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夏休みの日記を書いてみたよ。 

2010年08月28日
※ 今回はなんのへんてつもないただの夏休み日記です。オチもないですよ!


どうもこんにちは。 先日岡山市街地を流れる川沿いで夜鷹デビューしたアガサです。
F1010177.jpg
【アガサ近影】(携帯カメラを構える世帯主さまの目が、ちょっぴり哀しそうだったのは気のせいだと思う事にします!)
いい加減、コスプレネタも尽きてきましたので、もし何かリクエストがありましたら、どしどしお寄せ下さい! ただし、お金がかかるのは無しの方向で!

それはさておき。
夏休みなんて終わってしまえ! と毎日呪詛の言葉をつぶやいていたお陰か、ちびっこたちのロングバケーションも残るところあと数日。
我が家の世帯主さまはサービス業の為、基本的に1日づつのお休みしかとれないのですが、珍しく夏休み中に3連休がとれそうだ、というので、我々はこのチャンスを最大限に活かし、防水加工を施した布を軸に張りつけた即席小屋で寝るべく県北へと車を走らせました。

目的地は岡山県は津山市。
そう、あの有名な30人殺しがあtt(ゲフンゲフン)あの有名な、B-1グランプリで見事3位に輝いたホルモンうどんの街・津山です。
え?! B-1グランプリを知らない?!
・・だから・・ほら・・アレですよ・・日本各地から集められたやきそば・・とか・・目玉焼きがのったやきそばとか・・油かすが混ざったやきそばとか・・スープがかかったやきそばとか・・なんか黒っぽいやきそばとか・・ ええと・・だからほら・・・・まぁ、とにかくやきそばなんですよ! やきそばの世界チャンプを決める大会なんです!!(※うそです)

で、そんな“そば社会”という完全アウェイ戦の中で“うどん”という中性的な立場を貫き通したのが我らが岡山の誇り、都井むつ・・(ゲフンゲフン)じゃなかったホルモンうどんな訳ですよ!

キャンプ1
参考画像【ホルモンうどん】

アガサはホルモン食べれないんですけどね! (世帯主さまは大のホルモン好き)
で、世帯主さま以外のメンバーは、おのおのやきそばとかやきそばとかやきそばとかを食べて、いざキャンプ場へ!

テント
参考画像【キャンプ場】

こんな感じにネイティブアメリカーナなお屋敷が立てられた、とてもこじんまりとしたアットホームな雰囲気のキャンプ場でした。
ちなみにこの、狼と踊る男が出て来そうな布っぱりはバーベキュー用のテントで、アガサたちが実際に寝泊りしたのはごく普通のテントでした。 
残念! 

荷物を下ろしたら、少し離れたところを流れている川まで歩いて行き、ちびっこと一緒に川遊びです。
これが中々の激流で(連日夕方からゲリラ豪雨が起きている地域だからでしょうか)、タイヤに乗っかってぷかぷか漂っているだけのエクストリームスポーツ もどきだと思っていたアガサとちびっこはかなり痛い目に遭う羽目に。 なんというか、勢いでメリル・ストリープのボートに乗っちゃった鼻ソケットくらい後悔しました。
かわ
参考画像【激流!】(見た感じ穏やかそうなんですが、入ってみると予想を裏切る激流っぷり)

基本的に、子供よりも本気になりがちな性格のアガサは、ここでも全力で川くだりをしていて、思いっきりひっくり返ってしまい、メガネを紛失してしまいました。
かあさん、ぼくのあのメガネ、どうしたでしょうね。

ちびっこが興奮のあまり鼻血を連発し始めたので、早めに川遊びを切り上げてキャンプ場へ戻る我々。
しかし、何故か無性に熟女のフェロモンを欲してしまった一匹の虻が、アガサの下半身に照準を定め、執拗にまとわりついてくる。
なんだこいつは。 役員会の後の懇親会という名の公然セクハラ大会におけるPTA連合会長並のねちっこさ。 くそう、任期が終わったら絶対嫁に匿名で電話してやる。
臀部を中心につかず離れずの関係を保っていたアガサと虻でしたが、結局キャンプ場までの道のりの半分辺りで太ももに攻撃を仕掛けてこられて、ビックリしたのと痛かったのとで泣きました。
37歳にもなって、「えーんえーん」と泣きました。
背後から、一部始終をのんびり眺めていた世帯主さまの大爆笑が響いてきました。


あ い つ だ け は ぜ っ た い ゆ る さ な い 。


幸い、虻のダメージは拍子抜けするほど軽かったので、気を取り直してキャンプ場の管理人さんに教えていただいた近場の温泉へ移動。
車で走り出した途端、ゲリラ豪雨開始。
ワイパーを最強にしても、視界がほとんど確保出来ない程の激しさ。 山の天気はこわいぞよー。
なんとか温泉に辿り着き、しばし休憩をとる間に雨も上がり、再びキャンプ場へ。

キャンプ初心者なので、管理人さんの助けを大いにお借りして、なんとか火をおこすことができました。

ba-bekyu-.jpg
参考画像【炭火焼】(ピントが甘くてすみません)

お肉とお肉と野菜とお肉をたらふく食べ、焦げ焦げになった飯盒のごはんも平らげ、一同大満足。
途中で田中邦衛っぽい人が地酒を持ってふらふらしているのが見えましたが、きっと何かの見間違いでしょう。
それにしても、えらい顔色悪かったなぁ・・。 他にも佐藤蛾次郎っぽい人も見えたんだけど・・いや、気のせい気のせい。

バーベキューの後花火を楽しみ、「クワガタを捕まえたい」というちびっこの願いを叶える為、真っ暗闇の山中に出かけようとするものの、あまりの不気味さにアガサ以外のメンバーの心が折れ、早々に断念。オレは行ってもよかったんだけどな。マジでマジで。
ちびっこと世帯主さまが歯磨きに行っている間に、テントの中の寝間を整えるアガサ。
これねぇ、完全にフラグだと思いますよね。
夜に一人でテントだなんて、どう考えてもナタ持った大男が外に立ってる前段階だよ!と思いますよね。
でも大丈夫。 テントの外に光源が無い場合は、外に誰かが立っていても中から見えないので、画的に成立しないでしょ。だから大丈夫!ノープロブレムよ!(←考え方がスクリームっぽい)

・・うそ。 ホントはこわかった。 超こわかったので、携帯で“いかに我が顔を写し込まない様に且つ少しでもナイスバディな風に錯覚させられる様に自分撮り出来るか”という実験に没頭してみました。
おかげで時間は忘れる事が出来たのですが、テントに戻ってきた世帯主さまの目が
「お前はほんとに・・自分大好きだな・・!」
と侮蔑の色に満ちていたのが忘れられませんでした。
ごめん、おれ、ほんとは自分だいすきなんだ!

