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2011年に観た映画を、ざっくり一言でまとめてみるの巻。

2011年12月30日
「ねえ師くん・・・師くんが走る早さに、あたしは追いつけているのかな・・・」「何言ってるんだよ!だいじょうぶだよ!」「でも・・でもね・・あたしには、師くんのスピードは早すぎて、とてもじゃないけどついてけないよ・・・」「・・えっ・・?」「ごめん・・ごめんね・・・(シタタタ)」「・・ちょ・・!まてよ!」
と北川悦吏子が書きそうなやりとりを妄想してしまう程慌ただしい師走ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 ・・ってお過ごしも何もあと2日しか残っていませんけどね!

今年最後の更新となりそうな今回は、2011年の反省などを書き綴ってみようかと思ったのですが、そもそも2011年最も猛省すべき点が「口は災いの元」であった事を瞬時に思い出したのでやめておきました。 オレはいくばくか学習したぞJOJO!
で、代わりにというわけでもないのですが、アガサが2011年に観た映画をざっくり総ざらえしてみようかと思います。
本当は「ベスト&ワースト!」みたいな映画ブロガーらしい企画もやってみたいのですが、自信を持ってベストを選べる程観ていないのですよね・・  ・・いや、四の五の言わずに観た中で決めちゃえばいいのでしょうが、あまりに見逃した作品が多い為、きっと自分が納得出来るランキングにはならないと思いまして・・。すみませんね、こんなんで映画ブログ書きなんて名乗っちゃって・・。
いや、ホントにね、こんな不甲斐ないブログを見に来て下さるみなさまには、常日頃から感謝の気持ちでいっぱいなのですよ!
ひとりづつにお年玉あげたい気分なのです! でも、おぜぜがないからここはひとつ感謝の舞でも披露しましょうk・・あ、いらないですか、そうですか・・(´・ω・`)


はい、ではさっさと参りましょうかね。
ベスト10は選びませんが、いちおう特に気に入っている作品はフォントで差をつけてみましたので、そこいらへんも感じ取って頂けたらと。


下女 ・・・ 我の強い人大集合

チョコレート・ソルジャー Raging Phoenix ・・・ へんたいと美少女の闘い

バレンタインデー ・・・ 乳繰り合い

キック・アス ・・・ 美少女が卑猥な言葉を吐いて大人を切り裂く内容だった為、良識ある大人の人が怒った問題作

ソーシャル・ネットワーク ・・・ お金も才能もあるけど友達がいない!

ザカリーに捧ぐ ・・・ 一人息子をガイキチストーカー女に殺され、孫までも奪われた祖父母の闘い

2048 ・・・ 近未来モノだと思っていたらトレジャーハンターモノみたいになって最後はファンタジーになります

黒く濁る村 ・・・ むしろ、その穴を掘るくだりが見てみたかった・・!

パラノーマル・アクティビティ2 ・・・ 悪魔が地味な嫌がらせをする第3弾

アンチクライスト ・・・ SOSを出すも、全く夫に気づいてもらえず、ひたすら壊れてゆくしかなかった妻の悲惨なお話

ツーリスト ・・・ ジョリ子が全く活躍をしないという画期的なお話

白いリボン ・・・ 白いリボンをキリキリーってひっぺがしてウギャギャーってもしゃもしゃにしてフギーって床に叩きつけてダンダンって踏みにじりたくなるような、ちょっとモヤっとするお話

パラノーマル・エンティティ ・・・ おっぱいが出るパラノーマル

パラノーマル・ヴィレッジ ・・・ おばあさんは芝刈りに、おじいさんは人喰いに行くお話(※おばあさんはウソ)

メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス ・・・ デビー・ギブソン主演作。超スケールのでっかい東京拘置所が登場

マチェーテ ・・・ 母娘ドンブリは男のロマンなのか・・・!

エンジェル ウォーズ ・・・ 美少女×セーラー服×チャンバラ=傑作

エルム街の悪夢 (2010年版) ・・・ 何の見所もないリメイク作品

17歳の肖像 ・・・ 「キミは今までぼくが出会ったことの無い魅力があるんだ・・特別なヒトなんだ・・だから結婚しよう・・・!! ・・つってもまぁぼくには奥さんがいるんですけどね!」 みたいな不倫あるある話

悪魔のえじき2 デビルズ・マザー ・・・ マイスター誕生秘話!

冷たい熱帯魚 ・・・ 娘の気持ちをちっとも考えようとせず好き勝手な事ばかりして、そのまま自滅してしまったおとうさんのお話

ブラック・スワン ・・・ 【オワタ】スワン・クイーンに憧れてベッドの上でオ○ニーをしていたらかあちゃんに見られた\(^o^)/【死にたい】 みたいなお話

ジェイソンZ ・・・ もちろんジェイソンさんは出てこない

ソラニン ・・・ もちろんソラニンさんも出てこない

導火線 flash point ・・・ クライマックス、10分弱に渡って繰り広げられるドニーさんとコリン・チョウの死闘は、映画史に残るベストバウトだと思います!

自殺サークル ・・・ 連続自殺事件と痰絡んだ喋りの少年との関係が謎を呼ぶ・・・ ・・んだけど呼んだだけで終わったお話

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲 ・・・ 白黒つけようとしたらマーブル模様になりました! というお話

ダレン・シャン ・・・ ケン・ワタナベがでっかくなっちゃった!

X-MEN:ファースト・ジェネレーション ・・・ 「悪い」側の人たちがやたらとかっこいいお話

パラノーマル・エンティティ2 ・・・ 誰得おっぱい

SUPER 8/スーパーエイト ・・・ エンドクレジットに胸熱

スカイライン-征服- ・・・ 宇宙人がヒトを捕獲して燃料にするお話。超最高。

マイティ・ソー ・・・ 魔法のトンカチを巡って壮絶な兄弟喧嘩が繰り広げられます

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 ・・・ シリーズ最終章にして最高傑作

ミッドナイト・ミート・トレイン ・・・ 真夜中の地下鉄で人肉解体作業に勤しむヴィニー・ジョーンズが愛らしい作品

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン ・・・ ウイーンガシャンガシャン映画、ここに極まれり!

