゃしたり、元祖・俊敏が奥さんといちゃいちゃしたり、エスパー魔美とリアル俊敏が支え合ったり、うっかりハゲがシレっと戦線復帰したりするお話なわけですね。
そう、今回のアベンジャーズは「ありえないほどダサい」と評判だった日本版ポスターが示していた通り、「愛」を強く意識させる内容だったのです! あーおもしろかった! おしまい!



- 追記 -

・ さすがにこれで終わるのは自分でもどうかと思ったので、もう少しつけ足します。

・ 身内やら宇宙人やらいろいろな相手と闘ってきたアベンジャーズですが、昨年公開になった『ウィンター・ソルジャー』がそうであったように、「その正義は本当に正しいものなのかどうか」みたいな自問自答がますます顕著になっておりまして。

・ 「正義の味方」アベンジャーズと「悪いやつら」との闘いが続けられる中、一体どれだけの民間人が巻き添えになって死んでいったのか。 派手にドンパチを繰り広げていた『アベンジャーズ』にせよ、大掛かりな都市破壊が行われた『ダーク・ワールド』にせよ、巨大なヘリキャリアがドッカンドッカン落っこちた『ウィンター・ソルジャー』にせよ、「地球の平和」と引き換えに途方もない数の人々が日常生活を奪われたことは間違いないでしょう。 インフラがある程度もとに戻るまで一体どれぐらいの費用がかかるのか、家や家族を失った人々が心の平穏を取り戻せるまでにどれだけの時間が必要なのか、それはスターク社長の惜しみない資金援助でなんとかなるものなのか。

・ もちろん、その「悪」を倒さなければ、もっと多くの犠牲が出ていたでしょう。 もちろんそうだと思うし、そう思わなければやってられない。 そうなんですけど、本作でテレパス能力を持つスカーレット・ウィッチに操られたハルクが街で暴れまくるシーンなんかも、まぁなんつうか壮絶でしたよね。 ヒドラが生み出したテレパス人間に操られたアベンジャーズによる破壊。 アベンジャーズが悪いんじゃないのはわかっている、わかっているけどやっぱりつらい。 

・ ふと瓦礫の山を見渡した時、人々の心に「誰が悪で、誰が正義なんだ?」という疑問が浮かんだとしてもなんら不思議ではないとも思うわけで。 いや、人々だけではなく、アベンジャーズのメンバー自身の心にも。 特に、自制がきかないハルクや、人一倍責任感の強いキャップなんかは相当つらかったのではないでしょうか。

・ 何を守るためにどこまで犠牲を強いるのか、というのは実に難しい問題で、というか、本当は一人の犠牲も出さずに済むのが理想なのですよね。 そのためにアイアンマンことトニー・スタークが選んだのが「人ではないものに汚れ仕事を任せること」。 どれだけ特殊な能力をもつアベンジャーズがどつきまわっても、悪い生き物はいなくならない。 ならばせめて、どくつ役割をロボットに押しつけてしまえば、生身の体を持つアベンジャーズが傷つくことはないし、そのロボットの数をなんだったら犯罪者よりも多いぐらいの量にすれば、犯罪自体がなくなるかもしれない。 そうすれば民間人の犠牲だってなくせるではないか。

・ スタークさんの「死にたくなんかない」という気持ち。 「仲間を死なせたくない」という気持ち。 被害が出る前に敵を抑え込みたいという気持ち。 オレ、ものすごくわかる。 ホント、全部マシンで片づいて、誰も傷つかずに「悪」だけがいなくなればどんなにいいか。 「ウルトロンの時代にさえなれば、それが叶うのではないか・・・」そう思ったんですよね、スタークさんは。

・ でも、人間が、神の子ソーが、人工知能と人間の進化型みたいなヴィジョンでさえもが完璧ではないように、人間がつくるプログラムや機械もまた完璧ではないのですよね。 それに、そもそも「悪」の線引きだって曖昧なものである以上、誰を誰がどんなものさしで裁くのかという話にもなっちゃいますし。 ということで、スタークさんが抱いた夢は、残念ながらかなわない。 結局すべて人が判断し、決断しなければならないのですよ。 時に手を血に染めながら。 一人でも多くの命を救うために。 

・ 今回のアベンジャーズは「内輪揉めばっかりだ」とか、「敵が弱すぎる」など色々な感想を目にしたのですが、わたしは、この世から悪はなくならないという動かしようのない事実を前に、これから先の世界で起こるであろう闘いに対する、アベンジャーズの決意表明みたいな作品だったように感じました。 

・ 「代替マシンでいけるかな?いきたいな」からの、「やっぱ無理だよね」を経ての、「とにかく出来る限りのことをやろう。力を合わせて、諦めずに立ち向かおう」というアベンジャーズの再出発。 わたしはとても胸を打たれました。 

・ っていうか、「愛を強く意識した」ってさっき書いちゃいましたけど、まぁたしかに様々な愛情模様が描かれてはいましたけど、彼らは色恋の為にロボット軍団・ウルトロンに立ち向かったわけではないし、ソコヴィアの人々を助けたのでもないですよね。 彼らを突き動かしていたのは、「目の前で苦しんでいる人たちを守りたい」というシンプルでまっすぐな気持ち。 だからホークアイは自宅に戻れる救助船に乗らず子どもを助けに戻ったし、クイックシルバーは妹のそばにいるのではなくホークアイの盾になったし、ナタ子とハルクも最前線で闘い続けた。  

・ 「人類愛」だなんて大層なものだとも思いません。 強いて言えば、「究極のお人よし」。 そしてわたしはそんな彼らのこと、さいこうにかっこいいと思ったのでした! 一歩外に足を踏み出した瞬間、きみもあなたもアベンジャーズなんだ。 さあ、立ち向かおう!この果てしない現実に!