そんなこんなで、テントに並んで横になるものの、初めての経験が続いたちびっこたちはなかなか寝付けません。
そこで、睡魔を呼び寄せる為にしりとりを始めたのですが、しばらくすると、どこからともなく犬の鳴き声が・・。
ていうかね、絶対いなかったから。
お昼すぎに到着してから今の今まで、この山中に犬的なクリーチャーはゼロだったから。
なのに何故か複数の鳴き声が「キャンキャン」という何某かのアクシデントをも連想させる種類を交えつつ聞こえてくる。 なにこれ。 もしかしてアレか。この近くには実は墓地があって、その中のひとつを守る為に日夜野犬が常駐しているってアレか。
みたいな長閑な妄想を楽しんでいる間にちびっこ陥落。

ここから先は、大人の時間。
静けさを取り戻した夜のキャンプ場で、焚き火を眺めながらとっておきのおもしろトークでも・・ そう、昔ボーリング場で起こった大量殺戮のお話でも・・ と思いながら、自然にフェイドアウトするアガサの思考回路。
確かに我々は大人だ。
がしかし、疲れた大人なのだ。

と言う訳で、10時から7時までこってりと睡眠し、翌日は朝から虫取りリベンジしました。(結局犬の声の正体はわからずじまいでした)
ま、クワガタは姿すら見つけられなかったのですけどね。 でも、蝶々と沢蟹を捕まえたちびっこがとても嬉しそうだったので、わしゃもうそれだけでお腹いっぱいですじゃ。

昼食用にあまごを捕まえて、すぐさま素手で捌いて棒に刺し塩焼きにし、その後流しそうめんでフィニッシュ。
とにかく、ちびっこにとっては何もかもが初めて尽くしのキャンプであり、狭くて湿り気の多いテントでの過ごし方や、ヌルヌルと苔生した川底の歩き方、炭火の熾し方など、色んな事にわくわくしたりどきどきした2日間だった事と思います。
中でも、生き物を殺して食べる、という当たり前で残酷でおいしい結末が待つイベントをこなした彼女たちに、少しでも何らかの意識なり記憶が焼きついてくれればいいなぁ・・と願いつつ、帰途についたのでした。
また来年も行きたいです!

ま、とかなんとか思っていても、帰りの車中で
「キャンプどうだった~?」
と聞いたら、
「クーラーがなかったのが・・ちょっとね・・」
って返されちゃったんですけどね!

よっ!! 現代っ子!!



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関連作品【クライモリ デッドエンド】(ホルモンを使ったお料理が沢山でてきます)

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『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』

2010年08月24日
the-a-team-2010_convert_.jpg



リーアム・ニーソンの葉巻になりたかったです。



※ 追 記

子供の頃、『特攻野郎Aチーム』が大好きでした。
金曜ロードショーがネタに困ったら『刑事コロンボ』をやるように、
月曜ロードショーがネタに困ったら『ロッキー』をやるように、
木曜洋画劇場がネタに困ったら『地獄の女囚コマンド』をやるように、ネタに困った日曜洋画劇場が時々放送していた『Aチーム』は、翌日のクラスの男子のテンションを上げると共に、私の気持ちも高揚させてくれていたものでした。
もちろん、得意なモノマネは「オレは飛行機がキライなんだー!!」というコングの雄叫びです。
コング、かわいいよコング。
まさか日本だけの通り名だったなんて知らなかったよコング。(←予告のテロップでコングと表記されない事に首をかしげていた)(←ちなみにクレイジーモンキーも日本独自の通り名だった)(←なんだよ!もうコングとクレイジーモンキーでいいじゃんか!空気読んでくれよぉハリウッドさんよぉ)(←チャリンチャリン)(←ジャパンマネーをちらつかせる音)(←まさかの小銭)

で、そんな『Aチーム』がリメイクされたと言うので早速劇場へと向かったアガサなのですが、子供の頃に抱いていた、“愉快な仲間たちが悪い人たちと丁々発止の軽妙なやりとりをする”という印象とは随分と違う感触のやりとりが繰り広げられていたのですよお立会い。
なんというか、一瞬「んン・・はぅぅっ・・・え・・・・ぇぇ・?」と恥ずかしい声が漏れてしまうような、自分の目を疑ってしまうような、そんなやりとり。

Aチームの4人は、メキシコで運命の出会いを果たし、世界各地での8年間に亘る特殊部隊生活を経て、無実の罪を被せられるに至るのですが、ハンニバルの機転で脱獄に成功するまでの半年間で、大きくその信念を変えてしまうメンバーが出てきてしまうのですね。
そのメンバーは、なんとあのコング!
誰よりも正義感に溢れ、誰よりもパワフルで、誰よりも熱い男コング。
彼は、獄中生活の中でガンジーの思想に傾倒してしまい、ハンニバルに脱獄の手助けをして貰ってからも、かつての熱き心を頑なに封印してしまいます。