悪魔を見た ・・・ チェ・ミンスクがゲスい!反吐が出そうな程ゲスい!!(←褒め言葉)

THE JOYUREI ~女優霊~ ・・・ 何の面白みもないリメイク作品

魔夏少女 ・・・ 元祖のりピーの猟奇サスペンス

クライモリ デッド・リターン ・・・ 三本指さんの奮闘ぶりに目頭が熱くなる一品

孫文の義士団 ・・・ ドニーさんもさることながら、鉄扇を振り回すレオン・ライさんも抜群にかっこよかったですよ!あと、孫文も出てくるよ!

ムカデ人間 ・・・ 直接描写がないので、初心者の方でも安心してご覧頂けるバカホラー

ピラニア 3D ・・・ おっぱい×肉片×3D=傑作

インシディアス ・・・ ばあさん最強伝説

デンデラ ・・・ ばあさん最強伝説・その2

ブルーバレンタイン ・・・ 犬も食わない夫婦喧嘩のお話

キャンプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー ・・・ あの盾ほしい!!

パラノーマル・ビギニング ・・・ 犯人は桶屋

レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳 ・・・ ドニーさんがマスクをつけたり、ターザンロープしたり、ピアノを引いたり、怒りの鉄拳を振るったりします

パラノーマル・アクティビティ3 ・・・ 謎のばあさんコミュが悪魔をアゴで使うお話

コンテイジョン ・・・ ケロヨンがおもしろ顔を披露

アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ ・・・ スタイリッシュな復讐劇

パラノーマル・アイランド ・・・ 『呪怨』のアイランド(孤島)バージョン。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル ・・・ トム!トム!!トム!!!

ハンナ ・・・ いつも一生懸命な美少女暗殺者・ハンナたんが、超こわいケイト・ブランシェットのお命を頂戴するお話


(※ 以下の作品はブログに感想を書いておりません。)

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 ・・・ たまたま購入した船の模型に入っていた暗号を解いてお宝を手に入れようとする少年(自営業)のお話
カーズ2 ・・・ 「もっと変わってよ」とダサい友達に告げたんだけど、よく考えたらそんな事要求する方がよっぽどかおかしいのだという事に気付いき、「ごめん、やっぱり変わらなくていいや」と謝るお話
フローズン・リバー ・・・ 「このダムを作るのをやめたら予算の削減にはなるかもなんだけど、今既に結構な額つぎ込んでるし、やめても結局お金がかかるので、予定通り大金を投じて作る事にします」という、わかるようで全くわからない国家プロジェクトみたいなお金の使い方をする母親のお話。 蓮舫がいたら「どうしても新居が必要なんですか?!中古じゃダメなんですか?!」って聞かれるレベル。 「母親」はみな、完璧ではない。だけれども、みなひたすらに子を愛し、守ろうとする。 そんな姿がとても美しかった作品。
フェーズ6 ・・・ 「世界が滅んでしまう寸前の映画」の中ではかなり好きな作品。 極限状態の中、「他人の子ども」「恋人」「肉親」といういくつかの選択を経て辿り着いた場所に、果たして「救い」は残されているのか・・・?
イップ・マン 序章 ・・・ ドニーさんが悪い日本人を懲らしめる!
イップ・マン 葉問 ・・・ ドニーさんが悪いイギリス人を懲らしめる!
ワナオトコ ・・・ リフォームの発注をうけたおうちにブービートラップを仕掛け、家人を血祭りにあげるのが趣味の大工さんのお話。 趣向を凝らしまくった罠の数々が楽しい一品
チェックメイト ・・・ 「オレは正しい。なぜならチェスで負けた事がないから」という想像の斜め上をゆく理論に則り、必殺仕置人として世の悪と戦うおとうさんが、つい弾みで一般人を監禁してしまい、困った挙句に「じゃあ、チェスでオレに勝ったら釈放してあげる」と言い始めるお話。 おとうさんの言いなりになっていたおかあさんが、若い男の口車に乗りそうになるくだりが非常に物悲しい・・
ザ・ライト-エクソシストの真実- ・・・ サー・アンソニー・ホピキンスが子ども相手に「かわいがり」を披露する、いとおかしい作品。 あれもこれも神様の思し召し!
エクソシズム ・・・ 自分の汚名を晴らす為だけに少女に悪魔を召喚させる性悪神父のお話
レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー ・・・ 捕鯨禁止例でびんぼう暮らしに陥ってしまった一家が、人を狩ってウマウマしようとするお話。 しかし、ただ単に憂さ晴らしだったのか、食糧にしようと思っていたのかがいまひとつ判りづらい・・。 あと、「自分の船」という圧倒的優位な立場にいながらめちゃんこ弱いのも難点かも。 メガネ秘書っぷりが神々しい裕木奈江さんと、容赦なさすぎて笑えるラストが秀逸でした
スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団 ・・・ 主人公の親友を演じていたカルキン(弟)がさいこう! あとは・・まぁ・・うん・・ アガサはどうしても主人公が好きになれなかったので、あまりノレませんでした
グリーン・ホーネット ・・・ あれこもこれもCGで済まさずに破壊していた事がわかるメイキングがとても楽しかったです。 あとは・・まぁ・・ うん・・主人公がね・・ゲスいよね・・
女性鬼 ・・・ 貞操を守ることを何よりも大切にしてきた女の子が、逆に貞操を武器にクズ男どもを血祭りにあげることを決意する、という胸のすくストーリー。 女の子のナニに仕込まれた獰猛な牙は、前戯を丁寧にしてナニを潤沢にしてあげれば攻撃性を持たない(前戯もへったくれもなく無理やり挿入しようとした場合は噛みちぎられる)という設定がとても素晴らしいと思いました。 そうだよ!そういうことなんだよ!! 全世界の男子は必見!
鮮血の美学 ・・・ おまわりさん来るのに何時間かかってんねん! あと、ガソリン残量は常にチェックしろよ!アメリカは広大なんだから!
世界侵略:ロサンゼルス決戦 ・・・ 思わずアメリカ海軍に入隊したくなりました。 登場する軍事兵器が多種多様すぎて、そっちの方がスゲー!状態に。 エイリアンはあくまで添え物です


