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『無邪気な悪魔におもちゃが8つ』

2010年09月29日
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ついこの間までは、猛暑記録更新だなんだとこの世の終わりの様な大騒ぎだった日本列島でしたが、やっと秋らしい、心地よい風がカーテンを揺らすようになりまして。
で、秋といえば、あのお祭りですよね。

全国案山子まつり? ノンノン。

阿寒まりも祭り? ノンノン。

山崎秋のパン祭り?  ノンノン! っていうかそれ春だけだから!

秋といえば、アレでしょ!  やっぱ血祭りっしょ!

ということであらすじ・・・
雪に閉ざされた山荘に集まった8人の大人が5人の子供にフルボッコにされます。

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油をかけられバーベキュー状態に!
生きたままピラニアの餌に!
銛で首を一突きに!
人間雪だるまに!


そんな、世にも恐ろしい殺戮アラカルトが、無邪気な子供の手によって繰り広げられる本作。
・・ん? 雪だるまは恐くない? はっはっは!果たしてそんな軽口が叩けるかな、この戦慄の映像を見ても!!

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スノーマンだけどマジで人間! 要するにスノーマンマン!


と言う訳で、お祭りが出来るほどは血まみれになっていなかった(なにせ1974年の作品ですので)のですが、とっても痛快な地獄絵図が拝めて、尚且つ、日本の“天才子役”がダースになってかかっても敵いっこないような、素晴らしい眼力を持った子役たちの名演技を堪能出来る良作でしたので、アガサ大満足です。

お話は至ってシンプルで、上にも書いた通り 
「スノーパラダイスなコテージでギスギスしたバケーションを過ごしていた男女7人のもとに偶然やってきた子供たちは、実は無邪気な仮面を被った悪魔だったんやで~! 邪悪な所業を阻止する為に追いかけてきた先生もフルボッコなんやで~!」 
という内容なのですが、彼女達がただの「恐るべき子供」ではなく、心に深い傷を負った被害者たちとして描かれていますので、要所要所で見せる残虐性にも、嫌悪感ではなく虚しさを感じでしまうのですよね。
感化院から、より締め付けがきつい矯正施設へと移送される途中だった子供たち。
優しく接してくれる大人たちに出会っても、その目にはどこか冷え冷えとした光が宿っている。
中には、大人たちに甘えてじゃれつく子供もいますが、完全に大人を信用しているのではなく、いつでも心をシャットダウン出来るよう身構えているように感じます。
そして、特別な理由もきっかけも無く、突然牙を剥き始める子供たち。

暗い目で大人たちの頚動脈から血のシャワーを噴き出させる姿は、とても無邪気で、とても凛々しくて。
“ここに至るまでに、彼女達に一体何があったのだろうか・・・”“何か救う手立てはないものか・・” そんな観客の安っぽい同情をピシャリと撥ね付け、手に手をとって次の獲物へと歩き出す子供たちは、善とか悪とか、そういうちゃちなモノなどどうでもよくなる程に、とにかく問答無用でかっこいい! 自立するってこういうコトなんだよね!

まだ幼い集団だけど、大きい者が小さい者を助けるとか、強い者が弱い部分を補うとか、そういうファミリーとしての機能をきちんと果たしているのがまたグっと来るんだよなぁ。
あと、相手をえこひいきしない姿勢ね!
たとえ自分達に優しく接してくれた女性だろうが、遊び相手になってくれた知的に障害を持つ青年だろうが、他の金満家やエゴエゴ親父と共に公平に虐殺。 いつも心にバリアフリーを!
いやぁ、彼らはホント、この先伸びると思うよ!(伸びたらあかんやろ)

