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『恋の罪』

2012年01月23日
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あらすじ・・・

水野_convert_20120122165000 「もしもし。ええ、わかったわ」
携帯電話の呼び出し音が、ひとときの逢瀬に溺れる私を現実へと引き戻す。
今回のヤマは渋谷区円山町。 
ラブホテル街の一角に埋もれるように佇む廃墟で起きた、猟奇殺人事件だ。
土砂降りの雨の中、現場に駆けつけた私が目にしたのは、真っ赤なドレスを着せられたマネキンと、セーラー服を着せられたマネキンにそれぞれ接合された女の死体と、壁に大きく書かれた「城」という血染めの文字。
一体これらが意味するものは何なのか。
司法解剖の結果、死体は30代~40代前後の一人の女性のものと判明。
まずはここ数日の間に出された失踪届けを調べる事から、私たちの捜査はスタートした。
それにしても、この街で行方をくらませる女性の、なんと多いことか。
彼女たちの写真はみな、一片の影すら滲ませず平和な笑顔を浮かべている。
しかし、そんな笑顔の裏には、無害な日常から逸脱せざるを得ないような鬱積とした感情が隠されているのだ。
その感情が、彼女たちの目を現実から背けさせ、過激な性へと走らせる・・・ そう・・現実逃避ね・・わかる、わかるわ・・だって私も・・。
後輩_convert_20120122164944 「先輩、今日どうしますか?まだ失踪者あたりますか?」
水野_convert_20120122165000 「もう7時なの? じゃあ帰る!」
雨はまだ降り止まない。 警察署を出て家に向かう私の肩を、冷たい雨が容赦なく叩きつける。
しかし、どんなにずぶ濡れになろうと、私の罪は洗い流されない。
優しい夫とかわいらしい娘と共に暮らす家の中。私は今日も、アイツからの電話に欲情する。
失踪届けを出された彼女たちも、あたたかな家庭に虚ろな何かを感じていたのだろうか。
そして、殺された女性もまた・・・。
後輩_convert_20120122164944 「先輩、今日の捜査プランは?」
水野_convert_20120122165000 「とりあえず失踪者ファイルでも見ときなさいよ!」
死体が発見された渋谷のラブホテル街では、毎日幾多の女性が愛を求めて立ち尽くす。
被害者もきっと、そんな女性だったに違いない。 
愛を求めているのか、体だけを求めているのか。 それすらもわからないまま、ただ自分の存在理由を再認識する為路上に立つ女たち。
なんというかね・・そこらへんって難しいのよね・・ ほら、女性にとって、あくまで「性行為」は「愛」の延長線上って感じがするからさ・・ 完全に「都合のいい女」になっていても気づかないフリをしてみたり・・  あと、性経験が少なかったりするとね、ちょっとおだてられただけで「やだ・・あたしって魅力的だったの・・?」って勘違いしちゃったりなんかして・・ 貞淑な妻タイプなんか特に有りがちよね・・ ほんで気がつくとドッブリ、なんつってね・・  わかる・・わかるわ・・ 私もアイツに初めて道ならぬ関係を求められた時、拒みながらも「まあね、まあね、こう見えてけっこうなフェロモンバディだかんね」って思ってしまったから・・ そしてそれ以来ずるずると・・。
水野_convert_20120122165000 「ねえ、もし私がデリヘル嬢だったらどうする?」
後輩_convert_20120122164944 「え?先輩がですか? まさか!」
水野_convert_20120122165000 「その“まさか”なのが女ってものなのよ!この素人童貞! 定時が来たから帰るわよ!」
帰宅し、リビングの扉を開けた瞬間、私の心臓は激しく脈打った。
主人とのんきにプチ宴会を楽しんでいるアイツ。 いくら主人の後輩だからといって大胆すぎる行動でしょ!何を考えているの!そして、案の定、主人が席を開けた瞬間激しく私の唇を求めるアイツ・・・ ちくしょう・・ こういうサプライズが、さらに私の背徳感に火をつけると知っての狼藉か!!今夜も眠れナイト!
それはさておき、被害者の女性がデリヘル嬢だったと仮定して、何故彼女はあんな風な最期を迎えなければならなかったのだろうか。
もしかしたら、彼女は破滅願望を持っていたのかもしれない。
自分の中の空洞を埋める為、性を求める女性は多い。 
しかし、彼女たちを満たすのはあくまで精液であって愛ではない。
その不毛さに気づいた時には、すでに引き返せない所まで行き着いていた。 
そして彼女は思った。 いっそ壊れてしまいたい、と・・  わかる・・わかるわ・・ ゴールなんてない事がわかっていても、もうどうにも出来ない事ってあるのよね・・ そう・・私のようn
後輩_convert_20120122164944  「先輩、今日はデリヘルの聞き込みですか?」
水野_convert_20120122165000 「そうよ。刑事の基本は現場百回。さっさと行くわよ童貞野郎!」
現場・・現場ね・・  こないだ私も現場に行ったわ・・「城」という血文字が生々しく残る現場・・。
そこに残されていた赤いカーペットに寝転んだら、こんな廃墟で男をとるしかなかった被害者の人生ってどんなだったんだろう、って妄想しちゃったのよね・・・ 惨めな女・・「愛」を与えられる事など無いとわかっていながら、求めるしかなかった女・・。 誰が彼女を殺したのか・・  とかなんとか考えるフリしながら無性に体が火照ってたまらない私は異常なのか・・ みたいなね・・ おまわりさん!へんたいはコチラです!ってわしがおまわりさんやがな!ワオ!スーパーポリスメン!
後輩_convert_20120122164944 「先輩大変です!死体の身元がわかりました!」
水野_convert_20120122165000 「なんですって!すぐ向かうわよ!」
驚くべきことに、被害者は有名な一流大学の助教授だった。
彼女が年老いた母親と一緒に暮らしていた邸宅の中には、切断された遺体の残りの部分と、殺害に協力したとみられるポン引き青年の死体が。
精神を病んでしまっているとおぼしき母親が、目を爛々と輝かせながら語った内容はほぼ私が考えていた通り。
受け入れられる事のなかった「実の父親」に対する熱情を、「男をとる」という形で成就させようとした女。 自分がこの世で一番愛する男を手に入れた女、つまり母親に対する復讐を、「男をとる」という形で果たそうとした女。 「影」よりも濃い「闇」に身を置くことを望んだ女。
そんな彼女の最期に手を貸した女性がいた事を母親から聞いた私は、もうひとりの女性のもとに向かった。
裕福な家庭で幸せに暮らしていながら、ひょんなことからAVに出演し、売春に走り、「闇」に惹かれた女。
完璧に整頓された室内で、神経質そうな夫は失踪した妻を心配する素振りすら見せず、むしろ清々したような表情で「まいったなぁ」と嘯く。
ふと床のカーペットに目をやると、殺害現場に残されていたものと同じペンキがこびりついているのが見えた。
この夫もまた、殺された被害者女性となんらかの関係にあったのかもしれない。
そして、それを知った妻は、何不自由なく自由の無い生活から飛び出し、「闇」に身をゆだねながら今もどこかに立っているのだろうか。彼女自身の足で。

