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『モテキ』

2012年03月31日
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お前がモテてるんじゃなくて、長澤まさみがモテてるんだよ! 見誤るな!



公開当時、鑑賞を終えた「是」の人と「非」の人たちが血で血を洗う抗争を繰り広げたと風の便りで聞いていた『モテキ』を観ましたよ。

主な内容をかいつまんで説明すると、
まともな恋愛をしたことがない非モテのアラサー男子(とは言っても傍から見れば普通にかっこいいメガネ男子)の藤本幸世は、フリーター生活に終止符を打たんとばかりに、サブカル系インターネットニュースサイト・ナタリーの就職試験に挑むが、面接官にセカンド童貞(筆は下ろしたもののそれ以降性交が無い)である事を嘲笑されたり、たまたま事務所に乱入してきた女性に刺されたり、と散々な目に遭って(けど、そのお陰で就職試験には合格する)しまう。 その後、新人ライターとして上司(巨乳でドSで仕事が出来て超絶美人)に罵倒されつつ忙しい日々(趣味と実益を兼ねた仕事なのでウハウハではあるが)を送る幸世は、ある日愚痴を書き込んでいたミニブログ「Twitter」上で同業者らしき人物・松尾から声をかけられる。 ライターならではのストレスや苦労を共有するうち、すっかり意気投合した二人はオフ会を催す事に。 リアルで会う事に若干の緊張が隠せない幸世。 すると目の前に想像もしない人物が現れる。 「こんにちは・・幸世くん?だよね?」。 なんと男性だと思っていた松尾は(巨乳で気立てもよさそうで超かわゆくてサブカルにも通じている20代の)女の子だったのだ! 出会って2秒で即ハ恋に落ちてしまった幸世は、松尾に自分の想いを伝えられない(ちゃっかりキスだけはしてしまうんだけども)まま、彼女に紹介された(美人で控えめで甲斐甲斐しく尽くすタイプの)OL・るみ子とも関係を持ってしまい・・・
という、まぁ要約するとモテていると勘違いした男が実はまんまと手玉にとられていたというお話だった訳ですね。

いや、あらかじめ断っておきますが、これは全てアガサの勘違いなのかもしれません。
監督が意図したものではないのかもしれない。(というかたぶんそう)
しかし、演出が作り出した奇跡なのか長澤まさみさんのナチュラルな成分のせいなのかはさておき、アガサには長澤さん演ずる「松尾みゆき」の立ち振る舞いが、すべて「高度な心理操作」にしか見えなかったのですよ! 眠そうにしてても目の奥がギラギラ光ってるトコとか、他意なくやっている事のはずが計算ずくでやっているようにしか見えないトコとかがね!
(ええとねええとね、本来は「眠そうな演技」の筈だったんだけど諸事情で眠そうに見えなかったとかじゃなくてね、「寝ている演技」がぎこちなさすぎて寝たふりにしか見えなかったとかそういうんじゃなくてね、うーんなんだろなぁ、この「言えば言うほど敵を増やしている」感じ!まいっか!うふふーオッケー!)

という訳で、今回は『モテキ』のモテ子・松尾みゆき嬢から読み解いた恋愛方程式、その名も【“女のプロ”はココがすごい!】をお送りしようと思います。 完全にアガサの独断と偏見の塊ですけどお送りしますよ!オーケーライドオン!

その1・初対面でもボディタッチ
たとえネット上では気心が知れている相手でも、直接会う時には多少なりとも緊張するのが人の常。
しかし、男を手玉に取る事に長けた女性(アガサはこれを“女のプロ”と名付けたよ)は、その緊張をいとも簡単にときほぐすのです。そう、さりげないボディタッチでね。 肩から始まり、背中、ふともも、そして最終的には自分のちちを相手の二の腕にこすりつけて華麗にフィニッシュ。 これで殿方は「アレ・・こいつオレに気があるんじゃね?」といっぱしのモテ男気分になる事まちがいなし!

その2・二次会に女友達を呼ぶ
すっかり(性的な意味で)ほろ酔い気分になった殿方をクールダウンさせるべく、友達を召喚する女のプロ。
もちろん友達は色気の無いジャンルの無難なタイプをチョイスします。 ここで、殿方は一旦「アレ・・やっぱグループで、ってコトか・・まぁそうだよね・・テヘヘ・・勘違いすんなよオレ・・」と涙混じりに鼻の頭をこすりつつ友達気分に原点回帰しようと努力します。 しかし、彼は気づいていない・・・意識的に「努力」しようとしている時点で、もう時既に遅しなのだと言う事に!

その3・初対面でも家でまったりする
グループ交際方面に舵をきった殿方の家で、友達も含めDVD鑑賞を楽しむ女のプロ。 お次の一手は再びボディタッチです。 タッチ、ノータッチからの再タッチです。 ここでのタッチは、ずばり「手つなぎ」プレイ。 そう、この世のほぼ全ての殿方が夢見ているであろう、「だらだらビデオを見ながら手をつないだり重ねたりカップルみたいに組み合わせたり」プレイです。 一緒に連れてきた友達には悟られないよう、体の陰(死角)でプレイすることで、「アレ・・?やっぱオレに気がある・・?」という期待と背徳感が間欠泉のように一気に噴き出す事でしょう!

その4・眠気をアピール
昭和タイプの女のプロは「あたし酔っちゃったみたい・・」と酔いをアピールしていたそうですが、平成のプロは違います。 男友達の家でまったりしている最中に眠気モードを稼働させる事で、プロの表情からは邪気が消え、純粋無垢な「甘え」の精神だけが残るのです。 そして殿方は、プロのあどけない「ねむいよう・・」の一言に今夜の勝利を確信する。 性的な意味での勝利をね!

その5・狸寝入りを駆使
ここで邪魔になるのが一緒に連れてきている女友達の存在です。 背徳感には一役かったものの、その後のイチャイチャには邪魔以外の何者でもない。 そんな状況を軽々と打開するのが、秘技「狸寝入りの術」。 始発電車で帰る事を提案する女友達の呼びかけには一切答えず、「こりゃもう動かせないな」と思わせるまで丸太のように転がるプロ。 諦めた女友達がひと足先に帰宅するやいなや、「むにゃむにゃ・・あれえ・・ねちゃってた・・?」と殿方にベイビーフェイスで問いかけます。 自分の家で、無防備にぽやんとしている寝惚けまなこの女の子。 あなたの心には何が残りましたか? そう、性欲ですね!

その6・何事も寸止め
シャワーを済ませ、殿方の服を借りてもなお、最終結合には及ばせないのが女のプロ。 誰とでも定額な世の中で敢えてファミリー割引にこだわり続けるドコモの如く、身持ちの硬さを貫くプロの姿は時に、「次こそは・・・!」という希望にも似た何かを感じさせる事でしょう・・・ そしてそれこそが、殿方が既にプロの術中にまんまとはまりこんでいる事の証明なのです!

その7・美人な友達を紹介
「彼女はオレのこと、好きなのかなぁ・・きらいなのかなぁ・・、いや、きらいではない筈なんだけど、でもどうなんだろう・・ああ・・気になるなぁ・・でも聞いてみて否定されるのもイヤだしなぁ・・・」。 おわかりいただけたでしょうか。これがきょうびの草食い男子です。 ダイレクトに聞けばいいのに。 聞 け ば い い の に 。  かように、気持ちを伝えない上確認する事すら躊躇う殿方が多い昨今、プロが編み出したのが「囮作戦」。 キレイめの女友達を紹介し、殿方の心を激しく揺さぶる作戦です。 「なかなか気持ちに応えてくれない彼女を思い続けるよりも、いっそ簡単に落とせそうで且つ美人の友達に乗り換える方が・・・いやしかし・・」とグラグラする殿方を思い切って放置。 仮に、彼が友達と一線を越えてしまったのを確認したら、即座に失望の色をあからさまにしつつその場を立ち去ります。 殿方の気持ちは、もはや「やってもうた」という後悔と「アレ・・ショック受けてるって コ ト は ?!」という期待でズブズブですね!

その8・追いつかれる程度に逃げる
どんな草食い野郎でも、好意を寄せている女性が目の前で思わせぶりに逃げれば、追わずにはいられないもの。 「あんな風に逃げ出すという事は、きっと追いかけて欲しいに違いない!」という根拠のない自信を抱かせる程度に逃げるのが、プロの腕の見せ所と言っても過言ではないでしょう。 「涙を見せる」「チラッチラッと視線をおくる」「逃げすぎない」といったポイントを抑えつつ、お互いの息が上がるまで逃げたら、あとは思う存分殿方の腕に飛び込んで相手の気持ちを受け入れてあげるプロ。 これらの一連の行動で「コイツはオレが一生守ってやらないと・・!」と堅く誓わせる所まで持ってゆくのがプロの流儀なのです。 


いかがだったでしょうか。 
このように、女のプロの手にかかれば、世の殿方は「オレってモテてる!」と思い込みながらいとも簡単に「運命の愛」を誓ってしまうものなのです。
ただし、誓っているのは殿方の方だけですので、プロはいつでもフリーエジェント宣言し、もっと条件のよい他の殿方へと電撃移籍を果たしてしまうことでしょう。 
その時きみは、刻の涙を見る・・・!