この時のハンニバルとコングのやりとりがすごい。

コング1
コング   「ハンニバルさん・・あの・・オレ・・なんていうか、もう暴力はやめようってムショで心に誓ったんスよ・・」
リーアム1
ハンニバル 「はあ?」
コング1
コング   「だからあの・・ あの・・オレ・・もう人を殺したくないっつうか・・」
リーアム1
ハンニバル 「え、え、なになになに?おまそれマジで言ってんの? 今まで散々人殺ししてきたお前が、それを生業にしてきたお前が“非暴力”って?」
コング1
コング   「いや・・それはその・・まぁそうなんですけど・・」
リーアム1
ハンニバル 「あ、わかった。 じゃあれだ。誰かに攻撃された時だけ殺すんだ? な、そういうことな?」
コング1
コング   「・・いや・・でも・・暴力に暴力で応えても、何も生まれないっていうか・・・まぁとにかく・・作戦に協力はしますけど、暴力と人殺しだけは勘弁させて貰いたいんで・・その方向で・・お願い出来ればと・・」
リーアム2
ハンニバル 「ちょ、マジかよ! て言うか、お前から人殺しとったら何が残る訳?それがおまえのリアルなのかよ。やせ我慢するなよ。もっと人殺して行こうよ。どんどん殺して行こうよ。人殺さずになんのチームだよ!AチームのAは“和気藹々と人殺し”のAじゃないの?あいあい部分のAなんじゃないの?!頼むから人殺しやめるなんて言うなよ! オレせつないよ!」
コング1
コング   「・・・」
リーアム3
ハンニバル 「な!お前なら出来る!もっと本気だせ!お前はトラだ!血に飢えたトラなんだ! ほらほら~人殺しはたのしいぞ~。はい、あなたはだんだん人を殺したくなってきた~!なんだか人を殺したくなってきた~!ウズウズするっしょ!ねえ、ウズウズするっしょ!!」



・ ・ ・

・ ・
 



きちがいだわ2 コピー
(※一部脚色しております)



“たとえ相手が悪人だとされるような人間だとしても、やみくもに人を殺めてはいけない”という、物凄く真人間な発言を、あの手この手で覆そうとするハンニバル大佐。いちおう正義の味方・ハンニバル大佐。 
未だかつて映画史において、このような狂気なシーンがあったでしょうか。
いやぁ、小気味いいなぁ! やっぱりアクション映画は人がゴミのように死なないとですよね!!
という訳で、21世紀にリメイクされて帰って来たAチームは、清く正しい大量殺戮映画だったのでした。


違いますからね。 全然ヤケクソとかじゃないですからね。


・・いやホントに、ヤケクソな訳ではないのですが、がしかし、ガンジーが説いた非暴力の教えに傾倒したコングに「もし心に暴力があるなら、暴力を振るう方が無力を隠すために非暴力の外套をまとうよりもましだ」という同じくガンジー先生による励ましコメントを送り、まんまと魅力溢れる暴力の世界へと呼び戻したハンニバル大佐のマッチョなキレっぷりは感銘の一言でしたね。
ガンジーを以ってガンジーを制す。 みたいなね。
勿論ガンジーがその後言った「いや、非暴力の方が暴力よりいいって事は言うまでもないんだけどね」というコメントは省略の方向で! いやはや、策士よのう!!

で、また、観る方も「ま・・いっか・・いいよね・・うん・・」と思えてしまうんですよね。
リーアムおじさん(ハンニバルの中の人)に、スクリーン越しとは言え差し向かいで睨まれ見つめられたらね。
この一件以外にも、そりゃまぁ色々あるのですよ。
脱走中の身でありながら国家機密をハッキング出来ちゃったり、偽造パスポートも難なく用意出来ちゃったり、おぜぜの心配も全く無さそうだったり、コンテナに隠れてるのはいいんだけどそのコンテナの設置場所の位置関係が全くわからなかったり、
「お前それはちょっとアレなんじゃないの」
と思わなくも無い箇所も多々あるのですが、それもこれも、影でこっそりリーアムおじさんが奔走してたのかなぁ・・と思うとね。 「あんな山ほどの爆竹、リーアムおじさんがカートにこっぷりと積み込んでレジまでゴロゴロ押してたのかなぁ」なんて想像していると、「もういいかな」という気持ちになってしまうのですよね。
これが男の甲斐性というものか・・・ 世の男性陣は草食ってる場合じゃないよ!もっとマッチョになろうぞ!身の心もな!

と言う訳で、アガサはリーアムおじさんのイカス立ち振る舞いに終始しびれっぱなしで、大満足のうちに帰途についたのでした。
勿論他のメンバーもオリジナルのイメージを全く損ねる事無い、素晴らしいキャスティングでしたよ!
残暑厳しい8月に苦しむみなさんは、痛快な勧善懲悪映画である本作を観てスカっと乗り切ろう!


おまけ

・ 女性キャストの切れ味ばつぐんなしりも見所ですよ!

・ 悪いCIA役で、『ウォッチメン』『リトル・チルドレン』『ハード・キャンディ』のパトリック・ウィルソンが出ていたんだけど、今回も最後まで気付かなかった! 作品によって印象がまったく異なるんだもん! 怖い子!

・ アクション部分で、ちょっとカメラの動きが激しすぎて観辛かったトコロがあった。(冒頭のヘリチェイスシーン) がんばれオレの動体視力!

・ やっぱりあのテーマ曲はさいこうですね! 劇場を後にする人たちの何人かが口ずさんでいたのをオレは見逃さなかったっ!

・ 最後に特別出演するオリジナルキャストに涙すべし!

・ リーアム・ニ-ソンの青シャツになりたい。 そしてパンツにインされたい。


・ 追記長すぎ。 正直すまんかった。

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『making of LOVE』

2010年08月11日
『making of LOVE』という映画を観ました。

「2010年5月。 
『オトシモノ』『ロスト☆マイウェイ』でなどの作品で知られる映画監督ふるさわたけしの新作がクランクインした。
しかし、主演をつとめた青年の謎めいた失踪によって撮影は中止を余儀なくされた。
これは未完成に終わった一本の映画の記録である。」


という、いきなりオチバレ(?)みたいなテロップから始まるその映画は、そこで説明されている通り、
・ とある(実在する)映画監督が出演して
・ 映画を製作する過程を描いた映画、というモキュメンタリーな作りで
・ 主演の男の子が途中でいなくなって
・ ついぞ映画は完成しない
というおはなしです。 
でも違うんです!
完成しないんですけどそれは映画中の映画の話であって、『making of LOVE』は完成します。映画は完成しないけど、愛は完成するんです!ってわかりにくいか!そっか!よしわかった、じゃあもうみんな観に行こう!そうだそうだそうしよう!!
古澤健監督の最新作『making of LOVE』は、8月29日(日)よりポレポレ東中野で公開予定です。 『THE LAST MESSAGE 海猿』を観に行こうと思ってた関東近辺のみなさんは、そのお金を持ってそのまま東中野へ行きましょう! そうでないみなさんもいいから行こう!! とにかく、面白い映画が観たいと思っているみなさんは迷わず行こう!行けばわかるさ!