以上です!
岡山では公開されなかった『スーパー!』や『ビー・デビル』『ドリーム・ホーム』『スペイン一家監禁事件』『スクリーム4』『ラブ・アゲイン』は未だ鑑賞できていませんし、『猿の惑星 創世記』『インモータルズ -神々の戦い-』『新少林寺』はタイミングが合わず断念、そして現在岡山で公開中の『恋の罪』『宇宙人ポール』を観に行けるのは来年になりそうですので、ホント、これらが鑑賞できていればなぁ・・と思わずにはいられませんが、まぁしょうがないですよね。
映画環境が充実していないから・・というのはただの言い訳で、要するに最近映画を観る気力が日に日に低下してきているのでありまして。
生活のリズムからきている部分もあり、世間のみなさんの「映画に対する姿勢」のまっすぐさにしんどくなってきたという部分もあり、気楽に映画が観られなくなっている、というのが正直なトコロです。
とはいえ、映画は私の人生には欠かせない娯楽ですので、これからも気の向くままに鑑賞し、好き勝手な感想を書き綴ってゆく所存ではあるのですけどね。
やめませんよ!
やめるわけないじゃん!

と、いうわけで、拙いブログではございますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします!


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( 今、いちばん観たい映画『NINIFUNI』! 来年こそは岡山に来い!!)



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『ハンナ』

2011年12月22日
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(※VOGUEの表紙かっつうの!)

あらすじ・・・
フィンランドの人里離れた山の奥、小さな小屋に父親と二人きりで暮らす、16歳の少女ハンナ。
厳しい寒さの中、限界ぎりぎりのストイックな生活を送る父娘には、ある目的があった。
そしてある日、彼らはその目的を果たす為、地中に隠していた発信機を取り出す。
そのスイッチを押せば、もとの暮らしには二度と戻れない。
しかし彼女はスイッチを押す。
たったひとりの女性を、この世から抹殺する為に・・・。



「美しい少女が感情を持たない殺人マシーンに育て上げられる」、という物語は、どうしてこうも心を惹きつけてしまうのでしょうか。
「感情を持たない」という点は、まず大きなポイントですよね。
いちいち「お前ら全員メイドおくりにしてやるー!キイー!!」ってやってたら、ただのめんどくさい女ですからね。
あくまで無表情で、躊躇せず、情にほだされる事もなく、与えられた命令を淡々とこなす。ここポイント。
しかし、そんなマシーンに、とあるきっかけで感情が生まれる。
それは「自分が知らなかった世界」に触れる事。
自分の価値観を壊すような出来事に触れ、「ああ、こういう世界もあったのか」と驚き、そこに喜びを見出し、撥ね付けるのではなく受け入れ、少しばかり人として成長してゆく。 ここも大事。
そして圧倒的に強い。 
彼女は、世界と触れ合う事で生まれた問題を、自分で解決してゆけるだけ強さも持っている。 ここも重要。

つまり、
「別に、自分は自分だから他の事なんてどうでもいいし、やれと言われれば嫌な事だってやってやるけど、本当は世の中にもどんどん関わっていきたいし、友達だって沢山ほしいし、好きなように生きたいんだよねー。 まぁ、とはいえ世界中の人全てと分かり合える筈なんてないから、ホントにいけ好かないやつはボッコボコにしてやるけどね!」
という私たちの夢を具現化しているのが、「美少女暗殺者モノ」なのではないでしょうか。ちがうか!オレだけか!そんな夢想してるのオレだけか!

でもね、美少女暗殺者のみなさんが抱えている問題というのは、現実に生きる私たちが抱えているそれによく似ていると思うのですよ。
もちろん、人を殺すのが生業な訳ではないですけどね、根本的な問題はあくまで普遍的なものなのではないかと。
だからこそ、ガラス玉のようだった瞳が悲しそうな色合いを持ち始めるのを見ると、
「人の気持ちがわかるようになったんだね!」
とホっとする反面
「人の気持ちがわかるからこそ生まれる苦しみを知ってしまったんだね・・」
と心が痛むし、悪玉をやっつけていると
「そうだそうだ!そんな悪いヤツはやっちまえ!」
と思いながら
「こんな物騒なやり方でしか解決出来なかったのか・・」
と悶々としてしまう。
彼女たちの人生を、つい自分の人生に重ね合わせて、声援を送ったり心配してしまうのではないでしょうか。
まぁ、だったら別に「男の子の暗殺者」でもいいんですけどね。
そこはほら、女の子の方がかっこいいじゃない! 華奢な女の子がガタイのいいおっさんを倒す方がさぁ!

という訳で、「自分はどうして生まれ、なぜ生きるのか」、という難問散りばめられた人生の荒野を駆け足で走り抜けるハンナの勇姿が眩しい『ハンナ』を鑑賞したのですが、とてもしみじみとしたいい映画でしたよ。 
特に鬱陶しいおっさんの喉笛を切り裂くトコロがいい!(←褒めるポイントそこか?)
おっさんは冗談ですけど、原始のマンみたいだったハンナが色のない白銀の世界から飛び出し、色彩と音に溢れる世界に触れ、活き活きと輝き出すトコロがとてもよかったです。
ちょっとしたレズっ子描写もグっときた! オレのハートにミシっとめり込んだぞ!


ただ、ハンナの生き方を憧れとせつなさでもって見守る一方、どうしても「保護者」としての視線で見てしまう自分もいて、そちらからいうとどうしようもない程イライラしてしまいまして。
特に、ハンナの育ての父・エリックはアカン! あいつはホントにんげんのクズですね!
あえて描かれなかった部分が多かった為、あくまで想像なのですが、エリックはハンナの母ヨハンナを愛していたのではないかと思うのですよ。
そんな中、当時自分が属していた「胎児を遺伝子操作してスーパーソルジャーにする研究所」が閉鎖されると知り、彼女とその子どもを守る為3人で脱走した。
途中、待ち伏せしていた研究所の責任者・マリッサ(※超こわいケイト・ブランシェット)に襲撃され、ヨハンナを殺されてしまったエリックは、山奥に篭って復讐の機が熟すのを待つ・・。 ・・で、熟したので暗殺者に育て上げたハンナに打倒・マリッサを命じる、と・・・

・・・

・・

いやそれ自分でやれよ!!



