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『ワールド・ウォーZ』

2013年09月19日
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「僕が魅力を感じたのは、この主人公が普通の男という点だ。 超人的な能力の持ち主でもないし、武芸の達人でも特殊部隊の出身でもないが、家族を守るためならどんなことでもする愛情深い父親なんだ」
                         ・・・ブラッド・ピットさん[主演・製作]談



あらすじ・・・
「それ」はある朝突然始まった。
いつものように朝ご飯の支度をし、娘たちを学校へと送るブラッド・ピット。 普通の父親ブラッド・ピット。
市内のメインストリートは渋滞、上空ではヘリが旋回。
その時、いち早く異常に気づき、通りの様子を見ようとしていたブラッド・ピットの真横を、一台の暴走トレイラーが猛獣のような唸り声を上げて通り抜ける。 押しつぶされてゆく車や人。 
間一髪で事故を回避したブラッド・ピット一家は、トレイラーが「作った」車道をうまく利用し、渋滞から抜け出すことに成功したものの、市街地はどこも「暴徒と化した」人間たちで埋め尽くされ、娘の薬を購入するため向かった街角のスーパーは、生活必需品を手に入れようと我さきにとなだれ込んだ「暴徒ではない」人間たちでひしめき合っていた。
一体ここで、何が起こっているのか。
そう、彼らの街は、世界は、今まさに「それ」に飲み込まれようとしていたのだ。
ゾンビ禍という「世界の終わり」に。

・・・という訳で、万事休す!な状況ではあったのですが、何を隠そうついこないだまでスゴ腕の国連調査員だったブラッド・ピットさんなもので、さっさと救出のヘリが手配され、一家全員まとめて避難所代わりの航空母艦で保護して貰い、美味しくはないけれど充分な食事を与えられます。その後、復職を求められたブラッド・ピットさんは、家族を人質にとるという軍のやり方に若干カチンときつつも、世界を救うためゾンビ禍の発生源を突き止める旅に出て、韓国のアメリカ軍基地では頼みの綱だったウィルス研究者を失ったり、謎のCIA職員から次なる手がかりをもらったり、襲いかかるゾンビから無傷で逃げ切ったり、イスラエルでは「国連職員」という印籠片手に特別待遇を受けたり、有力者に次なる手がかりをもらったり、襲いかかるゾンビから無傷で逃げ切ったり、ついでに自分の警護を担当していた美人兵士をゾンビ化から救ってみたり、丁度通りかかった民間機に乗せてもらったり、機内で発生したゾンビパニックには手榴弾で対処したり、機体に穴が開いたので不時着するしかなかった飛行機から奇跡的に生還したり、飛行機が落ちた場所が丁度次に向かおうとしていたWHOの研究機関の傍だったり、お腹に金属片が刺さっているけど徒歩でその研究機関に向かったり、不審者であるにも関わらず傷の治療を施してもらえたり、「国連職員」の印籠片手にWHOを懐柔したり、根拠はないけど思いついちゃったからやってみよう!みたいなノリでゾンビうごめく研究棟へ乗り込んだり、自信はないけどイチかバチかで摂取してみよう!みたいなノリで注射した病原菌がまんまとゾンビに効いたり、ペプシを飲んだり、ゾンビの前で海を割るモーゼの真似をしてみたりとなんやかんやしながら、ものの数日でゾンビ禍の対処法を見つけるのでした。



・・「主人公が普通の男」

・・

_人人人人人人人人人人人人_
> 「主人公が普通の男」!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄



・ 本作のいちばんの教訓は何だったのか。 それはもう、誰の目にも明々白々ではありますが、とりあえず書いておきましょう。 いいですか。一度しか書きませんよ。 「仕事中は携帯の電源を切ろう」

・ もうこれ、映画館のマナー動画で鷹の爪とかの代わりに上映しとけばいいのではないでしょうか。 ちょっと長いけどおすすめですよ。

・ わたしは三度の飯よりゾンビがすきなものですから、本作も非常に楽しみにしておりまして。 なんてたって史上最も大勢のゾンビが出るっていうじゃないですか。 そんなもん傑作に決まっとるわ。

・ で、先日やっとこさ鑑賞してきたのですが、なんというか・・・どうもねぇ・・ ええとですね・・・こんな風にいうとちょっと語弊があるかもしれませんが・・・  ・・いや、回りくどい言い方はよそう! イマイチだった!オレ、いまひとつノレなかったわ! ごめん、ブラピごめん!

・ もちろん、空前絶後のゾンビ禍シーンはどれも迫力満点だったのですよ。 組体操みたくひとりひとりが重なって壁を越えるトコロなんて、なにわ小吉先生のマンガみたいでおもしろかったですし。 でもね、「おもしろいなー」と思うと同時に、「ああ、これじゃなかったんだ」とも思ってしまったのですよね。 わたしが求めていたのは、これじゃなかったんだ、と。

・ あまりに数が多すぎたのかもしれませんし、あまりにひとりひとりが小さすぎて「人間」として感じられなかったこともあるかもしれません。 ウジャウジャーっと集まるゾンビのみなさんには、悲壮感も絶望感も痛みもなくて、そこにはただ、コンピュータで増やされた「コマ」に対する、「わあ、多いな」というあっけらかんとした感想があるだけで。 なので、冒頭のフィラデルフィア壊滅シーンも、中盤のイスラエル崩壊シーンも、ものすごく冷静な気持ちで観てしまったのです。 心がザワザワとざわめくことも、ギュウッと締め付けられることもなかった。

・ 「ゾンビによる世界崩壊」を、間接的ではなく直接的に描いてもらえたのはものすごくよかったのですが、実際観てみてわかりました。 一部の土地や街や人々が崩壊してゆくさまだけで、絶望は伝わるんだ。 数は多くなくてもいいんだ。 ていうか、多いと薄っぺらく感じてしまうんだ。

・ これはあくまでわたしの好みの問題ですし、なにはともあれ、大手の制作会社が巨額の予算を投じてこのようなスケールの大きいゾンビ映画が作ってくれるということは有難いにも程が有ると思います。 聞くところによると、本作は3部作として企画されており、既に続編の製作準備にも着手しているとかしていないとか・・・。 実現するといいですね!

・ あとね、主人公だから生き延びて当然とばかりにサクサク世界旅行しちゃうブラッド・ピットさんが、どうしても「普通」に見えなかったというのも大きかったかもしれませんね。 いくらなんでも「普通じゃなさすぎる」じゃん! 「普通」の概念変えちゃうナツかもね!

・ もうね、モデルさんにね、「美貌の秘訣は?」って聞いた時に「えー普通のお手入れしかしていませんよー」って言われた時のごとき釈然としなさですからね! 「普通」って言いながら毎日水4リットルとか飲んでたりするんだもん! っていうか普通ってなに?先生、もうぼくにはなにが「普通」でなにが「普通でない」のかわかりません!  

・ そもそも、オープニングシーンで子どもたちに「あさごはんパンケーキがいい!」と言われた後、ブラッド・ピットさんがキッチンに立っている時点でガツンとやられましたし。 「ああ、自分で焼いちゃうタイプのアレか・・」みたいな。 「“おーいおかあさん、パンケーキだってさー”とか言わないアレなのか・・」って。 これ日本のご家庭の大多数の場合ですと、下手したら「朝からパンケーキやだなーオレだけ味噌汁とごはんにしてよ」ぐらい飛び出すパターンですからね。 いいなー! ブラッド・ピットさんちの「普通」いいなー!