・・と、ついフォントを弄ってしまいたくなる程、『making of LOVE』は誰かにおすすめしたくなる作品であり、独り占めするのが勿体無い作品なのでありました。

映画が出来上がるまでの苦難に満ちた道のり、愛を欲するがゆえにおさわり行為(セクハラ)に走るふるさわ監督の姿、現代的なファムファタルの登場、主人公の青年の不思議な過去、ヒロインにまつわる不可思議な現象、ストーキング・・・ストリーキング・・フェアリーテイル・・・スパースバンパイア・・・ん・・? スペースバイパイア・・?・・あぁ・・うん・・スペースバンパイアだよ・・・アハハ・・ウフフ・・。
てな具合に、観続けるごとに恋愛映画になったりSF映画になったりコメディ映画になったりファンタジー映画になったりオカルト映画になったり、くるくると万華鏡の様にその姿を変える、とっても不思議な作品なのですが、それらは決して、とりとめなく繰り広げられているのではなく、ラストに待ち受ける幸せな結末に向かってきちんと収束されて行くのですよね。 にくい。にくいなぁこんちきしょう!

人はみんな孤独だから、他の誰かを愛し、愛されたいと願う。
でも、愛の光が強まれば強まるほど、その裏に追いやられた“寂しさ”の影もまた、色を濃くする。
一緒になったハズなのに、一向に消えないどころかさらに激しさを増す孤独感。
特別ではない、誰の身にも芽生えうる、複雑な感情。
みんな不安で、みんな受け入れられたくて、迷走したり暴走したりしてしまうんですよね。
だって、自分が大切だから。 自分は傷付きたくないから。
でも、その孤独すらも受け入れられるような感情が生まれる瞬間がある。
なんの見返りも求めない、ただ、ひたすらに、変わらぬ想いを注ぎ続けようと決意する瞬間。
それは奇跡の瞬間だと思う。 
何ものにも代えがたい、奇跡の瞬間だと。

その瞬間を、大げさなBGMも大掛かりなセットも壮大な風景も使わず、ごくありふれた狭いベッドの上に映し出した古澤監督は只者ではないのではないでしょうか。 オレ、監督のサイン持ってるんだぜー いいだろー!えっへっへーだ!(思わず自慢)
否応もなく胸が熱くなり、「ああ・・、この映画がだいすきだ!」 と叫びたくなる名シーンだと思いました。

誰もが捜し求めている“運命の人への愛”と、尽きることの無い“映画への愛”が溢れんばかりに詰まった『making of LOVE』。
その「愛」が見事に成就する様を、是非劇場でご確認してみては如何でしょうか。

そうそう、言い忘れてた!
健全な男子のみんな、安心して!おっぱいもいっぱいあるからね!! やったね今夜はホームランだ!



鑑賞の機会を与えて頂けた事に、この場をお借りして心からお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました!
もし岡山でも観れる機会がありましたら、絶対観に行きたいと思います!(もちろんDVDも含め)


おまけ

・ いちおう主人公はヒロインと彼女と運命的な出会いをする男の子、というコトになっているのですが、彼ら以上に存在感を発揮するふるさわ監督の演技力に打ちのめされました。 どうみてもヘンタイのストーカーにしか見えません。 なんという迫真の演技なのでしょうか。 演技なのでしょうね。 演技なのですよね。 後生だから演技だと言ってください。

・ 高橋ヨシキ所長のセリフ後のふるさわ監督のショットが最高でした。 夜中に一人でヒーヒー言いながら転げまわってしまいました。 ここは是非、劇場で大勢で観て、一緒に大爆笑したかったなぁ。

・ ヒロイン役の藤代さやさんが、どのシーンでもむちゃくちゃ可愛らしくて、自然体で、あたし女だけどけっこんしてくれ。 (特に終盤ベッドの上で見せる表情はあまりに神がかり的な美しさで、うっとりと見とれてしまいました)

・ そんな魅力的なヒロインと、壮絶なイチャイチャを繰り広げる主人公の青年。 キス&ハグ。 キス&ディープなハグ。 街中だろうが駅中だろうがキス&ハードなハグ。 ごめん、殴っていいか?

・ エンディングでまさかのボラット。



重ねて言いますが、『making of LOVE』は8月29日よりポレポレ東中野でレイトショー開始。
本当におすすめです。
場所がわからない人は今すぐググろう!
劇場に行く事が出来ない人は、地元の映画館に直訴しよう!
それも無理な人はDVDになるのをひたすら待とう!

必見。

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『借りぐらしのアリエッティ』

2010年08月10日
アリエッティ借り


※ なんだかんだネタバレしています。


【小さい人がうちにあがりこんできたんだが】
1:名無しさん@借りぐらし
ぼくは、あの年の夏、母の育った古い屋敷で1週間だけ過ごした。
そこでぼくは、母の言っていた小さい子に出会ったんだ・・・


2:名無しさん@借りぐらし
爆発してしまえ


3:名無しさん@借りぐらし
>>1
もげろ


4:名無しさん@借りぐらし
ごめん!子はうそ!! 小さいって言っても幼女とかじゃなく、本当に小さい人なんだ!


6:名無しさん@借りぐらし
スペックは?

