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すきもの主婦が選ぶ2014年ベスト100 (前編)

2014年12月31日

おばんでやんす。 アガサです。

ちびっこのTwitterデビューやコスプレ開眼など、激動のニュースに彩られた2014年も早いもので残るところあと僅かですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
サービス業で年末年始関係なしな生活を送る我が家としましては、これといった年の瀬感もないまま一気に越年するのが常なのではありますが、昨年暮れに書いた年間ベスト企画が意外とご好評を得たこと、そしてわたし自身も備忘録として役立てたことから、今年もいっちょやってみようと思い立った次第でございます。

早くも文章がくどいですが、要するに今年観たすべての映画に順位をつけますよ!
昨年同様、あくまで「わたしが今年観た」映画ですので、新作旧作お構いなし。(ただし初見の作品に限る)
順位の基準はただひとつ、「わたしが好きだったか、たいして好きじゃなかった」、それだけ。 もしくは「ノレたかノレなかったか」。
強いこだわりを持って映画と接していらっしゃる方におかれましては、ひどくフラストレーションを掻き立てる内容となっている恐れがありますので、いち早く地雷臭を嗅ぎ取りそっ閉じして頂くことを推奨いたします。
また、突如ネタバレが始まる危険性をはらんでいることもご承知いただけると幸いです。

はい! では以下「すきもの主婦が今年観た中から順位をつけた2014年ベスト100」いきまっせー! 長いでよ!



100位 『テッド』
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あらすじ・・・
クマちゃんのぬいぐるみが悪のりします。

ワースト1ではありません。 わたしの中にワーストは存在しません。 100作品中100位だったという、それだけです。 「幼稚臭いクズ男が全く成長しないんだけど、その恋人がひたすら寛容だったからよかったね~」という物語に、とにかくぜんぜんノレませんでした。 『フラッシュ・ゴードン』ネタも、「ほらほら、おまえらこういのすきなんだろ」と言われてるみたいにしか感じなかったので、そうとう苦手なんだと思います。(この映画のことが)



99位 『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!史上最恐の劇場版』
あらすじ・・・
みんなだいすき工藤Dがでっかくなります。

第1弾の『FILE-01口裂け女』から常におもしろさが前作越えしてきた傑作シリーズの、満を持しての劇場版。 しかも、あのFILE-04の続きということもあって、序章と共に鑑賞を超心待ちにしていたのですが、いざ蓋を開けてみるとなんなのかこのもやもや感。 昂っていた気持ちが、中盤以降一気に冷めてしまいました。 「またこれ?」という気持ちがあり、「これやっちゃう?」という気持ちもあり・・・ ともかく、すごく好きなんですけど99位です。 余談ですが、物理学者の金子二郎さんはいいメガネ。



98位 『貞子3D2』
あらすじ・・・
廃墟で石原さとみさんの髪が伸びます。

ワーストではありませんよ! ホントにワーストとかじゃないですから! という心の叫びもむなしく、ここに来て早くも「めちゃくちゃワーストくさい」映画がランクイン! 今こそまっすぐな瞳で全世界に向けて素直に発信しよう。「これ完全におもしろくないヨ」と。 ゆえに98位です。 99位とは異なる基準を適用した上での98位です。
本編の内容はというと、既に砂漠に落ちた水滴のごとく儚くもわたしの記憶から消え去ってしまっているのですがそれもそのはず、『貞子3D2』の肝は、あくまで本作用に開発された「スマホ連動アプリ」なのですよね。 映画を観るためのアプリではない。 むしろ、アプリで遊ぶためのおまけ映像ぐらいの価値しか与えられていなかったシロモノ、それが『貞子3D2』だったのです。 では、アプリとしてだったらおもしろかったのかというと、いちいちでっかい音を出したり、謎の山海塾おじさんが表示されたり、知らない間にわたし(鑑賞者)の顔を撮影していたりと、うざったいわめんどくさいわ厚かましいわで、本編終了後、光の速さでアンインストールせずにはいられないゴミアプリっぷり。
なんつうか、本編中に「スマホを確認しろ!」と催促してくる時点で、映画を観せる気ゼロなんだな・・とがっかりしちゃいましたし、アプリ連動で遊ぶというアイデアは結構だけど、だったら映画館でやらなくても遊園地とかでやっとけばいいんじゃないかなぁという気がしてなりませんでした。 ほら、いい場所あるじゃんか、USJとか。 余談ですが、前説担当の田口浩正さんは超いいメガネ。



97位 『ムービー43』
あらすじ・・・
ハリウッドの名だたる有名俳優たちがスベり倒します。

ヒュー・ジャックマン、クロエ・グレースモレッツ、リチャード・ギア、エマ・ストーンなどなど、どメジャーでばんばん主役を張っている名優のみなさんが、う○こち○ち○ネタを大真面目に演じているのですが、普通にスベってますし普通におもしろくないという奇跡的に残念な映画でした。 「猫のBeezel」というセグメントが『テッド』をもっと極端にしたような内容でちょっとばかしおもしろかったゆえに97位をゲット。



96位 『『呪怨 –終わりの始まり-』
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あらすじ・・・
廃墟に伽椰子が出ます。

俊雄くんも出ます。 
ノゾミールとトリンドルの奇跡のコラボが実現! なにが奇跡なのか自分でもよくわかりませんが、とにかくすごい食い合わせだという感触があります! ええと、悪食の方です!

