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『タイタンの逆襲』

2012年04月27日
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大きいことは、いいことだ!


あらすじ・・・
「ゼ・ウ・ス! ゼ・ウ・ス!」
その時、地鳴りのような人々の叫びが神殿にこだました。
「やっぱゼウスさま最高ですよね!」「全能だし!」「今までゼウスさまをdisっていたなんて、我々はなんて愚かだったのか!」「ゼウスさま!」「みんなだいすきゼウスさま!」

「ありがとう、ありがとうみんな・・!」
ゼウスは穏やかな笑みを浮かべ観衆を見下ろした。
「みんなのきもち、このゼウスのハートにしかとキャッチしたぜよ・・!」
長かった“信仰心の冬”はついに終わったのだ。
うららかな春の日差しのような、温かい信仰心に包まれたゼウスは、しあわせだった。
「ありがとう・・ ありがとう・・みんな・・・これからも信心の方、ヨロシク・・・ヨロシクたのんま・・す・・・

《ジリリリリリリ!!》

「ゆ・・・夢か・・」
甘美な夢から醒めたゼウスは、レースの天蓋が揺れるベッドのふちに座り、深いためいきをついた。
今日は土曜日。
地底に閉じ込めているハデス兄さんに会いに行く日だ。
昨晩のペルセウスとの面会は散々だった。
神の身でありながら、人間の王妃を身ごもらせて作った息子・ペルセウスとは、最初こそ様々な誤解やすれ違いがあったものの、10年前の「アンドロメダ奪還事件」以来、確実にその絆を修復しつつあった。
しかし、全能の神である父親の存在は認めたものの、あくまで「デミゴッド」ではなく「ヒト」として生きる事を選んだ息子。
ゼウスはまだ、孫にも紹介されていなかった。
「あのね・・ 実はね・・ お前も知ってのとおり、相変わらずみんな神さまを信じてくれないじゃない・・? だもんで、ゴッドパワーが減っちゃって、ハデス兄さんを閉じ込めてるタルタロスの牢獄がね、開いちゃいそうなんだよね・・」
「父さん」
「だからね、ほんとゴメンなんだけどね、今度いっしょに、ハデス兄さんとこ様子見に行ってもらえないかなーって思って・・」
「父さん」
「ん?なになに?」
「オレ、猟師の仕事楽しいんだ」
「あ、ああ・・・ そっか・・うん・・」
気まずい沈黙。
「あ!すやすね寝ているこの子はヘレイオスくんだね! こないだ夢の中に会いに行っちゃたよーエヘヘ お前に似てかわいいよねー」
「うん・・・。  ・・じゃ。」
「あ、ああ・・  ご、ごめんね・・じゃあ行くわ・・」
やはり孫には紹介してもらえなかった。

「父上、支度!」
廊下から長男・アレスの怒号にも似た叫びが聴こえる。
慌てて服を着替えたゼウスが玄関から飛び出すと、既に馬車に乗り込み眉間に皺を寄せて待機しているアレスの姿が目に入った。
その右足は、規則的に床を踏み鳴らしている。 
怒っている時はいつもこうだ。
「ごめんごめん、ちょっと微睡んじゃってさ・・」「行くぞ老害」「は、はい・・」
(「老害」というのは、アレスなりのジョークなんだ。そうにちがいない。ひょうきんなやつだなあ。あはは)
そう思うことにして、ゼウスは窓の外を飛ぶように過ぎてゆく景色にぼんやりと目を向けた。
途中で次兄のポセイドンと合流するものの、たった数人でのタルタロス訪問。
ゼウスの心は重く沈んでいた。
(せめてペルセウスが来てくれていれば・・ いや・・言うまい・・)
振り払おうとすればする程膨れ上がる不吉な妄想。

信仰心を失ってしまった人間。
反抗心が度を超えて強いアレス。
警戒心を解こうとしてくれない兄・ハデス。
そして、父の苦悩に無関心を決め込むペルセウス。

タルタロスの牢獄の奥底には、その昔兄たちと力を合わせて封印した巨大な父・クロノスも眠っている。
万が一、あの父が目覚めてしまうような事になってしまったら、どうすればいいのか。
一度だけ、もう一度だけでいい、人間たちが再びゼウスを崇拝し、信心という名の元気玉さえ送ってくれたなら・・・・

「ゼ・ウ・ス! ゼ・ウ・ス!」
その時、地鳴りのような人々の叫びが神殿にこだました。




という訳で、オリンポスの孕ませ王ビッグダディこと全能の神ゼウスが親子関係や兄弟関係ですったもんだする『タイタンの逆襲』を観てきましたよ!
前作のオリジナルキャストが再び顔を揃え、いや、正確に言うと、女性メンバーは降板&リ・イマジネーションされていたのですけども正直女なんかどうでもいいので全く問題ありませんでしたね!ぼくはそう断言するね!


【信心が足りなくて力が出ないよー!】
信仰心減少のあおりを受け虫の息となっていた神さまたちが、前作に引き続き、関係ない人間たちを巻き込んでの大騒ぎに至る本作。
封印の力が弱まってゆくタルタロス補強の為、自分が地底深くに追いやった兄・ハデスにSOSを発するものの、けんもほろろに却下されてしまいションボリ感満載のゼウス。
ていうか、なぜ協力してくれると思ったのかゼウス。
まだ謝ってすらないのに。 ま だ ハ デ ス に 「 ご め ん な さ い 」 し て す ら い な い の に 。
手順がまるでなっていない愚弟にカチンときたハデスは、甥っ子のアレスと共に、邪悪な父・クロノスを蘇らせる計画に着手。
信頼していた我が子に裏切られ、ショックで瞳をうるませる愛されゴッド。
しかし、アレスはアレスで、なにかにつけ「ペルセウスはいい子だよー。それにつよいよー。メデューサもクラーケンも倒しちゃうもんねー」とほくほく顔をしていた父に、自尊心を傷つけ続けていたのではないでしょうか。
長男、しかも純粋な神の血統であるにも関わらず、劣等感を抱かずにはいられなくなってしまったアレス。
悪気はなかったのかもしれないけど、「兄弟を比べる」って、それ複数の子を持つ親が一番やっちゃいけない事だかんね! ばか! ばかゴッド!
そりゃ信心も減るわ! 育児の参考にもなりゃしねえぜ!