で、ここまではアガサによる「あの眠いアピールは全て計算だったに違いない」という判断に基づく妄想夢芝居だった訳ですが、仮に、計算ではなく純粋に眠かっただけで、その他の幸世を振り回すかのような言動も全てみゆき嬢の天真爛漫さゆえのものだったとしたら、『モテキ』は「不器用な男女による、とても甘酸っぱい恋愛活劇」だったと言えるでしょう。
妻帯者との不毛な恋愛に寂しさを感じていたみゆき嬢が、同世代で趣味も合う青年と出会い、心揺れ動かされ、迷走の果てに青年との愛を選ぶ
というね。 マジ苦々し甘酸っぱいですよね。
まぁその場合だったとしても、結局「本来好きなタイプとは違うタイプに寄り道した」だけですので、遅かれ早かれフリーエージェト宣言が飛び出すものと、アガサは推測しますケドね!
ゴメンね! 辛酸なめすぎたせいで心が錆び付いてる大人なもんでゴメンね!

という訳で、どちらにせよ、当人たち以外にとっては非常にはた迷惑な恋愛が繰り広げられていた本作ですが、恋愛なんてものはそもそもはた迷惑なシロモノですし、迷惑をかけたりかけられたりしながら、人は成長してゆくのではないかと思いますので、まぁ・・アレだ・・、みんなもがんばってネ!うふふ!オッケー!


- 追 記 -

・ 出てくる部屋や居酒屋などがいちちシャレオツ地獄! 机が樽とか!飲み屋さんの机がワイン樽とか!

・ 物語を邦楽で語らせる場面が多かったのですが、大江千里の「格好悪いふられ方」がカラオケ風に字幕付きで流れ始めた時は思わずゾっとしましたよ。(そのままの意味で)

・ TwitterやUSTREAM、ロフトプラスワンや野外フェスや多岐多様な邦楽などのおもしろさや楽しみ方を知っている人と、そういったものをあまり知らない人では、この映画に対する印象は違ってくるのかもしれませんね。 アガサはあまり知らないので、「えっえっ N'夙川BOYSってどう読むの?野外フェスってテント張って寝泊りするの?」とおのぼりさん気分で鑑賞しました。

・ みゆき嬢はさておき、主人公である幸世くんが心底クズい男でアガサは辟易したよ!

・ 冒頭、尾崎豊を軽くdisっていた幸世に、オレは今「耳の後ろがひどく臭くなる呪い」をかけた!(※アガサは数十年来の尾崎大好きっ子です)

・ みゆき嬢の親友・るみ子に告白され、勢いで一夜を共にしてしまったまではいいものの、「コーヒー淹れようか?あ、それとも何かごはんたべる?ウフフ」と含羞むるみ子にまともな返事すら返さず、露骨に「あ゛ーヤるんじゃなかったーくそー」と後悔してみせる、デリカシーの欠片もない幸世に、オレは今「30歳とは思えない程無残な生え際になる」呪いをかけた!

・ 女とみれば「自分はモテているのかモテていないのか」、はたまた「性交出来るのか出来ないのか」しか考えないゲスい幸世に、オレは今「ここぞいう時に限って中折れする」呪いをかけた!もちろん性的な意味でだ!

・ 要するに、幸世という人間は「本当の愛がしたい」のではなく「綺麗でちちがでかくて好みのタイプの女性とたんまり性交したい」だけなのではないでしょうかねぇ。

・ だから彼は作中で成長しない。 幼稚園児並みに駄々をこねながらなんとか一つ仕事を済ませた程度で、その後も公私の区別が全くつけれていない。 そういう所がものすごくイヤだなぁ、と思いました。

・ 計算なんだか天然なんだかは定かではありませんが、とりあえずアガサはみゆき嬢の「女子力」の高さに圧倒されましたね。 あのね、合コンの途中で離脱する時にね、「すみませ~ん!わたしここでドロンします~♪」とか正気の沙汰とは思えないですよね。 ほんでさらにその後ダメ押しで「シュッシュッシュ~」って手裏剣のパントマイムとかもう・・ ・・見える・・セットも何も無いのに、あの子の後ろに伊賀の里が見える・・・!!って こ わ い 子 !!


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『バイオレンス・レイク』

2012年03月23日
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【バイオレンスな危機に対する回避度テスト 】式あらすじ・・・
次の質問に YES か NO でお答えください。
1・婚約者からキャンプに誘われました。 

けんもほろろにお断りしますか?  [YES/NO]

2・連れて行かれた場所はキャンプ場などではなく、建設中で立ち入りが禁止されている採石場でした。
きちんと整備されたキャンプ場に移動する事を提案してみますか?  [YES/NO]

3・フェンスの切れ目から無理やり侵入し、木の生い茂るけもの道を走っていると、大きな湖に到着しました。 そしてあなたの鞄には水着が入っています。
念のため普段着のままでいますか? [YES/NO]

4・開放的な装いで水辺でイチャイチャしていると、地元の不良少年たちが釣竿を片手にやってきました。
閉鎖的な装いに着替えますか? [YES/NO]

5・少年たちは大音量でスピーカーを鳴らし、湖に唾を吐き、獰猛そうな犬をけしかけて来ます。
注意したい気持ちをグっと抑え、スルーの方向でがんばりますか?  [YES/NO]

6・婚約者がやんわりと注意すると、少年たちは一向に反省する素振りもなく逆に罵声を浴びせてきましたが、そのまま放っておくと威嚇するように練り歩きながらどこかへ移動して行きました。
予定を切り上げて帰宅しますか?  [YES/NO]

7・朝起きて車を見てみると、タイヤがパンクさせられていました。 きっと昨日の少年たちの仕業です。
予定を切り上げて帰宅しますか?  [YES/NO]

8・スペアタイヤに付け替え、街に戻っている途中、一軒の家の庭に少年たちのものと思しき自転車が転がっているのを発見しました。
親にチクリたい気持ちをグっと抑え、そのまま予定を切り上げ帰宅しますか? [YES/NO]

9・勝手口から声をかけましたが、誰も居なかったのでそのまま家の中をウロウロしていると、ものごっそ粗忽そうな家主が帰ってきてしまいました。 慌てて物陰に隠れ様子を伺ってみたトコロ、どうやら少年たちの保護者はガチのウルトラDQNだったようです。
予定を切り上げて帰宅しますか?  [YES/NO]

10・再び湖に戻りくつろいでいた婚約者とあなた。 しかし、少し目を離した隙に貴重品が入った鞄を盗まれてしまいます。 しかも車も乗り逃げされていました。
徒歩でなんとか街まで戻り、予定を切り上げて帰宅しますか?  [YES/NO]

11・少年たちを探し、湖のそばの森を散策していると、件の不良どもが焚き火をしながら談笑している場所に遭遇しました。
いきなり突撃せず、様子を伺ってみますか?  [YES/NO]

12・大人の苦情に全く動じない少年たちは、再び犬をけしかけたり、ナイフを取り出して脅してきたりします。 
そのまま踵をかえし、帰宅する方向で検討してみますか?  [YES/NO]

13・ナイフを取り上げようと揉み合ってる最中、ついうっかり犬を刺してしまいました。
車の鍵を返してもらい、動物病院に連れて行きますか?  [YES/NO]

14・激高した少年が追いかけてきたので、奪還した車に飛び乗り逃げ出しましたが、慌てていたせいで巨木に激突してしまいました。 ケガをして動けない婚約者は、あなたにGPSナビを渡し「街まで逃げて助けを呼んでくれ」と懇願しています。
逃げ出しますか?  [YES/NO]

15・一度はその場を離れたものの、婚約者の事が気になったので現場に戻ってみると、愛する人は少年たちから酷い拷問を受けていました。
全力で逃げ出しますか?  [YES/NO]

16・物陰から盗み見していたあなたに気づいた少年たちが、えらい剣幕で追いかけてきました。 途中で見かけた作業小屋の屋根に登り、なんとか少年たちの追求をかわしたあなたの目の前には作業員用の無線機が転がっています。
とりあえず誰かに助けを求めますか?  [YES/NO]

17・辛くも拷問から抜け出した婚約者と奇跡的に合流出来たあなたは、森の中を闇雲に逃げ続けます。 そんな時、ボロボロの小屋が目にとまりました。
入らずに逃げ続けますか?  [YES/NO]

18・瀕死の婚約者をその場に残し、街を目指して疾走を再開しますが、運悪くゴツい釘を踏んづけてしまいました。 すると、脚を負傷し途方に暮れていたあなたの前に、真面目そうな一人の少年が通りかかります。
取るものも取り敢えず、携帯電話の所有を確認しますか?  [YES/NO]

19・真面目そうな少年にハメられたあなたは、不良少年たちに捕まってしまいます。 証拠隠滅をはかる少年により、焼却処分されそうになる婚約者とあなた。 しかし、首謀者の少年以外の子どもたちは、あまりに陰惨な展開にショックを受け、戸惑っている様子です。
「首謀者に反旗を翻してくれれば、裁判で有利な証言をしてあげる」とかなんとか甘言を弄し、自分たちに寝返るよう説得してみますか?  [YES/NO]