いやでもね、冗談はさておき、「シビレるなぁ」と思う反面、同情とかそういうのではなくてなんだかふと、痛ましいというか、やり切れない気持ちになったのも事実なんですよね。
ホントにこの子たちは、どういう人生を歩んできて、いや、歩まされてきて、悪魔へと成長してしまったのだろう・・と思って。
愛情も、憎しみも、苛立ちも、暴力も、なんでもぐんぐん吸収するのが子供だと思うのですよ。
日常的に暴力にさらされて育てば、それが当たり前と思うようになるんじゃないかと思うし、大切にされていれば、他人を大切にしようと思うようになるのではないか、と。
もちろん、そんな単純に割り切れない面もあるのが子供の難しいトコロではあるのですが、やっぱり彼らを天使にするか悪魔に仕立て上げるかは大人次第なわけで。
子供の澄んだ瞳を純粋悪のように見立てて 「子供って何考えてるかわかんないよねーこわいよねー」 なんつってノンキに構えてる場合じゃないよ! 大人はもっと、大人にならないとダメなんだよ! あ、ここで言う“大人”って、弱い者をいじめたり、不必要なところで暴力をふるって悦に入る事じゃないんだかんね。

本作を観てこんな風に考えてしまうのは、自分が“親”という目線で観てしまうからなのかもしれませんが、人の痛みに鈍感な“無邪気な悪魔”を増やすか増やさないか信じるか信じないかはあなた次第!かもよ! と思ったのでありました。
どうせ浴びせるんなら、拳じゃなくて愛情にしたいものですね!

閑話休題。

正直、子供たちの大虐殺が始まるまでは、大人たちがグダグダと腹の探り合いをするくらいで、大して若そうにないヒロインと彼女の父親の若い愛人とが乳を放り出してキャットファイトをするシーンくらいしか見所は無いと言っても失言ではないと思うのですが、とにかく後半の“ままごとをするかのようにザックリ!”とか“空中ブランコ気分でブッスリ!”とか“キャンプファイアーをするかの如くバーニング!”のくだりが超たのしいので、未見の方は是非一度ご覧になってみては如何でしょうか。
コレを観たら、「エスターなんかただの若作りのおばはんじゃん!(←ネタバレなので反転)」と言いたくなる事請け合いですよ奥さん!
なんつって、でもまぁもし本当にこんな怖そうな子供たちに囲まれたら、音の速さで命乞いするよね、オレは! と全然大人らしくない事を告白しておいて、今回の感想はおしまいに。

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(後ろの3人!目が死んでるよ! 気をつけて!)(うそですごめんなさいナマ言ってごめんなさい)



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魔法使いにはなれなかった。

2010年09月28日
壁を歩きたかったのですが、どうしたら歩けるのかさっぱりわからない。
そんな時、ツイッターで
“「マイク・ザ・ウィザード」を観ればいいんですよ”
とのヒントを頂いたので、なあるほど!とばかりに知恵を絞ってみました。

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アガサには編集の才能もカット割の才能も何もかも無いことが判明した!

・・・やっぱさぁ・・

・・映画を作る人って・・・

・・・・えらいよね・・・ うん・・


-追記-
【スタッフ】
出演・・・ちっちゃいちびっこ(体重約24㌔)
撮影・・・おおきいちびっこ(すきなえいが・スポンジボブ)
担いだ人・・・おかあさん(明日は筋肉痛)



コマの間隔、もう直す気力ないよ・・・。

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「ダブル」 男と女たちの挽歌。 

2010年09月28日
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あらすじ・・・
刈田誠次は苛立っていた。
幼い頃母親に見捨てられて以来、壮絶な人生を歩んできた誠次と弟の武彦は、マフィア組織の中に入り、すご腕の人殺しとして頭角を現してきたのだが、最近その武彦の様子がおかしいのだ。
マフィアが扱う新型ドラッグにはまっているのではないか・・? 
だが、それは“ドラッグ禁止”を掲げる組織の掟に背く事であり、すなわち処刑の対象となる事を意味していた。
「思い違いであって欲しい・・・」 
そう願いつつ、武彦のマンションを捜索する誠次。

その頃武彦は、限界を感じていた。
自分の命を、人生を救ってくれた兄・誠次に誘われるがまま組織に入ったものの、殺しの仕事は自らの心を蝕んで行くばかり。
何かにすがりたくて、それが自分の死刑宣告に繋がっている事を知りつつ手を出したドラッグも、何の助けにもなってくれなかった。
自分達に殺しのスキルを授けてくれた恩人を、裏切り者として処刑した事が、さらに武彦の精神をボロボロにした。
「もう無理だ・・・」
そう思いつつ、絶望を振り払うかのように、“これで最後”と自分に言い聞かせながらドラッグを飲み干す武彦。