【まるでクリーチャーのバーゲンセールだな。いい意味で!】
魅力的なクリーチャーがわんさか出てくる事も本シリーズの楽しみのひとつ、というか、楽しみの半分位を占めているのですが、今回も双頭の獣・キメラや、ひとつ眼の巨人・サイクロプス、牡牛の頭を持つ大男・ミノタウロスに、ふたつの上半身を持つ火の玉ボーイ・マカイなど、完成度の高い凶暴な生き物が続々登場。
ハデスとアレスという、ある意味「邪悪な寅さんと満男」的コンビの悪巧みのせいで、残り少ないゴッドパワーを父・クロノスに注入されてしまうゼウス。
着々と復活への段階を踏むクロノスに呼応するように、ガバガバとなったタルタロスから放たれた、これらのクリーチャー(サイクロプスはちょっと別口ですが)が人間たちに襲いかかるシーンは、実際の破壊シーンと最新のCGが融合され、抜群の臨場感が生み出されていました。
戦闘シーンがステキすぎて、合間のドラマ(説明)シーンがすこぶるダルかったので、なんだったら次からは説明部分はとっぱらって、もっとクリーチャーを増やしてくれてもいいですよ!


【愛されゴッドの美しき魂が!」「邪悪な心を打ち砕く!」】
危険をくぐり抜け、地底まで駆け付けてくれたまな息子・ペルセウスのお蔭で、なんとか囚われの身を脱する事ができたゼウス。
暴走するアレスを目の当たりにし、弟からもやっとこさ「今までごめんね」と謝ってもらえたハデスもまた「ちょっとオレ・・やりすぎたかも・・」とばかりに、ゼウスと共にタイタロスから脱出するのですが、思い直した時には時すでに遅し。 
ゼウスのパワーをたんと頂いていたクロノスが、元気いっぱい復活してしまいます。
打倒クロノスの切り札である三種の槍を手に入れるため、兄・アレスとの最終決戦に赴くペルセウス。
主人公が帰ってくるまでのつなぎとしてがんばるぽんこつブラザーズ、ゼウスとハデスの勇姿をとくとご覧あれ!

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(共闘シーンが超胸アツのキュアゼウスとキュアハデスさん)(イメージ図)


【なぎ払えー! みたいな!】
アガサが今回、ぽんこつブラザーズ以外の登場人物の中でもっともグっときたのは、世界で最も邪悪・・じゃなかった、高貴な一族のゴッドファーザー・クロノスなのですよね。
ゼウス&ハデス&ポセイドンを含むオリンポス12神の生みの親、いしにえの神であるクロノス。
あまりの傍若無人っぷりが祟り、息子たちの手によってフルボッコにされた上地下牢獄に封印されてしまった巨神は、態度もビッグですがそのガタイも規格外のウルトラサイズ。
だけど、全長500メートルの体から真っ赤なマグマをしたたらせ、久しぶりに再会した息子たちに対し「ゼウス・・・ ハデス・・・」と寂しげに呼びかける様はどことなくTOO SHY SHY BOY!
このクロノスの圧倒的な大きさや、性根の凶悪さや、思わず「腐ってやがる・・早すぎたんだ・・!」と叫びたくなるようなしたたりっぷりが、スクリーンを覆い尽くすかのごとくスケールで描かれる訳ですよ。
もうね、気づいたら興奮のあまり拳を握り締めていましたよね。
前作の強敵・クラーケンもなかなかのものでしたが、あんなタコをこじらせたようなクリーチャーとは格が違うのですよ。 だって神だもん。 腐っても神なんだもん!(腐ってないのか)
やっとこさ蘇らせてもらえたと思ったら、今度は孫にフルボッコにされちゃうトコロがなんともいじらしいですね!

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(クロノスさん・イメージ図)(盛大にしたたってます)


【スカートじゃないからはずかしくないもん!】
という事で、今回も色々と書きましたが、とにかくもうね、最高でした! でっかいことはいいことだ!
ポセイドンの隠し子発覚!とか、ポセイドンが空気!とか、ポセイドンの息子のアゲノールも空気!とか、ヘパイストスもやや空気!など、もったりしてしまう部分も確かにあったのですが、胸踊る闘いとむせ返るような男臭(おとこしゅう)に概ね大満足です!
ごっつい殿方がミニスカートをひらりとひる返しながらくんずほぐれつの肉弾戦とか(いい意味で)殺す気か! ホントごちそうさまでした!
できればハデスとゼウスにもミニスカを穿いてほしかったですね。
いや、心配しなくてもホントはスカートじゃなくてチュニックだからだいじょうぶだよ! なあ、いいだろリーアム! (回想シーンでもいいから!)

前作を撮ったルイ・ルテリエ監督の頭の中では全3部作構想が渦巻いていた本シリーズ。
さすがに次回に続けるのは難しい(今回亡くなった人が多すぎたので)ような気もしますが、万が一、ついうっかり第3弾がお目見えするような事になったとしてもアガサは全然大歓迎ですので、安心して作ってくれたらいいと思うよ! 
なにはともあれ、今回も沢山のときめきをありがとう!重ね重ねありがとう!!


【今日のそっくりさん】
クリソツ2_convert_20120427114216  クリソツ3_convert_20120427114228
(↑ミノタウロスさん)       (↑闇の魔王さん/『レジェンド / 光と闇の伝説』)

どっちか(の責任者)が怒られるな!たぶん!


関連記事
『タイタンの戦い』(前作)の感想



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『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』

2012年04月23日
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あらすじ・・・
飽食と欺瞞の時代に警鐘を鳴らす社会派サバイバルアクションドラマの先駆者、それがわたしです。

詳細・・・

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(血まみれというか、なんか赤いヤツまみれです)

ある日、平凡な主婦が惨たらしい姿で発見されました。
凶器は発見されず、死因もはっきりしない変死体。
一体何が彼女を死に至らしめたのか?
事件を解き明かすヒントはどこにあるのか・・・?