・ まあね、SFですし、フィクションですし、百歩譲って主人公ならではの不死身のパワーはいいとしましょうよ。 「パンケーキ焼いてくれるいい夫」も大いに結構。 ただ、ゾンビ対策法を見つけるまでがあっさりし過ぎなのはちょっとどうなんですか、って話なのですよ。 努力と根性だけでなんとかなるのなら苦労はしないよ、と。 世界がめちゃくちゃに荒らされてゆく反面、ブラッド・ピットさん一家だけは何のダメージも受けない。 「ああ、彼らは特別なんだなー」としか思えませんて。

・ 主人公が世界のあちこちを旅し、ゆく先々で物分りのいい人に出会えて、都合のいい展開だけが待ち構えていて、ほとんど苦労せずにハッピーエンドを迎える、という流れだけみると、同じくプランBエンターテインメント製作の『食べて、祈って、恋をして』みたいだなー。 ・・とまでオレは言う。 まぁ、それぐらいの軽い気持ちで観ればいいのかもしれませんし。

・ それにしても、“ゾンビは自らの「ゾンビウィルス」を増やすにあたり、イキのいい宿主だけを選ぶ習性があるため、致死性の病原菌を持つ人間は華麗にスルーする”という設定は非常に斬新な一方、「アレ・・・?じゃあ病院には生存者がいっぱいいるの?」という疑問がぶくぶくと湧き上がってきましたね。 「どこまでの病気ならスルーされるのか?」とかね。 糖尿病は? 痛風は? 足を引きずっていた在韓アメリカ兵は何の病気だったの? ていうか痛風なの? おせーてブラピ先生!

・ 韓国から入った「ゾンビ」という第一報がアメリカ本国でスルーされたのは、受け取った担当者がアレだったんじゃね? 「ゾンビと感染者は違う!」っていうアレだったんじゃね? 「28日後・・は感染者!ロメロはゾンビ!別モノなの!」っていちいち言うタイプの! 

・ ちなみにわたしもそのタイプでごわす!

・ わざわざヘリ飛ばしてまで連れてきたブラッド・ピットさんを調査員として出張させるだけさせておいて、途中経過報告に全くこだわらない国連事務次長。 絶対仕事できないタイプだろ!

・ とはいえ、いつもの「ちわっす!ワールドポリス・アメリカっす!」ではなく、一応「国際連合」を表に出した点はよかったと思います。 ま、仕事はできてなかったですけど。

・ すきな要素はたくさんあったはずなのに、いざ観てみるとノレない・・という状態は、『ゾンビランド』を観た時のそれに似ているかもしれません。 うまく説明できませんが。

・ 成す術なく広がってゆく感染の恐ろしさなら『コンテイジョン』の方がゾっとするし、「人間らしさを失ってゆく」という意味で感染者と非感染者の境が曖昧になってゆく様なら『28日後・・・』という傑作がある。 では本作の存在意義というか、見所は何なのか・・というと「とりあえずすげえいっぱいゾンビ出しとくわ!」に尽きるのかなぁ、と思った次第です。 

・ 重い病気を持っている人はゾンビ化しないけれど、結局病で亡くなってしまう、というのがものすごくつらかったです。 「ゾンビ化しない」というスペシャルポイントは、命そのものを救ってくれるわけではない。 ゾンビになろうとなるまいと、結局待ち受けている運命は同じなのか。 健康な人を「病気」にしてしまう「偽装ワクチン」の存在が、とても残酷なモノに思えてしまったわたしです。

・ ブラッド・ピットさんが手当たりしだい、試験管やサンプルなんかを空き缶に詰め込むシーンのガサツさ加減がよかったです。 あそこで「あかん・・・アイツ・・・エボラウィルス持ってきよったで・・・!!」つってなっていたら超おもしろかったのになぁ。





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『ウルヴァリン: SAMURAI』

2013年09月13日
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(※ ネタバレせずに感想を書くことを早々に放棄したため、以下配慮のない文章が続きます)






あらすじ・・・
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「よっ!久しぶり! オレオレ!第二次大戦の時、長崎で世話になったヤシダ! あのさ、ローガンさんさ、ずっと前に“不老不死なんだーつらいわー死にたいわー”って言ってたじゃん! だからさ、恩返しと言っちゃあなんだけど、不老不死じゃなくしてあげるよ! いいよね!死にたいって言ってたもんね! よかったね!! 迷うことなんてないよね!ね!」
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「オー!オオ?!ォォ・・・・ なんかすげえ あ り が た 迷 惑 !」



■ ローガンがローニンになります

愉快なミュータントコミュ「X-メン」の中の人気者「ウルヴァリン」が、単独で主役を張った『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』から4年を経て作られた『ウルヴァリンSAMURAI』。
前作のラストで記憶を失ってしまったローガンの放浪記から幕を開けるのかと思いきや、突如(本家シリーズ『X-MEN: ファイナル ディシジョン』で死んだはずの)ジーン・グレイさんが叶恭子おねえさまばりの美肌効果を施され登場し、戸惑うオレ!
と、思ったらジーン死亡!
と、思ったら夢だったらしく目覚めたローガン絶叫! ていうかローガンのビジュアル荒れ放題だよ!ホームをレスしちゃった人のそれだよ!
これは一体いつ(という設定)の話なのか・・・再び困惑するオレ!

とまぁ、波乱の幕開けだった訳なのですが、今回はどうやら『ファイナル ディシジョン』のその後という設定だったらしく、正義心の強い愛されミュータント・ローガンさんは、愛しのジーンも頼りにならないポンコツハゲプロフェッサーXをも失い、人生の岐路に立たされてしまっているようです。
「主をうしなった侍」つまり「ローニン」状態だったローガンさん。
これといってすることもないので、平日の昼間っからゴロゴロしたり、山奥の洞窟でお酒を飲んだりクマと交流をはかりながら暮らしていたところ、以前命を救ったことのある日本人男性から呼び出しがかかり・・・ というのが今回のおもなあらすじとなります。

ローガンが浪人・・・ ローガンなだけにローニン・・・ ダジャレか・・・ダジャレなのか・・・・

そんな風にわたしの心をざわつかせた、不安とフアンとほんのちょっとのFUANは、その後見事に裏切られることに。 いい意味で!