・ っていうかキャップかわいいよキャップ! なにからなにまでキャップがナンバーワン! 言ってることもいちいちまとも! うわついたグループの中でキラリと光るキャップの理性! おまえらもっとキャップのお言葉に耳をすませよ! もう全部キャップが正しいぐらいに思っとけよ! うっかりハゲはヘリキャリア飛ばしてないでキャップの名言を日めくりカレンダーにしてシールドメンバーに配んなさいよマジで!

・ 「神レベルで高潔な魂」の持ち主でないと持ち上げられないソーのトンカチを若干動かしちゃうキャップ! ヴィジョンさんはさっくり持ち上げていましたが、あんなツルツルヘッドのチートキャラではなく、真面目一本やりでここまでやってきたキャップが若干動かしたことの方が数倍すごいことなんスよ! わかってつかあさいよ!

・ もうね、今回たびたび「家」とか「帰る場所」とかが語られていたのですけどね、その手の「ホーム」を持たないキャップが、アベンジャーズ支部での訓練生の掛け声に安らぎを感じるシーンの重い事ね! キャップが見た悪夢も相当きつかったですけど、このラストシーンはめちゃくちゃ堪えましたよ! わかった!もうキャップうちにおいでよ!狭いけどいつでも大歓迎だよ!年齢に合わせて、消化のいいお食事も用意するでよ!

・ 当たり前というか仕方ないこととは言え、今回キャップがバッキーちゃんと再会できなかったのが不憫でなりませんよわたしは! ファルコン出すんならバッキーちゃんも出してくれたっていいじゃない! チラっと横切る程度でいいじゃない! ヨーロッパの国なんだから通りすがったっていいじゃない!

・ 真面目なので常に最新の格闘術を勉強して、「死者を出さない戦闘」を心掛けるキャップ。 個性派揃いのアベンジャーズを仕切るスキルも益々アップし、頭脳的にも精神的にも彼らの支えとなっていくキャップの姿が堪能できただけでも、わたしにとって『エイジ・オブ・ウルトロン』はさいこうのご馳走でしたよ! もっとキャップくれよ! 年イチでキャップくれよ! あと10本ぐらいくれよ!

・ ウルトロンのキャラクターもよかったですねぇ。 たしかにボディが弱すぎる(ムジョルニアやヴィブラニウムはまだしも、クイックシルバーにすら一撃でスクラップにされるってどういうことやねん。あいつ早いだけで素手やないか)部分はありましたが、メンタルの不安定さが非常に愛おしかったです。 いや、中の人が80~90年代わたしの心を鷲掴みにしていたジェームズ・スペイダーさまだからというわけではないですよ。 声だけで白飯が進むとか、そういうんじゃないですよ。

・ 人間を軽蔑しながら、心底人間に憧れるウルトロン。 人工細胞を使ってまで「人間らしい」体に近づけようとするとか、なんとも涙ぐましいじゃないですか?ええ? 

・ ベースになっている量産型ドローンのアイアン・リージョンは、スタークさんに命を吹き込まれたもののその後ずっとハードな仕事ばっかやらされてきてたんですよね。ほんでもって「お前らが来たら余計に被害が大きくなるわ」なんつって市民に石投げられたりなんかして。 「どうしてオレらはこんなに忌み嫌われなければならないんだ。 そうだ、人じゃないからだ」、つって。 「操られるのはもうまっぴらだ!オレらは本物の人間になるんだ!自由な人間に!」 っていうウルトロンの叫びが聞こえるかスターク! 機械の身体を手に入れたからといって心が傷つかないと思ったら大間違いだぞ!

・ っていうか、ウルトロンはソコヴィアの地中に貴重なヴィブラニウム埋め込まずに、ウルトロン軍団の体に使えばよかったんじゃないですかね。

・ でもって、ちょっとよくわからなかったんですけど、ヴィブラニウムって超壊れない素材だったと思うんですけど、アイアンマンのレーザー攻撃とソーの雷ビリビリでぶっ壊れていませんでしたっけ? どういう仕組みだったんですかね?ねぇ社長?

・ っていうか、まだあんなにヴィウラニムあったんだ。

・ おい!うっかりハゲ仕事しろよ! 貴重な鉱石を武器商人に発掘されてる場合じゃないだろ! 最後まで気づかなかったそこのヒドラ、笑ってんじゃないよ!お前もだよ! 