トマト2_convert_20120422150743
(ペロリ)(こ・・これは・・ リコピン・・?!)

そうです。 
実は、アメリカ政府が極秘に開発していた巨大トマトが何らかの突然変異を起こし、人を襲い始めたのです。
何が「実は」なのかよくわかりませんが。

トマト3_convert_20120422150848
(こんな部屋しか空いてなくてすみませんねぇ)

という訳で、巨大トマト開発の責任者である農務省のえらいひとや軍のえらいひと、あと科学者や大統領補佐官などが膝を突き合わせて対策会議を開く事になりました。
突き合わせすぎだから。 膝とかもう、そういうレベルじゃなくなってるから。 接近戦すぎて、あとひと押しで接吻さわぎだから。

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(対トマト戦の最終兵器は彼氏)

何一つ有意義な意見が出されない中、時間だけがいたずらに過ぎてゆく会議室。
しかし、アメリカの優秀な科学者たちは、銃もミサイルも除草剤も何も効かないトマトども相手に、ただ手をこまねいていたわけではありません。
半分人間・半分アンドロイドのスーパーメカ人間を秘密裏に開発していたのです!

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(その名はブルース)

リコピン野郎どもを粛清する為の最後の切り札・ブルースくん。
おおよそ無敵なんじゃねーの、と思われたのですが、片脚だけを強化し終えた所で開発費が底をついてしまったので、まぁ、なんというか、使えるか使えないかと言ったら圧倒的に使えないですよね。

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(われわれの目の前に、信じられないような光景が!)

ここまでは割とアブラートに包んだ恐怖表現しか出てこなかった為、レイティング関係も安心な内容だったのですが、「お遊びはここまでだ!」とばかりに牙をむき出して来たジョン・デ・ベロ監督。
容赦なく人間に襲い掛かり、その血肉をむさぼり食うトマトたちに背筋が凍ります。
色んな意味で凍ります。
かんけいないですが、ジョンデベロという文字列をじーっと見つめていたらジョン・テヘペロに見えてきた不思議。

トマト13_convert_20120422150538
(テヘペロ☆彡)

ちなみにこちらがジョン・デ・ベロ監督のご尊顔。
盲目の警察官役でスクリーンデビューを果たしていました。
まあね、出たがりますよね、カントクなんて生き物はたいがいね。

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(バキュンバキューン!)(キャータチケテー!)

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(ジョーズっぽいのもあるよ!)

凶暴なトマトの進撃は留まる所を知らず、海水浴を楽しむものにまでその魔手を伸ばしてきます。
まるでプカーと浮かび上がっているかのように女体に押し迫る赤い悪魔。
ここでポイント。  トマトが水に浮かぶのは完熟度が足りない為であり、程よく熟して糖度も上がったモノは水に沈むそうですので、今度おやさいを購入される際はぜひ参考にしてみてくださいね。

次回、「トマトで作る簡単アンチエンジングレシピ」おたのしみに!

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(「家庭用トマトが超デッカくなっちゃった件に関する報告書」みたいなニュアンスのアレ)

何の話でしたっけ。 そうそう、トマトね。トマトがこわいっていう話ね。

科学者によるスーパーメカ人間計画が頓挫してしまい、政府のえらいひとは報告書をもとに別口の調査会を行います。

トマト8_convert_20120422151001
(「極秘! えらいひと限定!マスコミは特にダメ!」みたいなニュアンスのアレ)

一部の人間だけが知り得るはずの情報などというものは、いつの時代も「流出するもの」と相場が決まっています。
ということで、トマト報告書もその一部がなんらかのルートを経て新聞社の手に渡ってしまいました。ヤバーい超ヤバーい。

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(※ 本作のヒロインです)

ところが、あいにく新聞社では腕利きの記者が全員出払っており、残っていたのは芸能関連ゴシップ記事担当の新人記者ロワス・フェアチャイルド女史のみ。
ところで、これ役名の表記は『スーパーマン』のヒロイン・ロイスと同じ「Lois」になっており、劇中にはギリギリアウトなスーパーマンもカメオ出演していたのですが、字幕では「ロワス」になっていたのですよねー。なんだろう、大人の事情の匂いがぷんぷんするぜ!

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(生みの親に襲いかかる完熟トマト)

マスコミが動き始める中、一連の騒動の隠蔽活動に奔走していた農務省の人間の上にもついにトマトのジューシーな果肉が降り注ぎ始めます。
親の因果が子に報い・・・。 危険な生き物を作り出してしまった親のエゴが、見事に結実した瞬間でした。ト マ ト な だ け に 。 
でもこれ、画づらだけ見てると完全にトマトの方がヤラれてますよね。潰れちゃってるし。したたっちゃってるし。

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(せいふがはなったたたかいのエキスパート・その1)

打つ手の全てが徒労に終わり、残るは絶望だけかと思われた時、政府の特別対策室が満を持してスーパーエージェントを野に解き放ちました。
今までも数多の危機をこっそり救ってきた、アメリカ希望の星。
豊満バディがチャームポイントの元水泳メダリスト、片時も酸素ボンベを口から離さないスキューバダイビングの達人、どんな歴史上の有名人のコスプレでも瞬時にこなしてしまう変装の名人、背中から出しっぱなしのパラシュートと興奮したら振り回す日本刀がおちゃめな大尉の4人です。 ええとね、ええとね、水関係多くね?

元水泳選手のグレタさんは、たぶんトマト野郎をおびき寄せる為に森でピクニックを楽しみます。たぶんですが。 もしくはお腹がすいちゃったのかも。
ステロイドという名のシリアルというか錠剤というか、まぁ、言ってみれば軽食ですよ軽食。それをぼりぼり貪り喰らうグレタさん。打倒ギャル曽根。

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(ただいま本領発揮期間中!)