■ 人の話をきかない大人たち

長崎に原爆が落とされた日、丁度捕虜となっていたローガンさんによって助けられた、割と話のわかる日本兵・ヤシダさん。
その時目にした不死身のパワーに魅了され、以降数十年間に渡ってローガンさんの監視と調査を秘密裏に進めてきたのですが、知れば知るほどあこがれは強くなりばかり。
年々年老いてゆく一方の我が身を憂い、
「そうだ!どうせだからローガンさんの不死身のパワーをもらっちゃおう!なんか前、いらないって言ってたし! ついでにアダマンチウムでロボ作っちゃおう!なんか強そうだし!」
と、周囲の人間にろくすっぽ相談もせず決めてしまいます。
ローガンさんの意志、関係なしか!
事前交渉なしか! いきなり「全部頂戴」って言うか! 
なんつうか、ほら、せめてね、「遺伝子、ちょっと分けてもらってもいい?」とかなんとか聞いてみればよかったのではあるまいか。ヤシダさんよ・・・。

で、そんなヤシダさんの一人息子である真田広之さんは、おとうさんの腹積もりなど知る由もなく、ある日とつぜん
「うちの会社、おまえじゃなく孫のマリコに継がせっから!夜露死苦!」
とだけ告げられ失意のドン底へ。
おとうさんとしては、結構デキる系の真田さんに継がれてしまうと
「おい!なんじゃいこの等身大超合金ボロは!予算こんなに使い込みよって!」
とかなんとかこってり絞られること間違いなしなので、ぼんやり女子のマリコに名ばかりの社長をやらせときゃいいやぐらいな考えだったのですが、そうとは知らない真田さんにとっては寝耳にウォーターなわけで。
ここでおとうさんに
「どうしたの?どういうことなの?怒らないから言ってごらんなさい?」
と優しく話を振ってあげればよかったのですが、家族を含めた周囲の人間にろくすっぽ相談もせず、失意から激怒、激怒から錯乱へと勝手に移行した結果、実の娘の誘拐&殺害を企てるまでに荒んでしまいます。

で、そんな真田さんとヤシダさん一族に、ご先祖さまの時代から数百年もの間つかえ続けてきたニンジャのリーダー・原田さんもまた、ヤシダさんの計画をフォローしたりフォローしなかったり、真田さんを見守ったり見守らなかったりと、物事の真相をすべて把握しているとは思えないようなバタバタっぷり。
子どもの頃相思相愛だったマリコの存在が一番大事なのか・・・というとそうでもなかったり。
おまえは結局、なにがしたかったのだ原田よ・・にほんごもカタコトだしさぁ・・・。
もしかしたらですけど、屋根の上や塀の上からクルクル回りながら降りることが一番大事だったのかもしれませんね。 まあね、まあね、ニンジャですし。
せっかく隠密なんだから、ひとりひとりと個別懇談を設けて事情を聞いてあげていれば、みんなの思惑をひとつにまとめることだって出来たような気もしないでもないのですが・・・。
ま、隠密のくせして瓦の上で丸見え状態でしたけどね!
灰色の瓦なのに黒い服着てやんの! そりゃ目立つわ!

■ 球が多すぎて拾いきれない
クズリ
(※ 据え膳に手を出すクズリさん)(※ イメージ)

『ラスト・サムライ』『SAYURI』『コンタクト』等等・・・、ちょっとどうかという感じの「日本」が登場するハリウッド映画は、今までも何度か鑑賞してきたわたしですよ。
ですので、いまさら何が描かれようと驚くことはないと思っていました。
なんだったら、全部拾ってつっこんでやろう、ぐらいの心づもりで映画館に向かいました。
「とんでもニッポン・百本ノック」にいざ挑戦!ぐらいのね、そういう気持ちでね。
そしたらまぁ、飛んできたの飛んでこないのって。
最初のうちこそ、「なんでヤクザは上半身丸出しなんだよwww」とか「そんな風呂ねえよww」とかがんばって拾っていましたけどね、諦めましたよね、途中で。
だって「千本ノックか!」という勢いなんですもん。 無理だわー。 これ拾いきれないわー。
とりあえず、時速300キロぐらいで移動する新幹線の屋根にしがみつき、挙句ドスだけを駆使しその屋根を移動する日本のヤクザは超すごい。 
っていうかドス超すごい。 
ジャパニーズ短刀(ドス)がアダマンチウムを越える日も近い・・・かもよ!

■ とにかくヒドイ!いい意味で!

もはやコントの域に達しているといっても過言ではない新幹線シーンといい、日本列島の端から端へものの数時間で高速移動してしまう魔法のアウディ(高級外車)といい、そんなに悪いことをしているつもりはないけれど実際恩を仇で返してしまっているヤシダさんの「あえて言わないのが美徳」という日本っぽさといい、でっかすぎるロボの中のヤシダさんのこじんまりとした収まり具合といい、日本のカルチャーにショックを受けているように見えて「据え膳食わぬはなんとやら」という日本のことわざをマッハで習得してしまっているローガンさんといい、とにかくヒドい! 
一緒に鑑賞した世帯主さまと交わす言葉のほとんどが「いやぁ・・・ヒドかったな!」「まったくヒドかったね!」に尽きたというぐらいヒドい! 
でも、「だから嫌い!」とか「おもしろくなかった!」とかではないのですよね。
よくぞこんな映画を作ってくれたなぁ・・と感謝の気持ちこそあれ、嫌悪感や不快感などはまったくありませんでした。

「いい意味でヒドい!」 
わたしはこれを最高の褒め言葉として、『ウルヴァリンSAMURAI』に送りたいと思います。
手に汗握るシーンあり、胸を打つシーンあり、んなアホな!というシーンあり、色々な表情を楽しむことの出来る素敵な作品でした!
ヒュー・ジャックマンさん、おもしろい映画をありがとう!


■ おまけ

・ ユキオちゃん!! さいこうだよユキオちゃん!!
ユキオ

・ 不幸な生い立ちから救い出してくれたヤシダさんにつかえ、ローガンのガイドとして通訳からボディガード役まで引き受けるユキオちゃんが超さいこうでした! ボーダーのニーハイにいかついロングブーツ、そしてぱっつん前髪にストレートのロングヘアと、ビジュアルもわしの大好物ですわい!たまらんですわい!

・ 演じているのは、国内外でトップモデルとして活躍されている福島リラさん。 趣味がテコンドーというだけあって、殺陣のキレは半端なかったですねぇ。 特殊な能力を持つ、という設定ですので、今後は是非ポンコツハゲチャールズ・エグゼビア氏からのスカウトを期待したいものです。

・ もうね、正直ヒロインのマリコは空気でしたし、この際ユキオちゃんがヒロインってことにしちゃえばいいと思うんですよね。 だいたいマリコの「特技・ナイフ」っていう設定活かされなさすぎだろ! 最後しか出てこないじゃんか! ていうか「村の祭りのイベントが弓矢選手権とナイフの使い手選手権」ってどんな村なんだよ! アサシン養成村か!

・ ちょっとどうかというレベルの日本がある一方、ものすごくリアルな描写もあり、パチンコ屋さんやおもしろルーム満載のラブホテル、英語に対しとりあえず「オッケー!オッケー!オッケー?・・オッケー!」を連呼する気弱な獣医さんや、ガニ股で肩をいからせ歩く暴力団構成員のみなさんなど、「あーわかるわーこれぞ日本だわー」というお馴染みな光景にモジモジしてしまいました。 

・ 外国の方が日本に期待する要素を全て詰め込み、且つダイナミックな娯楽作に仕上げてありますので、日本以外の方にもたのしんでいただけるのではないでしょうか。 というか是非ヒットして欲しいです。

・ 英語のシーンと日本語のシーンの切り替えのタイミングが超不明なので、字幕版の方が余計にたのしめると思いました。

・ あと、真田さんを除く女性キャストと男性キャストのほとんどが、日本語を話し始めた瞬間カタコトになったり超棒読みになるのもおもしろかったですよ。

・ 予習は特に必要ないとは思いますが、『ファイナル ディシジョン』の内容をお忘れの方は、一度観直しておくとより一層感慨深いのではないでしょうか。

・ と、ここまでの感想を今から全て台無しにしちゃいますけど、エンドクレジット後のおまけに一番興奮したわたしですよ! マグニートーおじいちゃーん!!!