エリックは、どこまでハンナを娘と思って愛情を注いでいたのか。
ハンナの方は、エリックを実の父を思い信頼していました。 だから、言われるがままに訓練を積み、人を殺す為に山を降りる。
この想いが、父と子の想いが一方通行でないのなら、復讐も胸に刺さります。(キック・アスのビッグダディとヒットガールには確かな絆がありました)
しかし、どうもアガサには、エリックの行動の中にハンナに対する愛情が感じられなかったのですよね。
ゼロというわけではありませんが、いくら自分は面が割れているとはいえ、16歳の少女を単身巨大組織の本部に送り込んで自分の元同僚(しかも超こわいケイト・ブランシェット)の殺害を命じるとは・・・。それはあまりに酷なのではなかろうか。
特殊な出自を持つハンナの能力を信頼していたのかもしれませんが、せめて近くに潜伏してフォローするくらいね!出来るよね!
「じゃあパパは遠くの国で待っとくからねー」ってないわー! ハンナは宿敵の顔すら知らないというに!

エリックのハンナに対する想い。
マリッサのエリックに対する想い。
そもそも研究は何故打ち切られたのか、という謎。
わずかな台詞だけで、あとは観客の想像(判断)に委ねられたこれらの裏事情を、もう少し具体的に描いてくれていたら、アガサはもう少し本作の事が忘れられなくなっていたかもしれません。
マリッサは「私は子どもを持たない事にした」と一言漏らすので、もしかしたら非人間的な研究に嫌気がさして打ち切ろうと思ったのかも・・・とかね、でもそれだったら逃げるヨハンナ母娘を追い詰める理由がないなぁ・・とか、嫉妬か!エリックに横恋慕していた事による嫉妬なのか!・・とかね・・・。 そんな事ばっかり考えてしまう自分が憎い。 
本作にとって、そこは重要じゃないのかなぁ。
でも、エリックがマリッサを憎む理由がヨハンナの復讐だったのなら、そこらへんの裏事情はずっしり伝えてくれる方がよかったと思いますね、ぼかあ。
まぁ、このあたりはただの「好みの問題」なのかもしれませんけどね。
アガサは「気持ち」がこってりと描き込まれている方がすきなので、エリックがただの身勝手なガイキチ保護者にしか見えませんでした。 
なので、観終わった時最も感じたのは、
監督さんはきっと、「オレのだいすきなシアーシャちゃんを使って、孤独な少女の戸惑いや不安をスタイリッシュなアクションと共にお届けしたい」って思ったんだろうなー
というゲスい印象だったという。 みんなはアガサみたいな大人になっちゃダメだよ!


まあね、いかにもデキそうな登場の仕方をした割には、週末のオートバックスでよく見かけるジャージの中年ヤンキーみたいな姿でウロウロしていただけだったマリッサの元同僚とか、
「彼は秘密を知りすぎている」と鳴り物入りの紹介をされていた割には、組織と真っ向から対決するでもなく駅前をウロウロしていただけだったエリックとか、
「遺伝子操作のせいで常人とは異なる身体能力を持っている」割には、常に一生懸命さが際立っていてそんなに特殊なようには見えなかったハンナとか、
寝る時ですら神経を研ぎ澄まして用心するようなハンナなのに、初めて会った男の人をすぐ信用しちゃうってのは暗殺者として致命的なんじゃないの、とか、
エリックはハンナに狩りの方法を教える前に、まずは「電気」の存在を教えてあげようよ、などといった下世話なツッコミをせず、塔から降りたラプンツェルを見守るような気持ちでハンナの初体験を見守ってあげればよいのだろうなー、と思いますし、ホント、余計なツッコミとかしなければ、映像も美しかったですし、ケイト・ブランシェットの歯磨きシーンは超こわかったですし、見ごたえのある映画だったのではないでしょうか。

いや、でも、やっぱ「電気」くらいは教えてあげる方がいいとおもうな!(←結局つっこんだ)

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『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

2011年12月18日
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つぎのあらすじの中で、おかしいと思うところを答えましょう。

おはよう、イーサン・ハントくん。
先日、ロシアの核ミサイル発射コードが書かれたファイルがブダペストで奪われたのだが、その後、クラムリンからも核ミサイル発射装置が盗み出されたことが判明した。
犯人はロシアの元核戦略担当者、通称“コバルト”。 
実は彼は
「地球は、生命誕生から今までの間、幾度も壊滅の危機にされられながらも、その都度新たなる進化を遂げ、発展してきた。 て 、こ と は 、核ミサイルで一回全部壊してみたらば、世界は平和になるのではないだろうか。逆に。」
という持論に則り、世界中で核戦争を勃発させようと目論んでいたのだ。
そこで今回は、“コバルト”が起こそうとしている核テロを未然に防いで貰いたい。
国同士の繊細な諸事情が絡んでいる為、IMF当局はその存在を抹消される事となっており、アメリカ本国は君たちのミッションに一切協力出来ないが、ありものを使ってなんとか頑張って欲しい。
なお、このテープは5秒後に消滅する。


ええとね、うんとね、色々おかしいんだけど、とりあえずそれロシアの人がする仕事なんじゃねえの?

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(今回も、トムと煙は高いところがすき!)

という訳で、初日の初回というこれ以上込められないくらいの気合いと共に鑑賞してきました、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。
ロシアで起こった不祥事を、アメリカ人の諜報部員が勝手に解決するという手に汗握るクリフハンガーな展開と、世界の高所巡りシリーズ第3弾・ブルジュ・ハリファからの超絶展望。それらの中で水を得た魚のように跳ね回るトム。 
そう、トム。 
危機を嬉々に変える、ぼくらのトムがついに帰ってきたのです!