そこにのこのこと現れたナス科ナス属の多年生植物。
ステロイドという名のアレで腹バンバンなグレタさんは、思う存分その凶暴な本能をむき出しに。蜂のように刺し、蟻のように運べ・・じゃなかった、穴子のように・・・ ちがうな・・なんでしたっけ・・・まぁいっか。
しかし、たった一人で闘うグレタさんに対し、迫り来る多年生植物はあまりに大きく多い。
奮闘虚しく、荒野に散ってしまったグレタさんの純情に幸あれ・・・!

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(たたかいのエキスパート・その2)

スキューバの人は公園の噴水でダイビングを楽しんでいましたのでさておき、変装の名人であるサムさんは、トメイトゥに変装し敵陣に潜入することに。
ちなみにこの斬新なコスチュームがのちのレディガガに多大な影響を与えたであろう事は、完全にアガサの妄想ではあるものの、なんというか、絶対無いとは限らないですよね、ほら、可能性の話としてね。夢は捨てたらおしまいやでー。

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(破壊行為の限りを尽くす緑黄色野菜)

しかし、野蛮なトマトどもにはエキスパートたちのスーパースキルすらも歯が立たず、ついには軍隊との壮絶な市街戦が幕を開けてしまいます。
トマトによる略奪、トマトによる焼き討ち、トマトによるレイプ、トマトによる・・・え?・・レイ・・ええっ?

あと、そろそろ展開が読めてきたと思いますが、終始こんな感じです。 ヒトが何かする→トマトに負ける→ヒトが次の手を打つ→トマトに負ける の繰り返しです。 裏切りもどんでん返しもないので安心してご覧いただけますよ。

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(トマトは安全ですよ ・・・アレに比べればね!)

万策尽きた政府は、もうこうなったら逆にトマトを受け入れてもらう方向にシフトしようとばかりに、大手広告代理店に情報操作を依頼。
トマトはこわくない。 トマトはみんなのともだち。 たしかにトマトにも危険性は無くはないですよ、それは認めますよ、でも、でもね、じゃあ聞きますけど、交通事故や成人病で年間どれだけの人が亡くなっていますか?って話じゃないですか。 トマトがわるいって言うんなら、車の販売も禁止すべきだと思うねオレは!
それに、原発に比べてもぜんぜん安全だし安いし、なによりおいしいもんね!これ大事!

って、マスコミが取り上げた途端にトマトの印象がよくなったと報告されています。ホントですよ。ウソだけどあながち絵空事とも言い切れないですよ。

情報操作に一定の効果はあったものの、現実問題としてトマトによる大量殺戮は繰り広げられ続けている訳で、つまりもう、どん詰りだったアメリカ本土。
そんな時、当初から捜査を続けていた捜査員・ディクソンさんがひょんなことから重大な事に気付きました。
トマトの弱点についてです。

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(トマト、侵入)

生き残った人々をスタジアムに集め、トマトをおびき寄せるディクソンさん。
まんまと現れたトマトの顔には、こころなしか慢心の笑みが浮かんでいるようです。

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(ワーーっつって)

巨大トマトに包囲された人々の頭上から、全米ヒットチャートナンバー1ソング「思春期の恋」が大音量で鳴り響いたその時、歴史は動きました。
音程外しまくりのペラい歌がトマトの神経を蝕み、巨大だった体が一斉に一般的なサイズに戻り始めたのです。
逃げ惑うトマトたち。
人間の猛攻撃が始まります。

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(※ 使用されたトマトは この後スタッフがおいしくいただきました)(たぶん)

精彩を欠いたトマトはなすすべなく粉砕されてゆき、人類滅亡という最悪のシナリオはなんとか回避されたのでした。
よかったねーほんとよかったよー(棒読み)

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(ト・・トマトが進化している・・だと・・?!)

しかし、喜びもつかの間、ディクソン捜査官の前に巨大な赤い影が立ちふさがります。
もっさい音楽を聞かされて骨抜きになったはずなのに、一体なぜ・・?!
と思ったら、そのトマトの耳にはなんとヘッドフォンが・・・  ・・え?・・ヘッド・・?・・みみ・・?

・・・

・・


  ∧_∧
 ( ・ω・)__.._______
 ( ⊃ //       /  
 と____(∠_______/    よっこらせ・・と



  <⌒/⌒`ヽ、____
  </     ヽ    /
  ∠______/      キョウモツカレタナー・・


総括・・・

ゆるい映画だとか、B級ならぬZ級映画の代表作だとか、眠気を誘うバカ映画だとか色々評されている本作ですが、その実態は、危機管理能力に欠けた政府に対する批判、有事に際し隠蔽工作に奔走するしか脳のない役人、国とマスコミとのズブズブな関係、「ジャーナリズム」の名のもとに繰り返される人権蹂躙などを鋭く切り取り、カリカチュアライズされた登場人物と共に描いた社会派ドラマなんじゃねぇの。 そう言っておけばなんとかなるんじゃねぇの。

一見普通にしか見えないものの、心の眼でみつめてみればなんとなく凶暴に見えてこない事もないトマトたちが、人間のまわりをコロコロと転がるお話は、いうまでもなくコメディ以外の何ものでもない(真面目に作っているけれどコメディに見えるのではなく、作る方もコメディのつもりで作っているという意味で)のですが、出てくるギャグのひとつひとつが壮絶に空回りしており、本気でお布団を敷こうと思った瞬間が私にもありました。
ただ、見慣れてくると可笑しくなってくるというか、「しょうがねーなー」という大らかな気持ちになってきますので、憎めない作品だなぁ・・とも思います。 ホント楽しそうなんですよねぇ。

突如ミュージカル風になったり、画面の下に映画のスポンサーである家具屋さんのセール情報が流されるなど、初監督作とは思えないほど余裕に満ち溢れた作風に、改めてアメリカの作品層の奥深さを感じさせられました。

ようするに、キライじゃないよ!こういうの!