兄弟が苦悩している頃、組織のボス・神宮は高揚していた。
これから起こりうる展開は、自分の命をも脅かす事になるかもしれない。
その事を考えるだけで、興奮に打ち震えそうになる。
人生は最悪なほど素晴らしい。
常に破壊と流血を求めてしまう自分に誇りを持ち、神宮は一本の電話をかける。
「誠次と武彦を連れて来い」
そう口にしながら、唇の端が上がるのを感じる神宮。

血と銃弾に彩られた男たちの戦いが今、始まろうとしている。


「ダブル」おもしろいよ!さいこうだよ! 2バーイ!2バーイだよ!!(何がだよ)

深町秋生先生の最新刊「ダブル」は危険ですよ。
家事をする時間も寝る時間も奪って行きますから。
お陰で我が家はさながらゴミ箱の様相を呈していますが、悪いのはオレじゃない!「ダブル」が悪いんだ! そういうコトでお願いします!!

新型ドラッグを扱う巨大組織の用心棒(武力交渉担当)として存分に実力を発揮していた兄が、うっかりクスリに手を出してしまった弟を始末され、自らも瀕死の重症を負わされて海に落ちてしまうまでの導入部がまず素晴らしく、兄弟の悲惨な生い立ち、それによって兄がどのように精神を病んでいるか、弟がどれだけ兄を慕っているか、兄が弟にどんな複雑な想いを抱いているか、その他、組織のメンバーの人となり等がすんなりと頭に入って行きます。
そしてそこから、警察と協力し合い、容姿も声もガラリと変えて組織にオトシマエをつけに行く兄・誠次の壮絶な復讐劇が始まる・・と思いきや、そんな“ダークヒーロー誕生”的な簡単な話ではないのですよね。
兄は決してスーパーマンなどではなく、血の通った一人の人間。
ゆえに、物凄くうっかりしている。 もう、読んでいて「くおら~!!もっと気をつけなきゃらめれしょ~!!」と萌え妹キャラで責め立てたくなってしまいます。 ゴメン、萌え妹じゃなくてもよかった。以降気をつける。
この脇の甘さが、ハラハラドキドキ感を“これでもか”と煽り、ページをめくる手に加速がかかってしょうがない。

それに、兄はもともと組織に忠誠を誓っていた。 というか、組織での仕事に生きがいを感じていた。 なので、古巣に潜り込んで疑われない様仕事をしているうちに、どんどんその魅力に引き込まれてしまうのですよ。
「弟を殺したヤツを八つ裂きにしたい」という怒りと、「みんなと一緒に行き着くとこまで行ってしまいたい」という破滅願望。
その狭間で揺れ動く兄の姿に、気付くと同調してしまっている自分(読者)。
破壊の美しさに、人の命がいとも簡単に奪われて行くという凄惨な現場に、魅力を感じてしまっている・・・?
ああこわい。 深町先生の筆力がこわい。
ちがうちがう、アガサが暴力だいすきっ子なんじゃなくて、ぜんぶ深町先生の表現力がわるいんですよ。 ホンマ、わるいお人やで~! そういうコトでお願いします!!

まぁでもね。 人間は誰しも、そういう2面性というか、相反した部分を持っているのですよね。
おぞましいと思いながらも、目を背けることが出来ない。
いけない事だと主張しながらも、別の立場になればいとも必要な事だと主張する。
殺し合いはいけないと思うけれど、“復讐”という大義名分をかざされると応援したくなる。
暴力を嫌い、暴力に酔いしれる。
読者のそんなダブルな部分をも曝け出してしまう本書は、とても危険で、とても魅力的で、とても悲惨で、とても甘美な傑作だと思います。

未読の方は書店へ急げ!