20・既に事切れていた婚約者は火に包まれてしまったものの、なんとか縄を切って逃げ出す事に成功したあなた。 遊歩道を見つけ、森の地図をゲットしたトコロで、ふと、この1日半で浴びせられた苦痛や屈辱の記憶に襲われてしまい、呆然と立ち尽くしてしまいます。 その時背後から、不良少年グループの中でも特に気弱そうな少年がおずおずと近づいてきました。 あなたの手には、護身の為に用意したガラスの破片が握られています。
ガラスを捨て、少年を説得して街まで案内してもらいますか?  [YES/NO]

【すべて YES だったあなた・バイオレンス回避度100%】
石橋を叩き割ったのちに外出そのものを取りやめるタイプのあなたは、まさに慎重界のカリスマ。あなたにとって、ヒッチカイカーを拾う事はもとより、初めて訪れたガソリンスタンドで道を聞くなんて行為は愚の骨頂なのでしょうね。すばらしいです。 ただ、慎重な事はよいのですが、婚約者が誘ってきたキャンプぐらいはつきあってあげないと、のちのちめんどくさいですよ。
【YES の数が17~19個だったあなた・バイオレンス回避度90%】
いい塩梅に慎重ですね。これからもその姿勢を貫いてください。 あと、誰になんと言われようと、人気の無い湖畔では水着にならないようくれぐれも気をつけましょう。
【YES の数が10~16個だったあなた・バイオレンス回避度60%】
若干チャレンジャーな所もありますが、引き際を心得ているようですので今後もなんとか危険を回避しながら暮らして行けるでしょう。どどんまい。
【YES の数が9個以下だったあなた・バイオレンス回避度10%】
おおよそ慎重には程遠いですね。 運がよければギリギリ回避出来るかもしれませんが、限りなくアウトに近いセーフだと言う事を肝に銘じましょう。
【すべて NO だったあなた・バイオレンス回避度0%】
安全厨、と言われても何の申し開きも出来ない程のていたらくっぷり。今一度、これまでの人生を振り返り慎重さを取り戻す事が肝要です。でないと、あなたを待ち受けているのは破滅だけですよ。


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(※ 残念ながら安全厨判定されてしまった水辺のふたり)

なぜ西洋のカップルはどこの湖でもすぐ泳ぎたがるのか?!
西洋の方が「日本人といえばサムライ・ニンジャ」と思っているように、アガサも思っています。「西洋といえば、どこでもスイミング」である、と。
実際のところは違うのかもしれません。(外国の山奥の湖など行った事ありませんし)
しかし、映画の中、特に血の気の多いジャンルの映画において、西洋のカップルはたいがい水を見ると服を脱ぎ捨て「ヒョッフー!」と叫びながら飛び込んで行く。 
先に入ったのが男性の場合、「ウブッ・・ゴファッ・・な、なんなんだ!」と言いながら溺れたふりをして「ビックリしたじゃないの!もう知らない!」と怒った彼女とイチャイチャし、女性の場合は「ヘ~イ こっちこないの~」と言いながら脱衣した下着を水面にちらつかせそれを見て発情した彼氏とイチャイチャする。 要するにイチャイチャする。
なぜ彼らは水を見るとイチャイ・・ ・・ええと飛び込みたがるのか。
大して綺麗そうな水でなくても、躊躇なく半裸(もしくは全裸)で泳ぎ始めるのはなぜなのか。
ボウフラだの雑菌だのどじょっこだのふなっこだのは気にならないのか。 
そもそも私有地でもないそれらの水辺に、よその人が来たらどうするつもりなのか。
びそぬれの服のまま車に乗ったら超気持ち悪いのだという事に、気づいた時にはもう手遅れだのに。

てな事をまたしても思ってしまった『バイオレンス・レイク』。 
レイクはレイクでも、ほのぼの成分皆無の猛毒レイクです。 まぁ、ほのぼのな方のレイクもある意味猛毒ですけども。

結婚をひかえた幸せいっぱい夢いっぱいなカップルが、たまたま人生の選択を連続ミスしてしまったが為に破滅へとひた走ることになる本作。
彼らに引導を渡すのは、何を考えているのかわからない「おそろしい少年」たち。
しかし、ありがちな「子ども怖い」映画で終わるのではなく、もっとおぞましく、もっと無間地獄的な恐怖が用意されており、鑑賞後は精神的に疲労困憊してしまったのでした。
ヒロインが必死に繰り出す反撃のパンチがことごとく無に終わる様を、ただ眺めているしかない自分。
物語と観客という、至極当たり前な関係すら受け入れたくなくなるほどの、猛烈なもどかしさと虚しさ。
それはきっと、ここに描かれた無間地獄がごくありふれているものだから。

教育者(小学校教員)であるヒロインと、良識ある社会人である婚約者は、旅先で「親にどつかれている子ども」や「夜中だというのに平気で徘徊しまくっている少年少女」や「社会常識を身につけていない荒ぶる青少年」などをたびたび目にするのですが、積極的にそれらに介入しようとはしません。
親を制止するでもなく、少年少女に「はよ家帰りんさいよ」と注意するでもなく、「人と話す時は相手の目を見て話しましょうね」と諭すでもなく、ただただ「いやはや参ったね」という曖昧な表情で目と目を合わせるのみ。
しかしそれは、彼らが特別卑怯だからという訳ではないと思うのですよね。

実際のところ、「超チンピラっぽい親に堂々と物申せる」人がどれだけ存在するのか。
隣の家から聞こえてくるどつきあいの音に、ピンポーンとチャイムを鳴らす事が出来る人がどれだけ存在するのか。
もちろん、勇気を出さなければ何も変えられない事はわかっています。
でもね、やっぱりね、こわいのですよ。 
間違いを指摘した時、もしもその攻撃性がこちらに向かってきたら・・・と思うと二の足を踏んでしまうのです。

私がヒロインと同じ状況だったとしても、きっと彼女がしたように「どついている親の顔をモノ言いたげにじっと見て、プレッシャーを与える」くらいが精一杯だろうと思います。
相手が男親だった場合はさらに困難になりますので、こっそり警察に通報する作戦に切り替えるでしょうし。
自分がランボーばりの格闘スキルを持っていたならば躊躇しないかもしれません。
しかし、そうではない。
無関心でいるつもりなんて全くないけれど、力のない自分に出来る事はあまりに小さい。

そして、周囲によってこれといった軌道修正がなされないまま、DQNな保護者は少年少女に歪んだ価値観を植え付け、成長した彼らがまた自分の子どもたちに誤った「しつけ」をくりかえしてしまう・・・。
登場人物たちは、ヒロインも少年少女もその保護者もみな最悪の結末を迎えてしまいます。(罰を受けない、という一見加害者にとって都合のいい結果も、彼らの人生にとって決してよくない事だと思うので)
しかし、その悲劇は「よその家に無関心」だったことに対する報いではなく、負のスパイラルを断ち切る効果的な解決策を未だに見いだせない私たちにとって、いつ起こらないとも限らない非常に身近な悲劇なのではないでしょうか。

『イングロリアス・バスターズ』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のミヒャエル・ファスベンダーさんがとことん痛い目に遭ったり、『シャーロック・ホームズ』のワトソン夫人ことケリー・ライリーさんが汚物にまみれて奮闘したり、とキャスト陣が何気に豪華な本作。
一難去ってまた一難どころか五難も六難も訪れる展開や、「同調圧力」という絶対的なパワーに、心臓がキュウウっとなる事必至の心底おそろしい映画でした。
ケッチャム作品級のどんより感を味わいたい方は、是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
(味わいたくない方は観ちゃダメ!ぜったい!)

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『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』

2012年03月13日
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こんなホームズ作品を待っていた・・・! 色んな意味でだ!!


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外人
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・・・な? あとはもう言わなくてもわ か る な ?


あらすじ・・・
今まさに、世にも恐ろしい悪魔の手のうちに落ちんばかりの状態だったヨーロッパ。
誰一人としてその正体に気付かない中、たったひとりの天才だけが悪魔を追い詰めようとしていた。
天才の名はシャーロック・ホームズ。
悪魔の名はジェームズ・モリアーティ教授。
そして、ふたつの頭脳がぶつかりあった時、史上最も過酷なゲームの幕があがる。
炎と銃弾に彩られた命懸けのゲームが・・・!


もうね、最高でしたよ! 言う事なんもないよ!今年ナンバー1ですよ!
前作のキャスト&スタッフが揃って再登板ということで、もうみなさんすっかり意気投合。
「すきだよ」といえば「知ってたよ」と答える阿吽の呼吸で、超極上のエンターテインメントを作り出してしまいました。 言ってないか。そんなの言ってなかったか。 まあいいじゃないか細かいことは!

