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PTAは燃えているか。

2015年05月25日
昨晩、Twitterを眺めていたらこんなツイートを見かけまして。




「PTA大会での挨拶やPTA新聞からは分からない空気感」
「隣で悶絶」

という言葉がいい感じに「さぞかしヒドいこと言ってんだろうなぁ」感を醸し出していたため、早速元記事を拝見させて頂いたのですが、これがまぁ結構な具合にアレなインタビューとなっておりまして、よくぞここまで本音を引き出したなぁと感心すると共に、やはりPTAは死ぬしかないのか・・・と改めて思ったりしちゃったりなんかして。

ということで今回は、ヒドいものの、ある意味想像の範疇を出ていない「こんなもんでしょ」的な内容だったインタビューに、日本PTA全国協議会会長とは異なる「PTA観」を持ついちPTA会員として、いちいち突っ込んでみたいと思います。




(※ 以下、引用はすべて朝日新聞デジタルさんの【PTAに関する読者の疑問、組織トップの回答は?】からのものになります)


――アンケートにはPTAに対するたくさんの不満が寄せられました。

 「やらされている」という意識が強くなっていると感じます。PTAは、地域の人と一緒に子どもたちを育てる「地域活動」。ゴミ出しや掃除当番などで、みんなが地域のお世話になっている。その分、地域に貢献しようという気持ちがあるかないかが問題です。



「地域と一緒に子どもを育てる」ってよく言われるんですけどね、もちろん登下校時の声掛けや見守り、学校でのボランティア活動など地域のみなさまにお世話になっている部分も多々あるのですが、一方で、ちょっと公園で遊んでいたら「ゲートボールやるからどっか行け」だの、朝の挨拶したら無視されるだの、ゲームをやらせていたら「最近の子どもはゲームばっかり」って嫌味を言われるだの、感謝の気持ちが吹き飛んでしまうような部分もあるわけで。
そういう醜い現実はないことにされ、頭ごなしに「感謝しろ」「貢献しろ」と言われても、そりゃ素直にそうは思えませんて。


――「やらされている」と感じる要因には、共働きの増加など家庭環境や時代の変化があるのでは。

 「共働きだから忙しい」「他にやるべきことがある」という理屈はよく分かりません。私だって仕事をしながら週4日ほどPTAに関わり、妻も働いています。おそらく一番忙しいと思いますが、「地域のため」「子どものため」と思うからやっている。自分の経済活動や自分の子どもだけのためのことばかりしたがるのは残念です。



で、でたー!! 「オレがやっている(出来ている)んだからお前もやれ」論ー!! そしてさりげなく放り込まれた「オレが一番忙しい」宣言ー! ミサワかー! これはミサワ的なアレなのかー!

「自分のことで精一杯なのだろう」とは考えず、「自分のことしか考えていない」と紋切ってしまうのもいかにもアレな感じでウワアア・・ってなりますね!


――共働きだったり忙しかったりしても、言い訳にはならないということですか。

 そうです。例えば、私の子どもが通う小学校は、不審者が入ってこないように、保護者全員が持ち回りで、1日2時間、3交代の門番をしています。一人親家庭は仕事を優先していいことになっていますが、そうではないのに「仕事があるからやりたくない」「なんでやらないといけないのか」という保護者がいました。みんなでずっと続けているからこそ、不審者が一人も入っていないということを分かっていないのです。会社の制服や作業服のままでもいいから、全員に参加するように頼んでいます。