前作のエンディングで、嫁と仲良く職場でノロケまくっていたトムは、今回一体どのような形で現役復帰するのか。
そんな予想を、いきなり「囚人状態のトム」というセンセーショナルな姿で裏切る導入部。
一体トムは何をしでかしてクロアチアの刑務所におつとめしているのか? 一切が謎に包まれたまま、IMFのチームによるトム奪還作戦が幕を開けます。
「よその国では(遠慮とか配慮とかお構いなしに)やれるだけやる」がモットーのIMFは、収監中の極悪人をじゃんじゃん檻から出し放題の、刑務官暴行し放題の、暴動起こし放題で、刑務所をてんやわんやに陥れます。
そしてその隙にトムを脱走させ、まずは第1ミッションクリアです。
しかし、無事チームに合流したトムに、初対面のメンバー・ジェーンから鮮烈な仕打ちが。
なんと、トムが本当のトムであるかどうかを、網膜検査に加え、遺伝子検査まで行い確認しようとしたのです。
「石橋は叩いて粉砕したのち船で渡れ」がモットーのIMFですので、初対面同士としては当然といえば当然な対応なのですが、ぼくたちのトムがこんな辱めを黙って受ける筈もなく、「おいおいおい!オレを誰だと思ってるんだよ!トムだよ!」とジェーンに真っ向から抗議の意を示します。
もうね、なんでしょうかね、この「顔パス」に慣れてる感は。
そりゃね、今やIMFの生ける屍(※)ですけどね。 
なんだったら、本部に出す計画書に「チームリーダー・オレ/チームメンバー・オレ以外」って書きそうですけどね。  その態度は業界の先輩としていかがなものか、トム。
そして、身元確認の後、ジェーンは今回のミッションの発端となった事件について語り始めるのですが、「ブダペストでファイルが盗まれたの・・」って言いかけた瞬間「チミが盗まれたのか?ん?えーっと、エージェント・・誰さんだっけ?ええ?」とねばっこい上司のようにつっこむトム。
わしはそんなトムを見とうはなかった!

そう、実は今回のトムは、今までのトムと大きく(←でもないか)(←じゃあちょこっとだけ)異なっていた。
キザでかっこつけでナルシストでクールで自分だいすきで強がりで完璧なスパイっぷりを発揮し続けてきた過去3作のトムとは違い、今回は非常に人間くさいスパイだったのです。
もちろん、世界一高いビルにも平気で登りますし、常人には到底かなわないスルースキル(車や弾丸やその他飛散物対する)は備えています。 
しかし、計画通りに進まないミッションに、ワチャワチャなったりぼんやりしたり調子こいたりガッカリしたりもするのです。
決して“完璧”ではないイーサン・ハントが、仲間との信頼関係を築き、一致団結して苦境を乗り越えてゆく。
その様子は、なんだか「人気はあるのにヒット作に恵まれない人気はあるのに」状態から抜け出すべく性格のよさそうなキャスト&スタッフと一致団結して突破口を開こうとする今回のトムの姿に重なるようで、ぼくはちょっぴり目頭が熱くなってしまったのでした。 うそですけど。
いやまぁ目頭はうそなんですけど、ともかく「チョドジなところもある中年スパイ」としてトムを描いた所は、本作を魅力的にした大きな要因だったのではないかと思いますよ。
特に、常に窮地を脱し敵の一歩も二歩も前を歩いていたのは、「深い洞察力」があったからではなくただの「勘」だったんだよ、とトム自身にさっくりゲロさせた脚本は、あっぱれの一言しかありません。
すごいしっくりきたもん! 
そりゃそうだよ! 「どんな発想でこんな作戦を?!」「んーなんとなく」っていう方がよっぽどかトムらしいよ! それでこそぼくらのトムだよ!!

過去3作では「添え物」感が強かったチームメンバーも、それぞれに思惑や事情を抱えた、とても深みのあるキャラクターとして描かれておりましたし、なんといっても、前作に引き続きIT担当のベンジーを演じたサイモン・ペッグ! 
内勤(ラボ)から営業(現場)に変わってテンションだだ上がりなベンジーの存在は、ともすると鼻白んでしまいそうな「やりすぎ感」溢れる本作に、適度な脱力感を与えてくれています。
緊張と緩和のバランス。 
本作に於けるそれを支えていたのは、ひとえにペッグさんのコメディセンスだったと言っても過言ではないのではないでしょうか。
まぁ、要するにさいこうに愉快だったという事ですよ!(最後はおいしいトコロも持って行ったペッグさん。どんだけ愛されキャラなんだよ!)

「核戦争が起これば逆に世界が平和になる」というトンデモ論を唱える、あたまが気の毒な悪役も、それを演じるミカエル・ニクヴィストさんの(文字通り)体を張った熱演でなんとなく憎めないキャラになっておりましたし、インドのMっ気たっぷりな大富豪や、一瞬だけ登場して超かっこいいスタントを披露するジョシュ・ホロウェイさんも「女が命をかけて惚れ込む」に足る説得力を感じさせてくれました。
すごい事をさりげなく画面に映し出すカメラマン、トムの「ひとりでできるもん!」熱を満足させたスタント・コーディネーター、そして抜群のバランス感覚で「盛りすぎ注意」な内容を極上の娯楽作にまとめあげたブラッド・バード監督の仕事っぷりにこころから感謝したい気持ちでいっぱいです。
おもしろい映画をありがとうございました!

トム好きなアガサの贔屓目成分を差し引いても、充分あまりある程の痛快アクション映画だと思いますので、過去のシリーズを鑑賞済みの方もそうでない方も、是非劇場に脚を運んでみてはいかがでしょうか。


次はアフガンで会おう!



- 追 記 -

・ 本編のダイジェスト版となっている、新基軸なオープニングがすばらしい!

・ IMFはロシア国内に何箇所アジトを用意しているのか。 ていうか、なんぼアメリカさまでもよその国の公衆電話勝手に改造したらアカン!