石畳の上を軽やかに踏み鳴らす馬車の蹄。
ガス灯のあかりが霧に滲んで溶けてゆくベーカー街。
そんな情緒あふれる光景を縦横無尽に駆け巡る、艶っぽいワトソンくんと破天荒なホームズ先生の姿は、多くの映画ファンに新鮮な驚きをもたらすと共に、「でもよく考えたらこんな感じだったよねー原作もねー」となんとなく納得させてしまったものでしたが、第2弾となる今回は舞台をヨーロッパ全域に移し、対するは「天下の大悪党・モリアーティ教授」と敵に不足なしの全員野球体制でお届けされます!オーライオーライしまっていこう!!(←なんかもう興奮でおかしくなっている)

実を言うと、アガサは前作の「造船所での闘い」や「建設途中のロンドンブリッヂ対決」は、スペクタクルすぎてどうもしっくり来なかったのですよね。
「謎の組織」や「謎の毒薬」はいつものホームズ先生っぽいんだけど、ここまでドッカンドッカン破壊してくれなくてもいいんだよね・・ 映画的に派手にしたいのはわかるんだケド・・  と思っていた部分がね、あったのですよ。 なんというか、派手すぎて冷めてしまうような部分が。
しかし今回は、スケールの大きい爆破シーンがありながらも、その合間を天才二人によるめまぐるしい頭脳戦や狭い建物内を効果的に使った肉弾戦で埋め尽くし、ひと時たりともお客さんを「冷め」させません。
なかでも、森の中を疾走するホームズ一派とそれを追う悪漢のチェイスシーンは白眉の仕上がりで、超スローモーションとパキっとした映像を駆使し、ギャザーのように寄せて縮められた時間の流れを演出。 今までに観た事のないおそろしいほどにかっこいい名シーンだったと思います。
前作から続いて登場する、ホームズ先生のあたまの回転の速さを視覚的に表した
「敵との格闘を一度脳内でシミュレートし、その後実行に移す」
というシーンも、シミュレート部分と実践部分が同じだった為「ただの繰り返し」に感じられて(※特に二度目以降)しまっていた前作とは違い、変化球が加えられたおかげでユーモア倍増・迫力も倍増というステキ描写となっていました。
ヨーローッパ全土を股にかけた活躍については、もしかすると「大風呂敷を広げすぎ」と思われるかもしれませんが、そもそも原作におけるホームズ先生の活躍の場もロンドンに限られていた訳ではなく、国際的な重大事件をも数多く解決してきた事は、折に触れ語れていたのですよね。

三国同盟に関するイギリスの条約文書を取り戻した事や、(※『海軍条約事件』)
ヨーロッパ全土を戦火の渦に落とす引き金になりかねない、とあるヨーロッパ君主からの私信を取り戻した事もありますし、(※『第二の血痕』)
1895年には、トスカ枢機卿の急死に関する捜査をローマ法王から依頼されていますし(※『ブラック・ピーター』)
スカンジナビア国王からやんごとない依頼を受けた事が言及されていたり、(※『独身の貴族』)
第一次大戦前夜にドイツ人スパイを罠に嵌め、お縄にした事件の際には、昔ドイツでかなりの量の仕事をしていた事も明かされます。(※『最後のあいさつ』)
とにかく、ホームズ先生はヨーロッパ中から頼りにされていたスーパー諮問探偵であり、今回の活躍はアガサにとってみればまさに「まってました!」だった訳なのでした。
前作のおもしろい所はそのままに、ホームズ作品が抱え持つ風呂敷の無限の可能性を上手に活かし、物語のスケールを軽々とアップさせた本作。
すばらしい! 続編の鑑みたいな作品じゃないかね! とわしは思うね!


それと、前作あまりにも「ダウニーさんとM字ハゲ」コンビのキャハハウフフに一発入魂感情移入しすぎてしまったみなさんにおかれましては、危うくホームズ作品の本質(※いちおう推理小説)から逸脱してしまいそうになった方もいらっしゃると思うのですが、今回そんな心配はご無用!
オープニング当初こそ「ああ・・そんなに顔が近づいちゃったら・・近づ・・グフォッ」とハートキャッチされそうになるものの、物語のあまりの面白さにみるみる引き込まれてしまう事請け合いです。
正直そっち方面どころじゃなくなると思いますよ。
まあね、原作からして既に
「ホームズ先生が結婚を控えたワトソンくんにイジイジ」
とか
「あーあ。もう同居してないもんなーどうせオレのことなんかどうでもいいんだもんなー  みたいにスネスネ」
とかはね、行間からふんぷんと漂っていましたからね。
「でもそんな事言いながらもお互い信頼しあってて、なんだったら奥さんおいてけぼりで調査にGO!」
とかも日常茶飯事でしたし。
だからホントもうね、今更ホームズ先生とワトソンくんが裸で床に転がっていようが、二人きりの車中という聖域から結婚式という非日常へと向かう最後の瞬間にホームズ先生が差し伸べた手をワトソンくんが応えるようにぎゅっと握り締めようが、「きみはそれで・・しあわせなのかい・・」「ホームズ・・・」って見つめ合おうが、「やけにダンスがうまいじゃないか」「おまえのおかげでな」「クスッ」とかホントもうキュン死させるつもりかー! アホー!!

ごめん!気にならないとかウソ!
物語のおもしろさに引き込まれたのは事実だけど、そっち方面もさいこうでした!素直にあやまる!すまんかった!
出来ることならオレは、1924年頃ストランド・マガジンを愛読していたご婦人方に本作をお観せしたい。
『ガリデブが三人』を読みながら
「キター!!」「キタね!」「見た?あのホームズ先生の狼狽ぶり!」「やっちゃったね!」「やっちゃいましたね!」
と興奮のあまり紅茶をひっくり返していたご婦人方に、きっと独自のコミュニティを作って“わたしがかんがえたホームズ夫妻ちなみにワトソンは嫁”なる薄い本をタイプライターでしたためていたであろう19世紀末から20世紀初頭のご婦人方にご覧に入れたかった! 貴女方の想いはこんな様式で結実しましたよ、と・・・!


と、いうわけで、今回も色々すきなことだけを書き綴ってしまいましたが、そっち方面に興味が無い方も、アガサのような(めんどくさいタイプの)原作厨では無い方も、つつがなくお楽しみ頂けるであろう爽快な映画でしたので、是非劇場でむせ返らんばかりの人間関係に酔いしれて頂ければと思います。 
あくまで人間関係だよ!
いやらしい意味じゃないよ! ホントだよ!



(※ 以下ネタバレしています)

― 余 談 ―

・ 本シリーズには、原作ファンがグっときてしまうポイントがいくつかあり、それらをいちいちニヤニヤしながら眺めるのも楽しみのひとつだったりします。
 
・ 今回も、序盤でホームズ先生を襲う暴漢としてボクサー兼用心棒のスティーブ・ディクシー(※『三破風館』)っぽい黒人男性が登場したり、暗殺に使われる毒薬がクラーレ(※『サセックスの吸血鬼』)だったりと、心をくすぐるキーワードが散見されとても楽しかったですよ!

・ しかし今回の目玉は何といってもモリアーティ教授! アーサー・コナン・ドイルが記し、それをもとにシドニー・パジェットが描いた「背が高く痩せぎすで眼光鋭い猫背の老人」とは全く印象の異なる、温和そうな中肉中背の中年男性として登場するも、瞬時に「ああ・・これはモリアーティだわ・・」と有無を言わさず納得させてしまうその迫力ときたら! なんと言ったらよいものか・・ めちゃくちゃデキる顔をしているのですよね・・ あと気品すら感じるその物腰ね・・ さすがは犯罪界のナポレオンやで!

・ モリアーティ教授に関しては、きちんとお供に「ロンドン第二の危険人物」セバスチャン・モラン大佐を連れていたり、著書の「小惑星の力学」が出てきたり、ホームズ先生との会話が原作にかなり忠実だったり(直接対話の時間も「5分」だったり)と、かなり慎重に描かれていたのが印象深かったです。 そりゃまあ、モリアーティ教授を出すからには中途半端な描写など出来ませんよねぇ。

・ あと、予備知識無しで鑑賞した為嬉しい驚きだったのは、ホームズ先生の兄・マイクロフト氏までもが登場した事です! しかもこちらはシドニー・パジェットの挿絵にそっくり!
f-mycroft_convert_20120313012202.jpg  マイク
(※ ざ っ く り 一 致 !)

・ マイクロフト氏が通う「ディオゲネス・クラブ」(※『ギリシャ語通訳』)の名前も飛び出して、アガサのニヤニヤは最高潮に・・! もう・・兄さんさいこうっス・・!