-追記-

と、これだけだと、「男臭(おとこしゅう)立ち込めるマッスルヒートなヤクザ小説なのかしら」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本書に登場する女性刑事がこれまた超絶にかっこいいのですよね。
一命を取り留めた兄に接触を図るのですが、彼女が心に宿す憤怒の炎といったら、兄のそれに比べてもまったく引けを取らない程の業火レベルの炎なのです。
自分の命など消しゴムのカスほどの重みも感じていない。 その命は、ただひたすら、大切なひとの仇をとる為だけに存在する。 その為なら、どんな痛みにも耐えてみせる。 
そんな女刑事が、ただの“協力者”という賑やかし要員的な役割ではなく、丁寧に、想いを込めて描かれているトコロが、なんというか、とてもフェアでいいと思いました。 (←自分の気持ちを表すいい言葉が浮かばなくてアレなんですが、とにかく抜群にかっこいいというコトです!)

というわけで、女性の皆さんも是非!


-追記・2-(ネタバレにつき反転)

ちょwwww神宮wwwおまwwwwwwww


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『食べて、祈って、恋をして』

2010年09月24日
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2時間20分で出来る自分探しの旅。 


(※忙しくて映画が観に行けないよ!という方でも5分で自分探しが出来るように、超くわしいあらすじを書いております。 鑑賞予定の方はくれぐれもご注意ください)

あらすじ・・・

■ NY編 【食べる度・・・20%】【祈る度 ・・・35%】【恋する度・・・40%】 
優しく言うと“夢追い人”、厳しく言えば“ヒモ夫”との結婚生活に空虚さを感じているリズは、ゆるやかに、しかし確実に自分を囲い込むストレスに食欲も大幅減退。 ヤケ食いする気すら起こらない。 かなりの重症。
そんなヒモ夫が、今度は「仕事をやめてもう一回大学で勉強し直したい」と言い始めた。 
結婚8年目のクライシス。 
ていうかお前今何歳だよ。自由すぎるよ。 
今までの人生ではおよそ神頼みなどした事がなかったリズだが、さすがに今回は夜中のバスルームで一人祈った。
「神様、私はいったいどうすれば・・」
その後、離婚を決意したリズだったが、なかなか応じてくれないヒモ夫。 
とりあえず家を飛び出したリズは、ある日知り合った駆け出しの役者・デヴィッドの細やかな気配りや優しい眼差しに惹かれ、同棲を始める。 
で、でも、恋とかじゃないんだからね!現実逃避しただけなんだからね! 

■ イタリア編 【食べる度・・・98%】【祈る度 ・・・5%】【恋する度・・・5%】【生活費が気になる度・・・50%】
デヴィッドとの生活にも行き詰まりを感じてしまったリズは、自分自身に1年間の休暇を与える事を決める。 
以前から一度旅してみたかった土地を訪れ、悠々自適に暮らしながら自分探しをするのだ。 
晴れて離婚が成立したリズは、デヴィッドの懇願を振り切り一路イタリアに飛ぶ。 
今や彼女は、なんのシガラミにもとらわれない自由人! 
新しい恋人はパスタとワインとピッツァ・マルゲリータ! ようこそ余分3兄弟!
食べるのに一生懸命なので、今んトコお祈りはノーサンキュー。 大丈夫、癒しはワインから受けてますから!
現地で知り合ったイタリア語講師に少し心がグラつくものの、あくまで“自分探し”がメインの旅なので恋愛スイッチはオフ。
食って寝て観光して食って寝て観光して食って寝て観光した果てに、“食って寝て観光するだけでもいいじゃんいいじゃんスゲーじゃん!”という境地に達したリズは、中途半端な別れ方をしたデヴィッドに正式な別れのメールを送るのだった。

■ インド編 【食べる度・・・60%】【祈る度・・・80%】【恋する度・・・0%】【生活費が気になる度・・・70%】【夢をかなえるゾウ度・・・50%】【ゾ~っとするゾー度・・・測定不可】
イタリアで人生の境地のひとつを手に入れたリズは、デヴィッドが傾倒していたグル(導師)が経営している修行道場を訊ねる。
インドの食事はどれも美味しく、イタリアで培ったドカ食いスピリットで、山盛りのインド飯を平らげるリズ。
しかし、肝心の修行は一向にはかどらない。 瞑想しようと足を組むものの、首筋にまとわりつく虫や、空調の音や、その他諸々の雑念が気になって集中出来ないのだ。
そんなリズに何かとちょっかいを出してくるアメリカ人男性・リチャード。 最初はただの鬱陶しい加齢臭オヤジだと思っていたリズだったが、その言葉が意外と的を得ていた為、徐々に心を開くように。
リチャードもまた、心の傷を癒そうともがくリズの姿を見て、自らの過去を打ち明ける決意を固める。
常に賢者モードに入っている様なリチャードだったが、実は10年前は、のんべえのジャンキーで手が付けられないダメ人間だった。ある日いつものごとく酔っ払って帰宅したリチャードは、うっかり自分の息子を轢きそうになってしまい、それを目の当たりにした妻に三行半を叩きつけられ今に至るというのだ・・・。