私は、私はどこに立っているのだろうか。



アガサには「女」のことも「男」のこともわかりません。
わかっているのは、「自分」がどういう女なのかということだけです。
なので、本作を観て「女はこんなもんじゃないやい!」などと断言することが出来ませんし、ましてや「そうなんだよねー、女って業深いんだよねー」とこくんこくんすることなど出来るはずもない。
ただ、唯一のものさしである「自分」の主観から一言いわせてもらうならばこう言いたい。
うへえ!感じ悪(わる)!!と。

夫のスリッパを揃えることに生き甲斐を感じていた妻は、いけない事と思いながらAVに出演し、ちやほやされる事を自分への正当な評価と勘違いしてしまいます。 
ここまではわからなくもないのですが、その後、自分の魅力をもっと確認したくなって渋谷を徘徊するわ、行きずりの男とホテルに入るわ、てっきりちやほやされると思いきや突然男に屈辱的なプレイを強要されて泣き濡れるわ、でもそんなプレイに気持ちよさを感じてよがってしまうわ、と「バカな女」っぷりを存分に発揮。
さらに、傷心のままホテルから出てきた彼女は、たまたま通りがかった年増の売春婦を見て「これだ!」となんらかの天啓をキャッチ。 
いっぱしのズベ公ぶっていた自分はまだまだ甘かった、と。 
是非師匠のような立派な淫売になりたいのです! と初対面の売春婦に弟子入りを熱望。
 
どないやねん!  破天荒にも程があるだろ!

どさぐれ師匠のスパルタ売春塾で修行を積んだ彼女が、夫への愛情も帰る家も尊敬する師匠も失い、うらぶれた港町で臭そうなおっさんに二束三文で体を売りながら「自由」を実感するという衝撃のラストのどこに、「女性の尊厳」があるというのか。 
残念ながらアガサにはさっぱり理解できませんでした。

一方、どざぐれ師匠の方はというと、自分が唯一叶えたくて、でも絶対に叶えられなかった「愛(=城)」に辿り着く為、人生経験の少なそうな若妻を手玉にとり、自分の夢を果たそうとする。
その夢とは、愛する人がいる世界へと旅立つこと。
自分で死ぬことは出来なかった。 どれだけ性行為で自分を傷つけても死ねなかった。 だから、同じ地獄を味わった同志に引導を渡してもらおうと思った。
思い通り死ぬことが出来た師匠の魂が、「城」を見つけられたのかどうかはわかりません。
ただ、破滅に向かって突き進むことしか出来なかった師匠の死に様を見ていると、胸の中に苦々しいものが広がり、「女ってこんなに救いようがないのか・・?」という疑問が頭の中でぐるぐる渦巻きまいてしまいました。

抑圧された女。 
破滅するしかなかった女。 
娘の骸を辱める事で人生にケリをつけた女。 
愛する人がいながらもだらしない性生活をすてきれず自滅する女。
誠実な妻と性の奴隷というふたつの顔を持っていないと自分を保てない女。
本作に登場する女は、なぜここまで愚かで、業深くて、出会って2.5秒で合体!みたいな女性ばかりなのか。
なんかね、アガサには「女性がひたすら屈辱を受ける映画」にしか思えなかったのですよね。
対になっているとおぼしき前作『冷たい熱帯魚』も「男がひたすら屈辱を受ける」映画でしたが、あの作品にあった「どうしようもない男たちに対する生暖かい目線」みたいなものが、本作には感じられませんでした。

たしかに女性は罪深い生き物なのかもしれません。
でも、本当に罪深いのは、「愛」や「恋」や「性」ではなく、「いざとなったら簡単に業を捨ててしまえる冷徹さ」なんじゃないかなぁ・・とわしは思う。 どんなに愛に溺れていても、他に収入がよくて落とせそうな男を見つけた時の、あの見切りのよさね!
「性」で鬱憤を晴らすぐらいまだ可愛いよ! 女性の打算に裏打ちされた生き方ほどコワイものはないよ!被害者は園監督のもとに今すぐ集合だ!(そんで、そっち目線の女コワイ映画も作ってもらおうよ!)

と、いう訳で、「どこかにいるかもしれない“女性”の哀しいサガを描いた」物語に、語り手の意地の悪さしか感じなかったアガサだったのですが、鑑賞後色々な媒体に載っていた園監督のインタビューを読んでいると、本作には
「“もっと女性は自由に生きるべきだ”というポジティブなテーマ」がこめられている
との模様。
園監督いわく、本作は「女性賛歌」なのだそうです。

・ ・ ・

・ ・

ど こ が じ ゃ い ! !
(←ますます憤慨した)


― 追記 ―

・ 最初、本作に登場する「神楽坂さんパート」と「冨樫さんパート」は全て水野美紀演じる女刑事の妄想なのだと思っていました。  捜査を続ける段階で、失踪者のファイルを観ながら水野美紀が「こんなだったんじゃねえの・・」「あんなだったんじゃねえの・・」と妄想していたのではないか、と。  パンフレットを読むとばっさり否定されていましたケド。

・ だってさぁ! いくらなんでもスーパーの試食品コーナーでバイトしている最中「アタシのことも、食・べ・る?」ってそこらへんの兄ちゃん引っ掛けるかぁ? 口についたケチャップを指でこそげてペロンってやるかぁ? AVじゃあるまいし!

・ あとさぁ! いくらなんでも自分が働いている大学のキャンパスで堂々と女の人のちち揉むかぁ? 普通に学生が休憩してるベンチの真ん中で! ちちは揉むわ、学生に春を売るわ、構内のトイレのしかも個室ではなく洗面所でピストン運動するかぁ? AVじゃあるまいし!