こういう場面で「なんでやらないといけないのか」とゴネ始める保護者、いますよね。 迷惑ですよね。 
それはわかります。 わたしもそういう事言われた経験ありましたし。
そしてそういう時、「子どものためなんだからやろうよ」と強要したくなる気持ちが込み上げるのもわかります。
けれど、みんな生活も価値観も違う人間なんだから、意見なんて食い違って当然なんですよね。
どうして来るか来ないかわからない不審者のために毎日門番をしなければいけないのか、とか、
たとえば「みんなでお金を出し合って警備員を雇ったり監視カメラをつけたりする」という方法ではいけないのか、とか、
一人親は仕事を優先しても許されるというならば、共働きで家事と育児面で配偶者からの協力が全く得られていない人に対する免除もあって然るべきなんじゃなかろうか、などなど、疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。
そこで「いいえ!全員参加です!(キリッ)」と言い張るのではなく、全員とは言わずとも少しでも多くの保護者に納得していただけるよう話し合うようにしないと、ますますみんなの心は離れていっちゃうンだよ・・・! もっと優しく・・・抱きしめて・・・!(抱きしめなくていい)


――「PTAは必要か、不要か」というアンケートでは、不要という意見が多くなりました。率直にどう思いますか。

 絶対に必要。



だーかーらー! 絶対とか言うから煙たがられるんじゃんか! 
言葉の根拠はわからんが、とにかくすごい自信だ・・・!


――なんのためにですか

 子どもたちのため。親が自分の子どもだけに関わっていては、いい子には育ちません。帰属意識や規範意識、地域を思う気持ちなど、PTAは人間形成にもってこいの場。そうした意識は、安定した日本の労働力を確保することにもつながります。それを「いらない」なんて、よく言えるなあ。きっと地域とのかかわりが薄いか、何らかのトラブルがあった人たちなのでしょうね。



なんかもう「安定した日本の労働力」とかどこがどうPTAと関係しているのかよくわからなくなっているのですが、とりあえずPTAをやっていれば真人間になれます!ってことでいいのでしょうか。 あのさ、北風と太陽って知ってるかな? 押し付けられた価値観をそのまま受け入れる人って、そうそういないよ。 
っていうか、ここでのナンバーワンは「何らかのトラブルがあった人たちなのでしょうね」発言ですね!
PTAをいらないなんて言っちゃうヤツは、もはや平坦な人生を歩んですらいない断定・・・! 日P会長・・ 保護者の生い立ちが見えてしまう男・・・! 


――会費の使い方に対する疑問の声も多かったです。学校の予算の一部のように扱われているという指摘もありました。

 それはおかしい。変えなければいけませんね。会費はPTA活動のために使うべきです。確かに、学校の予算が足りないことはある。だけど、私は学校の本を買うお金を、地域の企業に寄付してもらいました。普段しっかり活動しているからこそ頼めたのです。地域としっかりした関係を築いているかどうかにかかっています。



わたしはPTAの会費や収益を学校のことに使うのは賛成なのですよね。
地域の企業から寄付して頂いたお金って、結局PTAの収益と同じことなんじゃないかと思いますし。(バザーの時なんか普通に協賛金として頂いていましたし)
どこからが学校の予算でどこまでがPTA活動なのかという線引きに、明確な答えを出すのは正直難しい。
なぜなら、突き詰めれば全て「子どもたちのため」ってことになっちゃうじゃないですか。
市からお金がおりない細々とした部分をPTAで負担するのって、別におかしいことではないと思います。
当然ですが、その使い方を保護者のみなさんに説明して、同意頂くことが大前提ですけどね。


――では、会費の使い方を指導しているのですか。

 それぞれのPTAが決めたことに入っていくことはできません。実際、PTA活動以外に使われるケースは、そんなに多くないと思いますよ。PTAのことをよく思っていない人がそう指摘しているのではないでしょうか。



またそうやって「文句を言う人=アンチPTA」と決めつける~。 日Pくんのそういうトコ、よくないと思う・・・。
とはいえ、実際クレームばっかつけてくるような保護者もいるっちゃあいるので、そういう時は伝家の宝刀「その件はPTA総会で承認されていますが・・?」をお見舞いしてやろう! 