・ 来年公開予定の『X-MEN: デイズ・オブ・フューチャー・パスト』もたのしみですね!

・ ふと思ったのですが、第2次大戦中ということはビクターおにいちゃんも一緒に世界行脚していた頃ですよね! 画面に出てこなかったおにいちゃんを妄想するだけで白飯3~4杯はイケるで!


■ おまけのおまけ

・ 本編で、襲撃されたお寺からマリコと手に手を取り逃走したローガンさんが、長崎の古い港町に向かうくだりがあるのですが、実はそのロケーション場所となった「福山市」はわたしが住む岡山市の隣市でありまして、昨年の9月5日、まさにヒュー・ジャックマンさんやスタッフの方々が撮影を行なっていたその日、わたしと世帯主さまもその場を訪れておりました。

・ 真夏の日差しが照りつける中、ローガンとマリコを乗せたバスが停留所に到着するシーンを、何回も、何回も、気の遠くなるほど何回も繰り返すスタッフのみなさん。 写りこまない場所に移動し、ポカーンと口を開けバスを見守る見学者一同。 「映画って、こんなに細かいことの積み重ねなんだなぁ・・・」と感動を覚えました。

・ そして、今日晴れて完成した作品を観て確認したところ、実際本編で使われたのは、その時撮影していたうちのほんの数秒。  改めて「すごい・・・!」と思いました。 なんというこだわり・・・!

・ ヒュー・ジャックマンさんは、カットがかかるたび、周囲で見学しているわたしたちににこやかに手を振って下さり、なんというか、その人間離れした足の長さや手のひらにのっかるのではないかと思うほどスマートな尻も相まって、「これが神か・・・!」と思いましたね!ぼかあ!

・ 気遣いをみせて下さったのはヒューさんだけではなく、スタッフの方々も、ただの見学者であるわたしたちに、冷たく冷えたお茶を手渡してくださるというサービスっぷり! なんという気持ちのいい連・・気持ちのいい方々なのじゃ・・・

・ ちなみにアメコミだいすきの世帯主さまは、バスの中でスタンバイしていたヒューさんに一生懸命アピールした結果、アイコンタクトをとることに成功。 爪シャキーン!ポーズをキメ合い、「グッ」と親指を立て合って微笑みを交わすという仲良しっぷりで、わたしは「なんや!ともだちか!」とひとりハンカチを噛み締めていたのでした。 いいなー。 世帯主さまマジでいいなー。

・ 撮影が休憩に入った時点で、わたしと世帯主さまは岡山に帰らなければならない時間になっており、後ろ髪をひかれる思いで駐車場へ向かっていた所、トレーラー付近で再びヒューさんに遭遇! 先程親指を立て合っていた世帯主さまは、ヒューさんと握手をさせていただくことで見事男の本懐を遂げ、以降一週間は満面の笑みが顔から消えることはなかったといいます。 いいなー。 なんか思い出したら改めていいなー。

・ あの日から、映画の公開を首を伸ばしに伸ばしながら待ち続け約一年。 未だに目に焼きついている沢山の機材、大勢のスタッフさん、エキストラのみなさま、そしてヒューさんの和やかな笑顔を思い出しつつ鑑賞した『ウルヴァリンSAMURAI』は、いい意味で期待通りで、いい意味でとてもすてきな映画でした! 素晴らしい経験をありがとうございました! 




関連感想・・・『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』






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『トールマン』

2013年09月11日
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あらすじ・・・
出来る限り前情報がない状態でご覧頂く方が良いと思いますので、あらすじは省略します。


『マーターズ』で世界中のお客さんにイヤ~~な気分の限界を味合わせた鬼才パスカル・ロジェ監督の新作(と言っても公開は去年の11月でしたが)、『トールマン』を観ましたよ。
頭の中で浮かんでは消える、「この先こうなるだろう」という予想はことごとく外れ、闇の中を蝋燭のあかりだけで進んでいるような不安な思いに胸をかき乱される1時間46分。
誰が善人で、誰が悪人なのか。
オカルトなのか、異常犯罪なのか。
集団なのか、単独なのか。
どのようにでも解釈可能な台詞や目配せに戸惑い、必死で自分の納得がいくような真相を期待しては裏切られる。
この、監督の思うがままにコロコロと転がされることの心地よさといったら。
 
おっかあ・・・パスカル・ロジェ監督のてのひら・・すごくあったけえよ・・・

『マーターズ』のビジュアル的なエグさを期待して観ると肩すかしをくらうでしょうが、精神的なエグさは今回も折り紙つき。
ホラー映画のような怖さあり、ミステリー映画のような謎解きあり、社会派ドラマのようなメンタル攻撃あり、と、様々な味が堪能できる重箱弁当のような作品ですので、みなさま是非一度ご賞味ください。

・・胃もたれ覚悟で。(いい意味で)(どういう意味なんだ)







(※ 以下ネタバレを含みます)



監督が本作の着想を得たのは、世界中の国々で見かける「行方不明者のポスター」だったそうです。
どこの国、ということはなく、どこででも毎日のように起きている、子どもの失踪事件。
中でもアメリカでは、年間80万もの子どもたちの行方がわからなくなり、そのうちの1000人は何の痕跡もなく完全に消えてしまっているとのこと。
1000人もの子どもたちは、一体どこに行ってしまったのか。
こういうニュースを目にした時にパっと思いつくのは、「殺人」や「人身売買」などのネガティブな行く末であることが多いはず。
しかしもしも、子どもたちの行く末が地獄ではなく、幸せな未来だったとしたら・・?
本作で描かれるのは、そんな有り得なさそうで有り得なくなさそうな、とてもかなしい誘拐事件の顛末です。

いや違う。 
その未来は第三者が考えた「幸せ」であって、子どもたちにとっての「幸せ」なのかどうかはわかりません。
でも、じゃあ、そもそも本当の「幸せ」とは何なのでしょうか?