・・・

・・・・

・・ってふぉおおい! それ呑気にインドで瞑想してる場合ちゃうやないか!  
10年前の話だって言ってるケド、いつからインドにいるのか知んないケド、養育費とか養育費とか養育費とかモアーマニーよ!!
あとそこのジュリアさんも、ジンワリなってる場合ちゃうよ!ちょっとええ話やなぁ・・やないよ! かなり恐怖指数高い話よ!ベリースケアリーよ! ナマステー!(亀仙人流挨拶)

■ バリ編 【食べる度・・・70%】【祈る度・・・120%】【恋する度・・・100%】【生活費が気になる度・・・100%】【バリの人の英語理解度・・・99%】【写せばいいってもんじゃない度・・・100%】
リチャードの告白から“自分を赦す”というスキルを手に入れたリズは、最終目的地のバリを目指す。
1年前、取材旅行で訪れた時に、リズの未来をズバっと予言した薬療師を再訪し、彼に“心の調和”を得るヒントを授けて貰おうと目論んだのだ。
薬療師はリズに、早朝は瞑想をし、日中はバリの生活を満喫することを指示する。
とにかく気楽に。 とにかく人生を楽しむこと。
イタリアで鍛え上げた“無心に食う寝る観光する”精神と、インドで習得した“瞑想術”をフル活用して、師匠の教え通り、NOスロー、NOライフ!な生活を送るリズ。 
ロハスか!これがロハスなんか!スローフードでロハスでラグジュアリーでコンテンポラリーなんか! くそう!爪に火をともすようにロハスやってみろってんだよ! こんにゃろう!お金持ち!!

そんなリズはある日、ブラジル人のフェリペと運命的な出会いをする。 
最初はいけすかない男だと思っていたものの、自分と同じように離婚を経験して心に深い傷を負ったフェリペに、徐々に親近感以上のものを抱き始めるリズ。
バリののどかな田園風景の中で、心も体も満たされたリズは、人助けがしたくなった為、世界中の知りあいに寄付金を募る。 
「拝啓、世界中のおともだちのみなさま。 もうすぐ私の誕生日ですよ。 でも悟りを開いた私は“安物買いの銭失い”みたいなプレゼントなんて要りませんからドンウォーリーですよ。 ところで、今バリでお世話になっている女医さんが、離婚経験者で、貧乏で、シングルマザーで、とても困っている様子なのでおうちをプレゼントしようと思うんですけど、どうでしょうか。 どう思いますか。 人助けしたいなぁっていう気持ちになりませんか。 この女医さんを助けるって事は、お世話になってる私を助けるって事にもなると思うんですけど、どうですか。 私を助けるって事は、みなさん自身の心の救済に繋がると思うんですけど、どうですか。 手元の小切手に何か書き込みたくなりませんか。 よおく考えてみてください。 敬具」

めんどくせえ女だな!おい!!

無事一戸建てをプレゼントし、“心の調和”が最高に整った状態のリズだったが、ある日フェリペにプロポーズをされた事で激しく動揺する。
楽しいだけの恋愛は人生の潤滑油になるけど、結婚となると、せっかく手に入れた“バランス”が崩れてしまうのではなかろうか・・。
フェリペの愛を拒絶し、荷物をまとめ始めるリズ。 もちろんフェリペの事は大好きだ。
しかし、あまりにも愛にのめり込んでしまうと、また以前の様な、優柔不断でオトコに流される人生になってしまいそうで怖い。
後ろ髪を引かれつつ、帰国の意を伝えに来たリズを見た師匠は、「恋愛で調和が崩れることも含めて、心の調和は完成するのじゃよ」というアドバイスを与えるのだった。