以前書いた感想



95位 『スマイリー』
あらすじ・・・
スーパーハカーが自分を追放したインターネッツに復讐します。

都市伝説系ホラーかと思いきや、まさかの意識高い系ホラー! と思いきや『スクリーム』の大失敗版ホラーでした。 
トラウマを抱えたヒロインをとりまくバカみたいなキャラたちにいちいちうんざり。 邪悪なスマイルマークのようなご面相の殺人鬼も、よく見てみると「ヒトの顔ってこんな風に縫えねえよな」と真顔に戻らずにはいられなくなる摩訶不思議なステッチを施されているため、徐々にお白けムードに。 というか出落ちキャラですよね、これね。 
『プロデューサーズ』『ホステル2』のロジャー・バートさんが「それっぽいことを言う雑魚キャラ」として登場。無念。



94位 『藁の楯』
あらすじ・・・
大沢たかおさんがウロウロします。

幼い少女を手にかけた残虐非道な殺人鬼・藤原竜也さんにかけられた10億の懸賞金。 SPの大沢さんは、行く手に立ちはだかる数々の強敵から彼を守り、無事東京に辿り着くことができるのでしょうか? という、いくらでもスリリングに出来そうなお話なのに、 「こんなクズに守る価値なんてあるのか・・?!」 → 「すったもんだで一人退場」 → 「こんなクズに守る価値なんてあるのか・・・?!」 → 「すったもんだで一人退場」 → 「こんなク(ry」 を延々繰り返すだけで、いつまでたっても高まらない緊張感。 
ザルすぎる警備や、(超できる子という設定なのに)超ポンコツな松嶋菜々子さん、クズさが圧倒的に足りていない藤原さん、ダークナイトのモロパクリなトレイラー転倒シーンなどなど、観る者のHPをぐいぐいと削り取ってゆく仕掛けが心憎いばかり。



93位 『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE』
あらすじ・・・
劇団ひとりこと川島省吾さんがかわいい女の子とキスするのを我慢します。

人気テレビ番組「ゴッドタン」の名物コーナーがまさかの映画化。 テレビ版の総集編でありバージョンアップでもあるので、番組のファンなら無邪気にたのしめるのではないでしょうか。 かくいうわたしもその一人です。 オチがある意味『キャビン』みたいになっていて、オッ?!ってなりました。 
映画に真面目に取り組んでいらっしゃる方にしてみれば、存在そのものからして許されざるものでしょうし、ここは思い切って、タイトルから「THE MOVIE」を外した方が無駄な争いの起こらない平和な世の中になりそうなものだがなぁ・・という気がしてならなかったのですが、どうやら今年『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』という第2弾までもが作られてしまったようなので、地上から諍いが無くなる日はまだまだ遠いのかもしれない。そんな気がするわたしです。



92位 『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』
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(※ 一時期「ほら、あの、パピヨンの人」という不名誉なあだ名がつけられた堤さん)(※ 我が家で)
あらすじ・・・
落ちこぼれだけど正義感は人一倍あるお巡りさんが、麻薬の一斉摘発のため暴力団組織に潜入します。

観ているのがひたすらつらかった。 狂気を纏った登場人物の乱痴気騒ぎが延々続く、ちょっとした嫌がらせのような映画。 しかし、一番の狂気は130分という上映時間なのかもしれません。 このテンポでこの内容で2時間越え。 正気の沙汰とは思えない! つながりもデタラメすぎるし、ホントもうひどい! ひどすぎて堤さんが柳沢慎吾さんに見えてくる不思議! (※ 一部、柳沢慎吾さんに失礼な発言があったことを心よりお詫び申し上げます)



91位 『ゴジラ FINAL WARS』
あらすじ・・・
宇宙人とミュータントと地球人と怪獣とゴジラが大乱闘します。

数秒の出演ながら、全力で磯臭さを醸し出す史郎かわいい。



90位 『フライトナイト/恐怖の夜』
あらすじ・・・
冴えないけど何故か学校一の美女と付き合っているオタク少年が、隣に引っ越してきた吸血鬼と闘います。

1985年に作られた古き良きコメディホラーのリメイク。 基本的にはオリジナルに沿う内容となっているものの、美人すぎる恋人や不憫すぎる親友など、ちょいちょい謎改変が施されており、しかもそれがあまりうまく行っていないという哀しい結果に。 まぁでもね、そんなに目くじら立てて観るような映画じゃなく、あくまでポップコーンでもモシャりながら気軽に観るタイプのアレだと思いますのでね、あとパーティのBGM代わりとかね。



89位 『劇場版 SPEC〜結〜 漸ノ篇』
あらすじ・・・
野々村係長が無駄に死にます。

「特殊能力・水芸」という、なんだかもう真剣にこの映画を観ているのがいやになってくるSPECを披露する謎の人物を全力で演じきった香椎由宇さんは、この映画のスタッフになんらかの弱みでも握られていたのでしょうか。



88位 『[アパートメント:143]』
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(※ どうして悪魔は人を宙に浮かべたがるのか!そしてどうして浮かべられる人はこんなに体がやわかいのか!)
あらすじ・・・
男やもめの貧乏住宅におばけがでます。

心霊現象か? それとも超常現象か? と思ったら、未成年者の不安定な心が生んだポルターガイストだった! はぁ? 
怪奇現象が多発したとの一報を受け、調査に向かった調査団。 しかし彼らは見抜いていたのだ・・・現象の原因が傷ついた少女の心にあることを・・・! 色んな所で観たことあるようなパラノーマルな現象から最後のドッキリ映像まで、物足りなさとせつなさと心細さに満ち溢れた一品。 まとめるとしたら、「思春期は大変だねぇ」ということでよろしいか。



87位 『劇場版 SPEC〜結〜 爻ノ篇』
あらすじ・・・
SPECホルダーたちとの死闘が、ついに、やっとこさ、終わります。

とりあえず栗山千明さまの役柄にアホみたいなカタコト日本語という設定をつけた責任者出てこい。 それが無いだけで、あと10%ぐらいは評価が上がっていたと思います。(わたしの中で)

以前書いた感想(前・後篇)