実の親と一緒にさえ居れば、子どもは幸せなのか。
血は繋がっていなくとも、お金と教養のある大人と一緒に暮らせば、子どもは幸せになれるのか。
たとえロクデナシでとんでもないクズでも、愛情さえあればそれでいいのか。
品行方正な生活を提供できるのであれば、愛情が感じられなくてもいいのか。

また、子どもが持つ「才能」に、生まれた環境は関係しないけれど、それを伸ばす過程においては、少なからず家庭環境が関わってくるのではないか。
実際、子どもの進路に親の学歴や年収など影響していることは、様々な調査の中で明らかとなっています。
学力は「親の収入」に左右されるだけなのか【Benesse(ベネッセ)教育情報サイト】

「才能さえあれば」? 「努力さえすれば」? 「なんとか工夫すれば」? 
それももちろんそうだと思います。
しかし、経済的な格差と子どもの将来とは無関係、と切り捨ててしまえないのもまた、悲しいかなひとつの現実なのではないか。

本編の主人公ジュリアと彼女の夫は、世界中の貧しい国を周り、アメリカ各地を巡り、そこに暮らす子どもたちを救うべく尽力してきました。
しかし、貧困は親の精神力を蝕み、子どもたちの可能性をひたすらに潰してゆくばかり。
行政は門前払い。
政治家は玉虫色のスピーチばかり。
失望と諦めから、惰性で生きているだけの親たちを前に、ジュリアたちはひとつの決断を下します。
「子どもたちの人生をリセットする」という決断を。

ジュリアたちによって誘拐され、地下に潜り、真っ暗な洞窟を通って生まれ変わる子どもたち、いや、生まれ変わらされる子どもたち。
経済的に裕福で学歴もしっかりしていれば、子どもはきっと幸せになれる、とばかりに「よかれと思って」法を犯し、自分たちには認めることのできない「わるい親」の子どもとして一度死なせ、認められる「いい親」の子どもとして新たな命を与えるジュリアたちは、「人助け」をしているつもりなのでしょう。
どうにもならない現実を打破するために。
彼女曰く、「ダメ親が子供たちを、自分たちと同じような壊れた大人へ育ててゆく」という悪循環に、終止符を打つために。

しかし、その行為は結局、状況の違いこそあれ実の親たちと同じで、「子どもの選択肢を大人が勝手に決めてしまっている」ことにほかならず、「寂れた田舎町のトレーラーハウスはダメ」で「都会のペントハウスはオッケー」という独善的な考えの押し付けといい、子どもを愛する親の気持ちを自分たちの理念のために無視するやり方といい、どこからどうみても間違っています。
絶対に間違っているのですよ。
間違っているはずなのですよ。
でも、でも、どこかで「ホントに?」と疑問符をあたまの上に漂わせてしまっているわたしがいるのです。

なぜなら、わたしには、子どもにとっての「幸せ」はコレ!と、はっきりと答えることができないから。
今、自分が我が子にかけている言葉が、善悪の判断が、将来についてのアドバイスが、習い事や学校の勉強についてのあれこれが正しいのかどうか。
どうすれば、何をすれば、自分たちが先立った後も子どもが幸せな人生を歩んで行けるのか。
そこにあるのは疑問と漠然として不安だけで、自信なんてまるでないのです。
もしもうちにもっとお金があって、子どもにありとあらゆる経験をさせてあげることができたなら、この子が持っているかもしれない才能を、もっと引き出してあげることができたのではないか・・・なんて思ってしまうことも、決して少なくはないのです。
だから、ジュリアたちの行為は間違いだとわかっていても、「バカ!アホ!ひとでなし!」と一方的に責め立てることが、どうしてもできなかった。

そんなこんなでモヤモヤし続ける中、訪れたクライマックス。
他の誘拐された子どもたちとは違い、唯一「もう幼くはない」年齢だった少女ジェニーが、絵に描いたようなクズ親のもとから、自らの意志で抜け出させてもらうことを決意します。
一人で自分を育ててくれた母のことは愛しているけれど、もっとマシな人生を送りたい。
強制的にリセットされるのではなく、自分で自分の未来を選択したジェニーが、裕福そうな養母のもと、充分な教育を受け、失語症も克服できている姿を見て、少しだけ「つらい選択だっただろうけど、よかったね・・」とマシな気持ちになれたわたしだったのですが、ホッとしたのも束の間、そんな自分の選択に対する疑念をぬぐい去ることができず、カメラのこちら側の「大人」に答えを求めるかのように「これでよかったんですよね・・?ね・・?」と瞳を潤ませるジェニーが画面いっぱいに映し出され、映画は終わってしまったのでした。

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ということで、鑑賞後の気分は『マーターズ』ほどではないものの相変わらず安定のどんより具合で、ロジェ監督はホントにすごいなぁ、テクニシャンだなぁ、と思いました。
その豪腕から放たれる「問題提議」という球は、今後も確実に観た者の心のストライクゾーンへとめり込んでゆくことでしょう。
考えよう。
考え続けるしかない。
いつの日か、自分にとっての答えが出るまで。
ああ・・・クライヴ・バーカーさんも太鼓判を押した(ものの結局スタジオにボツにされたという)ロジェ監督版『ヘルレイザー』、観たかったなぁ!



-おまけ-

・ おかあさん「うちの子をどこにやったの?」
  ジュリア 「体制はとうに破綻しているわ・・・どこでも同じよ・・子供たちは可能性に満ちていて、わたしたちはそれを伸ばしてあげなければならないのに限界を感じている・・・そして敗北と痛みだけが循環しているの・・ 何度でも・・何度でも・・・何度でも!!」
おまえ
(※ こういう目をしていたおかあさん)

・ と、全く会話のキャッチボールが成り立っておらず、観ているこちらも困惑しきりだったジュリアさんの独白シーンが、本編を全て観終わった後もう一度観直すと、ものすごくグっとくるシーンになっているという。 「真相は明かせないけど、察してつかあさい!」という精一杯の誠意・・オレはしっかり受け取ったぜよ! (ま、許せはしないけども)

・ 生まれたての赤ちゃんを、いきなり(寝そべった姿勢のまま)高い高いするシーンがあって仰天しました。 外国では首がすわっていない状態でも遠慮しないのか・・・

・ と思ったのですが、きっとあれは、周りに子育てについてアドバイスしてくれる大人もおらず、充分な教育も受けていない子どもたち、というあの町の現状を表していたのでしょうね。 そもそも赤ちゃんの父親っていうのが実母の内縁の夫ですし、ソーシャルワーカーもいないんだろうなぁ。

・ ヒロインがとある「崇高な目的」に捧げられる、という結末が『マーターズ』と共通していますね。 監督、そういうのすきなのかな・・。 よっ!ロジェこのやろ!どちらかというとMっぽいのがすきか!

・ 一度観終わったあと、二度、三度と観直したくなり、またその度に新たな楽しみ方が出来ますので、ついDVDを買いたくなってしまいますよね! よっ!ロジェこのやろ!商売上手!

 



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『パシフィック・リム』

2013年09月04日
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あらすじ・・・
赤い靴はいてた女の子が、異人さんに連れられ行っちゃったのちにロボの操縦士になって怪獣をしばき倒します。

・ ずっと観たかった『パシフィック・リム』を、かなり遅ればせながら映画館の大きなスクリーンで観ることが出来て、本当にしあわせです!

・ デルトロ監督「ここに怪獣映画とロボットアニメと特撮魂があるじゃろ?」

・ 何かのインタビューでどなたかも仰っておられたのですが、幼い頃、超合金のロボットとソフビの怪獣を両手に握り締め、「ヒュー・・・ドーン!ドガーン!ガシャーン!」と夢中になって脳内大決戦を繰り広げていた時の興奮や情熱が、そのままフィルムに焼き付けられたような、非常にあつくるしい映画だったと思いました。

・ 念のために書いておきますが、「あつくるしい」はわたしの中で最上級の褒め言葉です。 だってね、すきなことやモノを語る時、熱くならない方がおかしいじゃないですか。 あつくて、キモくて、なんだったら若干鬱陶しい。そういうものですよ。 わかる、わかるよ!デルトロさん!