――役員の決め方への不満も根強いです。

 確かに、強制的にやらせるようなよくないやり方も見受けられます。変えることはエネルギーを使うから、同じやり方が続いているのでしょう。それは少しかわいそう。



本 日 の お ま ゆ う ス レ は こ ち ら で す か 。


――役員決めの方法を見直したり、活動をスリム化したりと、各地の会員がPTAの改善に動き出しています。アドバイスはありませんか。

 よく話し合うことが大切。「仲良しクラブ」のように一部の人たちだけで変えようとしても難しい。「この活動は必要だ」という人の意見を聞かずに、「私たちは必要ないと思う」と言っても仕方ありません。それぞれのPTAにそれぞれの事情があるので、日Pとして「こうしなさい」とは言えないけれど、がんばってほしい。



日Pくんには、同じぐらい「この活動は必要ないと思う」という意見にも耳を傾けてほしい・・・


――会員の間に「PTAは入退会自由」という認識が広がってきています。周知する考えはありますか。

 確かに任意加入が原則で、会員と非会員を差別するものではありません。ですが、あえて周知する必要はないと思っています。すべての保護者と教師が、良い教育環境をつくるために集まっている会で、みんなが一緒にやらなければよくならない。「入会」「退会」という考えはそぐわないのです。体を出せない人は、お金を払うことで「参加している」ということになると思います。



「あえて周知する必要はない」のは、もしも周知してしまったらみんな泥船から逃げ出してしまうと思っているからなんだろ・・? 正直にゲロして楽になっちまえよ・・・?

繰り返される「みんな一緒じゃなきゃダメ」「いいことなんだからつべこべ言わずやれよ」「がんばれば出来るだろ」の一点張りにめまいが止まらないのですが、そもそもこの「お金で片づけようという根性が賎しい」という風潮って、いつまでのさばり続けるのでしょうかね。
「忙しくてもつらくてもがんばって体を張る」ことこそ美しいみたいな、「バランスの整った手作り料理」こそが愛情の証みたいな、「子どものため」という脅迫じみた文言のもと保護者に押し付けられる価値観のせいで、肝心の保護者がダウンしてしまっているという現実となぜ向き合わないのか。
お金で仕事がひとつ減るのなら(そして幸運なことに払えるお金があるのなら)、インスタントで時間と労力が短縮できるのなら(そして最近のインスタントはたいがい美味い)、それでいいんじゃないですかね。 
子育てを「苦行」に至らしめるような要素なんて、どんどんへつっちゃえばいいとわたしは思いますよ。


――お金を出すだけで許されるのなら、こんなに不満は出ないのではないでしょうか。

 お金の前に、まずは地域との関係をしっかり構築することが大前提です。



PTA連合とかPTA協議会とか教育委員会とかって、ホント「地域協働」が好きなんですよねー。
こっち(保護者側)ばっか歩み寄っても、肝心の地域が歩み寄ってくれなきゃどうにもならないんだけどなぁ。 


――役員を断って陰口を言われたり無視されたり、「大人のいじめ」のようなことも起きています。

 「ちょっとぐらいのこと」としか思わないんですよね。人が集まるところでは、いじめのようなことは起こるものです。そんな時に相談相手や解決方法を探ることも、周囲との関わり方を身につけることになるのではないでしょうか。それも経験。それなのに何かあると「辞める」とか、「あの人が嫌いだから行かない」とか、自分の子どもがやったら注意するようなことを、大人がやってはいけない。



「ちょっとぐらいのこと」と思えないぐらい悩んでいる人が多いからこそ、これだけ問題になっているんじゃないかと思うんですけど、まぁ、もう日Pくんには何を言っても同じかもしれん。 だって日Pくんには「相談相手」もいて「解決方法を探ること」もできる、所詮「それぐらいのこと」でしかないのだから。
とりあえず、もしも自分の子どもが「いじめられたからもう学校行きたくない」と泣いていたら、「それぐらい」で済まさず、まずは「逃げてもいいんだよ」というところから教えてあげたいですけどね、わたしは。