7:名無しさん@借りぐらし
そうだなぁ・・。 大体10センチくらいかなぁ。 手のひらに乗るくらいのサイズ。


10:名無しさん@借りぐらし
なんだ釣りか・・

15:名無しさん@借りぐらし
病院へ池

20:名無しさん@借りぐらし
残念ながら釣りじゃない。 あと、病院はシャレにならんからやめろ。
その人の存在を始めて知ったのは裏庭を走り回っている姿を見かけた時。
実は昔祖母から「うちは夜中にこっそり食べ物が無くなってる事がよくあったのよ・・」って聞いてたから、ぼくはすぐピンと来た。
あ、これがそうなんだ、って・・。


23:名無しさん@借りぐらし
いいか、よく聞け、それはGだ


24:名無しさん@借りぐらし
>>1は害虫板に行った方がいい

25:名無しさん@借りぐらし
人のカタチのGがいるかよwwwww
26:名無しさん@借りぐらし
祖母の話では、小さい人たちは家の中の物を借りて行きながら暮らしているんじゃないか、というコトだった。
つまり、「借りぐらし」って訳だな。
まぁともかく、ぼくは注意深くその日が来るのを待った。
実はぼくの部屋には祖父の代から受け継がれているドールハウスがあるんだ。
だからきっと、小さな人はそこにやってくる。
そう思って待ってた。

31:名無しさん@借りぐらし
そしてついに その日はやってきた。
夜中に物音がしたから、薄目を開けて部屋を見回してたら、2人組の小さい人たちが現われたんだ。
彼らは力を合わせて、一生懸命ティッシュペーパーを引っ張り取ろうとしてる真っ最中だった。


32:名無しさん@借りぐらし
ティッシュかよwwwwwwww 
何に使うつもりだったんだwwww


33:名無しさん@借りぐらし
オ●ニーだな


34:名無しさん@借りぐらし
カリ濡らしな訳ですね、わカリます


35:名無しさん@カリ濡らし
>>34
優勝



36:名無しさん@借りぐらし
おいwwやめろwww

・・今更だけど、もしかして誰も信じてくれてないのかな・・。
話、続けてもいいのか・・?


37:名無しさん@借りぐらし
>>1
オレは聞いてるぞ 続けてくれ

38:名無しさん@借りぐらし
ありがとう。

とにかくぼくは、初めて小さな人の姿をきちんと見て、とても興奮した。
「怖がらないで」 って声をかけたんだけど、余計怖がらせちゃったかもしれないw
小さい人たちはそのまま部屋からいなくなり、後に残されていたのはビックリした拍子に落っことしたらしき角砂糖だけだった。


40:名無しさん@借りぐらし
お砂糖持って逃げようとしてたのかw 
なんだか可愛らしいなwww

42:名無しさん@借りぐらし
そうなんだ。
なんというか、ホントかわいらしいんだ。
見た目が小さいって事だけじゃなく、守ってあげたくなる瞳をしてるっていうか・・
ぼくは何とかしてお砂糖を返してあげたくって、次の日床下の格子の前に、手紙と角砂糖を置いておいた。


43:名無しさん@借りぐらし
ちょっとわからないんだが>>1はその小人をどうしたかったんだ?
捕まえたかったのか? それとも遊び相手になって欲しかったのか?

44:名無しさん@借りぐらし
正直なトコ、ぼくにもわからない。
ただ、ぼくは何かを成し遂げたかったのかもしれない。
手術の前に・・
死んでしまう前に・・・


46:名無しさん@借りぐらし
>>1
!!!
kwsk

55:名無しさん@借りぐらし
ゴメンw ちょっと風呂入ってたww

ええと、続きいきます。
そもそもぼくが、この古い屋敷に滞在していたのは、夏休み中に受ける事になっていた心臓手術に備えての静養の為だったんだ。
仕事で年中飛び回っている母に代わって、ぼくの面倒をみてくれていた祖母。
その祖母が幼少期を過ごした屋敷は、とても静かで、緑に囲まれて、静養するのにピッタリだった。
・・の、はずだったからw


56:名無しさん@借りぐらし
小人が夜中に砂糖やらティッシュやら盗みに来る家がかwww
とんだ静養だなwww

57:名無しさん@借りぐらし
>>56
まあねwwww

心臓の手術は、上手くいくかもしれないし、ダメかもしれない。
っていうか、ぼくはもう、ダメなんだと思ってた。
だから、少し自棄になってて、実は小さい人に八つ当たりしてしまった事もある。


60:名無しさん@借りぐらし
何言ったんだ

61:名無しさん@借りぐらし
「おまいらなんて、どうせ絶滅すんだよ」って。


63:名無しさん@借りぐらし
鬼畜あらわるwwww


64:名無しさん@借りぐらし
ヤダこの>>1さいてい


67:名無しさん@借りぐらし
ホントだよな・・・
マジ あの頃のコト思い出すと居た堪れない気持ちになる・・
ぼくは最低だよ・・
68:名無しさん@借りぐらし
で、ぼくは暴言のお詫びにと思って、ドールハウスの中の台所セットを小さい人たちの住処に置いてあげる事にしたんだ。
そのセットはとても高級で、イタリアの職人さんがひとつひとつ手作りした逸品だったから。
きっと彼らも喜んでくれると思って・・


70:名無しさん@借りぐらし
置くっつったって・・・ それって逆に迷惑なんじゃないのか?

72:名無しさん@借りぐらし
>>1が何気に金持ち乙なのが気に喰わないんだが・・
マジレスすると  ほ っ と い て や れ

73:名無しさん@借りぐらし
ホントそうなんだよな・・
実際、ぼくのこの行動が、さらに彼らを追い詰めてしまったんだ。
75:名無しさん@借りぐらし
その屋敷には、ハルさんというお手伝いさんがいたんだけど、彼女がぼくと小さい人たちとのやり取りに感づいてしまったんだ。
ハルさんは害虫駆除業者を呼んで、なんとか床下の小さい人たちを生け捕りにしようと目論んだ。


77:名無しさん@借りぐらし
ババアぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

78:名無しさん@借りぐらし
金か! 金が目当てなのか!