・ 新旧・俊敏対決で、クイックシルバーがホークアイをかばうシーンなんですけど、あれってせっかく早く動けるんだから、盾にならなくてもポーンって突き飛ばすだけでよかったんじゃないですかね。 もしくは飛んできている弾の向きをクルっと変えるとか。 テンパってたのか! クイックシルバーさんテンパってたのか! わしゃかなしいぞ!

・ 今回いささか唐突に色恋に夢中になっていたように描かれていたナタ子さんでしたが、わたしは彼女がバナー博士に安らぎを求めようとしたのは、ぜんぜん不自然なことではないと思うのですよね。 

・ ケロヨンのジットリトした視線に晒されながらも社長をフォローし続けた『アイアンマン2』、超人でもなんでもない生身の人間なのにロボットや神さまに混じって宇宙怪人と互角に渡り合った『アベンジャーズ』、キャップと性別を超えた友情と信頼で結ばれた『ウィンター・ソルジャー』。 ナタ子はどの闘いも、結果的には軽々とこなしてきたように見えましたが、その裏では心身ともに相当のダメージを受けてきたはずだと思うのです。  彼女は強い。 そしてもちろん、改めて言うまでもないけれど、弱いところだってある。

・ そんなナタ子が誰かに肩ズンしたくなったって、ちっともおかしくないし、むしろ今まで筋肉隆々の「ヒーロー」たちに弱さを見せてこなかった方がすごすぎると思うんですよ。 社長がペッパーさんに甘えたり、ソーがジェーンさんに踏んづけられたり、ホークアイが愛する家族と一家団欒したり、キャップがファルコンとランニングしている時、ナタ子はひとり「わたしには幸せになる権利も誰かに甘える権利もない・・」って心を殺してきたんじゃないでしょうかねぇ。 なんという・・・ ナタ子よ・・そこまで自分を追い込まなくてもいいのじゃよ・・・

・ 「人として最低な生き方をしてきた」と常に自分を冷静にディスりまくってきたナタ子が、アベンジャーズに関わるようになり、今までの闘いとはまったくスケールの異なる宇宙規模の攻防戦に参加してゆく中、初めて「弱い自分」を誰かにさらけ出したくなった。

・ あのね、キャップじゃダメなんですよ。 あの「濁りの無さ」は、ナタ子には眩しすぎるんです。 あと、ホークアイもね、長い間汚れ仕事を共に請け負ってきた仲間なだけに、アベンジャーズ中いちばん結びつきは深いと思うのですけども、彼女は彼の「まっとうさ」というか「普通さ」に、自分の「醜さ」を背負わせようとは思わないんじゃないでしょうか。 

・ 結果、ナタ子がその「誰か」として、「自分とは正反対の性格で、けれど自分に近い魂の持ち主」であるバナー博士を選んだのは、すごく自然なことだと思いましたよ。 ナタ子自身と同じく、自らを「醜く、恐ろしい怪物」だと言い切る、哀しきヒーローに惹かれたのは。 

・ だいたいね、ナタ子に限らず、アベンジャーズのみんなの人生ってしんどすぎるんですよね。 一部のリア充連中だって、「恋人」に癒されると共に、その「恋人」を奪われるかもという恐怖にいつも晒されているでしょうし。  彼らがほんの束の間でもいい、心から安らげる瞬間があればいいなぁ。 とりあえず、出来るだけ近いうちにバナー博士とナタ子さんが、「怪物」という呪詛というか呪縛から解放されますように。 

・ まぁ、わたしの心の声としては、あのメンツ(社長やトンカチや俊敏など)の中から迷わずマーク・ラファロさんを選んだのは至極当然というトコロもあるのですけどね。 すきです!ラファロさん!  あ、キャップは別格な!

・ それにしても、ソーったらセルヴィグ教授にヘルプを頼むため、はるばるロンドンまでお出かけしていましたけど、あそこまで行ってジェーンに一言も声かけないとか大丈夫なんでしょうかね! あなたこないだ、「地球に来てたのに声かけなかっただろ」っつって鬼のように怒られていませんでしたっけ! あの時はニューヨークだったけど、今回はロンドンですよ! ジェーンさんの目と鼻の先ですよ! これはもうビンタぐらいでは済まされない気がするぞい・・・  

・ てなわけで、次回『ソー:ラグナロク』!遺伝子組み換え点滴を注入したジェーンさんがソーをしばき倒すの巻!おたのしみに!

・ とまぁ色々書きましたが、そんなに説教臭くもなく、色ボケした登場人物が出てくるわけでもなく、とてもリラックスして鑑賞できる娯楽作だったと思いますよ! めくるめくアクションと過激さを増す崩壊シーンにアドレナリン出まくりで、わしゃもうおなかいっぱいです! 来年公開予定の『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』では、今回方向性の違いで揉めたキャップとスタークさんがさらにはげしく対立するとのことで、MCUから能天気さがギュンギュン抜けていく感がかなしくもあるのですが、ともかく彼らの「正義」からまだまだ当分目が離せませんね!




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