――陰口や無視も気にするな、と。

 断る理由があったら、別に気にする必要はないじゃないですか。



いかにも「強い」人の言葉だなぁ。 
これ、ホントにつらい思いをしている人の前でも言えるのかなぁ。
言えるんだろうなぁ。


――会員の悩みや不満に対して何かできることはないですか。

 何か手をさしのべてあげたいけれど、数が多すぎて一つひとつは対応できません。不満を減らそうとするのではなく、「一緒にやっていこう」という前向きな意識になるよう努力したい。その第一歩は、日P全国大会などで情報を発信し、意義を理解してもらうことです。



これはホントにそうだと思います。
全国のPTAをまとめる日本PTA全国協議会に個々の悩みに対応することなんてできるはずがない。
「PTAはたのしい」、と、保護者の印象が変わるような前向きな発信を続けてゆくぐらいしかないでしょう。
だからこそ、いつの間にか子どものプリントに混じって配布されていて結局日の目を見ないまま廃品回収行きになる広報紙ではなく、この新聞記事のように、広く人の目に留まるような形での発言にはもっと心をくばってほしい。
PTAに加入している人や、脱退した人や、将来加入するかもしれない人や、その他様々な人の心に何を伝えたいのかを、しっかり考えた上で発言してほしいのですよ。
このインタビューを読んで、「よし、PTAで一緒にやっていこう」と前向きな意識になれますか?
わしゃならないね!



――その全国大会など、上部団体からの動員が大変という声もあります。

 全国大会は、活動エリアが地域に限られていた人たちが殻を破るチャンス。全国に情報発信するために、各地に参加をお願いすることはありますが、参加する意義も明確にあるのです。



だーかーらー! 「参加する意義」が伝わっていないんだってば! だからみんな行きたがらないんだってば!  もうやだこの人!


――日Pの存在意義とは。

 国の教育政策に、保護者として意見できるという役割は大きい。



それは日Pでなくても出来るんじゃなかろうか。 (市P、県P単位でもやってるし)
っていうか、国の教育政策に「PTA活動は安定した日本の労働力の確保につながる」ってわけのわかんない意見をくれてやるつもりなの・・・ もぅマヂ勘弁・・・


――「日Pは必要ない」という人もいます。

 それは日Pを知らないからでしょう。しっかり保護者の意見を集約して、日本の子どもの教育環境の底上げをしていきたい。



今回のインタビューだけでも、全く保護者の意見を集約出来ていない感じが凄まじく漂ってくるのですが、それはどうすれば・・・


でもまぁアレだ、なんか良くも悪くも日Pの名前が知らしめられた感触は、朝日新聞の記者さんのツイートからもビシビシと伝わってきますので、会長の願いは叶えられたのかもしれんな! 会長!なにはともあれおめでとうございます!


そもそも「日本PTA全国協議会」の会長というポジションが、誰の手によってどのように選出されているのか、さっぱりわからないという問題もありますし、「この手の組織は上に行くほど存在価値がわからなくなってゆく」という現象は、今までPTAに割と深く関わってみて嫌という程実感しておりましたので、今回の日P会長インタビューは最初にも書いた通り「やっぱりこんなもんか」というぐらいの印象でしかなかったですねぇ。
逆に、もっときちんとした認識をもった人が上にいたならば、末端にいる単Pももっと気楽にPTAに関わっていけるようになるかもと思うぐらいで。

改めて言うまでもありませんが、保護者たちの意見が「日P」の意見ではありませんし、日Pは単Pとは全く別の生き物だと思って頂く方が、我々現役PTAとしてもありがたいです。
日P会長・・というか日本PTA全国協議会は、「PTA活動しないなんて人としてどうかしている」ぐらいな決め打ちで物事を語っているようですが、出来れば今回どうして多くの人の反感をかってしまったのかということを今一度考え、保護者たちが「前向きな意識」でPTA活動に参加したくなるような、ゆるいPTAを目指して頂きたいものですね。
トップがゆるけりゃ、みんなもキリキリせずに済むようになるかもヨ!