80:名無しさん@借りぐらし
www
ハルさんが、小さい人たちを捕まえてどうしたかったのか、今でもよくわからない。
もしかしたら、ハルさん自身も昔小さい人を見た事があって、でも周りに信じて貰えなくて、悔しい思いをしたコトがあったのかもしれない。
その頃にもネットがあったらよかったのにねwwww
81:名無しさん@借りぐらし
とにかく、危険を感じた小さい人たちは、屋敷から引っ越すことを決意した。
決行は深夜。
何も知らなかったぼくは、なんだか胸騒ぎがして縁側に出た。
そうしたら、そこに飼い猫のニーヤがやってきた。
小さい人たちの居場所を教えてくれようとしていたんだ。


83:名無しさん@借りぐらし
ぬこwww かわいいよぬこwwwwww

84:名無しさん@借りぐらし
もう、お別れまでの時間はほとんど残されていない。 ぼくはそう悟った。
心臓がどうなろうと構わない。
とにかく最後に、もういちどあの人にあって、謝りたかった。
そして、ありがとう、って言いたかった。
彼らが必死に生きて行く姿が、ぼくに生きる勇気をくれたから。
手術を受ける勇気をくれたから。
ぼくは必死でニーヤの後を追いかけた。

85:名無しさん@借りぐらし
長々とつきあってくれてありがとう。
もう話すことはほぼありません。

爆発しそうな心臓を抱えながら岸辺に辿り着くと、そこに彼らがいた。
新しい仲間も一緒だったみたいだった。
ぼくは、すこし寂しくて、すこし切なくて、でも、彼らの新天地への旅路を精一杯祝福した。
小さい人も、すこし寂しそうに微笑んで、そして去って行った。

86:名無しさん@借りぐらし
その後ぼくは無事手術に成功し、今では元気に暮らしています。
彼らに再び会ったことは、まだありません。
でも、きっといつの日にか、また会えると思う。
そう信じてる。


90:名無しさん@借りぐらし
>>1
乙です!

92:名無しさん@借りぐらし
ちょっとわからない部分もあったけど、最後はなんか感動した!
ありがとう!

93:名無しさん@借りぐらし
何はともあれ、手術うまくいってよかったな!

95:名無しさん@借りぐらし
で、>>1はその小人さんのこと、好きだったの?


96:名無しさん@借りぐらし
うーん・・ww どうだろ。
でも、ひたすら守ってあげたいと思ったよ。
初恋・・だったのかもしれないなぁ。


97:名無しさん@借りぐらし
チクショウww  オレの家にも来ないかなぁ 小さい人www

98:名無しさん@借りぐらし
結構その相手の小人さんも、>>1のこと好きだったりしてね

99:名無しさん@借りぐらし
www
そうだったら ・・・なんか嬉しいかもwwwww


100:名無しさん@借りぐらし
>>1
写真うpしる

101:名無しさん@借りぐらし
ごめん
さすがに写真はないww でも釣りとかじゃないから


103:名無しさん@借りぐらし
>>1
似顔絵でもおk

104:名無しさん@借りぐらし
wwww
ちょっとまてww 実は前に何度か描いてみたことがあるwww


105:名無しさん@借りぐらし
wwwwwwwwwwww

106:名無しさん@借りぐらし
wktk

121:名無しさん@借りぐらし
お待たせ。
ちょっとうろ覚えのトコもあるんだけど、概ねこんな感じ。
初めて見た時、あんまりキレイでビックリした。
今もどこかで元気にしてるといいなぁ。

ちちアリ

122:名無しさん@借りぐらし
    /'           !   ━━┓┃┃
   -‐'―ニ二二二二ニ>ヽ、    ┃   ━━━━━━━━
ァ   /,,ィ=-;;,,, , ,,_ ト-、 )    ┃               ┃┃┃
 '   Y  ー==j 〈,,二,゙ !  )    。                  ┛
 ゝ.  {、  - ,. ヾ "^ }  } ゚ 。
    )  ,. ‘-,,'   ≦ 三
 ゞ, ∧ヾ  ゝ'゚       ≦ 三 ゚。 ゚
 '=-/ ヽ゚ 。≧         三 ==-
 / |ヽ  \-ァ,          ≧=- 。
   ! \  イレ,、         >三  。゚ ・ ゚
   |   >≦`Vヾ        ヾ ≧
   〉 ,く 。゚ /。・イハ 、、     `ミ 。 ゚ 。 ・

123:名無しさん@借りぐらし
アッー!!
125:名無しさん@借りぐらし
アッー!!
126:名無しさん@借りぐらし
アッー!!
135:名無しさん@借りぐらし
全俺が泣いた


144:名無しさん@借りぐらし
┌──────────────────―┐
│  映  画  化  決  定 !!|
└──────────────────―┘


すみません。 にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  ほんとに反省していますのですみません。ホントは、言うまでも無いですが可愛らしい女の子ですんで。


どうもこんにちは。
本作を観る前、ちびっこに 「おかあさん、かりぐらしってなに?」 と聞かれたので 「持って無いものを借りて暮らすんじゃないの?」 と答えると、 「じゃあ、つかったあとかえすの?」 とさらに聞かれたため、正しい大人の態度を示さんとばかりに 「たぶんね」 と答えたものの、結局作中で「返す」シーンは一切無く、観終わったちびっこから 「おかあさんのうそつき!かえさなかったじゃん!」 と詰め寄られたので 「返すよ、とは言ってない。 たぶんね、って言ったでしょ」 と、大人の洗礼を浴びせてやったアガサです。
きっとちびっこは、玉虫色な大人の世界を垣間見て、その階段の険しさをしっかと目に焼き付けた事でしょう。
わんぱくでもいい! 煮ても焼いても食えない大人になれ!

というコトで、そんな、世の純真無垢なちびっこ諸君を混乱の渦に叩き込んだ(であろう)『借りぐらしのアリエッティ』の感想です。

簡潔に言うと、おもしろかったです。

細かく描き込まれた床下の生活風景。(超シャレオツ!)
小人目線のリアルさ。(間近に人間を見た時のド迫力ときたら! リアルナイトメア!)
壁の中を移動する時の高揚感。(等間隔に打たれた釘の上を軽やかに走行!糸巻きを使って上昇!)
清く正しい病人。(寝巻きの美少年!サナトリウム感覚!耽美!耽美!!)
結ばれない運命。(初恋が成就してたまるかよ!世の中そんなに甘くねえよ!)
滅法性根の曲がった悪人。(どうでもいいけど人相悪すぎ!)
そして、せつない別れ。

映画を観ていて「うはあ! オレもこれやりたいよう!」と思えたら、その映画はいい映画だ。
というのが信条なアガサにとっては、真似してみたいシーンのつるべ打ちだった本作は、たまらなくいい映画でした。
ちびっこにとっても同じだったようで、観終わった後「わたしも10センチになりたいよう! ゆかしたのへやにすんでみたいよう!」と泣きの涙でした。
うむ。 いい反応だ!わがむすめよ!