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『スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション』

2012年04月17日
※ 最初からネタバレし放題の感想となっておりますので、未見の方はくれぐれもお気をつけください。










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(※ おまわりさんが到着するまで、空気を読んで延々独白し続けてくれるジルちゃんはイイ子!ほんとはきっとイイ子!

【ざっくりあらすじ】
作家センセイになって故郷・ウッズボローに錦を飾ったシドニーを、ふたたびゴーストマスクが襲う! ・・・あと、同じくウッズボローでぬるま湯に浸かった生活をおくる倦怠期の夫婦・デューイ&ゲイルも襲う。

【おひさしぶりです!】
3人
● シドニーさん(中の人 ネーブ・キャンベル)
ビッチなマミィを持ったが為に、再三に渡り殺人鬼に付け狙われる羽目になったかわいそうな女性。
トラウマから立ち直る為自らの黒歴史を小説化した所、評論家筋からも大好評を得、只今絶賛ベストセラー中。
全米行脚の末、故郷ウッズボローに立ち寄った所、待ってましたとばかりに「ゴーストマスク殺人」が再発。
● デューイ・ライリーさん
長年に渡る保安官「代理」を経て、ついに堂々たる「保安官」へとスキルアップ!
しかし、自分の身の丈に合わないレベルの猟奇的殺人事件が勃発してしまい、仕事のできなさ具合がさっくりと露呈してしまう。
● ゲイル・ウェザーズ・ライリーさん
輝かしいジャーナリスト生活から潔く足を洗い家庭に入ったものの、過去の栄光が捨てきれず悶々とする日々。

【今回のニューフェイス】
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● ジル・ロバーツさん
ジルさんのおかあさんはシドニーのビッチマミィのお姉さん。 つまり、シドニーの従姉妹。
映画好きな友人を持つ女子高生。
● カービィさん
ジルさんの親友。 ホラー映画マニア。
● オリヴィアさん
ジルさんとカービィさんの親友。 パツキン、そしてナイス&バディ。
● トレヴァーくん
ジルさんの元カレ。 映画ファン。 浮気が祟ってジルさんに捨てられるものの、復縁を迫りしつこく付きまとう。
● ロビーくん
ジルさんの友達。 映画オタク。 自らの高校生活をヘッドセットに組み込んだ小型カメラで撮影し、USTREAMで公開している。 中の人は『ソウ2』でマシューズ刑事の不憫な息子を演じていたエリック・ナドセンさん。
● チャーリーくん
ジルさんの友達。 映画オタク。 常にロビーくんと一緒に行動しているとこいらへんがそこはかとなく淫靡な匂い。 中の人はカルキン7兄弟の末っ子・ロリーさん。 三男坊のキーランさんと見分けがつきにくいですが、シャマラン監督の『サイン』でアルミホイルを被っていた方がロリーさんです。

【今回のゲスト】
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齢11歳にしてオスカー助演女優賞をゲットしたスキッ歯姐さんことアンナ・パキンさんが殺され要員になる時代SUGEE!!

【まとめ】
今までに起こった、すべてのゴーストマスク殺人事件の裏で糸を引いていた人物は、実はシドニーの種違いの兄であった事が明らかとなっていた前作(パート3)のラスト。
さすがにこれ以上は「近親者ネタ」も広げようがないだろう、という観客の予想を軽やかに飛び越え、今回お目見えした真犯人は、なんとシドニーの従姉妹ちゃんだったのでした!
超有名人であるシドニーと何かにつけ比べられる人生にうんざりした従姉妹・ジルちゃんは、浅い付き合いの友達や小煩い母親を殺してでも「“あの”ウッズボロー殺人事件の生き残り」というステイタスを手に入れる事を誓い、失敗し、派手な最期を迎えてしまう訳なのですが、「シドニーに関連付ける為であれば何処まででも身内をアレな人に仕立ててやる!」という製作者の姿勢には、正直アガサの方もうんざりしてしまいましたねぇ。
いやね、わかりますよ、シドニーやドゥーイやゲイルから離れてしまったら、もうそれは「スクリーム」ではなくなる事はわかるんですよ、わかるんですけどね。 シドニーの母方ってどんだけアレな身内だらけやねん!父方の皆さん、あきらめないで!

前作の「実はお兄ちゃんだったんだよ!」について、フェアかアンフェアかと自問自答の末かなり微妙な判定結果を弾き出したアガサにとって、今回のジル狂乱絵巻は「またかよ・・・」という風にしか思えず、果たしてオリジナルキャストを総動員してまで再開させなければならないシリーズだったのか?と、再び頭を抱えてしまう結果に。
お馴染みのメンバーがわいのわいのしている姿は同窓会気分で楽しかったですし、「はらわたドーン!」みたいなサービス精神溢れる殺害シーンも見ごたえはあったのですけどねぇ。
「シドニー&ゲイル&ドゥーイの中の人の飯の種」以外の理由が見つからない間は、もう手を付けない方がいいのではないでしょうか。
もしくは、同じ復活するのなら、オープニングの時点でオリジナル3人組をさっくり葬ってしまうくらい、トコトンはっちゃけた内容にするとか・・。
(あ、でも今回の悪夢が入れ子式になったようなオープニングも、これはこれで『エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター』のような底なし感があってすきですけどね)
もしくは、この手法をもっと突き詰めて、
「犯人は、シドニーのお母さんのお姉さんの旦那さんのおじいちゃんの友達の娘の従兄弟のおじさんのまたいとこの親戚・・・・ つまり、オバマ大統領なんだよ!!」 「ナンダッテー!」
くらいまで話を広げちゃうとかね、どうせやるのならそこまで行って欲しいですね。いや、しばらくの間はノーサンキューですけどね。

【今回の監督】
目を皿のようにして観ていたのですが、クレイヴン監督の姿は確認出来ず。
IMDbには「カメオは最終的にフィルムからカットされた」とあるのですが、撮影してみてからカットしたのか、撮影すらしなかったのかは判りませんでした。
なんだよーちぇー。


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「スクリームシリーズまとめ」


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『処刑軍団ザップ』

2012年04月16日
処刑軍団ザップ

あらすじ・・・
おねえちゃんとおじいちゃんの恨みはボクが晴らす・・・! 腐れ外道のヒッピーども・・地獄へ落ちろ・・!!