・ おまけにさぁ! いくらなんでも殺害現場に被害者が使ったかもしれないカーペットをそのまま置いとくかぁ? しかもそのカーペットの上で捜査責任者の刑事が自慰するかぁ? AVじゃあるまいし!

・ 本作の3人のヒロインには、顔に液体をBUKKAKEられるシーンがそれぞれ用意されていました。 それは天井から滴り落ちる雨水だったり、ピンクのペンキだったりするのですが、アガサにはこれがどうしても「顔にアレをナニされる」ことの隠喩に思えて仕方なかったのですよね。

・ 「顔にアレをナニされる」というのはAVではお馴染みのプレイで、男性による支配欲以外のなにものでもない行為だと思います。 だから余計に、「性」によって「愛」を実感しようとする彼女たちの姿が虚しく見えたのです。 どれだけ「性」を貪っても、支配から抜け出すことが出来ない彼女たちの姿が。

・ 余談ですが、アガサはもし自分がコレをされるような事があったら、相手の男に生まれてきたことを後悔させてやります。 余談ですが。

・ どのシーンも意地悪な感じはしたものの「必要なんだろうなぁ・・」と思えるシーンばかりではあったのですが、「自由」になった神楽坂さんが少年の前でやらかすシーンだけは、嫌悪感しかなく必然性も全くわかりませんでした。 なんだったんだアレは。 悪い冗談か。

・ アンジャッシュ児嶋の言葉責めは完全にコント。 静まり返った劇場で笑いを抑えるのに必死でしたよ!ぼくは!

・ 後輩刑事が話す「ゴミ捨てに行ってそのまま家出した主婦」のエピソードが、事件を見届けた水野美紀によって再現されるラストシーン。 息せき切ってゴミ収集車を追う姿が、性行為と重なって見えました。 額に汗をにじませ、どれだけハアハアと息を荒げても辿り着けない「城」。 

・ できることならば、水野美紀にはゴミ収集車に追いついて欲しかったです。 陰惨な事件を経ることで成長した彼女が観たかった。 「ゴミ(業)」をポイーンと捨て、大切な家族に向き直って欲しかった。 しかし、「リバティハウス(自由)」という名のマンションを後にした水野美紀が辿り着くのは、結局くだんの廃墟(愛の地獄)だったのでした。  うへえ!感じ悪!!


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『スーパー!』

2012年01月17日
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※ 今回もネタバレしていますので、ご鑑賞後に読んで頂けると嬉しいです。



あらすじ・・・
性に目覚めれば厳格なクリスチャンである父に折檻され、就学すれば同級生にイジメられ、奇跡的にゲットできた女の子と一緒にプロムに行こうとすればカメラマンに寝取られ、取り立てて誇れるような特技はなく、髪はくせっ毛、顔もブサイク。
かように、屈辱と苦痛にまみれたフランク・ダルボの人生だったが、ある日天から救いの手が差し伸べられた。
彼の前に現れた天使の名前はサラ。
クスリで身を滅ぼした事があるサラは優しく、美しく、フランクの全てを包み込んでくれた。
彼女の存在こそが、暗闇に閉ざされたままだった彼の人生に差し込む唯一の光だった。

しかし、蜜月は、サラの悪癖にぴったりマッチするイケメンドラッグディーラー・ジョックの登場によって、あっけなく幕を閉じる事となる。

光を奪われ、絶望のどん底に叩き込まれたフランク。
その耳元をかすめる、崇高で完美なささやき声。
「今こそ悪に立ち向かうのだ・・ 神がその力を与えてくださることだろう・・・」


フランクは かいでんぱを キャッチした!!

【ヒーローはなぜマスクを被っているのか】
いわゆるアメコミのヒーローの多くは、自分の素顔を隠すため個性的なマスクを着用していますよね。
それはもちろん、世の中の悪人たちに素性をさらす事で発生する様々な危険を回避する為だとは思います。
もしくは、心理学的な知識を持つ人ならば、あのマスクにはまた何か別の意味が込められている事を発見出来るのかもしれません。
しかし、なんの知識も持たない野生児アガサはこう思うね!
ヒーローはみんなちょっとばかしへんたいだからだと!
・・・そうそう、マスクをかぶっていないと興奮しないタイプで・・ってオイ!今沢山のアメコミファンの人を敵に回した気がする・・ッ!!

まぁ、へんたいは言い過ぎかもしれませんが、ちょっとオカシイ人なんだろうな、とは思うのですよね。
日常生活の中で、「えっ」と思う事や「なんじゃコイツ・・」と憤る事は多々あります。
でも、多くの人は自分に出来る範囲の「正義」を行うのが精一杯ですし、また、アガサはそれでいいと思います。
自分の大切な人を守る。それよりも大切な事なんてないと思うからです。
でも、ヒーローは違う! 
ヒーローはけっこうな広範囲で悪を倒す・・・己の信じた「正義」の為なら、たとえ体がボロボロになろうと身内を危険に晒そうと致し方ない・・なぜなら、それがヒーローなのだから!! こえぇー!ヒーローの行き過ぎた「正義観」こえぇー! 
みんなの為であることは確かながら、その一方、どこか「満たされない自分の心の穴を埋める」為であることも否めないヒーローの行い。
そのマスクは、もしかしたら彼らの「正義って言いながら自己満足になっちゃっててゴメン」という罪悪感を包み隠そうとしているのかもしれない・・・ あとやっぱ嗜好の問題かな!