・ そもそも何故、ロシアの核ミサイルの発射コードがブダペストにあったのかさっぱりわからない。

・ なんかもうさぁ、ロシアの捜査官に情報提供して、一緒にミッションすればいいじゃない。そうすればいいじゃない。

・ でも、そんなロシアの捜査官は、アメリカの政府高官が乗った車をいきおいで襲撃しちゃう程度にポンコツなので、あてにしたくなかったトムの気持ちもわからんでもない。

・ ミッション・インポッシブルの一番インポッシブルな点は「いかにして大荷物を抱えて国境を超えるか」という点なのではないかと思うんだけど、毎回そこを難なくクリア(難が無さすぎて割愛される程に)しているから、イーサン・ハントはホントえらいよねー。

・ 最近では、トムが全力で走っている姿を見るだけで胸がいっぱいになってしまうアガサなのですが、今回のトムもすごかったよ。 砂塵とおいかけっこだよ。


・ で、何がスゴイって、そんなトムのスーツのズボンが全力で引っ張られるもんだからもうパッツンパツンで、布の張力の限界にチャレンジ!みたいなコトになってるんだけど、決してしりが「ビリッ」なんてことにはならないトコロがスゴイと思うわけですよ。 神様、こんど生まれ変わったら、ぼくはトムのズボンになりたいです。
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(※全盛期のカール君ばりの走りを魅せるトムくん)

・ 「この距離なら飛べるッ・・・とりゃー!(ガッ)」みたいな感じであっちこっちにおでこをぶつけまくったり、動物的勘をフル稼働しながらピンチをくぐり抜けるトムの姿に、萌えの極致をみた・・・! 

・ 本シリーズの恒例行事とも言える「宙吊り」なのですが、なんと今回吊られるのはトム以外のチームメンバーでした。 この辺りからも、トムの「今回はチームワーク重視」という気概がひしひしと伝わってきますよね!ですよね!

・ その代わり、トムは別の「吊り」を披露してくれるのですが、なんかもう「吊る」とか「吊られる」とかそんなチャチなもんじゃなく、もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました。 さすがトム!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ! (←色々混ざっている)

・ ふくらはぎの筋肉のつき具合が美しいエージェント・ジェーンもさることながら、本作で一番輝いていた女性キャラは、ダイヤモンドと引き換えにどんな殺しでも請け負う冷徹な暗殺者・モローたんだと思いますね! 

・ 不遜な微笑みで銃をぶっぱなす、ベビーフェイスの暗殺者とかもうさぁ・・・ ブラッド・バード監督の「ワカッテル」感マジぱねえッス!!
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(※VOGUEの表紙かっつうの!)

・ 叶わない願いだとはわかっているけれど、モローたんの単独作品が観てみたいものですね! 孤高の暗殺少女モローたんは、いかにして男どもをアゴで使うようになったのか?!待て、次号!

・ 【なっちの今日のおしごと】ペッグさんのセリフがなぜかおネエ口調。「そのドアは開けられないの!」

・ 【なっちの今日のおしごと・その2】ペッグさんがなぜかいなかっぺ口調。「ヘンドリクスの先を越さにゃ!」

・ 【今日の空耳】砂嵐吹きすさぶ中、敵と激しい追いかけっこを繰り広げるトムに、道端のおじさんが掛けた一言が「チョット!チョットマッテ!」だった件。 これからご鑑賞されるみなさんは、是非劇場でご確認ください。

ええ顔
(※ブルジュ・ハリファの頂上でええ顔をするトム。 すきなものだけでいいです はこれからもトムを応援しつづけます!!)



よろしかったらこちらもどうぞ・・・。

誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいイーサン・ハントのすべてについて教えましょう。(シリーズまとめ)
(※注釈・・・トムはシリーズ3作目で一度冥土参りし、看護師の嫁に蘇生してもらっています。 )


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『パラノーマル・アイランド』

2011年12月12日
パラ


先日、ほんのちょっとの気の迷いからツタヤ ディスカス内で「パラノーマル」検索をかけてみたら、当該作品が17本もある事を知り、激しく動揺しています。
本家の『アクティビティ』を除くと、ドジョウのその数なんと12本。 どうかしてるぜ!!
とりあえず、心を落ち着ける為【パラノーマル】カテゴリーを作ってみましたので、つらい時はこれを見て頑張ろうと(あと○本だよ・・! と)思います。

【映画について・パラノーマル】 (←どうかしてるぜ!)

という訳で、今回のパラノーマルはずばり「島」! 
「パノラマ島奇談」ならぬ「パラノーマル島奇談」の、気になる内容とは?!

あらすじ・・・
【これは実話に基づいた物語である。 
全長2600キロのグレートバリアリーフは、世界の七不思議であるサンゴ礁地帯。 
600以上も島があり、この島もそのひとつ・・・。】


1日目 ・ 二人きりの休暇を満喫する為、無人島に赴くベスとハリー。
     ・ 浜辺でいちゃいちゃ。
     ・ 浜辺で昼寝。
     ・ 目を覚ますと、二人の間近に何者かの足跡が。
     ・ 島を一周してみるも、自分たち以外の人影はなし。
     ・ 気にせず就寝。
     ・ 夜中に不審な物音。
2日目 ・ 朝目覚めると、テントの周りにベスの下着が干されていた。
     ・ 気にせず素潜り体験。
     ・ ハンディカムの映像をチェックしていると、昨晩自分たちが寝ていた姿を何者かが撮影していた事が判明。
     ・ 怯えたベスが、予定を切り上げて帰宅する事を提案。
     ・ せっかく来たので帰りたくないハリー。
     ・ コマンドーごっこをしながら、再び島内を探索。
     ・ 島の中心部に謎めいた小屋を発見。
     ・ 気にせず散策。
     ・ 島の沖合でサメ漁をしている外国人を発見。
     ・ 気にせず就寝。
     ・ 夜中に不審な泣き声。
3日目 ・ 朝目覚めると、テントの周りにナマコが吊るされていた。
     ・ 再び怯えるベスが本土と連絡を取ろうとするも、持ってきていたはずの衛星電話が行方不明。
     ・ サメ漁の外人が浜辺で休憩していたので、張り切って言いがかりを付けに行くハリー。
     ・ 何もしていない外人さんを英語で責め立てるハリー。
     ・ 返り討ちに遭うハリー。
     ・ 気にせず、今度は外人さんの船に不法侵入して電話を探すハリー。
     ・ 怒った外人さんに捕まえられ、木に縛り付けられるハリーとベス。
     ・ ベスの貞操が脅かされる。
     ・ 突如何者かに襲われ、ほうほうのていで島を後にする外人さんたち。
     ・ とりあえず助かったので、細かいことは気にせず就寝。
4日目 ・ 早起きしたベス、気になったので島を散策する。
     ・ 例の小屋で謎のノートを発見。
     ・ ノートには、昔この島に住んでいたコラールという少女の壮絶な過去が記されていた。
     ・ なまこ漁で生計をたてていたコラールは、ある日毒オコゼを踏んでしまい、半死半生の状態で浜に辿り着くが、さらにそこに居合わせた養殖業者の男どもに繰り返し強姦され亡くなってしまったらしい。
     ・ それ以来、この島にやってきた男は確実にコラールの霊に仕留められているのだという。
     ・ コラールに激しく感情移入し非業の死を悼むベス。
     ・ 気にしないハリー。
     ・ コラールのお墓をきれいにするベス。
     ・ 気にせずぼんやりするハリー。
     ・ 結局衛星電話も見つからないし、おばけに対する処置法も見つからないままなんだけど、気にしてもしょうがないので就寝。
     ・ 夜中に「逃げるなら今だぞ・・・」という囁きを聞くハリー。
     ・ テントの近くに二人分の墓穴が掘られている事に気づく。
5日目 ・ 救援を求める為、浜辺で薪を燃やす事で合意に至るベスとハリー。
     ・ 流木を集めている最中、何者かの気配を感じるハリー。
     ・ ベスを呼んでみるものの、流木集めに一生懸命で気づいてくれないので、気にせず一人で小屋に向かうハリー。
     ・ 流木を集め終わり、ハリーがいなくなっている事に気づいたベスは慌てて小屋に向かうが・・。 