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『シンデレラ』

2015年05月15日
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『シンデレラ』に対する極めて局地的な街の声
・ いじわるなおかあさんがじつはむかしおうさまにせなかのはねをとられてたってはなしなのかとおもったらちがった。(いもうとちゃん・10歳)
・ おねえさんたちが足を切り落とされるやつかと思ったらちがった。(ちびっこ・13歳)
・ お供の蜥蜴が結構本格的にトカゲトカゲしてて思てたのとちがった。(おかあさん・42歳)

・ ドレスがきれい!!(いもうとちゃん・ちびっこ・おかあさん)


あらすじ・・・
シンデレラことエラが森で知り合った男の人とお城で結婚します。



【ディズニーが満を持してお届けする最新実写作品 『シンデレラ』 のここがすごい!】



■ 政治的にただしい!
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昔の作品を現代の価値観で作り直すことのよき面といえばこれですよね。
当時は仕方なかったというか疑問をはさむ余地すらなかったのでしょうが、小間使いから来賓客まで見渡す限り白人だらけだった登場人物が今回は一新。
王子がもっとも信頼を置く忠臣を演ずるノンソー・アノジーさんをはじめ、お城の内外を問わず様々な場所で様々な人種を確認することができます。
街の広場に集まる群衆の中にアジア人の姿もちらほら見かけましたので、時代背景とか史実うんぬんでいうとあまり正しくないのかもしれませんが、そこはそれ。ほら、ファンタジーの世界ですし。
アニメ版ではただの裁縫要員だった女のネズミも、家の外に出て男のネズミと共にエラの成り上がりに一役かう、と、これまたただしい配置になっており、ぼかぁディズニーの気の配り方に感銘を受けましたね。
21世紀のディズニーは一味ちがうぜ!



■ 舞台美術がすごい!
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まさか一介のカボチャがここまで派手派手しい乗り物になろうとは誰が予想しただろうか! これアレでしょ、お香焚くやつでしょ!ベルサイユ宮殿とかにあるやつ!
このように、小物ひとつとっても、出来れば手にとってみたい、無理ならせめて間近で見てみたいと思わずにはいられない、煌びやかさの結晶のような美しいものばかりなのですが、それらが飾られている上物がまたすごい!
主な舞台となる、エラの実家と王子の実家のふたつの建物の壮麗なことといったらもうね・・・。
実際にセットを建てたという大広間や王宮の外観の作り込み方なんて尋常じゃないですよ。 昔の人が見たら本物のお城だって思いますよ。現代のわたしも思いましたよ。
あと、ドレスね! シンデレラのドレスはもちろんのこと、ケイト様演じる継母のファッションがえげつないぐらいかっこいい!
通りすがりの町民からお城の衛兵まで、衣装が絢爛すぎて眩暈がします!ここはまさしく夢の国やで・・!

誰もが知っているおとぎ話の実写化となると、みんなが既に頭の中で完成させてしまっているイメージをどこまで壊せるかというのが大きなハードルになると思うのですが、この圧倒的すぎる舞台美術を前には光の速さで頭を垂れるしかないでしょうね。
なんだろうなぁ。お金の掛け方ひとつでここまで出来ちゃうものなのかなぁ。ディズニーおそるべし・・・!