詳細・・・

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(腐れ外道のヒッピー軍団のリーダー、ホーレスさんです。 サタンの息子です。 見えそで見えないご本尊が so cool!)

ホーレスさん率いるヒッピー軍団は、多国籍なメンツで夜毎LSDでトリップしては邪悪な儀式に興じるという、とてもやっかいな集団でした。
地元の青年・アンディは、そんなホーレスさんになんとなく惹かれてしまい、興味半分で儀式に参加してしまいます。
その際、アンディから話を聞いていたガールフレンドのシルビアもまた、生半可な気持ちで儀式を覗き見してしまった為、荒くれ者に追い回された挙句、哀れヒッピーたちの手によって汚されてしまうのでした。

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(朝のホーレスさんです。 昨夜のギャランドゥな姿から一転、王道ヒッピースタイルです。 車が立ち往生してしまい途方に暮れています。 サタンの息子ですが、こういう時は無力です。)

人口40人程のとても小さな田舎町にやってきたヒッピー軍団は、使えなくなってしまった車に見切りをつけ、次の移動手段が思いつくまで、この町に滞在する事にしました。
町では今まさにダムの建設工事の真っ最中で、住人たちはほとんどよその町に引っ越してしまい、残るは工事業者とパン屋を営む数人のみ。
廃ホテルに腰を据えたヒッピーたちでしたが、意識を取り戻したシルビアから一行の悪事を聞き出した彼女の祖父の急襲に遭い、なんかもうすったもんだしてしまいます。

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(ライフルを持って脅しに行ったつもりが、一服盛られてヘロヘロになってしまったおじいちゃん。 鬼の変装をしようとしているのではありません。 たまたま食卓にあった塩とコショウを額にあててみただけです。)

すったもんだの末にヤクを盛られ、ほうほうのていで逃げ出したおじいちゃんは、腕っ節に自信があっただけにすっかり意気消沈してしまいます。
憤ったのは孫息子のピートくんです。
おねえちゃんは陵辱されるわ、おじいちゃんは辱められるわ、もうこうなったらアイツらのどてっ腹に鉛玉のひとつもお見舞いしなければテキサス魂がすたるというものです。(本作の舞台がテキサスなのかどうかわかりませんが、まぁ、そういう雰囲気だったのです)

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(マッドサイエンティストなふんいきを醸し出す小2男子)(←学年は推測)

一度はおじいちゃんのライフルを持って出かけたピートくんでしたが、廃ホテルに向かう山中、狂犬病にかかった野犬に遭遇してしまいます。
抜群の射撃センスを発揮し、華麗に野犬を撃ち殺すと、いそいそと自宅に戻るピートくん。
無駄な殺生をしてしまい、さすがに落ち込んでいるのかと思いきや、狂犬の血を利用する事を思いついてしまいました。
本業が獣医であるおじいちゃんの鞄から注射器を盗み出し、山に戻って採血すれば準備オーケーです。

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(こ・・こやつやりおったで!)

前日、ヒッピーたちがパン屋さんにミートパイを買いに来ていた事を知っていたピートくんは、採取してきた狂犬の血をパイに注入。
あとは野となれ山となれ戦法です。

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(そして感染しました。 キャラメルマキアートを飲んだ後の人みたいですが、泡です。 泡をふいているのです。)

朝からミートパイをがしがし食べてしまった肉食男女のヒッピー軍団は、まんまと狂犬病を発症してしまいました。
そして、町民の元に向かうのではなく、真っ先に仲間にロックオン。
比較的多く食べた男連中が、ちょんぼししか食べず発症が遅れている女性陣におおきく振りかぶって襲いかかります。

ザップ6_convert_20120414224440
(『28週後...』のオープニングシーンと見紛う大スペクタクルシーンではないでしょうか。 そんなことないですか。)

感染している事に気づかず、町まで逃げ果せた女性がヤリ○ンだった為、病気は雪ダルマ式に拡大して行きます。
そして広がる絶望の風景。
でもだいじょうぶ。
狂犬病はまたの名を恐水病とも言うので、水に逃げ込めば当面は安心なのです。

僅かな町民が犠牲となる中、シルビアとピート少年、そしてパン屋の女店主は、命からがら感染者の渦から脱出をはかります。

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(あれ?!噛まれたね?!噛まれましたよね?! パン屋さん噛まれちゃったよ!)

感染者を退けるため、ホースで水撒きを頑張っていたパン屋さんが、最後に車に乗り込もうとした瞬間、背後から忍び寄ったおっさんに噛まれてしまいました。
万事休す!

その後、パン屋さんの恋人であるダム工事の責任者・ロジャーの通報によって駆けつけた警官隊は、躊躇なく感染者たちを銃殺。
ひとり残らず殲滅し、一件落着です。
ピート少年とシルビアは警察に保護され、ロジャーは改めて狂犬病の恐ろしさを痛感するのでした。