【「神のお告げ」最狂説】
訳もなく、いや、きっと訳はあるのでしょうが、突然「いけすかない奴」を襲い始める人たち。
「いけすかない奴」は、時に個人的な恨みを抱えた相手ではなく、全く縁もゆかりもない人であることもある。
なぜ?  と私たちは思う。特にそれが度を超えた暴力であったり、あまりに大人数に対する仕打ちだったりした時に。
そんな問いに、「神のみ心に従ったのです」って答えられた時のおそろしさね! こえぇー!!神のみ心超こえぇー!!
まだ「腹が立つ事があったからやりました」って言われる方がなんぼかマシですよ! なんとなく「あー、人間なんだなー」という気持ちが湧きますもん。
ところが「神の代理人を仰せつかりました」なんて名乗り始められたりなんかしたら、もう完全にアウトですよ。
「うわぁ・・」ですよ。 
「これは話が通じないタイプのアレやで・・」ってドっと疲れますよ。
自分が人生で受けてきた不当な扱いに対する復讐。
それを「正義」だの「神のみ心」だのにすり替えて正当化する人には、底なしの狂気を感じますね、ぼくは。


【しあわせのものさし】
ちょっと前に、「世界一幸せな国」としてがっつり紹介されていたブータン王国。
あるテレビ番組では、「どれくらい幸せなのか実際に体験してみよう!」というあたまのわるそうな企画を放送。 わざわざ山奥の村に出かけ、やれ電気がないの電話がないのと大騒ぎした挙句、「でも慎ましやかな幸せってのもあるんですよね」とかなり上から目線で締めていましてワチャーという気持ちになってしまったのですが、結局、しあわせのものさしって自分の中にしかないのではないかと思うのですよね。
なにをしあわせと思うか、なにをふしあわせと思うかなんて、所詮自分次第。
同じように100円を拾ったとしても、「超ついてる!」と思う人もいれば「この程度の運しかないんだよね・・」と思う人もいる。
誰かにとって不幸な事が、他の誰かにとっては幸せな事がある。 そういうものなのではないでしょうか。
要は、どんなものさしが持てるか。 
自分の周りに転がっているミクロ単位の出来事をも、大きなしあわせとしてはかれるものさしを持っていれば、きっとその人はとてもしあわせに過ごせるだろうと思います。


【フランクは怪電波をキャッチした!】
本作は、冴えない中年男が愛する妻を寝取ったチンピラに対し制裁を加える、というとっても好感の持てるお話だったのですが、そこに「神の名のもと」に繰り広げられる流血祭りが加わる為、さらに好感度が増してしまいました。
自分の人生に於いて、「逃走犯を追うおまわりさんに協力した」ことと「超美人のサラと結婚できた事」以外はすべて苦痛でしかなかった、と語るフランクは、不当な扱いの源はすべてこの世の中に存在する「悪」のせいなのだ、と思い込みます。
ものさしがガラクタなので、「ダイナーのコックさんだけど立派な一戸建てに住めている」とか「一緒に映画を観に行ける悪友もいる」とか「特に問題なく日々暮らせている」といった恵まれた環境には目もくれません。
そして、「自分のしあわせの象徴」であるサラに捨てられて意気消沈のフランクは、寝る直前に観た宗教バラエティの影響をモロに受けた内容の夢から「これこそは天啓なのだ・・・!」と、ビリビリっと、アレな電波を華麗にキャッチ。
へんたいの象徴である手作りマスク&コスを身にまとい、普段は出来ない乱暴な行為に躊躇することなく手を染めて行きます。
途中、アメコミとセッ○スとバイオレンスが大好きなギャル・リビーとの交流を経て、諸悪の根源であるジョックの巣窟に乗り込むまで、初志貫徹して「狂気」を貫き通すその姿のなんと潔いことか。

そう、アガサは、フランクは最初から最後まで堂々たる狂人だったと思うのです。幼稚な狂人だったと。
テンションがあがると凶暴性に磨きがかかるリビーを見て、多少怖じ気付いたようなそぶりをみせるものの、ターゲットを「おおまかな悪」から「私怨」に絞るのみで、方向性を変える事無く聖戦の準備を始めるフランク。
フランクにとって、「ヤクを購入している主婦の頭上にブロックを落とす」事にも、「行列に割り込んだカップルをレンチで滅多打ちにする」事にも、「銃器と爆弾を抱えてジョックの家を襲撃する」に事も大きな違いなどないのです。
あるのは「人が困る事をする奴は全部悪(あく)!」という信念だけ。
「ただし、やっている事の程度によって、注意するくらいで済ませるのか、ちょっと一発ぶん殴るのか、おまわりさんに引き渡すのかは区別しないとね」なんていう分別はない! 
当然「お仕置きはかかせないとして、レンチはシャレにならないから別の道具にしよう」なんて配慮もない!
悪いからお仕置き!  強そうだからレンチ! でも顔を見られたらコワイからマスク! 小学生か!!

「悪気があるんじゃないよ。神さまの言うとおりなんだよ」と言い通すフランクの狂いっぷりと言ったらねぇ・・・ 
なまじっか、害の無さそうなとっちゃん坊や然とした風体をしているだけに、より一層恐ろしかったですね。
元ジャンキーのサラにヤクを与え、まんまと寝取って我がものとし、新製品の試し打ちや取引相手への貢物として利用するクズ人間・ジョックなんてかわいいものですよ。
自らの鬱積を神の名のもとに晴らしまくるフランクの狂気は本作の見所であり、さらに言うならば、そんなフランクが死体の山を築いたのちも何のお咎めも受けず、それどころか、以前よりも制度のいいものさしを手に入れ、たくさんの「しあわせ」に囲まれるというラストこそは、最も狂っているポイントだと思います。
こわい・・・ オレはこの作品が心底おそろしい・・・!! (でも好き)


【まとめ】
フランクに訪れる穏やかそうな日々を見て、不条理な世の中を表しているバッドエンドと思う人もいるでしょうし、紆余曲折の果てに新たな人生を歩み始めた希望漂うラストと思う人もいるでしょう。
前者のアガサは、「神のお告げ」が、実は「自分を救う為」ではなく「世界に必要とされている女性を救う為」だったのだとフランクに気づかせるという、建て前に欺瞞を塗り重ねたような結末も含めて、とてもおもしろい作品だったなぁと思いました。
フランクの姿をアメリカに重ねて見ると、このお話はまた一段と興味深くなります。
「困っている」人の所に出かけて行って「正義」の鉄槌を振り下ろす。時には、自らが定めた「正義」の執行によって犠牲となった仲間を思い涙を流し、自分たちがどれだけ恵まれているかという事を神に感謝してみたりもする・・・。
フランクはアメリカなのか。 
いや、フランクは私たちが勝手に抱く「都合のいい正義」そのものなのか。
自分が設定した「悪」が退治される様にカタルシスを感じる一方、どこかバツの悪さを感じてしまうのは、自分の中に潜む残酷な本音を暴かれているような気持ちになるからなのではないでしょうか。
市井の人・フランクの狂気は、多かれ少なかれ私たちの中にも備わっている狂気なのかもしれませんね。もしかするとね。


【追記】
・ ジェームズ・ガン監督の前作『スリザー』も、冴えない夫が若くて美しい妻に夜の営みを拒まれるトコロから始まるのですが、ジェームズはあれか、夫婦生活に何かトラウマでもあるのか。

・ 本作は、妻の愛を取り戻そうと暴走をはじめる夫や、夫を変えるきっかけになる「ヌメヌメした物体」など『スリザー』と共通するポイントがいくつかあり、なんというか、監督の趣味のよさが垣間見えてすばらしいと思いました。 ユーモアとゴア描写のバランスもとてもいい!