86位 『パラノーマル・エクスペリエンス』
あらすじ・・・
廃坑の町に殺人鬼が出ます。

出るんだからしょうがない。

以前書いた感想



85位 『パラノーマル・インシデント』
あらすじ・・・
廃墟におばけが出ます。

このパラノーマルはおっぱいが出るパラノーマルであるということだけ、今日は覚えて帰って頂けたらと。

以前書いた感想



84位 『ダイ・ハード/ラスト・デイ』
あらすじ・・・
マクレーン刑事と息子のジャックがロシアで好き放題します。

絶望的におもしろくない。 破綻とか崩壊とかそんな甘っちょろいもんじゃない、究極的に粗悪な脚本。 これに関わった人たち全員がお金に困っていたか、もしくは金銭に困窮していたか、あるいはマネーでトラブっていたとしか思えない。 放射能の扱い方が今世紀最大級に雑。 



83位 『ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛』
あらすじ・・・
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(※ ポスターからしてこの有り様)
あらすじ・・・
悪魔が片想いします。

前作のラスト、奇跡的に生き残っていた少女が、またもや悪魔にストーキングされるお話。 「特にやりたいことがないんなら作るなよな!」と、関係者をこっぴどく叱ってやりたい衝動に駆られる89分間。 それにしても、悪魔って全般的に望み薄な女の人にこだわりすぎなんじゃないですかねぇ。 子作りしたいんなら、もっとこう、悪魔崇拝者のゴスっ子とか、相思相愛な相手がいるじゃないですか。 おまえは愛されるよりも愛したいマジで派か。 
とにかくすげえしつこいの。 一人の相手にとことんこだわってやんの。 「もう子作りとかどうでもいいから、とにかく彼女じゃなきゃヤなの~」ってめんどくせえ悪魔だな!おい!



82位 『悪魔の棲む家』
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(※ 御年8歳!)
あらすじ・・・
新しいお父さんが連れ子に悪さをします。

唸るようなマネーのかほりを纏う男・マイコー・ベイ師匠が、一時期力を入れていた「昔のホラー再発掘」シリーズの中の一本。 70年代のホラー映画をわざわざ作り直して何をどうしたかったのかよくわかりませんが、とにかくその他の再発掘シリーズと同じく、「どうってこたぁない」無難なホラーに仕上がっています。 みんなだいすきヒットガールの中の人ことクロエたんが、屋根に上ったりおっさんに追い回されたりと大活躍。 悪魔にそそのかされるお父さんがどこか不憫なように描かれているところもおもしろかったです。 ただ、家から離れたら悪魔の影響からも逃れられるという謎設定はどうにかならんかったのか。 引っ越したらええだけの話になっとるやないか。



81位 『クロユリ団地』
あらすじ・・・
かなしい過去を引きずり生きているあっちゃんが、団地で孤独死したじいさんに抱き付かれたり、ひどい亡くなりかたをした子どもの霊にロックオンされたりします。

「このウォーキングスタイルがすごい!2014」の輝ける第1位が決定しました!あっちゃんです! ホラーなくだりとは関係ない、ただ団地内を散歩するだけのシーンであっちゃんが見せた、両手をだらりと下げ猫背気味にてくてく歩くスタイル。 ノーガード徒歩とでも呼べばいいのでしょうか。 真似できそうでなかなか出来ない自然な不自然さに圧倒されました。 あっちゃんの他の出演作は未見なので、ぜひこれが彼女の基本姿勢なのか否かを確認してみたいところです。 
あっちゃん以外の出演者がひたすらひどい目に遭うだけのお話で、どこを怖がればいいのかさっぱりわからず困惑していたのですが、それもそのはず、エンドクレジットにババーンと現れる「企画・秋元康」の文字。 そうか、そういうことか。 一瞬でいろいろなことがすべて腑に落ちました。 しかも、先日中田監督の最新作としてかの名作『女優霊』を盛大にもじった『劇場霊』なる作品の制作が伝えられ、なんとその主演女優もあっちゃんの古巣・AKB48所属の女の子であるという最高に悲劇的な情報が・・・。 もうやめて!中田監督のライフはゼロよ!!



80位 『ポゼッション』
あらすじ・・・
超いわくつきの木箱を手に入れた一家が悪魔に嫌がらせをされます。

今まで見かけたことのなかった、ユダヤ教ベースの「悪魔憑きモノ」でした。 新鮮! 
家庭の都合で絶賛ギクシャク中の一家のもとに、ある日転がり込んだ「絶対に開けてはいけない」小物入れ。 その後、当然のごとく始まった怪奇現象の数々が、周囲から「親が揉めてるから子どもが過敏に反応しているだけだ」と合理的に判断されてしまったため、困った父親はユダヤ教のラビに救いをもとめることに。 なんでユダヤ教なのかというと、どうもその小物入れはユダヤ教で信じられてきた「悪魔を封印する箱」だったらしいのですね。 そりゃ開けたらダメだわー知ってたら開けてないわーマジ引くわー。 ということで、いつものキリスト教ではない新たな闘いが見られるのかと思ったのですが、悪魔祓いに関してはなんとなくワーワー言うてる間に終わってた感じで、最後は結局、力になってくれたラビの息子さんが犠牲になって終りという、味もそっけもないエンディングに。
なんつうか、この手の「悪魔憑き」モノに多い展開なんですけど、いっつもいっつも本人ではなく周囲の協力者が巻き添えになったり犠牲になったりするの、キリスト教的にどうなんスかね?(今回はユダヤ教でしたけども) 自己犠牲ってことでオールオッケーなのかなぁ。 