慌てたリズ背中を押されたリズがとった行動とは・・・。


5分で終わらせるつもりだったのですが にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 長くなり過ぎてしまってどうもすみません。

 
自分の人生は、ほんとうにこれでいいのだろうか。

お金持ちだろうと、低所得だろうと、先進国だろうと、発展途上国だろうと、人が抱える悩みに大差はなく、何気ない日常の中では多くの人が、ぼんやりとした不安に襲われる瞬間があるのではないかと思います。
いや、不安にならない方が少ないのではないかと思います。
だって、この人生は一方通行だから。 どんなに願っても、Uターンは出来ないから。
“人生は何度だってやり直せる”  なあんて言葉をよく聞きますが、まぁ、確かに歩む方向や姿勢を変える事は出来ますが、あくまで現時点からの方向転換でしかなく、“一番楽しかったあの頃”からやり直せる訳ではない。
だからやっぱり、不安なしの人生などあり得ないのではないかと思うのです。
“物に囲まれているのに満たされない気持ちなのは何故なんだろう” “取り返しのつかない失敗をしているのではないだろうか” “本当の自分って何?” 忙しい毎日に、突如湧き上がる焦燥感。

だから、人生にはちょいちょい、“自分探し”という名の現実逃避が必要となってくる。
途切れない人生の中にほんのちょっと風穴をあける事で、胸に新鮮な空気を取り込み、新たな気持ちで現実に取り組み、本当に自分が進むべき道を再確認する。
現実逃避の方法は人それぞれで、旅行に出掛ける人もいれば、コンサートや映画に行く人もいるでしょう。 お酒を飲んでいい気持ちになる人もいれば、好きな食べ物をおなかいっぱい食べる人もいる。 あるいは、離婚して仕事も休んで1年間世界旅行をする人も。

1年間・・

世界旅行・・・



ギ ギ ギ ・ ・ ・ !!



なあんてね! まぁ、そこまで大規模な現実逃避が出来る人はかなり限られてくると思いますので、その他の“現実逃避したいんだけど諸般の事情で出来ない”みなさんに仮想現実逃避して頂こう、というのが本作であり、その原作となった小説なのではないかと思います。
行きたくても簡単には行けないイタリアや、スピリチュアルな雰囲気に包まれたインド、絵に描いたようなバカンスが満喫できるバリ島を、これでもかと魅力的に映し出し、見たくない“現実”の部分は極力映さないよう心がけ、どこの土地にも味方となる欧米人(もしくは、それに近いラテンアメリカ人)を用意し、主人公に安全な“自分探しの旅”を送らせることで、ハラハラドキドキとは無縁のゆとり空間が誕生。 それを見ている観客も、安心して仮想空間に没入出来るというわけです。
よかったね!

ホント、これがもし
イタリアではスリにパスポートとカードを盗まれ、親切に言い寄ってきた現地の男性に現金を持ち逃げされ、懲りずに次の国・インドに向かったら置き引きに遭い、水にあたって体重が10キロ減り、フラフラになりながらたどり着いたバリ島で知り合ったブラジル人に歓迎会という名のパーティを開いて貰ったら、ガンガンに酔わされて、目が覚めると臓器売買組織に拉致されていた。 ちなみに、本国では妻に捨てられた夫が捨て鉢になって大量殺人に手を染めていた。
みたいな夢も希望もへったくれも無いような超現実的ストーリーだったら、自分を探すドコロじゃないですからね。
ま、もしかしてイーライ・ロス兄貴あたりが映画化してくれたら、別の意味でステキな現実逃避映画になるかもですけどね!