・ 幼いころから受けてきた「イヤな思い出」によって、屈折した性格になっているフランクの気持ちもよくわかるのですよ。 アガサも、物心ついた頃から容姿の事では散々つらい経験をしましたし、それらが積み重なった結果、周りの人がかけてくれる温かい言葉を素直に受け入れる事が出来ないくらい捻じ曲がってしまっていた事もありました。 でも、辛い経験をした事のない人などいないし、やたらと「自分がわるいんだ・・」と自分を責めるのもどうかと思いますが、「全部周りがわるいんだ」と攻撃的になるのも、結局自分がしんどくなるだけなんですよね。 フランクも、サラと結婚出来た時に「これからは彼女を支える事に全力を注ごう」と思う事が出来ていれば、お互いにいい方向に進めたかもしれないのになぁ・・と思いました。  もったいないなぁ。

・ 鼻ソケットの死にざま!!(股間!!)

・ フランクを目覚めさせる宗教チャンネルのヒーロー番組が、愛のないセッ○スを避難し「BまでならまだしもCまで行ったら二人とも地獄に堕ちるぞ」と諌めるくだりがあるのですが、フランクとリビーはその直後まんまと肉欲に溺れ関係を持ってしまうのですよね。 これは、その後二人が地獄に堕ちるフラグとなっているのだと思いますので、無残に死んでいったリビーだけではなく、新生活を始めたフランクを待ち受けるのも、きっと地獄なのでしょう。 わしはそう願う。

・ ま、それもみな神のみぞ知る、なのですけどね。

・ 映画史上最強のサイドキック・ボルティ登場!

・ メンタル面は強いわ、可愛いわ、凶暴だわ、淫乱だわって・・  なんや!これ以上なにが必要なんや!!

・ リビーの魅力に気づかないフランクは史上最低の大まぬけ。

・ オープニングが最高にかっこいい! みんなもテレビの前で一緒におどろう!!(※グロ注意)


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『デビル』

2012年01月11日
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あらすじ・・・
エレベーターと言う名のお白州に引き集められた5人の罪人に、悪魔がみせた大岡裁き・・!


※ 以下ネタバレしています


未だに「どんでん返ししか能がない人」みたいに言われる事の多い不遇の鬼才・シャマラン監督が、書き溜めたネタ帳を他の人に公開して好きなように撮らせてみた“ザ・ナイト・クロニクルズ”プロジェクトの第一弾、『デビル』を鑑賞しました。

オープニングがとにかく素晴らしいです。
「オープニングが優れている映画にハズレなし」というのはよく聞かれる言葉ですが、本作の冒頭、灰色の空とギザギザに立ち並んだ高層ビル街とが、逆さまの視点でなめらかに映し出されるのを観て、胃のあたりがぐるぐると掻き回されるような感覚に襲われました。
そこにかぶさる不穏な調べ。 滑るように移動しながら、とあるビルの排気口から一気にエレベーターシャフトを下降する視点。 ロビーを掃除する男性をとらえた視点の先には、落下する人の姿。
こんなスマートで不気味なオープニングを、今まで観たことがないです! さいこう!!

物語は、その後のナレーションで語られる小噺が忠実になぞられるだけで、要は「悪魔がきて罪人の魂を奪う」だけのお話です。
「と、みせかけて実は・・!」みたいなひっかけもありませんし、非常に理解力の高い登場人物によって悪魔の存在が周知されるので、徹頭徹尾ブレる事無く「悪魔モノ」として突っ走ります。
ですので、オカルトに興味がない方やキリスト教的道徳映画がお好きでない方には、あまり楽しくない作品かもしれませんね。
しかし、「エレベーターに閉じ込められた市井の人々が実は小悪党ばかりで、そんなワルどもが不安と恐れから疑心暗鬼になりギラギラし始める」という状況は超密室におけるサスペンスとしてとても魅力的だと思いますし、彼らを裁く「自業自得」というホトケの概念も、我々日本人にとってお馴染みのモノですので、例の「シャマラン映画だったらどんでん返し」みたいな思い込みを捨てて鑑賞すれば、文句なしに満足できるのではないでしょうか。
ていうか、ホントもういい加減馬鹿の一つ覚えみたいに「どんでん返し」を引き合いに出すのはやめる方がいいと思います。 お前は人生のうちでたった一本の映画しか記憶に残っていないのか・・?みたいな人、時々いますからねぇ。 沢山の映画をまっさらな気持ちで楽しみたい、とぼくは思うね!(※以上、ぼやきのコーナー終了)


キリスト教圏で作られる、こういった「神様ありき」な映画の事を、最近とても「おもしろいなぁ・・」と思うようになりまして。(もともと好きなジャンルではありましたが)
それというのも、昨年観た『ザ・ライト ~エクソシストの真実~』という映画が、信心を亡くした若い神父がこわい目に遭い、「悪魔がいるんだから神さまもいるにちげえねえなこりゃあ!」と再び信仰心を取り戻すという、そういうお話でしてね。
「え!そっちが先なの?!」 と驚愕した訳ですよ。
「えっとえっと、悪魔がいるから神さまがいて、神さまがいるということは悪魔もいて、じゃあ悪魔がいなかったら神さま用無しってこと?」と。 「強敵」と書いて「とも」と呼ぶ、みたいな! 悪魔(あなた)なしでは神さま(あたし)いきていけないの!みたいな! ちがうか!
とにかくその考え方がとても新鮮で、結局この世は「アンパンマンとバイキンマン」の双方が揃ってこそ成り立っているんだ、という物分りがいいような非情なような世界観って超おもしろい! と思ったのです。

本作に登場する刑事もまた、「妻子の命を奪った犯人を赦すことができない」ゆえに信心出来ずにいたのですが、目の前で繰り広げられる悪魔の所業にビビっときてしまいます。
最終的には「自分の意志で赦しを与える」に至る刑事が、もう一度仏壇の前に座り手と手のしわを合わせてしあわせ!ナム~!となる日も近いのではないかと予感させるラストに、ほんのりと温かい気持ちになると共に、「悪魔がいたからこそ一歩踏み出せた」ことを確信しましたね、ぼかあ!(いちおう断っておきますが「仏壇」はじょうだんですよ)
刑事を再び人生と向き合わせてくれたのは、神さまではなく悪魔だった。
不幸な過去と向き合うことができず、なんだかんだ言い訳しながらお酒に逃げていた自分自身の弱さを認めさせてくれたのも悪魔。
なんか超いいデビルじゃんか! 明日からデビル師匠とお呼びしたいレベル!