79位 『エレベーター』
あらすじ・・・
私怨に巻き込まれた人たちがエレベーターに閉じ込められます。

老後の面倒を見てくれるはずだった息子がイラクで死んだのも、夫が株で失敗して老後の蓄えを溶かしまくってしまったのも、すべて投資会社の社長!おまえが悪いんじゃ! とばかりに思いつめたおばあちゃんが試みた自爆テロ。 しかし、不運にも同じエレベーターに乗り合わせてしまった一般人が恨むべきは、ガッツあふれるおばあちゃんではありませんでした。 社長が目に入れても痛くない程溺愛している天使な小生意気。自分以外の人間は全員ゴミクズと見なしているナチュラルボーン悪童こと社長の孫こそが、この一連の騒動の主犯なのであります。 
とにかく言葉と行動のすべてで人の神経を逆なでする孫のキャラ立てすげー! で、そんな鼻持ちならない子どもに、「おまえ鼻持ちならないぞ!」とストレートな悪口をぶつける大人が登場するので、とても気持ちがよかったです。 エグいシーンはないものの、あの手この手で五感を刺激する演出&展開はなかなかどうしてよくできていたと思いましたよ。



78位 『キャリー』
あらすじ・・・
キャリーの念力がピキピキドカーンします。

説明不要な1976年の傑作『キャリー』の同名リメイク。 原作や76年版と異なり、キャリーが超強気。 そもそも演じているのがクロエたんなので、「冴えない容姿の根暗な女の子」というキャラ設定になんの説得力も感じられない上、おっかないお母さんにもきちんと食ってかかったりするので「毒母からの抑圧」もあまり伝わってこない。 というか、どういう育て方をされたのかがさっぱりわからない。 「すき」「きらい」「安らぐ」「こわい」「守られたい」「守りたい」「一人になりたい」「一緒に居たい」という相反する感情の狭間で揺らめくキャリーという少女の影は、ここには、ない。 今この時代にリメイクする意味も必要も、わたしには見つけることができませんでした。



77位 『ヌイグルマーZ』
あらすじ・・・
綿状の異星人に寄生されたヌイグルミとしょこたんが孤独な少女を守ります。

主演・しょこたん、原作・大槻ケンヂさん、脚本・監督・井口昇さん、配給・ホラー秘宝でお馴染みキングレコードという、映画秘宝臭の異様に濃いゾンビファンタジーアクションラブコメディ。  良くも悪くも井口監督じゃなければ作ることのできなかったであろう怪作。 今年世界でもっとも頭で瓦を割りまくったであろう武田梨奈さんがダブルヒロイン(ヒーロー)に据えられているのに、肝心のアクションシーンが全編惜しい撮られ方になっていて、その魅力が4割程しか伝わらなかったのが非常に残念。 
唐突ではありますが、本作のしょこたんを「このランニングスタイルがすごい!2014」の第1位に推挙させていただきたいと思います。 謎の感動が、そこにある。



76位 『人肉レストラン』
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(※ 今年いちばん心が震えたシーン)(「FUGU」)
あらすじ・・・
いちげんさんお断りの秘密のレストランを取材しようとしたライターがやけくそになります。

「一度行ったらやみつきになるという噂のレストランがあるんですけど、取材してグルメ本を出してみませんか」という怪しいぐらいウマイ話を持ち掛けられたライターのAさん。 依頼主に話を取り付けてもらい、秘密のレストランに潜入開始。 第1回の会食は神戸ビーフ。超霜降り。 続く第2回はフグ。 日本から取り寄せた厳選素材に舌鼓を打つAさん。 そしていよいよ迎えた第3回の気になる食材は・・・ ジャジャーン!人肉でーす!  振 り 幅 !
冒頭で描かれる「貧乏ゆえの人肉食スタート」が、その後の展開にまったく活かされず、というか、冒頭の少年がレストランの主催者になるだけで、特に掘り下げられることはないので、いっそのことカットしても問題なかったんじゃないかと小一時間。 どうでもいいんですけど、トンカツの食レポで「こだわって育てたこの黒豚を使います」って言われたら引くじゃないですか。「いや、その情報今ノーサンキューですわ・・」って思うじゃないですか。劇中のシーンでそれと同じことを思いました。 シェフを呼べ。 いや、ごめん、呼ばなくていい。
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(※ 急にこんなのも出てくるから気が抜けない)



75位 『遊星からの物体X ファーストコンタクト』
あらすじ・・・
南極でUFOが遭難します。

誰か助けに来てやれよ。

以前書いた短い感想



74位 『ペイチェック 消された記憶』
あらすじ・・・
ヤバいプログラムの開発を生業にしてきたベン・アフレックが、生涯賃金を超える額の報酬に目がくらみ、ベンアフ史上最高にヤバいプログラムに着手して、記憶やら貰うはずの報酬やらいろいろなものを失います。

「まだ観たことなかったなぁ」と思っていたら丁度WOWOWで放送されたので、渡りに船とばかりに録画。 登場人物のいちいち無駄の多い行動や、「はい、ここ見てくださいね~いわゆるひとつの伏線ですよ~ね~ここね~」って言われてるみたいなクドい演出にウゲーとなっていたら突然ハトが出てきてテレビの前でひっくり返りました。 そうです、あの方です。
一見価値の無いように見えるものも、主人公の人生を変える無数の分岐点である、という当たり前の事実が当たり前すぎて逆におもしろかったです。



73位 『サイレントヒル: リベレーション3D』
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(※ ミショナリーはどーれだ!)
あらすじ・・・
おかあさんがサイレントヒルから命がけで助け出した娘が、おとうさんを助けるためサイレントヒルに戻ります。