・ デルトロさんの脳内というか、自宅にこさえられた趣味部屋を覗かせてもらったような、そんな体験でした。 部屋中に所狭しと飾られたフィギュアや、ギッシリ並べられたビデオにコミック! 娯楽の殿堂! もうね、図々しいの承知で言わせてもらいますけどね、一週間か一ヶ月ぐらい泊まらせてもらいたいですよこの部屋に!勝手に掃除しないから!ね、ね!

・ 無骨さ全開のチェルノ・アルファ、スタイリッシュなストライカー・エウレカ、冷静になって考えると「その三本目の腕・・使いにくいんじゃ・・・」と心配にならずにはいられないクリムゾン・タイフーン、「これってガンキャノn・・」と思わず世帯主さまがつぶやいた郷愁溢れるデザインのコヨーテ・タンゴ、そして胸の真ん中がメラメラ燃えてる感じがいかにも主役っぽいジプシー・デンジャー・・・。 どのロボも身震いするほどかっこいい! 欲を言えば、クリムゾン氏にもっときちんとした見せ場が欲しかったですね。 ていうかね、どのロボも、もっとずっと見ていたかった。 美しすぎて。

・ 一方、対する怪獣軍団はというと、これがまた揃いも揃って名キャラの宝庫でして。 

・ サメみたいなやつが超硬いはずのロボの装甲を突き破って見せれば、ゴリラみたいなやつは水中からジャンプしつつ「動けるデブ」さ加減をアピール。 かたつむりのようにツノやヤリを出しているやつなんかに至っては、突然コウモリのような翼をはためかせてジプシー氏を鷲掴んだまま空高く舞い上がるという荒業を披露しますからね! さすがにその瞬間は「うげげっ!」と声が出てしまいましたよね! そっち(空中戦)まで抑えてたかー!

・ そんないかついのやえげつないのが、「出会い頭に殴る蹴る!!」「回り込んでの殴る蹴る!」を繰り返すものですから、ホントもうたまんないですよ。 そして時々「持ち上げて投げる!」なんかも挟んで小休止。 あのね、ロボね、怪獣を海に向かって投げつけてもアカンよ!もっと堅いトコに投げんと! もしくは尖ってるトコか!

・ 車や漁船、人やヘリコプターなどが効果的に使われることで、怪獣の絶望的なまでの大きさやロボの重々しさがこれまでにないほど生々しく描かれており、それはもう、肉弾戦によって傷つき合った双方の傷口から漏れ出す体液や燃料の匂いすら感じさせるほどでしたよ。 とにかくすごい闘いでした。

・ きっと誰でも一度は、物語の主人公になってみたい、と願ったことがあるのではないでしょうか。 いや、「自分の人生の主人公は自分じゃないか」とかそういう意味ではなく、「特別な人」という意味でね。 たとえそれが、命を懸けなければならないような危険な物語であったとしても、どこかそういう「大抜擢」に憧れてしまうトコって、ありませんか。 けれども、わたしたち「その他大勢」にはヒーローになれるような能力など何もない。 ビックリするほど頭がいいわけではないし、運動能力がめちゃくちゃ優れているわけでもない。 出生の秘密に名前を出してはいけない魔法使いが関わっているわけではないし、友人の中に灰色の魔法使いもいない。 他人に負けないような特技も特徴もないわたしたちに、主人公の座は回ってこない。くるわけがない。

・ 本作の主人公・ローリーさんもまた、高学歴でもなくアメフトの代表選手だったわけでもない、「普通」の一般男性でした。 ただ、世界を救うロボットの、非常に独特な操縦方法に対しての適応力があった、それだけ。(あとは、喧嘩じゃ負け知らずだったぐらい)  この、「目に見えるようなものではないし、平時なら開花しなかったであろうはずの能力が、実は自分には備わっていた・・!」という、スポットライトの当たり方に、もうとてもとてもグっときてしまったのですよね。 

・ 「誰だって主人公になれる。 誰にだって、秘められた力がある。」という大いなる可能性を見せてくれてありがとう、と思ってしまったのですよ。 それはもしかしたら、日常生活で日の目を見ることはないかもしれないけれど、でも、わたしにだって、また気づいていないだけで人に誇れる何かがあるのかもしれない。 そう思うだけでたのしいし、また夢を見ることだって出来るじゃないですか。 

・ わたしは、そういう「力」をこの作品から貰いました。 そして、それって映画を観る最高の醍醐味でもあるのではないかと思うのです。 というわけで、わたしは『パシフィック・リム』のことを、一生愛し続けてしまうことでしょう。 いや、もちろんロボとか怪獣とかの造型がたまらん!とかそういうのもありますけどね。

・ ほんとうに、ほんとうにありがとう。 こんなに素敵な映画を作ってくれて、世に送り出してくれてありがとう。 オレもうデルトロさんにとことんついてくよ! (まぁ今までもついてきてたんだけども)



-追記-

・ 先にも書きましたが、ロボの活躍に物足りなさを感じてしまったところや、「地球が滅びるか否かという有事に、世界政府はなにやっとんじゃーい!」という疑問、主人公とストライカーを操縦する鼻っ柱の強い青年とが似た感じのイケメンすぎて紛らわしいところや、「アレ・・?パシフィックってことは大西洋側は意外と大丈夫だったりする・・の・・?」と欧州連合の現状について気になったりもしましたが、その辺りは必ずや制作されるであろう第2作に期待することにします。 お願いだから、デルトロさんを外すようなことだけはしないで・・おねがい・・・

・ 芦田プロすげえよ!!

・ 芦田プロのおびえ泣きが真に迫りすぎて、ホントにカニが食べられなくなっちゃいそうですよ!ま、食べるんだけどね!

・ 正直、芦田プロの印象が強すぎて、大人バージョンを演じていた菊地凛子さんの影が薄く感じてしまいました。 

・ とはいえ、アクション映画のヒロインにありがちな「ツンデレ」「男勝り」なキャラクターではなく、闘う時は勇敢に、大人数の前ではおしとやかに、という大和撫子なヒロイン像だった点は新鮮でしたし、脳筋一直線な主人公とのバランスがよくとれていたのではないかと思います。 覗き穴から殿方の裸体を眺めてポっと顔を赤らめる辺りも控えめでよかったですよね。 決して「グヘヘ・・・こいつはたまんねえな・・・」とは言わない!それが乙女というものなのれす!敬礼!

・ 怪獣だいすき博士と数学だいすき博士のコンビかわいすぎだろ!

・ 怪獣だいすき博士が触手にイタズラされなくてよかったです!

・ 怪獣の脳とドリフトした博士の中で過去の記憶がフラッシュバックした際、地球防衛軍のヘルメットみたいなのをかぶった少年たちの姿があったような気がするのですが、あれは博士が幼少期ウルトラマンにはまってたってことなのでしょうか。 てことは、『パシフィック・リム』の世界には円谷プロが存在していたのか?!