ハリー
(基本ワカチコ体質なハリー。)(←死語)

いや、そこもっと気にしろよ!!

ええと、きちんと気にする皆さんの為にもう一言申し添えておきますと、ノーおっぱいですからね!お間違いなく!


世界遺産にも認定されている世界最大のサンゴ礁地帯・グレートバリアリーフを舞台に制作された本作。
怖いのはお化けなのか、それとも人間なのか。
そんなテーマを感じさせる薄ら寒いホラーとなっておりました。
・・・とは言っても、込められているであろう、そんなテーマをあえてぶっ壊そうとしているとしか思えない程、「要するに何がしたかったのかさっぱりわからんぞ!」な展開を見せますので、途中からはずっと燃料が切れかけのおんぼろセスナ機にでも乗っているような心もとなさを感じてしまいましたけどね。
落ちるのか? ここで落ちてしまうのか? いや、もう少しだけ飛んでみせるのか? みたいな。 びっくりフジツボ!

見渡す限り広がる蒼い海。 抜けるような青空。 
バカンスにあえて無人島を選んだ二人の行く末を暗示するかのように、劇中何度も映し出される、島の寒々しい佇まいは、閉所恐怖症の方にとってはおばけよりも恐ろしい存在なのではないかと思います。
いや、実際問題、本作の一番残念だった点は、こんな雰囲気抜群の舞台装置を活かしきれていなかったトコロだと思うのですよね。
もうね、おばけなんていらないのですよ。
容易に脱出出来ない孤島で、気の合わない男女がふたりぼっち。
これ以上恐ろしい状況があるだろうか! いや、ない!!

本作のオチをなんの躊躇いもなく書いてしまうと、要は、霊体のクセに実体と変わらぬ行動力を持つコラールが、携帯電話を鳴らしたり、パンツを盗んだり、ナマコを吊るしたり、ナイフで刺したりしちゃうよ! というお話だった訳なのですが、怨念モノなら怨念モノで、もうちょっと、ほら、霊らしくして欲しいのですよね。こちらとしても。
実体なんて無いのが大前提であって欲しいですし、百歩譲って「物質を掴む」のだったら誰かに取り憑いて操るくらいして欲しい。 実体を併せ持つ霊は、もう霊とは言えないのではないか。
あとね、霊はパンツ盗まないと思うんだ!しかも女の子の霊なのに! なんや、彼女はアレか!物欲の鬼か!

幻覚なのか現実なのか、その境目が不確かであればある程「おそろしさ」は増すと思うのですよ。
それなのに、中途半端に霊体(コラールちゃん)をうろつかせて、結果Jホラー(※)の無人島バージョンみたいな仕上がりに落ち着いてしまったのが、とても残念でした。
先にも書きましたが、いっその事おばけそのものは出さず、怪奇現象の原因追求の段階で疑心暗鬼になり、諍いを始めてしまうカップルの話にしちゃった方が、怖かったような気がします。
そこに「女性が虐げられていた」というエピソードが加わって、余計に「同調する女」「いまひとつ他人事な男」という構図が際立ったりしたら、より一層おそろしいじゃないですか。
あとね、そもそも論な話をしちゃうと、無人島で「付き合って間もない彼氏と10日間もカンヅメになる」という旅行プラン自体が、とんでもない暴挙だと思うのですよね。
定期船もないような島で、もし痴話ゲンカでもしちゃったらどうするのさ! 
せめて隠岐の島くらいにしときなよ! 高速船もあるよ!


と、一通り心の中でツッコミを入れたのち、そういえば本編の冒頭で「これは実話に基づいた物語で・・もにゃもにゃプスン」みたいなテロップが出ていたなぁ・・という事を思い出したのですが、どこからどこが実話に基づいているのかさっぱりわからないのですよね。
もしかしたら、ここでいう「実話」とは、「全長2600キロのグレートバリアリーフは、世界の七不思議であるサンゴ礁地帯です」という点なのかもしれない・・・ そう・・たしかにそれは、紛れもない事実なのだから・・! 


ベス
(彼氏がアレだった為さんざんな目に遭ったベスさん。 そして、女の敵は女なのだ! おっかねー!!)


(※ 呪怨+着信アリ みたいな展開になる)

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『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』

2011年12月06日
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目には目を!歯には歯を!臀部には臀部を!!