どこでもサイレントドア~! 前作の余韻をぶちこわす勢いでサイレントヒルがカムバックしました!お好きな時にお好きな場所からご自由にアクセスしてください。 とにかく、観終った瞬間から、晴れの日に降った粉雪のようにあれよあれよと消えてなくなるエアリーなストーリー。 とりあえず、おとうさん(ショーン・ビーン)がガラクタで、娘もガラクタだということだけはよくわかった。 三角頭ちゃんが馬車馬のように働かされるシーンは涙無しでは観られない!っていうか、下働きだったの?!見た目はあんなにアレなのに、ただの雑魚キャラだったの? あと、うさぎもっとくれよ!
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(※ お久しぶりのキャリアンさん。誰かに似ていると思ったらお兄ちゃんでした)



72位 『バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所』
あらすじ・・・
ベテラン音響効果マンが慣れない土地で奮闘します。

イギリスで真面目にお仕事してきたエンジニアが、完全アウェイな外国で挑むゴア映画はじめて物語。 繰り返される不条理。 振り込まれない賃金。  正気と狂気の真ん中の、のろのろとした時間に飲み込まれる主人公を微笑ましく見守っていたはずが、気づけば自分も複雑怪奇な世界に片足を突っ込んでいたという、不思議な映画でした。 アルジェントリスペクトなあれこれもたのしかったです。



71位 『近距離恋愛』
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(※ 山Pの方じゃないですよ)
あらすじ・・・
「好きだけど今さら言い出せない・・・」とお互い思っている男女が、周りの人たちに多大な迷惑をかけつつ恋心を成就させます。

パトリック・デンプシーさんの色男っぷりからスタートする本作。 出会う女性のほとんどがデンプシーさんに夢中になる中、ひとりさばさばした態度を貫くミシェル・モナハンさん。 「こいつは他の女とは一味違う・・・!」そう思った時点で、既にデンプシーさんはミシェルさんに首ったけなのです。 観ている全員がそう気づいています。 気づいていないのはデンプシーさんだけなのです。 
「あたし結婚するから」と切り出されアホみたいな顔で慌てふためくのも、結婚を思い直してもらおうとアホみたいな顔で奔走するのも、結局言い出せなくてアホみたいな顔で彼女の結婚式に参列するのも、そのさ中に「やっぱ結婚やめてー!すきだからー!」とアホみたいな顔で告白するのもすべて、観ている全員が予想していたことなのです。 というわけで、ストーリーに波乱の展開を求めても暖簾に腕押しですので、ここはひとつ、デンプシーさんのアホみたいな顔をご存分にご堪能いただければと。



70位 『フッテージ』
あらすじ・・・
実録犯罪ルポライターのおとうさんが、家族に内緒で一家惨殺事件の現場となった家への引っ越しを決めて、みんなが大いに迷惑します。

引っ越し先の屋根裏部屋にポツリと置かれていたボール箱。 中に入っていた8ミリを映してみると、なんとそこには凄惨な人殺しの一部始終が・・・! 果たしてこれはおぞましいサイコサスペンスなのか?!それともいつものアレなオカルト方面なのか?!サイコかオカルトか!さあさあ、張った張った!はい!ブグール邪教でオカルト! 悪魔じゃなく邪神!新機軸!
今日の教訓 「殺人事件があった家に引っ越すな」



69位 『武器人間』
あらすじ・・・
第2次大戦下のロシア、スターリンの命を受けたディミトリ青年がナチスの手先であるマッドな博士の確保に挑戦します。

「スターリン大先生に捧ぐ・・・!」というていで始めておきながら、敵も味方も誰一人としてロシア語を使わず英語しかしゃべらないというオープニングをお見舞いし、観ている人に「そうか、そういう映画なんだな」と覚悟を決めさせてくれる親切設計。 そうです、そういう映画です。 
乱暴ではちゃめちゃでバカバカしくておもしろいのですが、本番(武器人間がぞろぞろ出てくる)までがいささか間延びしているのと、いざ出てきたおもしろキャラたちが、激しすぎる手ぶれ映像のせいでハッキリ目視しづらいところが玉に瑕。 魅力的なビジュアル揃いなだけに残念というか、もったいないなぁ、と。
戦争を無くす方法として、「敵対する思想をひとつにくっつけちゃう」ことを提案するマッドな博士。 具体的に言うと、ナチスと共産主義者の脳みそをニコイチにします。 わお!画期的ぃ~! 豪華すぎる吹き替えもよかったです。



68位 『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』
あらすじ・・・
悪魔のせいで、目から毛が出ます。

毛が出たらなにがどうなるというのか、なぜ毛を出そうと思ったのか、今度機会があったら悪魔の野郎を厳しくとっちめてやろうと思います。 

以前書いた感想



67位 『グランド・マスター』
あらすじ・・・
ク・・ン・・・フ・・ー・・・ナ・・・ン・・バ・・ー・・・1・・の・・・座・・・を・・か・・け・・・・て・・イ・・・ッ・・プ・マ・・・ン・・と・・そ・・・の・・他・・・の・・み・・な・・・さ・・・・ん・・が・・た・・・た・・か・・・い・・・・ま・・す・・・!

ノー・モア!スローモーション! 技のキレもスピード感もすべてぶち壊しにする、驚異のスーパースロー映像でねっとりと描かれた、クンフー世界統一王座決定戦という名の痴情のもつれ。 重力を感じさせないアクションはさておき、完璧に調和したすべてのカットや神がかり的な美しさをみせたチャン・ツィイーさんなど、「さすがはウォン・カーウァイ監督だなぁ」と、その映像へのこだわりにいたく感心してしまったのですが、その後、冒頭の雨の中のシーンを撮るのに「休日なしで30日間かけた」とか、「テイク700まで行った」とか、「濡れ過ぎてトニー・レオンさんが気管支炎になった」とかいう記事を読み、「やっぱりこだわりすぎるのも考えものだなぁ」と思い直しました。 



66位 『スノーピアサー』
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(※ ティルダさまの独擅場)
あらすじ・・・
氷河期に突入してしまった地球の上をグルグル走る改造列車内で、虐げられた人たちが貧富の差に立ち向かいます。