・ 冒頭、画面いっぱいに宇宙が広がったと思いきや、その星のまたたきが深海でゆらめくマリンスノーだったことがわかる瞬間、もう既にこの映画と恋に落ちてしまっていたわたしですよ。 宇宙と深海って、どこか似ているのですよね。 未知の領域すぎるところも、生命にとって過酷すぎる環境であるところも。 だからどっちもすきだし、そのふたつが「ドリフト」しちゃう展開とかホントもうたまらんすわ!

・ あと、ネジとか金属部品とかも大好物なので、ロボがセッティングされる時の「ウイーン・・ガシャーン」とか、スーツの背中にボルトを「キュルルル」と留めるくだりだけでもう白飯三杯いけそうでしたよね。 メカたまらん!分解してみたい!!(「たまらん」ばっか言ってるなぁ)

・ もしもこの先、重い荷物を運ぶときや困難なことに直面した時、ロボの中で手足を重そうな金具に装着して「えんやこらー!」と一歩踏み出すイェーガーパイロットさんたちの姿を思い浮かべれば、がんばれそうな気がします。 『パシフィック・リム』よ!沢山の勇気や夢をありがとう!



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『ラストサマー』マラソン。(シリーズまとめ)

2013年09月01日
おばんでやんす!
そうそう!こちとら齢40をすぎ、すっかり立ちに立ったトウで触るものみな串刺しにしそうなお年頃なもんで・・・ って誰がおばはんやねん!

と、いうわけでご無沙汰いたしております。アガサです。特技は空元気です。
夏休み中は、セミの一生に負けないぐらい濃い人生を送らんとばかりに予定を詰め込んだお陰で、充実感と共に寄る年波を痛感しておりましたが、みなさまは如何お過ごしでしたでしょうか。

というか、去年の夏は如何お過ごしでしたでしょうか。

わたしは知っていますよ・・・あなたが昨夏なにをしていたかを・・・!
(※勢いだけで何とかしようとしている時のテンション)

『ラストサマー』
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あらすじ・・・
「おまえが去年の夏、何をしたか・・・ オレは知ってるぞ」
その字面を瞳がとらえた瞬間、ジュリーの心拍数は大きく跳ね上がった。
去年の夏、そう、去年の夏彼女は、親友のヘレンが出場する「ミス海産物」的な至極ローカル色の強い大会を観客席から見守っていた。7月4日、独立記念日のことだった。
隣には恋人のレイ、そしてヘレンの恋人バリー。
彼らはみな、しあわせだった。 
一ヶ月後にはそれぞれ別の進路に進むことも、今のままのだらしなく甘い生活とは別れなければならないという現実も、彼らにとってはまだ、差し迫った危機ではなかったのだ。
本当の危機、それは祭りからの帰路で彼らを待ち受けていた。
人気のない山道。 車の前にフラリと飛び込んできた人影。 
「高校生最後の夏」という魔法に酔いしれていた彼らに、それを回避する冷静さなどなかった。
市原隼人ばりにファイティングポーズとタンクトップの似合うバリーは、真っ先に死体の遺棄を提案。
まだ漁師になっていないのに猛烈な磯臭さを感じさせるレイもその案に乗っかる意志を表明。
のちにバンパイアハンターになったり伽椰子たんと一戦まじえたりすることになるヘレンもまた、しぶしぶ賛同。
残されたジュリーは、優等生キャラだし主役だし一人ぐらいは反対しとかないと映画的におもしろくないし、ということで頑として首を縦にはしなかったのだが、大学進学を棒に振れるのか?と問われるとそこまで頑張るメリットも無さそうなのでサクっと同意。
かくして、途中で息を吹き返したご遺体(というか重体)を海に放り込み、彼らは夏休みを苦い思い出と共に終えたのだった。
終えたはずだったのだ。
その手紙が届くまでは。
一体誰が。 一体なんの為に。 
その答えを見つけるため、ジュリーは一年ぶりに再会した仲間たちと、超気まずい探偵ごっこを始めることになり、犯人は漁師のおっさん(ベンジャミン・ウィルス)。


・ さりげなくネタバレしましたよ!

・ マンネリ化し、もはや嘲笑のネタとなりつつあった「ホラーのお約束」を臆することなく堂々再現し、逆に新鮮じゃん!とばかりに高評価を得ることとなった伝説のティーンホラー第1弾です。 

・ 脚本のケヴィン・ウィリアムソンさんは、同時期に、その「お約束」を再構築したコメディホラーの傑作『スクリーム』も送り出しており、なんというか、やったんぞ!という勢いを発していますよね。いいですよね、若いって。

・ ジュリーを演じるのははちきれんばかりの乳袋がまぶしいジェニファー・ラブ・ヒューイットさん。 映画館で観た時は鮮烈な印象を受けました。 というか、もう乳しか印象に残っていませんでした。 いや、「しか」ってことはないか。

・ 他にも、ヘレン役のサラ・ミシェル・ゲラーさんやバリー役のライアン・フィリップさん、レイ役のフレディ・プリンゼ・ジュニアさんやちょい役で顔を出すアン・ヘッシュさんなど、当時飛ぶ鳥を落とす勢いをお持ちだった若手スターが総出演。 バンバン乳繰り合ってジャンジャン血塗れになるという、非常に景気のいい映画です。

・ 正論を振りかざし良識派ぶっているものの、結局自分たちが轢いた被害者を溺死させるジェニラブさんのダブスタっぷり。 その後も、脅迫状を受け取ったり嫌がらせをされたりしてトサカに来ている仲間たちに「あたしたちが悪いんだから仕方ないわ・・・!」と罪悪感ビームをビュンビュン放射する一方、いざ自分の車のトランクがカニだらけにされようものなら「コソコソしとらんと出てこんかいゴラァ!!」と街の真ん中でキレまくるなど、小気味いいほどのオレ流儀を貫き通すジェニラブさんの勇姿をとくとご覧あれ!

・ 「生死の確認もせずに安心するな」という、ホラー史に刻みたい名言が飛び出すシーンも必見です。


『ラストサマー2』
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あらすじ・・・
「おまえが去年の夏何をしたか・・・ まだオレは知ってるぞ」
見覚えのあるその字面を再び瞳がロックオンした瞬間、ジュリーの心拍数は成層圏を越えた。飛び上がった的な意味で越えた。
去年の夏、そう、去年の夏彼女は、おととしの夏うっかり轢いて半死状態にしてしまった漁師のおっさんを海に沈めて見なかったことにするという悪行が祟り、一命を取り留めていたそのおっさんに追っかけ回されるというスリリングな体験をしていた。
恋人のレイと共に、漁船の上でおっさんと格闘すること数十分。 
ジュリーは鉤爪をつけたおっさんの右手を切断し、もんどりうって海に落ちたおっさんのご遺体はついぞ回収されることはなかったのだった。 7月4日、独立記念日のことだった。
「去年の夏何をしたか」。
それは「去年」のことなのか、それとも「去年から見た去年」つまり「おととし」のことなのか。 去年はあくまで自業自得な事柄なので、覚えていられて困るというと、やはりきっかけとなったおととしの轢き逃げ事件のことか。 ええい、ややこしい。
ややこしいので、ジュリーは旅に出ることにした。犯人は今回もおっさんだけど、旅に出ることにした。
抜群のタイミングで、ジュリーのルームメイトであるカーラがラジオ局主催のクイズにチャレンジし、バハマ旅行を当てていたので、それに乗っかることにした。
恋人のレイを誘ってみたものの、おらが村には帰省せずバハマにだけほいほい出かけようというジュリーの浮かれ模様が気に食わなかったのか、はたまたツンデレを実践してみようと試みたのか、すげなく断られてしまったジュリー。
しかし、気を利かせたカーラが友人のベンソンに声をかけてくれていた為、無事男女2対2のナイスな均衡を保つことに成功。 一路離れ小島を目指し犯人はおっさん。あと、ベンソンはおっさんの息子。ベンジャミンのソン(息子)だからベンソン。ダジャレか。
犯人はおっさんと息子なので、離れ小島は殺人トラップとジュリーのおっぱいでいっぱい。
ちなみに、ジュリーに結婚の申し込みをするつもりだったレイも、旅費自分持ちでバハマに向かおうとしていましたが、果たしておっさんの魔の手から愛しのジュリーを救うことは出来るのか。がんばれ磯男レイ。