あらすじ・・・
執筆活動に専念する為、田舎のコテージにやってきたうら若き女流作家が、自分を陵辱した、頭が悪くてイカ臭そうなカッペどもにそれ相応のお返しをします。


ある時は野蛮な殿方の欲望を満たす為、またある時は物騒な御婦人の溜飲を下げる為、数多くの「リベンジ・ムービー」が作られてきましたが、その中でも群を抜いて「エグい」とされるのは78年に制作された『発情アニマル(悪魔のえじき)』なのではないでしょうか。
そして今、容赦ない性的暴行描写や突き抜けた報復攻撃で、観客の股間を縮み上がらせ拳を振り上げらせた伝説の「リベンジ・ムービー」が、その舞台を現代に置き換えてスタイリッシュに再映像化!
ホントにね、そりゃもうスタイリッシュですよ! 
スタイリッシュすぎて、報復するヒロインなんて『リング』のサマラみたいになっちゃってますからね!
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(※ 「きっとクルー!!」状態のヒロイン)

「都会っ子」「美人」「お金持ち」「作家」という華々しいキーワードを身にまとうヒロインが、荒くれ者のカッペに言いがかりにも程があるような因縁をつけられ、「欲求不満の都会人はこってり調教してやんねえとな」とばかりに嬲られる前半のくだりは、時間をかけて一部始終を描いているだけにとても生々しく、エロに比重を置くのではなく、ねちねちとした言葉責めや小道具責め(代表例・マッチに火をつけて一本づつ投げつける)(←陰湿!)に徹している点も効果的で、なんというか、底なし沼にはまったような「終わりの見えない恐怖」を感じさせてくれます。
この地獄のような夜は、もう二度と明けないのではないか。
そんなヒロインの絶望がひしひしと伝わってくるようで、とても気分が悪かったです。(←そしてそれは映画として正解だと思います)
しかし一方、男根主義のクズ人間であるカッペたちの装いに今ひとつ「汚さ」を感じられなかったり、ヒロインが基本サラサラヘアだったりする点にはちょっぴりがっかりしてみたり。
「血まみれで萎えるぜ」と、男どもが吐き捨てた直後に映るヒロインの後ろ姿には、一滴の血も流れ落ちていないという・・・。 とても泥道で繰り返し陵辱されたとは思えないようなキレイなおしりだったという。
こういうのはほんとアカンと思います。
オールヌードで体当たり演技を披露している女優さんの苦労も水の泡ですよ。マジ台無しですよ。

嬲られ続けたたのち放心状態で川に飛び込み、その1ヵ月後に奇跡の生還を果たしたヒロインが報復攻撃を始める後半のくだりになると、事態はさらに「それはアカンわ・・・」状態となっており、瀕死のヒロインがいつ、どこで、どのようにして復讐の段取りを整えたのか全くわからないまま、再登場した時には既に無双状態。
見知らぬ田舎町を舞台に、圧倒的有利なポジションをキープしたまま、ずっとヒロインのターンが続きます。
「カッペがヒロインの急襲に遭い失神」 → 「拷問」 → 「ウギャー」 → 「カッペが失神」 → 「拷問」 → 「ウギャー」 の繰り返しで、大きな波乱が起こるコトもなく淡々と執り行われる復讐の儀式。
せっかくリベンジモノのセオリーにならって「雑魚キャラから」殺って行くにも関わらずですよ。
一番タチの悪い保安官ですら、後ろからポカンと殴られ失神して、ピタゴラ装置にセッティングされてギャーですからね! おまわりさんのくせにどんだけ隙だらけなんや!
これがもしもフランスの映画だったならば、途中でヒロインのセッティングが甘かったり不慮の事態が起こったりして、ラスボスによる反撃があっただろうになぁ・・・、と妄想が花開いてしまったアガサ。

いやだってね、彼女は毎回カッペの後ろから忍び寄り、ポカンと殴って失神させるのですが、百戦錬磨の人さらいでもあるまいに、そんな丁度いい力加減で人の頭って殴れるかァ?
とりあえずオレには無理だね! そんなもん「ポカン」とやったあとは神のみぞ知るですよ! ヘタしたら「冥土行き」だけど勘弁な!っつって心の中で全力謝罪ですって!
で、運良く失神してくれたからと言って、それが何時間続くのか・・というのもコレまた不明瞭な世界じゃないですか。
いつ目を覚ますかわからない状態で、えんやこらせーって山奥のコテージまで運んで、拷問装置に乗せて・・・ って無理だわー!こんな細腕モデル体型のモテカワ女子じゃ無理だわー! おーい、誰かちょっと北斗晶呼んできて!


これはあくまでアガサ独自の考え方なのですが、この種の「女性が性的暴行を受けて反撃する」ような映画は、とことん描き込まれていて欲しいのですよね。
なんだったら、観た事を後悔してしまう程のトラウマムービーであって欲しい。
なぜなら、実際の性的暴行そのものが、「誰かにとっての快楽」だけではすまないような最低最悪の悲劇だから。
そしてアガサは、性犯罪は殺人と同等に裁かれるべきだと思っています。
性的虐待や性的暴行は、人の命までは壊さないかもしれない。
けれど、人の心は完全に壊してしまうから。
性犯罪者に人権なんてないと思っていますし、どんな酷い目に遭ってもしょうがない。いや、そんな目に遭って欲しい。
だから、映画においても反撃はあっててしかるべきだと思いますし、その内容はとことん過激でとことん痛いものであって欲しい。
「虐待」も「報復」も、中途半端であって欲しくないのです。
そんな独自の目線で観ると、本作は肝心な所で遠慮していたり流行りのトーチャーポルノっぽさを取り入れている為に、全体的に「軽い」印象を受けてしまいました。
何を伝えたかったのか、薄ぼんやりとしてしまっている。 そんな気がしてならなかったです。
「加害者側の諸事情」も描こうとするなど、物語に奥行を持たせようとしている気合が伝わってきただけに、ホント残念だなぁ。

まぁ、そういう「鬱映画」ではなく、「べっぴんさんが強面の男どもをヒーヒー言わす」映画として観るならアリなのかもしれませんけどね。
なんだかんだ書きましたが、自分が受けた虐待をそのままアレンジした「目には目を、歯には歯を、ケツにはケツを」という工夫に富んだ報復攻撃はおもしろかったですし、この種の映画ではすっかりお約束となった「シャウエッセン切断の刑」もありましたしネ!
あと、やたらと「田舎だからさ・・・」とばかりにカッペ・ルサンチマンが全面に押し出されていましたが、男がアホで男根第一主義なのは都会も田舎も同じだと思いますので、そういう輩は等しく「ポークビッツ切断の刑」に処せられるといいと思うよ!

と、世の中の男性を敵に回した所で、今回の感想はお開きにしたいと思います。


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