で、ですね。
アガサ思うんですけど、“現実逃避”って、その行為だけではなんの意味もなさないのですよね。
だって、逃避しても、帰ってくる場所は同じだから。
現実逃避する為には、その行為を受け入れるだけの余裕がないと、結局どれだけ豪華な食事をしても、ステキな場所を旅しても、沢山の買い物をしても同じ。 からっぽな心は満たされないのですよね。
アスファルトの隙間から芽を出す野草を見て、「一生懸命咲いているなぁ」と思うか、それとも「雑草がこんなトコまで」と思うか、というのと一緒で、現実逃避の旅に意味を与えるも与えないも自分次第。
旅に出る事も時には必要ですし、環境を変えると効果が得やすいとも思いますが、その前に、自分自身と向き合う事が大切なのではないでしょうか。

逃避しなくても、自分が向き合うべき現実の中にも癒しはあると思うし、逃げた先に必ずしも答えがあるとは限らないから。
“自分探し”をしたいのなら、まずは“自分が常にいる場所”の中で探したいです。アガサは。


本作のヒロインは、NYの現実の中では“自分を探す”事が出来なかったので、訪れた国々でののんびりとした生活の中で、徐々にそれを見つけ出していった。
それはそれで幸福なことだと思うのですが、そんなプランを実行出来る余裕がある時点で、既に幸福なんじゃないかとも思うのですよね。
やっかみなのかなぁ。 やっかみなんだろうなぁ。
でもアガサは、“恵まれた生活を送っている人ほど、そのありがたさに気付き難いのかもしれないなぁ・・”と感じてしまいました。  自戒の意味も込めて、心に刻んでおこうと思います。

と言う訳で、とても優れた“現実逃避”作品であり、“自分探し”の理想形だった本作なのですが、実際の現実逃避と同じく、この恵まれた設定を受け入れるだけの余裕がない方には、ちょっぴりキレイ過ぎているように感じられるかもしれませんね。
そういう方は、思い切って“ジュリアがガイドしてくれる世界の旅”という見方をしてみてはいかがでしょうか。
なんらかのフェティシズムがひしひしと感じられる“ジュリアがパスタを食べるシーン”や、バリののどかな田園風景、インドの絢爛豪華な婚礼シーンなど、目に楽しいシーン満載ですので、どうにもこうにも行ってみたくなる事間違いなしですよ!
“自分探し”にはならなくても、“観光名所探し”には文句なしに事足りる、ほんわかとした作品でした。
ただ、実際に世界を旅行する時は、もうちょっと危機感を持った方がいいと思うよ!これアガサからのアドバイスね!



-追記-

・ バリ島で、師匠に「薬療師に代々伝わる経典を書き写しなさい」と言われたものの、ちょうめんどくさかったヒロインは、持ち出し禁止の経典をこっそりカバンに隠し、街中のコピー機を使って転写するのであった・・って、そういう事を言ってんじゃないでしょ!写せばいいって問題じゃないでしょ! なんや!とんち大好きっ子か!

・ インドで“自分を赦す”事に成功したヒロインは、後味の悪い別れ方をした夫と心を許しあってダンスをする、という夢想にふけるのですが、「今でもキミの事を愛してるんだ・・」「愛してくれてていいのよ」「今でもキミが恋しいんだ・・」「想ってくれてていいのよ」って、どんだけ上から目線の妄想やねん。 なんや!自分大好きっ子か!

・ イタリアで現地の友達の実家に招かれ、アメリカ式の感謝祭料理をふるまう事になったヒロイン。 出来上がった料理を前に、「一人づつ感謝の祈りを捧げましょう」、と提案するのだけれど、2人祈った時点でお祈りタイム終了。残った時間は全て自分のイタリア滞在感想って、イタリアの人おざなりにし過ぎじゃね? なんや!スピーチ大好きっ子か!PTA会長に立候補するか!


なんだかんだ書きましたが要するにアガサが、 “映画は面白いものの、「行く先々ですぐ友達が作れて、親切な人にも恵まれて、熱烈に愛してくれる恋人にも出会えて、尚且つその顛末を書いて出版したら世界中で大ベストセラーになりました。リア充でごめん」という内容がどうにもこうにも面白くない” という妬み嫉み僻みパワーに屈したというだけの事なのかもしれません。
 
くそう! オレもおぜぜの心配せずにイタリア旅行してみたいよう!!

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『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』

2010年09月21日
あらすじ・・・
敵が現われる

ドニーさんの前髪がファサーとなる

敵が現われる

ドニーさんの前髪がファサーとなる

敵が現われる

ドニーさんの前髪が水中だけどファサーとなる

敵が現われる

ドニーさんの前髪が重力に関係なくファサーとなる



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(ファサーとなる前のドニーさん。 え?顔が見えない? 顔が見えなくたって、この三角筋と上腕三頭筋でわかるでしょ!ね!ね!)