・ 原作の名台詞である「都合がよければ来て。悪くても来て。」(※『這う男』)も登場するのですが、このおねだりメモを書くのはホームズ先生が(流れ上仕方なく)ワトソンくんの新婚旅行をぶちこわした後で「あのさ・・きみはしあわせなのかい・・?」と聞くという、悶絶必至の名シーンの直後だったりしますので感慨もひとしおでごわす!!(←色々壊れていますが大目にみてください)

・ 激しい逃走劇を経て瀕死の探偵を前に、ワトソンくんが必死で心臓マッサージを施すシーン。 「目を醒ませ!自分勝手な馬鹿野郎!!なにやってんだよ!起きろよ・・!!」となりふり構わずホームズ先生の胸を押すその姿だけで、正直白飯10杯くらい軽くいけそうな気がしたのですが、そのまま「蘇生術といえばお分かりですね。そう、マウスとマウスのアレですね」とばかりにダイレクトプラグインしそうな勢いを敢えて寸前で止めるという高度なおあずけプレイとはおぬしやるな!!(※おぬし=ガイ・リッチー監督)

・ ヴィクトリア朝時代然とした様式美から、近代的な背景に変わりつつあるベーカー街の姿も魅力的でした。 ロンドンに地下鉄が開通したのは1863年。未開通の箇所も多く利便性の悪かったそれは、20世紀初頭にかけ次第に整備が進められ、本作中にも221bの前の道路が掘り返されている様子が登場していました。(ちなみに、ホームズ先生も『赤毛連盟』の中で地下鉄を利用しています。 さすがに本編に登場する「自動馬車(自動車)」は、ホームズ先生が現役で活躍していた頃はまだまだ一般的ではなく、原作にベンツ自動車が登場するのは『最後のあいさつ』中だけでした。)

・ 唯一不満だったのは、前作同様アイリーネ・アドラーの扱いですね。 もうね、ホント酷い! モリアーティ教授の手先のちんけな女泥棒役だった前作も酷かったけれど、ほんのちょっと顔を見せた後、おやびん(モリアーティ教授)に即刻始末されるとかガッカリどころの騒ぎじゃないですよ! ホームズ作品において特別な存在であるアイリーネ・アドラーをこんな風にぞんざいに扱うだなんて・・・。こんなだったら登場しない方がまだマシでしたよ。 

・ いちおう含みを持たせて「息絶えるシーン」は映されませんでしたが、あの「彼の掟には刑罰はひとつしかない・・死だ」と評されるモリアーティ教授がアイリーネだけを生かしておく理由などありませんので、きっと結論はひとつだと思います。 ていうか、これで第3弾でどっこい生きてたアイリーネ状態などになったら、オレはきっと暴動を起こす。

・ 本編のクライマックス。 「犯罪史上最高峰に位する“悪”」であるモリアーティ教授との最後の対決を迎えたホームズ先生に、モリアーティ教授は「きみの敵は私ではない」と語りかけます。 なぜなら、教授ですら「大きな歯車の中のひとつ」にすぎなかったからです。 本当の敵は「世の中すべてに存在する“悪意”」。 現に、本作の舞台となった1891年当時、既にヨーロッパ各国の関係は燻っており、1914年には第一次世界大戦が勃発しています。 

・ 自分が所有する武器や包帯の需要を爆上げする為、各国の要人を暗殺し一気にヨーロッパ全土に火種をばらまこうと目論んでいたモリアーティ教授の野望は阻止したものの、結局もっと底知れない「悪」を前にホームズ先生の頑張りは無に帰してしまったという事なのかもしれない。 そう考えると、とてもしょんぼりしてしまいますね。 敵はあまりに大きい・・・。

・ しかし、そんな落ち込んだ心を笑い飛ばすかのように、スクリーンには「ライヘンバッハの滝」からカワユサ爆発で復活を果たしたホームズ先生の姿がありました。 ホームズ先生の「正義」は、まだまだ燃え尽きていない。 それは、私たちに贈られたエールのようでもありました。 あきらめるな。 どんなに困難でも、自分の中の「正義」を失うな。 と。

・ ということで、滝が出てきた瞬間てっきり次回作は『空家事件』なのだろうと思ったのですが、ホームズ先生の帰還までばっちり描かれ、ワトソンくんはもとより嫁のモースタン嬢までホームズを受け入れる気満々なように見受けられましたので、第3弾は作らずに、このまま3人末永く幸せに暮らして貰いたいなぁ・・と思ったアガサだったのでした。 本当にいい映画だったなぁ!!


関連記事・・・『シャーロック・ホームズ』(前作の感想)


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7分くらいでわかる『スクリーム』のおはなし。(シリーズまとめ)

2012年03月10日
映画『スクリーム』はひとことで言うと「衝撃」でした。

「人殺しが行われるのを嬉々として鑑賞する」という世にも不謹慎な娯楽の代表だった「ホラー映画」のお約束を逆手に取り、それを楽しむ人も目くじら立てる人をも全部引っくるめて笑い飛ばすという、それまでにありそうでなかった画期的な映画。
「恐ろしさ」と「滑稽さ」はいかに紙一重かという所に焦点を絞り、新たなホラー映画の楽しみ方を提示してくれた『スクリーム』に激しく高揚すると共に、これは過去数々の名作を手がけたウェス・クレイヴン監督から映画ファンへの贈り物だったのではないかと思ったのです。
ホラーを好んでいなかった人には、「ホラーって意外とおもしろいんですよ?」。
ホラーを愛し続けてくれた人には、「ホラーって最高におもしろいよな、な!」という。
わかるひとには痛いほどわかる、映画への想いが詰まった贈り物だったのではないか、と。

で、昨年、そんな『スクリーム』シリーズの実に11年ぶりとなる新作が公開されたのですが、あんなに一世を風靡したシリーズにも関わらず、我が岡山は上映館ゼロという理不尽にも程がある扱いで、アガサなんかはもう暴動を起こすか起こさないかの瀬戸際だった訳なのですが、この度ようやくDVDが発売され晴れて鑑賞の運びと相成りましたので、その前に一応過去3作のおさらいをしておこうかなぁなんて思った次第でござる。

まぁ、要するに『スクリーム』の復習ですよ! まえがきが長くなったのでこっからはサクっと行くよ!


『スクリーム』(1作目)
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【ざっくりあらすじ】
アメリカの田舎町・ウッズボローで起こった陰惨な殺人事件。 不気味な殺人鬼の影は、一年前に母親を惨殺され心に傷を負う少女・シドニーを追い詰める。


【いつものみなさん】
● シドニー・プレスコットさん
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(中の人 ネーブ・キャンベル)
シドニー!まだかわいいよシドニー!
ヤリ○ンの母親が殺され、気弱なおとうさんと二人暮らしの女子高生シドニー。でも彼氏を自室にひっぱりこんでイチャイチャしたりもする。可愛い顔して割とやるタイプ。でも貞操は堅い。 ゴーストのお面をつけた殺人鬼になぜか粘着されます。

● ゲイル・ウェザーズさん
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(中の人 コートニー・コックス)
地方局のワイドショーレポーター。ゴシップが栄養源。上昇志向の鬼。
シドニーのビッチマミィ事件の際、容疑者として逮捕されたコットンの冤罪を訴え、シドニーの証言に疑念を示した為、プレスコット家から目の敵にされています。

● デューイさん
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(中の人 デヴィッド・アークエット)
ウッズボローの頼りにならない保安官代理。 シドニーの親友・テイタムの兄。 
ゲイルのおべっかにデレる保安官代理。 社交辞令を真に受けてゲイルに恋心を募らせる保安官代理。 「代理」が外れる日は遠い・・!

● ランディくん
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(中の人 ジェイミー・ケネディ)
シドニーに絶賛横恋慕中の童貞。 映画オタク。 童貞。

● コットン・ウェアリーさん
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(中の人 リーヴ・シュレイバー)
シドニーの証言により、ビッチマミィ殺害容疑で収監中。 今回はテレビ画面だけの出演です。


【主な登場人物】
● ビリー
スキート
シドニーの恋人。 身持ちが弱そうで堅いシドニーに振り回され、毎回寸止めの刑を食らっている。かわいそう。
演じるのは、当時「2代目ジョニーデップ」と持て囃されていた若手スター、スキート・ウールリッチさん。
グイグイ行くのかと思いきや、初代ジョニー・デップの勢いが全く衰えなかった為そのまま陽の当たらない存在へ。かわいそう。

● スチュアート&テイタム
ドーソン
シドニーの親友・テイタムと、その恋人でビリーの親友・スチュアート。 その4人にランディを加えた5人でいつもつるんでいる。 ・・ん?・・ てことは・・ランディはおミソ・・(ゲフンゲフン)
スチュアート役のマシュー・リラードさんは『13ゴースト』や『スクービー・ドゥー』でもお馴染み。
そしてテイタム役は『プラネット・テラー』の片脚マシンガールことローズ・マッゴーワンさん。 やっぱホラーは若手の登竜門やで!