【おしまい】

総括・・・

・ おい! パン屋さんどうなった!(※特典映像として、パン屋さんのその後がわかるバッドエンディング版が収められていました)
・ あからさまにマンソンファミリーリスペクトなヒッピー軍団がこわいというお話なのかと思っていたら、最後は狂犬病はコワイネーって終わった。不思議。
・ でも、一番こわいのはかわいい顔して病原菌入りパイを量産してしまうピートくんだと思う。 お ま え そ れ や っ ち ゃ ダ メ だ ろ 。
・ ヒッピー軍団に陵辱されて自失状態になってしまうシルビアさんなのですが、トラブルの原因であるアンディくんが「ごねんねー」って訪ねてきたら「なによ・・もう・・スキ・・!」と訳のわからない告白モードに突入してしまう。不思議。
・ 本作はもともと『Phobia』(恐怖症)というタイトルが付けられる筈だったのですが、広報担当者が冗談半分で口にした「お前の血を飲んでやる、でいいんじゃねえの」という一言が採用されてしまい『I Drink Your Blood』になったそうです。 そしてさらに日本に渡り、『処刑軍団ザップ』へと変貌を遂げようなどと、一体誰が想像したであろうか。  というか、最初の出発点からだいぶ遠いトコに来ちゃった感ハンパない。
・ 「誰も血なんか飲んでないのに!」と怒っていた監督さんは、「どこにもザップなんて出てこないのに!」と絶望しなかったのだろうか。
・ アガサはリアル殺生シーンが大の苦手なものですので、本作に出てくる「ニワトリの首を掻っ切るシーン」や「串刺しネズミのバーベキューシーン」「屠殺された山羊を引きずるシーン」でウエッとなってしまったのですが、監督さんによると「本作では動物は一切殺していない」のだそうです。 「ニワトリだけは確かに首を切っちゃったんだけど、その晩スタッフが美味しくいただきました!」と胸を張る監督。 なるほど、『食人族』スタイルなわけですね。
・ って言われても、やっぱりリアル殺生はヤだねー。
・ タイトルだけはずっと前から知っていたのですが、どこのレンタル店にも置いていなかった為、長年鑑賞する事が出来なかった本作。  ディスカス大明神のおかげで、やっとこさ夢が叶いました。 1970年製作ということで、過激描写にもストーリー展開にも物足りなさを感じなくはないものの、「過激なコトぜーんぶ詰め込んだよ!」という製作者の心意気がひしひしと伝わってくる、とても楽しい作品だったと思います。 
・ こういった「昔のホラー」は、再販されているものもありますが、その再販品も既に販売終了し、バカ高い中古品しか無かったり、DVD化すらされず手に入らないものも多いというのが現状なのではないでしょうか。 もっと気軽に「古典」と評されるホラーを鑑賞出来るようになるといいのになぁ・・と願わずにはいられません。誰かお金持ちの人、版権をわんさか買い込んで安価で再販しておくれ!  

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『バトルシップ』

2012年04月13日
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うらあらすじ・・・
その信号を探知してから、もうどれくらいの時が流れたでしょうか。
遥か彼方の「地球」という惑星から届いた信号。 
正体不明のそれは、一度鳴り響き始めた瞬間から止まることはありませんでした。
最初は、放っておけばそのうち止むだろう、と思っていました。
しかし、予想はあっけなく外れ、耳障りな信号は私たちの受信装置を規則的に、かつ大音量で鳴り響かせ続けたのです。
一体誰がこんな不躾な事を仕掛けて来たのか。
信号の発信者は、このはた迷惑な行為が他の惑星を挑発しているという事に気づいていないのだろうか。
信号を送りつけるだけ送りつけておいて、いつまで経っても本人たちが訪ねてこないとはどういう算段なのだろうか。
私たちの我慢はもう、限界でした。

こうして、考えに考え抜いた挙句、私たちはひと握りの精鋭部隊をかき集め、問題の惑星へと旅立ったのです。
信号の発信元が、その惑星で「ハワイ」と呼ばれる場所に設置されている事を突き止めると、まずはその傍の海域へ着水。
しばらく様子を伺っていると、ふと目の前の海上に、不審な小型ボートが漂っているのが目に入りました。
このちっぽけな船体の目的は・・・?
対話を求めているのか、それとも攻撃を仕掛けてくるつもりなのか、真意をはかりきれず慎重に見守っていた次の瞬間、ボートから降りたこの惑星の生き物が、私たちの宇宙船に接触してきたではありませんか。
あれだけ信号を送ってきたにも関わらず、これといった挨拶もなしにいきなり肩をどつくようなやり方に驚いてしまった私たちは、彼らをクールダウンさせる為、その周辺一体に強力なバリアを貼る事に。
<私たちの科学力を甘く見ない方がいい。>
そんな冷静な忠告が伝わった筈・・と思っていると、彼らの背後から今度は大きな咆哮に似た怪音が。
嗚呼、彼らはもっと大きな戦艦を待機させているに違いない、勿論そうだったに違いない。
動揺する私たちの脳裏に、
「 ど や さ ・ ・ ・ ! 」
とほくそ笑む彼らのしたり顔が目に浮かびました。
ならば私たちは、その数十倍もの威力を持つ音波を放って見せよう。
満場一致で採決された仕返しに、今度こそ彼らも反省する筈・・・。 しかし、思惑は再び外れ、あろう事か、彼らは私たちに攻撃を仕掛けてきたのです。

もはや温情を与える余地などありません。
鬱陶しい信号は寄越すわ、折角訪ねてきてあげたのに礼節はわきまえないわ、挙句ミサイルを飛ばして来るわ、本当にこの惑星のやる事はむちゃくちゃです。
私たちが今までどれだけ忍耐に忍耐を重ねてきたと思っているのか?
彼らはもしや、戦争を望んでいるのか?
情け容赦のない、糞の様な戦争を望んでいるのか?
よろしい。
よろしい、ならば戦争だ。


(※ と、いうような内容を地球人目線で見たお話です。)


という事で、ユニバーサル映画100周年記念大作『バトルシップ』を観てきましたよ。
宇宙人が出てきたり、日本とアメリカが「パールハーバー」という過去の遺恨を乗り越え胸筋を開き合ったりするのですが、要するに 海 軍 超 か っ け え ぇ ぇ ぇ ぇ !!というお話でした。
それ以上もそれ以下もないです。ゆえに、アガサはものすごく楽しかったです。
あー、オレもアメリカに生まれてたら海軍入ってたわー2年前からそう思ってたわー。(←映画に影響されやすい性質)

キムタク主演のすごい映画『スペースバトルシップ』と題名が似ているのでが、もちろん関係性は皆無で、元ネタとなったのは「バトルシップ」というアメリカ生まれのボードゲームなのだそうです。

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コレを


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ここまで盛っちゃえるってんだから、人間の想像力ってすごいですよね!