少し欲を言えば、ジブリの十八番とも言える“飛行シーン”があればなぁ・・と。
イケメン版ジムシー(ことスピラーくん)がムササビの術で滑空するシーンはあったものの、ヒロインであるアリエッティはひたすら上へ上へとのぼるばかりで飛ばないのですよね。
出来れば、小さい人目線で映し出された滑空の画が観てみたかった。
それはきっと、素晴らしくスペクタクルな映像になっただろうと思うから。
ハンパなく胸が躍っただろうと。

そういう、突出したシーンが無かったという点が、残念といえば残念でした。
ただ、だからと言って本作が平坦でコレといった見所の無い凡作、という訳では全く無く、たった1週間の出会いと別れがキュンキュンポイント満載で描かれている、とても美しい作品だったのではないかと思うわけでありまして。
初めて大人の階段を登ろうとした日に、初めて出会った異性。
初めて掛けられた優しい言葉。
初めて感じた胸のドキドキ。
甘酸っぱい。  なんて甘酸っぱいんだ。  いいかよく聞け!これは飲みすぎた翌朝特有の胃酸ではない!思春期特有の甘酸っぱい感情なのだ!!

自分とは違う誰かに出会ってしまった瞬間に生まれる、理性ではコントロール出来ない感情。
わかり合えるだろうかという恐れや、伝えきれるだろうかという不安、もっと知りたいという欲求や、もっと知って欲しいという期待。
幼さゆえモタモタしたり、やる事なす事裏目に出たりしながらも、少しずつお互いを認め合い、その先に待ち受ける現実を受け入れるまでに成長する2人の姿は、時に歯がゆくもあり、時に微笑ましくもあり。
旅立ちの前、アリエッティがそっと翔の指に頬を寄せるラストシーンは、大人になって失った何かをとっぷりと思い出させてくれる、素晴らしいシーンだと思いました。
ていうか、あれ2人のサイズが同じ尺なら絶対キスしていただろうになぁ・・。
いや違う! まだそんな生臭い欲望とは縁遠い2人なんだ! すまん!邪な目線ですまん!

文明の利器に囲まれ、胃にやさしいハーブティなどを飲んで暮らしていた箱入り娘のアリエッティが、野生児スピラーとの新生活に果たして馴染んで行く事が出来るのか、幾許かの不安はありますが、きっと1ヶ月後くらいにはバリバリ喰ってると思うよ、バッタの脚。 
お前ならそれが出来ると信じてる。 がんばれ、アリエッティ! 種の保存の為に!!

ひと夏の思い出にピッタリな、とても誠実な映画だったと思いますので、是非、おこさまと一緒にご覧になって、人付き合いの大変さや、危機管理の大切さ、 「人という字は支えあって出来ているんじゃねえのメイビー」 という助け合いの精神について、語り合ってみては如何でしょうか。

なお、その際は、「盗んだんじゃない、借りただけだ」という汚い大人の言葉遊びについても、きちんと説明してあげる事をおすすめします。
「助け合い」 と 「たかり」 は違うんだよ、と。
でないと、大竹しのぶさんに 「借りたものを返せないのは人間のクズです」 って、生ゴミを見るような目つきでこってり怒られちゃうからね! いいかい!約束だよ!
(※参考作品『夜逃げ屋本舗』)






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『キャタピラー』

2010年08月08日
caterpillar-poster.jpg

戦争で四肢を失った夫が帰ってきた。
周りの若者がお骨になって帰ってくる中、姿かたちは変われど見事生きて帰ってきた夫に、村人は「軍神あらわる!」と大盛り上がりだ。
私は、以前とは全くの別物となってしまった夫に、正直戸惑いを隠せない。
これはもう、夫とは呼べないシロモノなのではないのか。
元々愛情があったのかすら判らない夫に対し、同情や憐憫が湧く筈も無く、ひたすら嫌悪感しか抱けない私。
飯を喰って、排泄して、精液を撒き散らして寝るだけの、肉の塊。
これのどこが“軍神”なのか。
しかし、私がなすべき事は、この名誉ある“生き神さま”をお世話することに他ならない。
妻としてではなく、日本国民の義務として。
この戦争の中で。 
いち国民として。
お国の為に。


若松監督が、自らの記憶や見聞きした情報を元に、全世代へと投げかけた本作。
観終わった後、胃がとてもつもなく重くなりました。
その重みから解放されたいが為に“反戦映画”という安易な言葉で片付けてしまいたくなる程に。
しかし、反戦映画と一口にくくってしまってはいけないのではないだろうか。
国のトップ同士が仕掛けた無意味な戦いに対する憤り。
そこから発生する人間同士の戦いに対する深い哀しみ。
自らの尊厳を守らんが為に戦おうとする者に対する慈愛。
本作には、そんな、“戦い”に対する様々な想いが詰まっていたように感じました。
特に、夫婦が狭い空間の中で“支配”“叛乱”“報復”といった攻防戦を繰り広げる姿は、第2次大戦うんぬんとは関係なく、現代にも存在するであろう“或ひとつの夫婦の壮絶な戦い”、ともとれます。
ただ、その複雑な夫婦関係を作り上げた根源は、戦争下における特殊な精神状態に他ならない為、それらの想いを反芻して巡り巡って導き出される答えは、結局“戦争反対”になるのかもしれない。
でも、観終わってすぐにそこに辿り着けるほど単純な作品ではなかったと思いました。上手く言えないけど。 とにかく、ひどく悶々としてしまう作品でした。