「2031年。 温暖化がどうにもならないほど酷くなったので、逆転の発想とばかりに世界中の空に冷却材を撒いてみたら、なんと地球が凍りました」 というオープニングを観た瞬間、いろんなことを諦めようと思いました。 というか、これはあくまで比喩の映画なんですよね。 いちいち「その飼育方法はねーよ!」とか「循環に無理があるよ!」とか「これだけの人間どこから湧いてきたんだよ!」とかつっこまない。 無粋なことしない。 しない、しない、冬。
この世紀末感漂う地球上で、ひとはどう生きるべきなのか?という深い問いかけをSFの衣に包んでさっくり揚げた本作。 たいまつは「文明」のメタファー、寿司は「富」のメタファー、トンネルは「子宮」のメタファー、列車は「社会」のメタファーなどなど、ちょっとしたメタファー地獄となっております。 じゃあラストのシロクマはなんのメタファーなの? 「強さ」?それとも「希望」?
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(※ いや、シロクマのメタファーといえばコレだ!)

バイオレンスでハートフルでサイキックでゴキブリもぐもぐシーンまで盛り込まれた、すごくヘンテコな映画でした。



65位 『黒蜥蜴』
あらすじ・・・
美輪さんが独自のセンサーを働かせ、美しい生き物をコレクションします。

頭から尻尾の先まで美輪さん祭りだぜ!わっしょいわっしょい!

以前書いた短い感想



64位 『ニューヨーク、アイラブユー』
あらすじ・・・
愛と孤独が交錯する街・ニューヨークで、人々が乳繰り合います。

ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、イーサン・ホーク、オーランド・ブルーム、クリスティーナ・リッチなどなど豪華キャストが織りなす10通りの愛情物語。 どっかで観たことあるスタイルだなぁと思ったらそれもそのはず、数年前に作られた『パリ、ジュテーム』の暖簾分け商品だったのですね。 年齢も職業も生活スタイルも実に多種多様な人々による、せつなくも温かい愛の形に心がじんわりとなりました。 ちなみにわたしが一番グっときたのは、ジュリー・クリスティさん演じる元オペラ歌手のエピソードです。 



63位 『リディック: ギャラクシー・バトル』
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(※ お刺身にのせられた菊のごときカルアバ氏)(無くてもいいけど、あったらすごいパっとなるよ! と言う意味)
あらすじ・・・
権力の頂点を極めかけたものの、部下の裏切りに遭い島流しにされた宇宙の王・リディック氏が、再び邪悪なモンスターと死闘を繰り広げます。

このハゲはつよいハゲ! 大風呂敷を広げた前作から一転、原点回帰を目指したリディックが、わんことたわむれたり賞金稼ぎをおちょくったりワイルドライフを堪能したりと、八面六臂の大活躍。 前半のゼロ円サバイバル生活のくだりなんかは超ワクワクしました。 ただ、後半のモンスターとの熱戦部分になると、傑作『ピッチブラック』には到底及ばないヘッポコアクションになってしまい、ラストの尻すぼみ感が尋常じゃない。 っていうかモンスターの雑魚っぷりすごい。 あと、フラグを立てまくっていた女の人、なんで最後出てこなかったんだろ! なんの都合なんだろ! 不思議! 



62位 『47RONIN』
あらすじ・・・
播州アコーの藩主・アサノが隣国のリーダー・キラの策略に嵌められショーグンから切腹させられ、アサノの一人娘であるミカまでもにキラの魔手が伸びたため、怒った部下のオーイシや謎の美青年カイが討ち入りします。

ハリウッドのスキモノたちが、大金を大きく振りかぶってドブにスローインしたと話題になったSF歴史ファンタジー。 米国では地雷臭をいち早く嗅ぎ付けた観客に敬遠され、元ネタをこよなく愛する日本の年配層からは「こんなん忠臣蔵ちゃう」と敬遠され、ジャニーズや柴崎コウの名前に引っかかりかけた若年層からも時代劇臭とトンデモファンタジー臭で敬遠された究極の誰得映画ですが、凛子姐さんがたのしそうだったのでぼくはそれだけでもう満足です。 



61位 『アメリカン・スウィートハート』
あらすじ・・・
ジョン・キューザックがグジグジして、ビリー・クリスタルがオタオタして、キャサリン・ゼタ=ジョーンズがキリキリして、ジュリア・ロバーツがムシャムシャします。

大スターの姉を甲斐甲斐しく世話する真面目な妹・キキ。 わがまま放題の姉が目下気にしているのは、下り気味のキャリアと元夫のエディ。 ふたりは以前、コンビでヒット作を連発し、その勢いで結婚までしていた人気俳優だったのですが、シリーズのマンネリ化と共に夫婦生活も破綻。 キャリア復活のためには再共演が不可欠なものの、いまだ未練たらたらなエディと色恋抜きで話を通すのはかなり困難。 姉のこともエディのことも好きなキキは間に挟まれて苦しい心境。 そんな中、こちらもヒット作を熱望していたスタジオから、ふたりの仲をとりなすよう懇願されたキキは・・・。 というのが主なストーリーなのですが、とにかくもう細かいことは一切抜き! 芸達者な俳優たちによるドタバタコメディに思う存分酔いしれるだけ! 今では考えられないようなオールスターキャストも目に楽しいですし、トゥッチたんとウォーケンさまのやりとりとかたまらんですよ!ありがとう!キャスティングした人ありがとう!