【ゲストのみなさん】
● ケイシー 
ドリュー
(中の人 ドリュー・バリモア)
冒頭の電話&殺害シーンは、もはや映画史に残る伝説といっても過言ではない。 このシーンにおけるドリューの可憐さ、そして迫真の恐怖表現があったからこそ、『スクリーム』は成功したと言えるのではないだろうか。 

● リポーター
リーガン
こちらも映画史に残る伝説の悪魔憑き少女ことリンダ・ブレアさんが、シドニーにしつこく食い下がるテレビレポーターとしてカメオ出演。 面影だけじゃわかんないヨ・・・


【今回のルール・ホラーで生き残るためには 篇】
ルール1・性行為はご法度
ルール2・酒やドラッグも禁止
ルール3・「すぐ戻る」は絶対禁句
(このルールがどう活かされるのかも本シリーズの見所なのであります。)


【今回のボディ・カウント】
① 冒頭のケイシー。 
② ケイシーのアメフト部の彼氏。臓物ダラーン。 
③ ウッズボロー高校の校長先生。生徒から取り上げたゴーストのお面でふざけていて惨殺されます。 
④ テイタム。 ビールを取りに行ったガレージで殺人鬼に襲われ、猫用の出口から逃げようとするもそのまま挟まれ圧死。
⑤ カメラマン。 ゲイルにアゴで使われる最中、たまたま殺人鬼に襲われ死亡。典型的な巻き込まれ型。
⑥ ビリー。
⑦ スチュアート。


【要するに】
シドニーのビッチマミィはビリーのおとうさんとも関係を持っており、それが原因でビリーのおかあさんは出てゆき家庭崩壊。 ビリーはシドニー一家を逆恨みし、ちょっとおつむがアレだったともだちのスチュアートと一緒に連続殺人を犯します。 シドニー一家が憎いならその3人だけ狙えばいいのにねーなんかアレだよねー気の毒なタイプのアレだよねー。


【今回の監督】
監督
がおー フレディ・クルーガーだぞー。


『スクリーム2』(2作目)
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【ざっくりあらすじ】
前作の一部始終は映画化され『スタブ』として全国一斉ロードショーされる事に。 一方大学生になったシドニーの周囲で再び始まる連続殺人事件。そして犯人の魔の手は再びシドニーへと・・・。


【いつもの面々】
● シドニー・プレスコットさん
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前作での辛い経験から、不審な電話対策としてナンバーディスプレイ式の電話を設置。イタ電にも「えーと、○○地区にお住まいの○○さんね」と余裕の対応。
大学では演劇クラスに属し、怪しげな暗黒舞踊一歩手前のアングラ演劇で主役を張る。

● ゲイル・ウェザーズさん
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前作でのあらましを書いた書籍が大ベストセラー&映画化で、一躍有名レポーターに。 でもまだまだゴシップには貪欲。 釈放されたコットンとシドニーを絡ませる事でもう一ネタ企むも、連続殺人に巻き込まれ命懸けの闘いを強いられる事に。

● デューイさん
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再びウッズボローで起こった殺人事件に危機感を抱きシドニーの元に向かう。 そこで久しぶりにゲイルに再会するが、著書で「頼りない」「とっちゃん坊や」「顔面センター」など正直な印象を書かれていた為反発する。 ホントはゲイルの事がすき。

● ランディくん
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シドニーと同じ大学に通う一途な映画オタク。 本シリーズの良心。 今回は「ホラー映画の続編」について熱く語ります。

● コットン・ウェアリーさん
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前作、ビリーとスチュアートがビッチマミィ事件の真犯人だった事が判ったため晴れて釈放。 テレビのトークショーに呼ばれるなどこの世の春を満喫中。 しかしまだ冤罪時代の偏見を感じる事があり、なんとかシドニーの協力を経て全国区の番組に出演し汚名を晴らしたいと願っています。


【主な登場人物】
● デレク
彼氏
シドニーと同じ大学に通う誠実を絵に書いたような青年。 シドニーの恋人。 たまたまシドニーが殺人鬼に襲われた時居合わせた為、犯人ではないかと疑われてしまうかわいそうな人。
演じるジェリー・オコンネルさんは『スタンド・バイ・ミー』のおでぶちゃんでお馴染み。 『ピラニア3D』での超ゲスい監督姿も記憶に新しい。 「ぬ・・濡れ濡れTシャ・・ツが・・見・・たい・・(ガクッ)」

● ミッキー  
ミッキー
デレクとシドニーの友人。 ランディに負けじ劣らずの映画オタク。
演じるのは、『ダイ・ハード4.0』でスーパーハカーのテロリストリーダーになっていたティモシー・オリファントさん。 やっぱホラーは若手の登竜門やで!


【気のいいゲストのみなさん】
● モーリーン
ジェイダ
冒頭、『スタブ』の試写会場でゴーストのお面を被った殺人鬼に刺殺される女性を演じるのは、ウィルスミスの奥さんことジェイダ・ピンケット=スミスさん。 蓮舫ばりのベリーショートカットで「なぜ白人なんですか!黒人じゃダメなんですか!」(※黒人がいかに映画史において迫害・抑圧され続けてきたか)という事ついて熱弁を奮います。

● 『スタブ』におけるドリュー・バリモア役の人
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前作ドリューが演じたこの役は、いくら劇中劇とはいえ、生半可なキャスティングでは大失敗の元になりかねない重要な役どころ。 そこで起用されたのが、『オースティン・パワーズ』『フロム・ヘル』のヘザー・グレアムさん。 ホントもうね、超かわいいんですよ。さいこうですよ。 ぼくは監督に言いたい、ありがとうと。

● 『スタブ』におけるシドニー役
トリ
とは言っても、冒頭の電話シーン以外は重要なようで重要でないのが劇中劇ってもんなんですよね。そこで、シドニーの役は前作にあった「もし映画化されたらわたしの役はトリ・スペリングかなぁ」というセリフをそのまま活かし、『ビバリーヒルズ高校白書』のトリさんが友情出演。 顔がゴツい。 計り知れないほどゴツい。 瓦せんべい並のゴツさ。(※四国銘菓)

● 『スタブ』におけるビリー役
ルーク
こちらの役は、まだパっとする前のルーク・ウィルソンが担当。 この後『天才マックスの世界』『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『キューティ・ブロンド』などに出演し、甘いマスクをいかした甘い役どころで活躍します。

● シーシー  
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シドニーが通う大学にある寮でお留守番をしてた所、まんが悪いコトに殺人鬼に目星をつけられ、哀れ犠牲になってしまう女子大生。 演じたのは『ラストサマー』『THE JUON/呪怨 』のスクリームクイーン、サラ・ミシェル・ゲラーさん。 やっぱホラーは若手の登竜も(略)  


【こんなところに!】
● シドニーの大学の上級生
ポーシャ
『アリー my ラブ』の絶対零度のネルことポーシャ・デ・ロッシさんじゃないですか! 人に歴史あり・・!!


【今回のルール・続編はかくあるべし 篇】
ルール1・殺しを増やす。
ルール2・殺しのシーンはさらに凝って、血糊も派手に。
ルール3・マルチに売るなら決して・・・
(※ 「決して」のあとの言葉は遮られて続ける事が出来ませんでした。なにを言おうとしたんじゃ・・ランディよ・・)


【今回のボディ・カウント】
① モーリーン。 ウィルスミスの奥さん。
② フィル。 モーリーンの恋人。映画館のトイレで隣の個室から漏れ聴こえる声に聞き耳を立てたトコロ、壁を貫通する勢いで突き立てられたナイフに脳天突き刺しされ死亡。 ちなみにこのシーンは、パロディ映画『最'新'絶叫計画』でチ○コバージョンに変えられていました。頭がわるいくてさいこうだと思います。
③ シーシー。 それにしても、電話掛けてくるタイミングってどこで決めているのでしょうかね。 女子寮をずっと見張ってるのか、携帯持って。 どんだけ暇なんや・・・
④ ランディ。 前作からいい味を出し続けてきた童貞の星・ランディくんが、映画知識をひけらかして犯人を挑発したら返り討ちに遭ってしまいました。 なんかねー もったいないというか、残念というか。
⑤ シドニーを護衛していた刑事。 殺人鬼に狙われたシドニーを安全な場所に移送していたものの、信号待ちの車を急襲されさっくりナイフで切り刻まれるという体たらくぶり。 おまえはホントに刑事なのかと小一時間・・。
⑥ シドニーを護衛していた刑事・その2。 コンビで行動してるのに何一緒に刺されまくってんねん! おまえらホントに刑事なのかと小一じかn
⑦ ハリー。 シドニーのルームメイト。 心配だから一緒につっくいて歩いてたらこの有様だよ!世知辛すぎるだろ!
⑧ デレク。 シドニーと付き合ったばかりに、はりつけられるわ銃殺されるわ散々な目に遭う。
⑨ ミッキー。
⑩ デビー・ソルト。


【要するに】
デビー・ソルトなるテレビレポーターが、シドニーやゲイルの周りをうろついていたのですが、実はこのソルトこそ前作の犯人・ビリーのおかあさん。 アレな息子ではあるものの、愛する家族を失ったおかあさんは、ホラーオタクのミッキーをそそのかして連続殺人事件を起こさせ、シドニーを恐怖のどん底に叩き落としたのち全ての罪をきせて口を封じる大作戦だったのでした。 おかあさんがアレだから息子もアレだったのか・・・。それにしても、ここまで沢山の災いを雪ダルマ式に導いてしまったシドニーのビッチマミィSUGEEE!