それにしても、“戦争”の恐ろしさを描くにあたって、ここまでとことん“奇麗事”を排した物語を紡ぎあげるとは・・・。 若村監督のそれらに対する怒りの深さや激しさには、執念すら感じてしまいます。
「不自由な体で帰って来た夫を献身的に介護する妻。」みたいな、いかにもわかりやすい夫婦愛には脇目も振らず、愛とも憎しみとも割り切れない、複雑な“情”をぶつけ合う夫婦の姿を、時に滑稽に、時に惨めに、時に残酷に映し出した84分間。
兵隊さんが血を流すのは、戦争のほんの一部に過ぎないんだ。
もっと大きな、抗いようの無い狂気のうねりに世界中がすっぽりと包み込まれてしまう。それが戦争というものなんだ。
「子供を産めない」というだけではなく、「男児を産めない」事ですら非国民扱いされ、石を投げ込まれる日常。
自分が正しいと思う事を示すには、キチガイのフリをするしかないという日常。
モンペを穿いたおばさんが、竹やりで軍隊をなぎ払えると信じている日常。
死にに行く若者を万歳三唱で誇らしげに送り出す日常。
戦争を知らない私たちから見ると、出来の悪いコントの様なバカバカしい風景を、国民一丸となって死に物狂いで演じていた、まさに狂気としか言いようのない日常。 それが戦争なんだ。 
・・と、当時は口にする事が出来なかった人々に代わって、必死に声を振り絞ろうとする監督の想いが、重く心に圧し掛かりました。

「全世代に観て欲しい。 特に若い、中高生たちに観て欲しい。」
舞台挨拶でそう仰っていた監督。
正直なトコロ、本作の敷居は、若い子たちにはあまりに高く、険しそうに見えるのではないかと思います。
イケメンもグラビアアイドルも出てこない、
遠いどこかの権威ある賞(しかもみんな大好き・アカデミー賞ではない)を獲っている、
手足の無い人が出てくる、
なんとなく説教臭そうな映画を好き好んで観に来る中高生が、果たしてどれだけいるのだろうか、と。
そして、実際観てみると、内容は先程も述べたように、悲惨でエグくて感動ポイントも無い淡々とした日常・・・。
ちょっと難しいのではないか、と思います。
しかし、なんとか、その敷居を乗り越えて、大勢の若者に観に来て欲しい。
そして、観終わって悶々とした嫌な気持ちになったら、その気持ちがなぜ生まれたのか、どこから生まれたのかと、じっくりと考えて欲しい。
巡り巡った先には、とても大切な、未来へ受け継いで行くべきとても大切な答えが待っていると思うから。

はい!ここで朗報! なんと、15歳以上の中学生と高校生は500円ポッキリで鑑賞可能ですよ! おいそこの学生!こりゃもう行くっきゃねんじゃねえの?!
(※これも、監督が「学生は無料で鑑賞させてくれ」と申し出られた事で実現した料金設定なんだそうです。 どれだけ熱い人なんだ!) 

シーンとシーンの間に執拗に挟み込まれる、天皇・皇后両陛下の写真。
日本語でおk、と言いたくなる様な複雑怪奇な日本語テロップと共に流れる大本営発表。
直視しづらい気持ちを挑発するかの様に堂々と映し出される、四肢の無い体と焼け爛れた顔面。
特殊な状況下で虐げられ、屈していた妻の謀反行為。
そして沖縄の集団自決。
原爆の投下。
焼け焦げた死体。
戦時中のイミフな大本営発表とは裏腹に、わかりやすい現代の日本語テロップと共に流される玉音放送。
終戦と共に自らの命を終わらせた“軍神”の姿。
ダメ押しの如きエンドクレジットのタイトルバックは、元ちとせの「死んだ女の子」。

ちょっとクドい位詰め込まれた、監督の想いと願い。
それに見事に応えた2人の役者の、目を背けたくなるような魂の叫び。
胃もたれ覚悟ででも、観ておくべき作品なのではないかと思いました。

人が人でいられない、狂気こそが正気なんだと教え込まれる、そんな日常を、あなたは望みますか?
敗者も勝者も正義の欠片もない、搾取と混乱と人殺しの風景を、あなたは望みますか?
小奇麗なメイクと整った髪型の俳優さんが演じる、感動の“反戦映画”から、本当の声は聞こえてきますか?





余談。

高齢化だなんだと叫ばれている昨今だけど、せっかく沢山居るそれらのおじいちゃんおばあちゃんと話す機会は、果たしてどれくらいあるのだろうか。
一緒に暮らしていた我が家のおばあちゃん(世帯主さまのお母さん)は昨年74歳でこの世を去った。
実家のおばあちゃん(私の祖母)も今年90歳でこの世を去った。
戦争を実際に体験したお二人と、戦争について詳しく話をした記憶はない。 
ただ単に、長くなりそうだったから敬遠していただけなのか、それとも子供の頃聞いた筈だけど忘れてしまっているのか・・。

世帯主さまに「何か覚えているか」と聞くと、「男の子を産めなかった身内が近所から石を投げ込まれていた話を聞いたことがある」と言っていた。
私も、祖母が「貧乏でホントにキツかった」話や「竹やりでエイヤーってやっていた」話をしていた事を、うっすらと思い出したが、今となっては、もっと沢山の話を聞いておきべきだったという後悔ばかりだ。
特に、私の次の世代の子供たちに、もっと聞かせておくべきだった。

耳に痛い話ほど、聞いていると悲しく居た堪れない気持ちになる話の中にこそ、心に刻んでおかなければならない教訓が存在しているのではないだろうか。

と言う訳で、戦争を体験したおじいちゃんおばあちゃんがご存命だという皆さんは、是非生の声を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。
じゃないと勿体無いですよ。





追記。

私は、恥ずかしながら、江戸川乱歩の「芋虫」は未読です(あらすじくらいしか知りません)ので、本作と比較して・・という事は出来ませんでした。
ただ、監督ご本人のお話によると、
“四肢を失った傷痍軍人”という設定に「ジョニーは戦場へ行った」や「芋虫」から感じたイメージが影響している
という事ですので、物語そのものは、「芋虫」とは全くの別物と考えた方がいいのだろうと思います。

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