60位 『大人ドロップ』
おとな
(※ さあ、おひつの用意はいいですか!)
あらすじ・・・
高校最後の夏休みに突然学校を辞めた同級生を追って、2人の男子が小旅行します。

子ども目線で描かれた、子どもと大人の境界線上にあった夏を、子どもを卒業した目線でさらに見つめなおして描かれた『大人ドロップ』はどんな味か?! そんなもん、もうヤバいぐらいに甘酸っぱいに決まっとろうもん!!
プリントを配りながらおどけあう男子と女子。 秘密基地のような部室。 昼休みの音楽室から流れてくるピアノの調べ。 暇で忙しい放課後。 休日のドレスアップ。 誰もが経験したことのある、もしくは経験していなくても想像にたやすい青春の1ページにめまい動機息切れ必至! 誰か救心を!キューシン、キューシン!
池松さんの姿は、そこに立っているだけでなんともいえない色気とか儚さとかを感じさせて、ほんともう手を合わせて拝みたくなる程なのですが、それと同じぐらい、いや、それ以上に魅力的だったのが親友のハジメを演じていた前野朋哉さん! すきだ! けっこんしてくれ!! (←久しぶりに出た)
すっげーステキな人だなーと思っていたら、『桐島~』でも神木きゅんの親友を演じていた方じゃないですか! もう邦画の親友役は全部前野さんで決まりだな! てな訳で、すきだ!けっこんしてくれ!
みっともなくてキラキラしている「あの年頃」だけが得られる美しい瞬間。 後から思い返した時の恥ずかしさと合わせて、とても誠実に再現されていたと思います。 ホントに美しいの!池松さんと前野さんの小旅行が!(おひつを取り出しながら)



はい、ということで、なんとか60位まで書いてみましたが、どうにもこうにもボリュームが尋常でなくなってきましたので、残りの40作60作はまた後日ということで。
よろしかったら、後編もお付き合いいただけると幸いです。

ではではみなさま、よいお年を!









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『新しき世界』

2014年12月31日
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(※ ヤクザな兄貴とシンガーな兄貴)

あらすじ・・・
ミイラ取りがミイラになります。


兄貴が「強く生きろ」と言ったから、11月28日はセメント沼記念日!
もう語呂も字数もむちゃくちゃですが、『新しき世界』と出会った11月28日はセメント沼記念日です。 
えっ? 11月28日ってなんなのか?わたしが『新しき世界』を観た日ですよ! 
日本で公開されてから、既に9か月が経過。 遅すぎた!出会ったのが遅すぎた!でもこのセメントは時間が経っても不思議と固まらないんだナァ!(ゴクゴク)(浴びるように飲みながら)

下っ端のおまわりさんが上司に命令され、ヤクザ組織に潜入するという、別に目新しくもなんともないお話なのに、どうしてこんなに心のやわらかいトコロをえぐっては投げえぐっては投げするのでしょうか。 
物語は薄暗い倉庫でヤクザに疑いをかけれらた男が口にセメントを流し込まれるという衝撃的なシーンで幕を開けます。
とても野蛮で、非情な世界。 
まだこの時点では、わたしは本作に引き込まれていませんでした。 
醜いヤクザの抗争。 容赦ない上司からの指示。 しんどいけれど、まぁそういうもんだろ、ぐらいな感じで。

しかし、ヤクザの親分が亡くなり、そのお葬式が開かれることになった時、しんどい世界に今まで見たことのないほど愛くるしい一輪の花が咲きました。 
殺伐とした空港に現れた、白スーツにサンダルという独創的なファッションの男性。 
そう、組織のナンバー2である兄貴です。 
マッポの手先であり尚且つヤクザの一員という、大変めんどくさいポジションで苦悩していたイ・ジャソンさんが、楽しいことも血なまぐさいことも全て分かち合ってきた親友であり、心のよりどころであり、いつか警察に売らなければならない敵でもある兄貴は、そんなイ・ジャソンさんの心のうちなど知る由もないはずなのに、何もかも受け入れているような穏やかな瞳で微笑みます。  
なんという・・・ なんという・・・!!!(心のおひつを抱えながら号泣)

退路を断たれたジャソンさんと兄貴。 
その果てに待ち受けているのは、逃れようのない「破滅」という現実。 
忠誠と愛情の狭間でもがき苦しむジャソンさんの背中に、兄貴がそっと寄り添います。(そのままの意味ではなく精神的な意味で)
 
「強く生きろ」  

残った命を絞り出すように、しかしやさしく語りかける兄貴の言葉を糧に、ジャソンさんはいつか帰るはずだった故郷(警察)を捨て、誰よりも高い場所へと到達しました。 しかし、そこには信頼できる友も、叱咤してくれる仲間の姿もありません。
誰もいない新世界で、彼は夢を見る。
それは血みどろで、それは拙く、そして甘い。 流血の中にあって、彼は幸せだった。 
からっぽの世界で、そんな日の夢を見るジャソンさん。
うわわーん!!もうわし一生夢だけみて生きてくからもっとその白昼夢おくれよ!! 兄貴とジャソンがただ道歩いてるだけの映像でもいいからレギュラー番組でおくれ! 兄貴とジャソンのぶら散歩、週一でおくれよー!!(隔週でもいいヨ)

兄貴とジャソンさんの姿がかなしくてせつなくてたまらないのですが、そんな彼らを追い詰める警察のえらいさん(カン課長)やヤクザの幹部(ジュング)がただの人でなしなのかというと、そういうことでもなく。 
終着点の無い修羅の世界を生き抜くためには、他人に対する「共感」や「情け」を一切排除しなければならなかったのではないか。 
多くの人がそれ(情)に流されるからこそ、自分だけは鬼になろう。 
カン課長とジュングは、そんな風に心を決めていたのではないかと思うのですよ。 
たとえその決断によって周囲から憎まれようとも。 激しい孤独に苛まれようとも。 
そして、そんな覚悟を理解していたからこそ、彼らの志のために命を懸けた、潜入捜査官たちとヤクザの子分たち。 
もうね!この腹の括り方ね! 