本作の悪魔は、刑事の他にもう一人、地獄に落とすつもりだったとある罪人を期せずして改心させてしまうのですが、これがまたあっぱれなまでの大岡裁きでして。
自分を取り繕い、嘘に嘘を重ねて生きる罪人は容赦なく魂を奪うクセに、その罪人が「ぼくが全部わるかったんです・・本当にすみません・・死んでお詫びします・・」と懺悔すると「な・・なによ・・!ホントは地獄に落とすつもりだったんだからね!」ととびきりのツンデレっぷりを発揮。
そのまま悪魔的お咎めはなし。あとは司法の手に委ねるという大岡裁き・・・ お・・お奉行さまー!!!
まるで仏さま神さまみたいな粋な事をやらかす悪魔に、月曜8時のナショナル劇場を見ているような安心感をおぼえたアガサなのでした。

この世に神さまはいないと思います。
神さまはあくまで自分の中に存在する「よきもの」であり、その存在を信じることで、心を強く保てたり迷いから抜け出すヒントを導き出せたりするのではないかと。
そして悪魔もまた自分の中に存在している。 
恐ろしいのは人間で、それを救うことが出来るのも人間なのですよね。
超常現象やこわい形相をした悪魔を使ってはいるものの、結局キリスト教のおしえ・・というか、シャマランさんやドゥードル兄弟が本作で伝えたいことはそれであり、「だからこそ、人はもっと人を信じ、自分自身をも信じようじゃないか」、と強く訴えかけられているような気がしました。
宗教臭くなんかない、ものすごく当たり前でたいせつな事なのではないかと。
わたしはきらいじゃないです。 こういうの。

やたらと評判のよくないシャマランさんの、“ザ・ナイト・クロニクルズ”プロジェクトですが、なんとか第二弾として予定に挙がっている『Reincarnate』も実現するといいですね。

以上、どっちかというと無神論者のアガサがお送りしました。


-おまけ-
・ 一連のお裁きの前に、信心の強そうな男のひとが転落死するのですが、あの人なんで飛び降りちゃったのでしょうかねぇ。 「やばい・・・悪魔くる・・!」と思ってしまったのでしょうか。 感じやすい人だったのかなぁ。

・ 理解力の高さゆえに悪魔の存在を察知する警備員さんが、食べかけの食パンをぽーんと投げて、ベチョっとジャム側から落ちたのを見届けてから「ほら!ほら!ね、ね、これ!こういうこと!」と大騒ぎするシーンがとてもおもしろかったです。 「ね! って言われても・・・」というポカーン顔の刑事さんもグっときた。

・ 妻子を亡くし、この前までアル中でリハビリしていた刑事さんが、職場復帰直後から検視官の女の子とべたべたしていたのはどうかと思う。 モテキか!

・ エレベーター内と下界をつなぐのは監視カメラとインターホンだけで、しかも会話は一方通行。という設定がとてもよかったです。 

・ その監視カメラに、「悪魔」として一瞬だけ邪悪なおじいちゃんみたいな顔が映ってしまうのですが、その後エレベーター内でのシーンで再び映る不審な姿はミイラ男みたいな包帯ぐるぐる状態だったのですよね・・・ 悪魔は一人じゃなかったって事なのか・・? おしえて!お奉行さまシャマランせんせい!


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人生に影響を与えた45曲を選んでみた。

2012年01月09日
CSで放送している音楽番組「MUSIC SOUP -45r.p.m.」
ミュージシャンのみなさんが自分の人生に影響を与えた45曲を紹介するという内容なのですが、アガサが大好きなライターさんやブロガーのみなさんもそれぞれの「ベスト45」を選んでいらしたので、私もしれっと参加してみようと思います。


【わたしの45曲】(影響を受けた順)

 1:コール・ポーター「So In Love」



学校行きたくない・・・!


 2:フォー・シーズンズ「santa claus is coming to town」



洋楽好きの母が所蔵していたレコードの中でも特に気に入ってた。 完コピして歌っていました。


 3:さだまさし「雨やどり」



邦楽好きの母が所蔵していたレコードの中でも特に気に入っていた。 元祖コミックソング。


 4:ピンク・レディ「モンスター」



怪物!!


 5:マリユス・コンスタン「Dramatic Twilight」



扉を開くと、そこは異次元の世界・・!


 6:ザ・ビートルズ「ハロー・グッドバイ」



心底悲しい曲なのに超能天気!


 7:レナード・バーンスタイン「アメリカ」



ミュージカル好きだった母の影響でテープがすり切れるほど聴いた。 そして踊った。


 8:コール・ポーター「エニシング・ゴーズ」



「怒りに燃えるぞ!」


 9:シンディ・ローパー「グーニーズはグッド・イナフ」



中学生の時、初めて自分たちだけで観に行った映画。(保護者の同伴なしで)


10:マドンナ「マテリアル・ガール」



夜中にこっそり見てたベストヒットUSAで流れていて衝撃を受けました。


11:太田貴子「ラブさりげなく」



「アニソン」はただの「アニソン」ではないのだと知った一曲。


12:ジョン・ウィリアムス「Ewok Celebration And Finale」



森の木陰でどんじゃらホイ♪からのファンファーレ!


13:斉藤由貴「白い炎」



初めて見たとき、女神が舞い降りたんだと思った。


14:尾崎豊「僕が僕であるために」




15:パトリック・ゴワーズ「221B Baker Street」



初めて買った輸入サントラ。ホームズ先生との出会い。


16:ジェームズ・ニュートン・ハワード「PROMISED LAND」

James Newton Howard - Promised Land - Front

映画の内容はほとんど覚えていないけれど、CDが削れるほど聴いたサントラ。(※削れません)


17:クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」



ママミヤからのヘッドバンギング!