【今回の監督】
監督2
じゃじゃーん!おいしゃさんコスをしてみたよ!(※画面奥)



『スクリーム3』(3作目)
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【ざっくりあらすじ】
恐ろしい体験がトラウマとなったシドニーは、防御柵を張り巡らせた山奥の一軒家に引きこもっていた。しかし、昔馴染みのコットンが何者かによって刺殺され、『スタブ』シリーズの新作を撮影していたスタジオでも殺人が起こった事からまたしても陰惨な事件へと巻き込まれてゆき・・。


【よっ!皆勤賞!】
● シドニー・プレスコットさん
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セキュリティーシステムに囲まれ、下界との唯一の繋がりは電話機という、徹底した引きこもり生活を送っている。 新たに発生した連続殺人事件の陰にビッチマミィの過去が関わっていると知り、下山して犯人を突き止めようとするのですが、そんな彼女を待ち受けていたのは「大人の事情で出番が激減」という仕打ちだったのでした・・・! ハリウッドKOEEE!

● ゲイル・ウェザーズさん
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ジャーナリスト論を講演する程の有名人になったゲイルさん。 どこにでもこっそりカメラを持ち込む貪欲さも健在。 今回は山にこもったシドニーに代わり、ヒロインばりの大活躍を魅せます。 ていうか今までもヒロインだったのかも・・・。

● デューイさん
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前作で瀕死の重体となったデューイさんも、特に後遺症などなく元気に登場。 保安官の職を放棄してはいない筈ですが、ゲイルさんに捨てられた腹いせに、『スタブ』のスーパーバイザーとして映画版ゲイルの女優さんとねんごろになっている様子。 でも、なんだかんだ言って一番すきなのはゲイルさんなんですよね。 めんどくせえ男だな。

● ランディくん
ランディ3
シリーズの良心ながら、前作で非業の死を遂げたランディくんですが、なんと今回は「実は死ぬ前に遺言ビデオを遺していた」という設定でちゃっかり皆勤賞ゲット。 そして明かされる衝撃の事実・・・ 「じつはおれ、童貞捨ててたんだよね・・」 ・・・そういうことか!(※ホラー映画を生き残るルール参照)

● コットン・ウェアリーさん
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前作のラストで、ビリーのおかあさんと映画狂のミッキーに襲われたシドニーを助けたコットンさんは、自分の汚名を晴らすと共に一躍マスコミの寵児となり、今では冠番組を持つほどの人気者に。 ただ、未だに『スタブ』シリーズに影響力を持とうとするなど、過去の功績にしがみついているトコロも。 そんなコットンさんを演じてきたリーヴ・シュレイバーさんは、『ウルヴァリン』でわんこっぽいおにいちゃんになったり、『ソルト』でアンジェリーナ・ジョリーにしばき倒されたりというおいしい役どころで絶賛活躍中です。 よっ!出世頭!


【主な登場人物】
● キンケイド
デンプシ
『スタブ3』スタジオ連続殺人事件を追う刑事。 ハリウッド育ちの為映画業界には詳しいらしいが、そんな設定が余計に胡散臭く感じられる「いかにも」なキャラクター。 演じるのはこれまた「いかにも」な甘いマスクの役柄が多いパトリック・デンプシー。 もうね、出てきただけで「いかにもー!」って言いたくなるんですよね。 ザ・アメリカの色男!

● ローマン・ブリッジャー
ローマン
『スタブ3』で念願のホラー映画初監督を果たしたローマンさん。 しかし、思い入れたっぶりの作品が、度重なる殺人やトラブルで製作中止となってしまいやさぐれる日々に。 演じるスコット・フォーリーは、なんとジェリファー・ガーナーの元旦那さまだった模様。 ジェ・・ジェニファー・・ 初婚じゃなかったのか・・!(←ベンは知っているのか?!)(←知ってるだろ)

● ミルトン
ランス
『スタブ』シリーズを手がけた映画界の有名プロデューサー。 過去にはかなりやんちゃをしており、若かりし頃女優をしていたシドニーのビッチマミィの淫乱さを開花させた張本人。 モデルとなっているのは、本作にカメオ出演もしているロジャー・コーマン・・なのかな・・?(コーマンさんは女優をヤク漬けにしたりしてないだろうケド) 演じているのはみんなだいすきランス・ヘンリクセンさん。 出てくるだけで画面に安心感が漂いますよね!言葉に出来ない安心感が!


【愉快なゲストのみなさん】
● キャリー・フィッシャー
キャリー
説明不要のプリンセスレイアことフィッシャーさんが、ハリウッドの生き証人である資料室のお局さま役で登場。 「あれ・・?も、もしかして・・」「違うわよ」「いや、でもそっくr」「しょっちゅう言われるけどレイアじゃないわよ。私もあの頃オーディション受けたけど、監督と寝た女の方が受かったの」と、セルフパロディにも程がある毒吐きを披露。 姐さん、ルーカスさんの了解は得たんですか?!際どいネタですけど大丈夫なんですか?姐さん?!

● エミリー・モーティマー
エミリー
『スタブ3』を降板したらしいトリ・スペリングさん(でも2までは出てたのか!いい人だナー)に代わり、シドニー役を射止めたラッキーガール・アンジェリーナ役で出演していたのは、『ラースと、その彼女』『シャッター・アイランド』のエミリー・モーティマーさん。 最近は『ヒューゴの不思議な発明』でサシャ・バロン・コーエンさんと淡い恋を芽生えさせたりしていました。 よっ! 出世頭!!

● ヘザー・マタラッツォ
妹
衝撃!ランディには妹がいた!  という事で遺品のビデオを携え登場した妹・マーサ役には『ウェルカム・ドールハウス』のヘザー・マタラッツォさん。  『ホステル2』では逆さ吊りにされて酷い目に遭っていましたね!


【今回のルール・3部作のスーパールール 篇】
ルール1・完結編に出てくる敵は超人。 普通の武器では倒せない。
ルール2・主役でも死ぬ可能性あり。
ルール3・思いがけない過去が明らかとなり、その過去が災いして現在に復讐する。
(なんかもうルールっていうより本作の補足みたいになっちゃってんのな・・)


【今回のボディ・カウント】
① コットン。 いくら常連さんであろうとも、電話で誘い出されまんまと刺殺されてしまうのがこのシリーズのこわいトコですよね。
② コットンの恋人。 完全に巻き込まれ型。 ボイスチェンジャーで声を操る犯人によって、コットンに対する疑惑を植え付けられた為、救出にきたコットンとドツき合いの死闘を繰り広げる事に。 この勘違いネタはおもしろかったです。
③ サラ。 『スタブ3』のおっぱい要員。 スタジオで白昼堂々殺されるという損な役柄。
④ ボディガード。 セレブを顧客に持つ腕利きのボディガードも、ゴーストのお面を被った殺人鬼にはひとたまりもないのである。 というか、殺人鬼なんかもう強すぎてやだ。
⑤ トム。 『スタブ3』でデューイ役を演じる俳優。 撮影が中止になり俳優仲間でやさぐれていた所を襲われ、ガス爆発で死亡。 要するに殺され要員。
⑥ アンジェリーナ。 シドニー役を得るためプロデューサーと寝た事を暴露しつつ刺殺。 なんというか、生臭い映画だなぁ。
⑦ ジェニファー。 『スタブ』シリーズでゲイル役を演じてきた女優。 コメディリリーフとしてコミカルな演技を挟み込んできたジェニファーは、最期もとってもおいしい殺され方でフィニッシュ。よかったね。ホラー映画的にはよかったね。
⑧ タイソン。 『スタブ3』でランディ役に抜擢された黒人俳優。 なんでランディの人種が変わってしまったのかは大人の事情なので・・ね・・。 特に何をするでもなく賑やかして死んでいった、典型的な殺され要員。 もうちょっとなんとかならんかったのか。
⑨ ランス・ヘンリクセン。 まあね!ランスさんが出てきて生き残る訳が無いですよね!ね!
⑩ ローマン。 


【要するに】
シドニーのビッチマミィは結婚前に売れない女優をしており、ドラッグとセックルの果てに身を持ち崩してハリウッドを去っておりました。 その頃、ひっそりと出産していたのがローマンであり、つまり、ローマンとシドニーは種違いの兄妹だったのです。 成長したローマンはおかあさんに会いに行くのですが、主婦の座に収まっていたビッチマミィに自分の存在を全否定され絶望。 
その頃おかあさんがビリーのおとうさんと関係を持っていた事を知ったローマンは、マミィの淫乱ビデオを隠し撮ってビリーの家に送付。 ビリーのおうちは家庭崩壊。 ビリーとスチュアートが殺人を開始。 シドニーに返り討ちに遭う。(←1作目)
愛する息子を殺されたビリーのおかあさんがミッキーをそそのかし殺人を開始。 シドニーに返り討ちに遭う。(←2作目)
沢山事件は起きたものの、肝心のシドニーが生き残り怒り心頭のローマン。 警戒し、姿をくらませてしまったシドニーをおびき寄せるため、コットンを殺害したり『スタブ3』の撮影現場を荒らしたりビッチマミィの写真を意味ありげにばら撒いてみる。 作戦が功を奏しシドニーと対面したローマンは、すべての事情を明かして思いのたけをぶつけるも結局返り討ちに遭う。(←new!)

要するに兄妹喧嘩。
それにしても、自分に関わるすべての人間の人生を狂わしたビッチマミィ超SUGEEE!!