■ 出来レースっぷりがひどい!
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アニメ版と違い、本作でのエラ(シンデレラ)と王子はお互いの身分を打ち明ける前の段階で一度出会っているのですよね。
で、王様から隣国の姫君との結婚を急かされた王子は、舞踏会に国中の独身女性を全員招待すれば、必然的にエラもお城に来てくれるだろうと踏んだ。
身分の違いすぎるいち国民との結婚だから認められないかもだけれど、エラ本人を王様に紹介できさえすれば、すっげえ美人だし、性格も超よさそうだし、きっと気に入ってくれるだろう、と。
もし来てくれなければ、悲しいけれどそれもまた運命と思って縁談を受け入れよう、と。
つまり、どっちに転んでも一般独身女性には一縷の望みもない訳ですよ!おいおいおい!完全に出来レースじゃねえか!
王子は謝れ! そうとは知らず、「ワンチャンあるかもやで!」ってなけなしの貯金をはたいてドレスをこしらえてお城に馳せ参じた全独身女性に謝れ! っていうか、森で出会ったんだからだいたいの住所わかってんだろ! チャチャっと調べて即座に求婚に行けよ!
たとえつらいときも 信じていれば 夢は叶うもの・・・!(※ただしエラに限る)



■ フェアリーゴッドマザーがパルパティーン!
パルパチーン

さてはきさま・・・シスの暗黒卿だな!



■ ブランコに乗せたエラを背後から押すことによって極めて自然に胸元を覗き込むという王子の狡猾な罠がすごい!
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このあとブランコをブンブン振ったため、ガラスの靴が脱げてしまうのですが、それを王子がすかさず拾い、エラに履かせるくだりのフランス書院っぷりがこれまたすごいです。
王子「ほうら、こうすれば・・」
エラ「(ため息)」
王子「フフ・・入ったね・・・」
エラ「(上気した肌)」
ちょっとディズニーさん!これ子どもも観てるんですよ!

ちなみに、舞踏会のシーンでも、なんだったらもう今すぐココでおっぱじめるんじゃないかというテンションで踊りまくるのですが、正直周りの人が目のやり場に困っちゃうと思うので、せんせーい!エラさんと王子くんはもうちょっと自重した方がいいと思いまーす!



■ オマージュがすごい!


「ビビディ・バビディ・ブー」や猫やネズミの名前など、アニメ版のオマージュがちらほら見受けられる本作ですが、まさか隠れた名曲である「歌えナイチンゲール」まで使ってもらえるとは・・・!
ドリゼラ&アナスタシア姉妹の大ファンであるちびっこたちも大興奮でした。
ただ、シンデレラが口ずさむだけで、ドリゼラが歌うのは別の歌だったのが残念でしたねぇ。



■ センスがすごい!
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舞台美術のすごさは書きましたが、それをどう切り取るかという画面作りが本当に素晴らしい。
どのシーンをとっても、配色といい構図といいカメラのなめまわし方といい、完璧に美しかったと思います。さすがはケネス・ブラナーさん・・・センスの鬼やで!
このケイト様とエラのツーショットなんて、このまま美術館に飾ってもなんら遜色ない・・いや、飾りたい!今すぐルーブルで特別展を企画しよう!そうしよう! わしゃ行けないけど!



■ 出来レースっぷりがやっぱりすごい!
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エラと結ばれなければ隣国の姫と結婚する、という事前の約束を力技で反故にした王子は、現場に残されたガラスの靴を国中の女性に履かせるという壮大な実験を行い、何が何でもエラを探し出すことを決意します。
が、ちょっと思い返してください。
そもそも王子は、森の中であった村娘こそがエラであるということを知っていた。
つまり、エラの住まいに関して、だいたいのあたりはついていた訳ですよね。
現に王子は部下たちがエラの家に向かう時、姿を隠してこっそり同行していました。
ほんでもって、民間人との結婚を快く思っていない大公が、継母と結託してエラの存在をスルーしようとした瞬間、「ちょっとまてコノヤロウ!」と正体を現す王子。
エラの姿を確認した時点で面通しは済んでいるので、もうガラスの靴なんて完全におまけ扱いですよ。
別に履かせなくたって本人だってわかってるし、出会って5秒で結婚するつもりなんですよ。おい!どういうことだよ!またまた出来レースじゃねえかよ!