続編どころか3部作としての構想があるそうで、ほんともうありがたい気持ちでいっぱいです!



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『華麗なるギャツビー』(2013年版)

2014年12月31日
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あらすじ・・・
ディカプリオさんが好きな人のために荒稼ぎします。


絢爛!狂乱!一心不乱! 
ということで、戦争に行っている間に別の人と結婚してしまった元カノを取り戻そうと必死にがんばるディカプリオ氏がひたすら気の毒な本作だったのでした!

安泰な生活のためにいい感じの金持ちを選ぶ元カノといい、世間への体面の為にいい感じのお嬢さんをめとりながら愛欲専用の愛人も手放さない元カノの夫といい、「気前のいい金持ちの友達」という恵まれた地位を享受しながらも肝心なトコロでは傍観に徹する友人・トビーさんといい、ほんっとに出てくる人たちは揃いも揃ってクズばっか!  
では、ディカプリオ氏だけは根っからの善人なのかと言うと、彼もまた自己中っちゃあ自己中なんですよね・・・。
「自分」が元カノを取り戻したい!
 「自分」がやり直したい!
 「自分」が満足したい! と我がコトばかりのディカプリオ氏。 
もしも本当に、愛する彼女の幸せだけを祈るのならば、彼女に夫と間男(自分)の二者択一を迫るようなことはしないはず。 
わざと夫と張り合って、彼女を窮地に追い込むようなこともしないはず。 
でも、しちゃうんですよね。 だって、本当に大事なのは「自分の幸せ」だから。 
プライドと愛がごっちゃになって、何が一番大切なのかわからなくっているディカプリオ氏と、その心の混乱を表すような空虚なパーティシーンがとてもすばらしかったです。 

まぁ、一番すばらしかったのは、元カノだギャツビーの正体はだのとワッキャワッキャしている間につつがなく進行してゆき、最後の最後に究極の信頼関係として精神世界で成就した、ディカプリオ氏とトビー氏の無償の愛なんですけどね! おーいかあさん! 白飯おかわり!おひつで!

ギャツビーも、元カノの夫の愛人も、その愛人の夫も、本作で亡くなっていった人は皆、「真実」を知らないまま旅立ってしまいます。 
愛する人の裏切りを、愛する人を死に追いやった原因を、愛はすでに遠く離れていたことを知らず、自分の中の真実だけを抱えてこの世を去った彼らが迎えたそれは、もしかしたら幸せな最期だったのかもしれないなぁ・・と、思いました。 



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『her/世界でひとつの彼女』

2014年12月31日
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あらすじ・・・
ホアキン・フェニックスがかなり進化した人口知能に恋をします。


尋常ではないほどの進化を遂げたAIと人間との違いなんて、肉体のあるかないかぐらいしかないじゃないか!愛こそすべてだ! と思っていたんだけどやっぱ違ったわー。 というせつないお話。 
 
AIと人間との重大な違い。それは「同時進行」の可能性。 
「コンピューター相手だなんて」という世間の偏見も恐れず、人工知能のまごころを信じたホアキンさんに、AIが告げた衝撃の真実。 
そして彼は知ることになるのだ、ダウンロードの数だけ愛はあるということを。 
そりゃそうだよ。製品だもん。
てなことで、 「一体何人と恋仲に・・・?」と恐る恐る尋ねるホアキンさん。 「ズバリ、641股です!」  ロ・・ロッピャクヨンジューイチィ・・・・・

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(※ 松尾バションボリ)

しかも、AIが多股恋愛を始めたのはホアキンさんと付き合うようになってからということで、すげえ!「もっと恋したい」「もっと相手のことを知りたい」って成長欲が芽生えるの、人間と一緒だ!
 
今日の教訓 「人工知能が人間らしさを手に入れたら、人間どころじゃないレベルの多股に走る」

本編の内容とは関係ないのですが、本作に登場する世界では、人工知能は人間の営みに欠かせない存在となっており、ほとんどの人たちが耳に装着したヘッドセットでコンピューターのオペレーションシステムと会話しています。 
街中で、エレベーターで、駅のホームで、あらゆるところで人々が口々に見えない誰かと会話している世界。 
なんかね、独り言をいっていても「おかしい人」と思われないこの世界が、すごくうらやましいなーと思ってしまったのでした。 
「変わった人」が「普通」な世界、いいなぁ。



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『サプライズ』

2014年12月31日
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あらすじ・・・
彼氏の家にお呼ばれした女の子が強盗を返り討ちにします。


金持ってそうな彼の両親。 
その結婚記念日を祝うため、郊外の別荘に集いし親戚一同&その連れ合い。 
和気あいあいとした雰囲気が、お金の問題やプライドの問題でこじれ始めた時、突如窓から飛び込んできた一本の矢。 
気づいた時には家は完全に敵の手に落ちていた。 
一人、また一人と無残に殺されてゆく金持ち家族。 
このままなすすべなく、殺人者に蹂躙されるしかないのか・・・ 誰もがそう思ったとき、一人の女性が立ち上がった! 
彼女の名はエリン。 
頭のおかしい父親から人殺しの技と生き残りの術を叩き込まれた、美しき人間兵器。  
恋人の家族を救うため、エリンはスキルと根性で侵入者に立ち向かう。 殺し屋3人だぁ? 一個連隊連れてこいコノヤロウ!!

というわけで、前半部分で不穏な空気感を存分に作り上げたら、後半はずっとエリンのターンです。 
ホラーの鉄則をことごとくぶち壊す最凶ヒロイン・エリン。 
2階になんて籠らないし、カーテンにただ隠れもしないし、とどめも刺すし、キッチンにあるものは料理ではなく人殺しに使うという徹底っぷりに手汗がとまりません。 
ミキサーの斬新な使い方、すてきだなぁ。




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