【今回の監督】【と】【ジョーとサイレントボブ】
監督3
やっほー!今日はスタジオ見学にやってきたよー! いい映画オタクの代表・ケヴィン・スミスくんも一緒だよー!




以上です編集長! 
予想通りですが、7分どころじゃおさまりませんでしたよ!ごめんねゴロー!抱いてセニョリータ!(←特に意味はないです)

1作目では「ホラー映画」のセオリーを茶化しまくり、2作目ではちょっと真面目に「ホラー映画と現実は影響しあうのか?」というテーマに触れてみたりして、3作目ではハリウッドに蠢くおぞましい欲望を、ラス・メイヤーばりのワイルドなパーティ秘話とともに暴露してみせた『スクリーム』シリーズ。
特に2作目の「ホラー映画を観たアホは実際に殺人をするか否か」という討論は、それを生業にしてきたクレイブン監督の手で描かれる事で、より強いメッセージ性を感じました。
「映画に責任をおしつけて罪を逃れようとする」アホが「単純な怨恨」によって殺されるというラスト。
そこから、監督の「んな訳あるか!」という声が聞こえてくるような気がしたのです。
映画が人を殺すんじゃない、人が人を殺すんだ、という声が。

ともあれ、十数年ぶりに鑑賞し直しましたが、心地よい緊張感と程よい抜け具合がとても愉快で、かつ過去の映画作品へのオマージュに満ち溢れた傑作でした。
さすがにシドニーの近親者ネタは出尽くした筈ですので、最新作『スクリーム4』ではどのような方向に舵を切っているのか気になるトコロですね。
監督が今度はどんなコスプレで登場するのか、という点も合わせて鑑賞するのが楽しみです!
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『ホステル3』

2012年03月07日
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「あれ・・・? こんなんだっけ・・・」 と、必ずあなたに思わせます!

いままでの流れ
パート1・・・ヨーロッパ旅行中のアメリカ人のアホ2人とアイスランド人のアホ1人がスロバキアのホステルでひどい目に遭います。(感想)
パート2・・・ヨーロッパ留学中のアメリカ人女子大生3人がスロバキアのホステルでひどい目に遭います。(感想)


今回の流れ・・・
結婚式を一週間後に控えたアメリカ人が、バチェラー・パーティーのつもりで友人たち3人と訪れたラスベガスのホステルでひどい目に遭います。

おまっとさん!
みんな大好きイーライ・ロス兄貴の出世作『ホステル』が、生みの親の手を離れ独り立ちを果たし、しかも劇場まで足を運ばずともいきなりご家庭で鑑賞出来るフットワークの軽さを身に着け戻ってきましたよ! ま、要するにDVDスルー扱いでリリースされましたよ! 誰だよ待ってたの!そうだよオレだよ!
「地球儀上を指差してみてください」と言われたら困る国ベスト3に入るであろう、ふんわりとした認知度でお馴染みスロバキアを舞台にしてきた本シリーズも、イーライ兄貴の手を離れた途端アメリカへと活躍の場を移動。
まあね、ぼくなんかはもう5年前の時点で「アメリカ本土決戦」を予言していましたけどね。 1作目を観た時点でね。 感想にもばっちし書き残しちゃってますけどね、ホントにね、ホントたいがいの人が薄っすら予想していたコトなんだけどでもなんでオレこんなに悲しいんだろう。


ま、それはさておき。
全く過去の作品に触れた事がなく、いきなりパート3からご覧になる方もそうそういらっしゃらないとは思いますが一応説明しておきますと、このシリーズには“エリート・ハンティング・クラブ”なるフリーメイソンも真っ青な世界規模の秘密組織が登場しまして、そこに登録したお金持ちのみなさんが「わいはともかく生きた人間をいじくり倒したいんや!」という野蛮な欲望を大枚と引き換えに果たしているというおっかない世界が描かれているわけですな。
で、過去の作品に登場したスロバキア本部では完全個室専門制となっていた「いじくりルーム」が、今回は舞台であるラスベガスの特性に合わせたのか劇場鑑賞型となっておりまして、そこに連れてこられた一般市民がルーレットでお金を賭けられながらあーんな事やこーんな事をされる羽目になってしまうというのがおおまかな内容となっている次第でございます。

このイベント、果たしてどのくらいの頻度で開催されているのでしょうね・・。
仮に週4回開催として、一晩3人で毎週ざっと12人の犠牲者が必要になりますよね。
確保する場所は指定ホテルの一室が改造済みなのでそこを使うとして、クラブのマニュアルに従い「近親者の居ない者」をピックアップしようとすると、まず宿泊客の中からざっくり目星をつけて、さらにパスポートか免許書から個人情報にアクセスして、捜索依頼が出されにくい外国人旅行客がいれば御の字だけどもし居ない場合はなるべく独り身のバックパッカー的な若者に絞って・・ ・・って手間かかり過ぎるだろ!! 今までもちょいちょいおかしなトコあったけど、今回のエリハンはなんかもう「突っ込み待ち」な姿勢が色濃すぎて鼻につくよ!そんな再々つっこんで貰えると思ったら大間違いだかんね!

一緒_convert_20120227005336
主人公の婚約者とラスベガスで出会う娼婦・・・ ざっくり似すぎだろ!!

hostel-part-3-ヴィクトール_convert_20120227003619
最初にエリハンにハンティングされコンテナに閉じ込められたはいいものの、結局最後までお声が掛からなかったヴィクトールさん・・・ 無駄にハンティングしすぎだろ!! 

hostel-part-3-ジョジョ_convert_20120305154600
劇場型拷問ショーを執行する為に出てきたなんかすごく雰囲気が独特の人・・・ なんだろうか、もうすごい既視感なんですけど、何者が足りないのですよね・・ 何かしらの・・フォント的なモノが・・


ドドド_convert_20120229230418
は い は い は い !(←すごくシックリきた)

てな具合に、ついいつもの習慣でつっこんでしまった訳ですが、こんなシックリくる井出達の処刑人が意気揚々とやってきて何をするかというと、おもむろにボーガンでシュポンシュポン矢を射り始めたりするトコロこそ、最もつっこまなければならないのかもしれませんね。
そう、素直に告白しますが、アガサがっかりしちゃったのですよ。
イーライ兄貴の手を離れようとも、なんとかあの路線で頑張ってくれるのかと思いきや、まんまと「なんてこたぁないトーチャーサスペンス(※但しトーチャーなし)」に仕上がってしまった事にがっかりしちゃったのですよ。

過去2作に感じた不気味さや陰湿さは取り払われ、「つっこみ所は多いのに、なんだかゾワっとなってしまう謎組織」だったエリハンは「つっこみ所が多いだけの謎組織」になり下がってしまった。
上得意さまからのご依頼だからと言って、いつもは慎重に「足がつかないような被害者選び」をしている筈がノープランで拉致監禁しまくるなんて、そんなのオレの知ってるエリハンじゃないやい!

『ホステル』シリーズがおもしろかったのは、得体の知れない欲望が人を狂わせる様がエグくコミカルに描かれていたからなのですよ。
そこにプラスして、気合の入った拷問シーンのねちっこさ(とオカシサ)と無駄なエロね!ココとても重要ヨ!
それなのに、主人公の友人は「金持ちのオレよりもモテるなんて許せない」というかなり小規模なルサンチマン全開でエリハンに「普通の人殺し」を依頼するわ、エリハンはエリハンで「依頼されていないけど成り行きで色々さらってしまいましたメンゴメンゴ」みたいな軽いノリだわ、と、なんかもう壮絶などっちもどっち感が漂ってくるという。
挙句の果てに、先ほども書いた「ボーガンでシュポン」ですよ! なにボーガンて!やっとこだのドリルだの抜いたり刺したりするような道具だの色々見せといてボーガンて!もうキミとはやっとれんわ!!
ガツンと言っておきますけどね、痛そうな拷問シーンがないホステルなんて、ケツ出しシーンのないケヴィン・ベーコン映画みたいなもんだかんね!

唯一の見所は、エリハンの事務局員の休憩所でお酌を担当していたチェンネーの格好が超エロくてしかもチャンネー自体のクオリティも超高かった、という点なのですが、その娘も1シーンしか登場しませんでしたので、正直後半はかったるくて寝ぼけ眼をこすりつつの鑑賞となりました。
あと、やたらと「しり」に重点を置いたカメラワークから監督の尋常でないこだわりが伝わってきましたが、力入れるのソコじゃないと思うよ、ぼくは。

というわけで、過去2作の輝かしい思い出を引き摺ったまま鑑賞すると大やけどを負う「しょんぼりサスペンス」だった本作ですが、「オレは『ホステル』にはこだわらないよー」という方ならそこそこ楽しめるかもしれませんので、旧作になった頃合を見計らってご覧になってみてはいかがでしょうか。



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絶対に手放したくない婚約者がいるにも関わらず、バチェラー・パーティーで呑む打つ買うの三拍子を目論むバカカルテット・・・ あまりにも華は無いわ、松葉杖の設定は活かされないわ、ホントもうイイトコなし! どうせだからイーライの兄貴ひとりくらい混ぜとけばよかったのにな!

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