・ さりげなくネタバレしましたよ! やけくそじゃないですよ!

・ 前作のオチは、「漁師のおっさんとの死闘を終え、無事大学へ戻ったジュリーだったが、学校のシャワールームに再び鉤爪の男が・・・!」という、ゆめかうつつかまぼろしか・・みたいなシーンだったのですが、どうやらそれはジュリーの悪夢オチだったということらしいですな。 まあね、現実だったらもうひとり他の犯人用意しないといけませんし。

・ 相も変わらず辛気臭い顔で「罪悪感ガーおっさんガー親友を失ったかわいそうなあたしガー」としなだれるジュリーですが、カーラにラジオ局から電話がかかってきた瞬間からテンションが異様なほどの盛り上がりをみせ、しまいには何がしかのヤクでも決め込んでいるのではないかというような白目で「フォーッ!!」を連呼していました。 大丈夫なのか。 キャラ設定はそれでいいのか。

・ おもしろアフリカ系アメリカ人と、いかにも当たり障りのなさそうな白人男性、他、殺され要員の男女数人が島に取り残された所で「ラストサマー」の幕が切って落とされます。 全く意外性のないキャスティングでストライクゾーンを狙い撃ちしようとしたのでしょうが、それは一作目のみで通用する「ひねりのなさを逆にひねりとする」技であり、2作目まで同じ展開にしてしまっては何も面白みもないと思うのですけどね。  なんだかなー。

・ 変わった味付けを狙ったのか、申し訳程度のブードゥー要素も盛り込まれていましたが、ホントに「あ、いたの?」程度でしかない為、かく乱にもミスリードにもなっていない始末。 

・ 片手を失って海に落ちたはずのおっさんは元気すぎますし、息子もいつどのような経緯で合流したのやらさっぱり不明。 ていうかアレじゃん。 轢き逃げされたんだから訴えればいいじゃん。 普通に訴えればいいじゃん。 ホテルの人とか、殺す必要ないじゃん。

・ 殺され要員として、まだチョイ役ばかりだった頃のジャック・ブラックさんが登場。 数分程度の出演ながら、主役級の存在感を発揮しています。こわいこ・・・。


『ラストサマー3』
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あらすじ・・・
犯人はおばけ。

・ 『I Know・・』(知ってるぞ) 『I Still Know・・』(まだ知ってるぞ)を経て、ついに『I'll Always Know・・・』(いつでも知ってるよ)になってしまいました! なんか気さく!

・ 私もレンタル屋さんの棚を見るまでは知らなかったのですが、「ラストサマー」は3作目まで作られていたのですね。 しかも3作目はジェニラブ一切関係なし! ついでに本国でもビデオスルー! ま あ ね 、 ま あ ね !

・ 舞台は港からは程遠い、というか縁もゆかりもない土地。 そこにやってきた移動遊園地では、只今独立記念日を祝うお祭りの真っ最中。 ところが、新生活を控えた高校卒業生たちによる悪ふざけが、祝賀ムードを一変させてしまいます。 彼らは一体、何をしでかしたのか。

・ なんと若者たちは、ジェニラブさんたちの事件を知り、それをお祭り会場で再現してみせたのです。 漁師のコートは通販で、鉤爪に至っては事件で使用されたブツをはるばるバハマから取り寄せるというこだわり具合。 そのディテール必要か? っていうかそれ証拠物じゃないの?  おい!バハマ警察どないなっとんねん!

・ 自作自演で盛り上がるだけのはずだった殺人鬼騒ぎ。 ところが、用意しておいたはずのマットレスが何者かの手によってずらされていた為、仲間の一人が転落死してしまいます。 ちなみにその青年のお父さんは保安官な。 よっしゃー!弔い合戦じゃーい!

・ とにかく、炎上ネタにしてはタチが悪すぎるし、成功していたとしても何がおもしろいのかさっぱりわからない若者たちの悪ふざけ。 せいぜい冷蔵庫に入ってウインナーかじるぐらいにしておけば、死人も出なかったであろうにな・・・ (まぁそっちも何がおもしろいのかさっぱりわからんのだけども)

・ いまさらゴメンとも言えず、亡くなってしまった仲間には面目ないもののいっさいがっさいを無かったことにして新生活を始めた一同。 しかし一年後、彼らのもとに怪文書が・・・ というお話なのですが、犯人はおばけです。漁師のおっさんのおばけです。

・ どうしておばけが僻地にまで出向してきたのか。 詳しい事情は明かされませんでしたが、どうやら「わしの名を語りおって・・!」と「なんかおもしろそう!」を足して2で割ったぐらいのテンションらしいですよ、おばけ。 フットワーク軽すぎるだろ、おばけ。

・ おばけなので死にませんが、おばけなのに傷つきます。 めんどくせえおばけだな!もういいから墓場で運動会でも高田馬場で文化祭でもやってなよ!

・ いけすかないヒロイン。 感じの悪い彼氏。 一世を風靡していたMTV風のガチャガチャした編集が猛烈にイライラを誘います。 その上おばけだし!

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(※ かんぜんにおばけ)

・ 誰が罪を犯したのか、誰が罰を受けるべきなのか、いつものことながら、その辺りのことが有耶無耶にされたまま死体の山が築かれてゆき、それはそれでティーンホラーとして間違いではないのでしょうが、ノレれないことこの上なかったですね。 

・ 3作目まで観てみて、このシリーズにはジェニラブの乳袋がいかに大切だったのか、ということを痛いほど思い知らされました。 じゃなくて、ホラーシリーズには魅力的なヒロインがいかに必要不可欠だったか、ということをですね。ええ、そうですともそうですともさ。

・ 念のため書いておきますが、おばけが犯人のホラーはいくらでもありますので、おばけならおばけでもいいのですよ。ただ、怨恨一直線でやってきた「ラストサマー」でそこを逃げ口にしないでおくれよ、というお話です。 あと、「ラストサマー」関係なく観てみても、ちっともおもしろくも怖くもない作品だったということも、いちおう記しておきたいと思います。 ご清聴ありがとうございました。





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