アメリカ主催による14カ国参加の海軍合同演習の真っ只中エイリアン襲来・・! というようなざっくりあらすじを目にしていたものですから、てっきりその14カ国がガップリ四つになって闘うのかと思っていたのですが、エイリアンがドバーンと海に落っこちて以降、バリア内に閉じ込められた日本の護衛艦1隻とアメリカの駆逐艦2隻のみが闘いを強いらる事となりますので、実質2カ国な訳ですね。
で、その3隻もエイリアンの猛攻に遭い、早々に2隻撃沈されてしまう。
ここでアメリカの独壇場とならず、浅野忠信さん演じる若き艦長ナガタと共に手を取り闘いに赴く所に、若干新鮮味というか「薄っぺらいと言われないよう、深みを出そうとしているんだなぁ」という工夫が感じられて好感が持てました。 まあね、ほら、舞台もパールハーバーなわけですし。 
そしてその「いい意味でリメンバーパールハーバー」な感情は、後半、エイリアンの圧倒的戦力に対抗すべく、太平洋戦争時に日本の降伏調印式が行われた事でもお馴染みの伝説の大型戦艦・ミズーリが駆り出される事で、さらに強く印象づけられます。
第2次大戦で活躍した、退役軍人のおじいちゃんたちが「この船を動かせるのはわしらだけじゃわい!」とばかりに大集結するという胸アツなシーンも相まって、なんかね、「色々あったけど、仲良くしようぜ!」みたいなね。 磯野ー!サッカーやろうぜー!みたいなノリが素敵だなぁ、と思いました。 
出来れば今後はもっと、ドイツとかフランスとかマレーシアとか、世界中の国が一緒になって<大きな敵>と闘えるような映画が出来るといいですね。

最初にも書きましたが、とにかくビバ海兵隊!な映画ですので、めくるめく艦艇のいでたちやパシっと着こなされた制服、どこかの国と違って有事にも即座に対応出来るアメリカの「出来る子度」などがギッシリと詰まっております。
アガサはゴチャゴチャとした機械の造形が大好きですし、細かいコトはあまり気にならない性格ですので、しっかり楽しむ事ができましたよ。(男二人がイチャイチャしながらいっせーのーせで銃砲を構えるのとかもうたまりませんよね!)
エイリアンがアクティブに活動を始めるまでに、若干ちんたらした甘酸っぱいドラマパートが続く為、昨晩10時台に就寝したにも関わらず危うく船を漕ぎそうになってしまいましたが、一度戦闘さえ始まればそこはそれ、ハリウッド名物・豪快な大破壊映像が怒涛のように展開されますので、イージス艦と言う名の大船に乗ったつもりで、のんびりとご覧頂ければよろしいのではないでしょうか。

あーおもしろかった! 



※ 以下ネタバレしています

- おまけ -

・ いちおう、主人公の額に手のひらを当てたエイリアンが「どこかの星に総攻撃をかけて荒らしまくっている自分たちの過去」を見せるシーンがありますので、彼らの目的は最初から「侵略」であったのだと説明されているのですが、ひねくれもののアガサには、どうもエイリアンが不憫でならなくてですねぇ。

・ というのも、本作のエイリアンは一度も「自分たちから」は攻撃していないのですよ。 それどころか、「攻撃性を感知出来ない相手」は見逃してあげる程なのです。

・ そもそも、最初に地球人(アメリカンな人たち)が自信満々に送りつけた信号だって、こちらが「友好のあかし」と思っているだけで、相手にとってもそうである保証などどこにもない。 共通言語など無いというに、どこから来たのじゃその自信は・・・。

・ で、「来いよコノヤロー」と言われたので律儀にやって来たエイリアンは、一応地球人の出方を見守っていたのだけども、アホな主人公の迂闊な行動と駆逐艦の警告音や威嚇射撃で火をつけられ、一気に戦闘モードになってしまうという。 おい責任者ちょっと来い。

・ 会話の成り立たないエイリアン(異国人)と、どのようにしてコミュニケーションをとればいいのか。 少なくとも、いきなり平手で打つような方法でない事だけはたしかだと思いますねぇ。 とりあえず、アイラブユーから始めよう。

・ あと、本作は実は「海兵隊かっこいい」でも「エイリアン超こえー」でもなく、「クズ男だったぼくが逆タマに乗るまでの道」だったという。衝撃の事実がここに・・・!

・ 定職につかずブラブラしていた女好きのクズ人間(主人公)が、真面目な兄のアドバイスで海軍に入隊。 それなりにがんばるも、持ち前の自己中心的な性格が災いし除隊勧告を受けるに至ってしまう。 しかし、丁度襲来したエイリアンを奇跡的に倒し、犠牲となった兄に代わり艦長に昇進。おまけに交際中の彼女の父親である海軍の総司令官にも気に入られ、晴れて結婚の許しを得るのであった。   というのが、本作のうらのうらあらすじなんスよ!ほんとッスよ!

・ お兄さんの死もエイリアンの死をも踏み台にしてのし上がる男・ホッパー・・・!超SUGEEE!

・ で、そんなホッパーを演じていたのはどうにもこうにもパっとしない俳優さんだったのですが、後でパンフレットを見ていたら、なんと『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』に出演していたという! え!あれガンビットだったの?!マジで?!

・ 同時期に公開される、ディズニー生誕110周年記念大作『ジョン・カーター』でも主演を張っているテイラー・キッチュさんの姿を見ていると、『アバター』『タイタンの戦い』『ターミネーター4』と主演バブルに沸いていたサム・ワーシントンさんを思い出して目頭が熱くなりますね。 だいじょうぶだよサムさん、『タイタンの逆襲』、オレは必ず観に行くからね・・!

・ かあさん・・・リーアム・ニーソンさんの目が死んでるよ・・・。

・ 真面目なお兄さんを演じていたアレクサンダー・スカルスガルドさんが、名前からわかる通りステランさんの息子さんだった・・・! お父さんとちがって最後までいい人なんですn・・(ゲフンゲフン)

・ エンドクレジットの後におまけ映像があったのですが、ここからわかるように、続編はスコットランドを舞台にした『バトルシープ』になるの予定! ダ ジ ャ レ か !


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