国民ひとりひとりに靴を履かせてみるという実験に、どれぐらいの日数と経費が掛かったのか。
っていうか、自分の靴かどうかなんて本人が一番わかってるんだから、茶番以外のなにものでもないんじゃねえの。 おい王子。 しっかりしろ王子。 
何度も言うけど、そんなに好きならチャチャっとヤサ調べてガサ入れにいけよ!



■ ここは断じて通さぬ!
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ケイト様が「you shall not go to the ball!」ってババーンって見得を切るシーンで、わたしの頭の中のガンダルフがガラ様に続けとばかりに「you shall not pass!」って杖バシーンってやり始めたので、指輪ファンのみなさんも是非ご覧ください。



■ 裏シンデレラがすごい!
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昔々あるところに、ひとりの女性がいました。
彼女は優しい夫とふたりの娘に囲まれ、何不自由ない生活を送っていましたが、ある日思いもよらない不幸が彼女を襲います。
夫が突然亡くなってしまったのです。
途方に暮れつつも、なんとか女手一つで娘たちを育てる彼女。 
華麗でいて、その実冷徹なところが多い社交界において、それは決して楽なことではありませんでしたが、彼女は自らを奮い立たせ、美しさも気高さも失わないよう必死に生きていきました。

「自分と再婚して欲しい」
遠い国からきた資産家の男性からそんな申し出を受けたのは、娘たちが年頃にまで成長した頃のことでした。

初めて訪れた土地、初めて嗅ぐ空気。 男性の家で新生活を始めた彼女でしたが、都会の暮らしとはあまりにかけ離れた田舎での日々に馴染むことができません。
そして馴染めないもうひとつの理由。 
それは、男性の連れ子であるエラという少女の存在でした。
求婚しておきながら、自分に関心を示そうともしない夫。
それはそうでしょう。だって目の前にはいつも、彼の前妻にそっくりな、若く、美しく、聡明で、慈愛に満ちた愛娘がいるのだから。
彼女は自分を変えるつもりはありませんでした。 そしてまた、エラに勝てるとも思っていませんでした。
再婚前たしかに持っていたはずの自尊心を取り戻すため、邸宅に知り合いを招いて毎夜パーティに興じ、幸せではないという事実から目を背けるしかなかった彼女。背け続ける限りは幸せでいられる気がした彼女。
しかし、程なく容赦のない事実を突きつけられることとなってしまいます。
夫とエラは、いまだに亡き母のことしか想っておらず、哀しみと愛を分かち合うふたりの間には、後妻である自分の入る隙などないのだという事実を。

そんな中、問題山積の母娘たちを置いて遠方へ貿易の仕事に出かけた夫の従者から届いた知らせ。
彼女は再び夫を亡くしてしまいました。

結局夫は彼女とエラの溝を埋める努力をしようとしなかった。
彼女と娘たちには金だけを与え、エラには惜しみない愛情を注いだ夫。
残されたものは、血のつながりの無い3人とひとりの女性。
たったひとつの共通点である男性の死を哀しみ合うこともできない、あわれな同居者。

彼女にとってエラは、もはや家族ではありませんでした。 いや、最初から家族ではなかったのかもしれません。
生活してゆくために利用するだけの存在。 
水をくむ桶のような、スープをすくう匙のような、暖炉にくべる薪のような存在、それがエラ。
彼女はそう思おうとしたのです。
これ以上自分を憐れまないために。
しかし、どれだけ意地悪な仕打ちをしようと、エラは微笑みを絶やさず反抗的な態度などおくびにも出しません。
エラが彼女に親切にするたび、エラが彼女の娘たちを思いやるたび、彼女の心はズタズタに切り刻まれるのでした。
エラが高潔であればあるほど、彼女の醜さが彼女自身を苛んでゆく。
わかっている。わかっているけれどやめるわけにはいかない。
エラを否定しなければ、彼女は、自分と、自分の娘たちを受け入れられなかったのです。
せめてエラが彼女を憎んでくれたなら。
口汚くいじわるな継母を罵ってくれたなら。
自分と同じ人間だと思えたなら、彼女は救われたかもしれません。