どうもです。 アガサです。
すっかりドニーさんの魅力にゾッコンになってしまったので、他の作品も観てみようとレンタル屋さんに出かけたのですが、出演作をほとんど置いてなくて絶望しました。
日本の配給会社さんは、アメリカの「メジャー系大作のパクリタイトル」シリーズもいいのですがドニーさんの映画をもっと買い付けて下さい。 お願いしますよもうマジで!

で、“香港のイケメソ人気俳優が複数出演”だったお陰で無事棚に並べられていた本作なのですが、30年以上続く人気コミックを元に作られているとのコトで、開始早々飛ばすの飛ばさないの。
マーヴェル・コミック映画のオープニングを思わせるような、漫画のコマのパラパラに引き続いて、画面に映し出されたのはディストピア色の強い近未来的風景。そこから一気に、謎の要塞(?)やら謎の美女やら黒組やら白組やらイケメソやらメガネ男子やらがすったもんだして、さあこれから活躍するのかと思いきやなんかモニャモニャってなって、代わりと言ってはなんだけど満を持さずにドニーさん登場。
若い芽は早めに摘まないとな!(※じょうだんですよ)

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(よっ!親父、まだやってる? 的スタイルのドニーさん)

ここから先は、もうドニーさんの独壇場です。
いちおう若手のイケメソくんもちょいちょい出てくるのですが、悪い敵をやっつけようと思ったらことごとくドニーさんに美味しいトコロを持っていかれます。 もうねぇ、これはしょうがない。なぜならドニーさんの映画だから。
ペントハウスの塀にちょこん座りをして、足をぶらぶらさせるドニーさん。
いけすかない小悪党(自分より偉い人)のゲスっぷりに怒りを押さえきれず、正しい拳をふるうドニーさん。
CGやワイヤーアクションがはっちゃけまくって食傷気味な部分も正直あるのですが、にっくき敵に向かってまっしぐらに駆けてゆく姿や、「もしかしたらホントは足、5~6本あるんじゃね?」と錯覚してしまう様な足捌きを魅せられると、もう完全ノックアウトですよ。
敵に一打与える前の、張り詰めた空気と筋肉。
力を解放するのに合わせてファサーする前髪。
自分に想いを寄せる敵側の女性に、ふと見せる優しさと、容赦ない掌底。 私の王子様って時々DV。
どにさん
(もちろん決めポーズはスローモーションな!)

その他のイケメソが余りにも弱い(ラスボスの一打で死に掛けたり、女の子に仙人のトコロまで運んでもらったり、仙人パワーで再起を図ったり、でも結局ラスボスにすぐやられたり)トコロが物足りなくない訳ではない。
仙人がくれた必殺技や道具がほとんど活躍しないままドニーさんのターンになるトコロも正直ガッカリではあった。
だいたい、そのドニーさん自体も、瀕死の状態から復活できたのって相手(ラスボス)がお情けでわけわけしてくれた秘薬のお陰だかんね? ていうかラスボスのキミさぁ、相手に自分より強くなる薬あげてどうすんのよ! なんや、Mか! 骨の髄までM型人間か!
冒頭出てきた敵対関係にあるマフィアの存在なんて、風に舞う羽毛のごとき儚さですよ。 気付いた時には何処へやらですよ。

しかし、そういう端折りすぎな部分やドニーさん至上主義な部分も、見終わった時にはもうどうでもよくなってしまう。
さよう、それがスターというものなのだ!

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          ( /  3人揃って、ヤアーーーー!! \ )

と言う事で、ホントどこの配給会社の方でも構いませんので、ドニーさんの『葉問』とか『葉問2』とか『導火線』の国内版を出して下さいますよう、平に平にお願い致します。
需要、あると思うんだ! きっと!

では、その日までアガサは岡山に眠るドニーさん出演作を頑張って発掘していこうと思います。
東京国際映画祭も行きたいなぁ・・・。

関連リンク 染野企業電影工作室 / Someno Films Production Co. 『イップ・マン』 東京国際映画祭にて上映決定!


おぜぜ・・ おぜぜがほしいよう・・・。

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