18:ジェヴェッタ・スティール「コーリング・ユー」



「映画音楽」はオシャレだったのか・・!


19:エドワード・エルガー「威風堂々」



吹奏楽・・いい・・!


20:クロード・トーマス・スミス「フェスティヴァル・ヴァリエーション」



中3の時、とある高校が演奏しているこの曲を聴いて衝撃を受け、その学校への進学を決意した。


21:ユニコーン「服部」



バンドやろうぜ!!


22:ジャニス・ジョプリン「Move Over」



あまりのかっこよさに悶絶した。


23:ジミ・ヘンドリックス「Foxy Lady」



あまりの色気に悶絶した。


24:アレサ・フランクリン「Respect」




25:British grenadiers



『太陽の帝国』のサントラに入っていた。 高校の時、マーチング用楽譜に書き起こして演奏しました。


26:ピョートル・チャイコフスキー「序曲1812年」



ベードラの叩き方に対する考え方を根底から覆された曲。


27:デビー・ギブソン「エレクトリック・ユース」



PVの振り付けをコピーする喜びを知った曲。


28:スチャダラパー「コロコロなるまま」



世の中にはこんな音楽があるのか・・!と目からウロコが落ちまくった。


29:フリッパーズ・ギター「The Chime will Ring/やがて鐘が鳴る」



こじらせまくってかぶれまくった。


30:ジョージ・ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」



クラシュックなのにモダン・・!


31:ママス&パパス「夢のカリフォルニア」



『恋する惑星』でミニシアターにかぶれまくった。


32:マイケル・ナイマン「The Sacrifice」



『ピアノ・レッスン』でミニシアター熱に拍車がかかった。


33:ダニー・エルフマン「This Is Halloween」



人生でベスト3に入る衝撃を受けた。 映画館の帰り道、気づいたら夢中で熱唱しながら自転車を漕いでいた。


34:Iron Butterfly「In-A-Gadda-Da-Vida」



これがロックンロールか・・・!


35:PJハーヴェイ「Rid of Me」



『ストレンジ・デイズ』でジュリエット・ルイスが歌っていた事からCDを購入。 本人の方がスゲー!!


36:アラニス・モリセット「You Oughta Know」



厨二病をこじらせたような目つきをするようになった。


37:リズ・フェアー「Jealousy」



ハスッパな女性こそ自分の目指す道・・! と思った。


38:シェリル・クロウ「Strong Enough」



ちょっと温和になった。


39:ホリー・コール「Cry (If You Want To) 」



さらに穏やかになった。


40:フィオナ・アップル「Never Is A Promise」



ちょっとアンニュイになった。


41:Cocco「カウントダウン」



再 び 荒 ぶ っ た 。


42:ベン・フォールズ・ファイヴ「Underground」



ピアノを弾く男子こそ至高・・! という事に気づいた曲。


43:エイミー・マン「Deathly」



『マグノリア』で知り心を鷲掴みにされた。


44:ASIAN KUNG-FU GENERATION「転がる岩、君に朝が降る」



ラジオから流れてきた瞬間、歌詞とメロディに打ちのめされた。


45:ももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」



タレントとかアイドルとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと崇高なものの片鱗を味わったんだ・・・。



こうして挙げてみると、母の影響がいかに大きかったかという事を改めて思い知らされます。
ある程度成長してからは、中学生から始めた吹奏楽と好きだった映画がきっかけで、色々なジャンルの曲を聴くようになりました。
洋楽にも邦楽にも疎いので、劇中歌から辿って・・・という事が多かったような気がします。
純粋に「好きな曲」ではなく、「影響を受けた」、もしくは「人生のふし目で印象に残っている」45曲。 
曲を思い返しながら39年の人生をも振り返る作業は、とても懐かしく、とても楽しかったです。


みなさんの45曲も是非ご紹介ください!


【今のトコのみなさまの45曲】

人生に影響を与えた45曲 - pithecanthropus collectus(蒐集原人) 人生に影響を与えた45曲 - pithecanthropus collectus(蒐集原人)
人生に影響を与えた45曲 - 男の魂に火をつけろ! 人生に影響を与えた45曲 - 男の魂に火をつけろ!
人生に影響を与えた45曲 - くりごはんが嫌い 人生に影響を与えた45曲 - くりごはんが嫌い
人生に影響を与えた45曲 - Commentarius Saevus 人生に影響を与えた45曲 - Commentarius Saevus
2012-01-08 - THE KAWASAKI CHAINSAW MASSACRE 2012-01-08 - THE KAWASAKI CHAINSAW MASSACRE
人生に影響を与えた45曲 - わくわくフェア学園白書 人生に影響を与えた45曲 - わくわくフェア学園白書
※1月13日追加
人生に影響をあたえたような45曲 - ナマニクさんが暇潰し 人生に影響をあたえたような45曲 - ナマニクさんが暇潰し
オレの45曲 - メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ オレの45曲 - メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ



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『パラノーマル・エンティティ3 エクソシズム・テープ』

2012年01月06日
こんにちは、アガサです。
1月も5日を過ぎ、テレビの特番を除きすっかりお正月気分の消え去った世の中となっておりますが、いかがおすごしでしょうか。
昨年中は拙い文章をご贔屓にして頂き、本当にありがとうございました。
弊ブログにつきましては、早いもので今年6周年を迎えるという事で、以前にも増して、おふざけの過ぎる感想とあらすじに全力を注ぐブログにしてゆきたいなぁ、などと思っております所存で御座候。
そして、そんな気合に油を注ぐべく、諸事情からずっと躊躇していたTSUTAYA DISCASについに入会いたしました!
これで、アガサの居住範囲内のレンタル店には無かった『パラノーマル・フェノミナン』も『パラノーマル・サイキック』も全て鑑賞する事ができるということで、ますます「パラノーマル」に特化したブログへと成長する事間違いなし!

・・・

・・


自問


はい、という訳で今年最初の更新は『パラノーマル・エンティティ3』の感想です! 気にしない!オレはもう細かいことは気にしない!