これ以上ないほど理想的な結婚相手を見つけ、家を出ることを決めたエラから彼女に告げられたのは、「あなたを許す」という言葉でした。
勇気と優しさにあふれる天使のようなエラは、永遠に手の届かないところへ行ってしまいました。

最後まで謀略と非情さという心の鎧を脱ぐことが出来なかった彼女の名はトレメイン夫人。
彼女はその後国を追われ、いつまでもいつまでもつらい日々を送ったのでした。

要 約 す る と 親 父 が ク ズ 。



■ おまけ!


・ 同時上映された 『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』 も、こじんまりとまとまっていてとても面白かったです。 おたかさん(松たか子さん)バージョンばかり観ていたので、久しぶりにイディナ・メンゼルさんの歌声を聴いたらめちゃくちゃ艶っぽくてソウルフルで、「エ・・ルサ・・?」ってなってしまいました。

・ 長編映画の時からそうでしたけども、エルサとアナの姉妹は「どちらが姉でどちらが妹」という縛りがなく、無性にお互いを支え合っているトコロがいいですよね。 「姉妹」という役割の押し付けはよくないヨー。

・ 『シンデレラ』ですが、アニメ版からストーリーを大きく変えることはなく、でも説教臭くならない程度にキャラクターの背景の補強もしてあって、大人から子どもまで楽しめるバランスのいい作品だなぁと思いました。

・ それにしても、結婚初日から再婚相手の連れ子が実子の悪口を言っているのに、注意もせず聞かないフリするなんて父ちゃんはどうかしてるぜ!

・ ケイト様が本当の母親になろうと思っていたのかどうかわかりませんが、それでもいちおう「家族」として一緒暮らしているエラから、ことあるごとに「義理のお母さま」、すなわち「わたしとあなたは他人ですよ」という扱いを受けるのは、決していい気持ちではなかったのではないかなぁ。 いきなり「ママ」って呼ばれても戸惑うかもだけども。 っていうかホント父ちゃんが彼女たちに何のフォローもしてなかった感すごい。 何のための再婚なんだ・・・。

・ 「エラが謎のプリンセスだということを隠す魔法」がケイト様に効かなかったのは、それだけケイト様が常日頃からエラの一挙手一投足に過敏に反応していたということなのでしょうかね。 パーティ帰りで興奮している娘たちにクスクス笑いをもらすエラ・・・ こいつなんで含み笑いしてるんだ・・・ ・・もしかして・・・もしかしたら・・・ (屋根裏部屋の床下収納を探りあてて)はいダウトォ!!!

・ なんかもうね、この瞬間のケイト様を想像しただけで胸が痛いですよね。 きっと嬉しかったんだと思いますよ。 「ああ・・シンデレラも悪巧みするんだ!」って。「私たちに隠れて王子を転がすなんていい度量してんな!」って。 やっと自分と同じ土俵に立ってくれたんですから、「じゃあこっちもシビアに行かせてもらいまっせ!」ってさぞかしテンションもあがったことでしょう。 ところがシンデレラはあくまで純愛を主張して、交渉にも乗ってこない。 「ならば権力でねじ伏せてくんのか?やってみろコノヤロー!」と腹をくくっていたら「あなたを許します」宣言ですよ。 完膚無きまでの敗北ですよ。 かわいそう!ケイト様かわいそう!!

・ 要約すると親父がクズ。

・ ケイト様はエラのそばにいるべきではなかったのだと思うので、縁を切られて正解だったのではないでしょうか。 この後は、ステラン・スカルスガルドさん演じる安定のクズキャラ・大公さまと一緒に、どこか別の国で悪巧みしながら幸せに暮らしていただきたいものです。もちろん、ありのままのトレメイン夫人として。





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