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あらすじ・・・
1976年、ドイツ・バイエルン地方。
ある一人の少女が、家族や神父が見守る中他界。
死因は、餓死だった。
このテープは、当時少女の治療にあたっていた医師が資料の為記録していたものであり、彼女の死以降、その余りに衝撃的な内容から当局によって封印されていたものである。
35年の時を経て公開された、17日分のテープ。 
そこに映し出された、少女の死の真相とは・・・。



2005年に制作された真面目な法廷サスペンス映画『エミリー・ローズ』。
そのモデルとなっていたのは、「元祖・エクソシストされた女の子」としてオカルト界では知らぬ者のいない超有名人、アンネリーゼ・ミシェルさんなのですが、なんと本作で「パラノーマル名物・盗撮地獄」の餌食になるのもアンネリーゼ・ミヒェルさん!
そう! もはや関連付けようという気遣いすら感じられない、アルバトロス社発・雨後のパラノーマルシリーズが今回ターゲットにしたのは、昨年あたりから再び流行の兆しが見え隠れしている「悪魔祓い」なのです!!
「悪魔祓い」をPOVで!モキュメンタリーっぽく! ・・という内容から察するに、きっと製作元のアサイラム社は『ラスト・エクソシズム』あたりをナニしてアレしようと思ったのでしょう。
だったら配給元のアルバトロス社も「エンティティ」じゃなくて「パラノーマル・エクソシズム」くらいにしておけばよかったのにね・・・。まぁ、大した違いはないけどね・・アハハ・・

先にも述べたように、本作を製作したのはメジャー映画のパクリリスペクト作品でおなじみのアサイラム社。
いつもはサメがおっきくなったりヘビがおっきくなったりタコがおっきくなったりピラニアがおっきくなったりする映画作りに精をだしているアサイラム社ですが、今回は史実を元にしているからなのか、ちょっとばかし様子がへんです。
主人公の少女(アンネリーゼ)、神父(レンツ)に司祭(アルト)の名前や、彼女に取り憑いている悪霊(ヒトラー、暴君ネロ、実在した悪い聖職者)の名前は本物と同じ。
蜘蛛を食べたり、知らないはずの言語を操ったり、ベッドで暴れたりといった異常行動や、彼女を治療しようとする医師と悪魔が憑依していると断定する神父との諍いなと、描かれるエピソードもかなり実際の出来事と重なっています。
本気です。
アサイラムくんが、ついに本気の力でオカルトに挑戦しています。
アガサはそんなアサイラムくんが眩しくて、もう目が開けていられませんでしたよ・・・  そう・・  ・・こうね、・・まぶたがね、  ・・だんだん重くなって  ・・・おもく ・・・ 

ごめん、オレ寝ちゃってた!!ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、

真面目に作ろうとしたのが裏目に出たのか、はたまた不真面目であっても同じ結果だったのか、それは神のみぞ知るコトではありますが、ともかく絶望的におもしろくないんですよね!
バカ!新年早々これを借りたオレのバカ!


アンネリーゼと2人の聖職者以外のキャストは(たぶん)オリジナル要素なので、各部屋に仕掛けられたパラノーマル名物の盗撮カメラは実在する筈もありません。(悪魔祓いの様子を撮影した動画は、もしかしたらあるのかもしれませんが)
本編の後半、怒涛のように築かれる死体の山も、もちろんアサイラム社の奔放さがほとばしった結果でしょう。
史実に基づいていないこれらの「オリジナル」部分で、なぜもう少し恐怖を増幅させる事は出来なかったのか。
「アンネリーゼ、最期の17日間」と銘打ったビデオは、「アンネリーゼがワーってなる」「階下のみんながワーって駆けつける」「ベッドの周りを囲んでワーってやる」が延々繰り返されるばかりで、緊張感の欠片もない。
途中、「アンネリーゼが階下のみんなを訪ねて行ってワーってやる」という変化球も加わるものの、場所が変わっているだけでやっている事はほぼ同じ。
こわい顔をするアンネリーゼ。
手で顔を覆う両親。
ぼんやりと佇む聖職者。
/(^o^)\なんてこったい!と頭を抱える医師たち。 賑やかし要員のカメラクルー。
総勢9人のキャストによる息のあったアンサンブル。
ぼくはこれを、「劇団アンネリーゼ一座」と名付けました。(名付けたらどうだって訳じゃないケド)

おっぱいまでも放り出し熱演する座長・アンネリーゼが、カメラを意識しすぎてちょいちょいサービス過多になるのはご愛嬌。
「現代医学では効果がないので、ぼくらエクソシズムします!」宣言しながら、ほとんど聖書を開く気配のない神父さんが、ちょいちょいカメラ目線で語り始めるのも長い目でみてあげましょう。
「お祈りで病は治らない!一刻も早く入院させる事が必要なのだ!」とカメラの前では威勢のいい医師が、いざアンネリーゼの前に来ると日和まくるのも・・まぁ・・うん・・しょうがないか・・。
あと、悪魔憑きをただの狂言と断定し、アンネリーゼを挑発するカメラマンは、カメラマンのくせして自分から被写体になってオレ語りするばっかで・・ なんというか・・ ・・ダメだな!全員ダメ!! なにこのポンコツ劇団!
とにかく、全員カメラ写りを気にしすぎて、自然な演技もへったくれもなくなっているのですよね!
ほんで、肝心のカメラもこれまた、物語の序盤までは「76年の出来事ヨー」という主張にリアリティを持たせるべく、画質をフィルム調にしてみたり傷をつけてみたりと工夫をこらしているのですが、途中から面倒くさくなったのかのっぺりとしたビデオ画質に落ち着いてしまうという体たらくっぷり。 アサイラムよ・・お前の中の「一貫性」はどこに行ってしまったのか!
もうひとつ、「史実に基づいた」お話に奥行を与えるべく、日付が変わる度に医師の「観察レポート」の抜粋が読み上げられたりもするのですが、これがまたホントにねぇ!
「今日はアンネリーゼが尿をなめていました。汚かったです」
「今日はアンネリーゼが蜘蛛を食べていました。オエっとなりました」
「今日はアンネリーゼがすごい握力を発揮していました。とてもびっくりしました」とか小学生の日記か!

かあさん・・・ ぼくらのアサイラム社は、今日も平常運転だったようです・・。



という事で、いつものアサイラム社によるドッキリ超常現象バラエティ・パラノーマルエンティティ3。 
この調子でいくと次あたり「エリア51」と絡めて来られるんじゃないかという、一抹の期待不安も過ぎったりするのですが、ここまできたらとことん付き合いたいと思いますよぼかあ。
だってほら、DISCASも始めちゃったコトですし!

・・・

・・


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なにはともあれ、本年もよろしくお願いいたします!


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