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『チェンジリング』

2010年04月27日
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希望と言う名の牢獄。


あらすじ・・・
我らがフェロモン核弾頭ことアンジェリーナ・ジョリーが、ある日忽然と姿を消してしまった我が子を探す為、

一人でゴロツキが闊歩する下町で聞き込みをしたり、
捜査の怠慢が目立つ警察署内で、署員15人を相手に大立ち回りをしたり、
やっと「見つかりました」と連れて来られた少年を瞬時に別人と見抜いたり、
本物の息子を探すよう、待ち伏せした警部の喉元にナイフを突きつけて脅したり、
警官に対する行き過ぎた行為のせいで、精神病院送りになったり、
病院内の情報屋から、「カルフォルニア南部の養鶏場で息子さんらしき少年が監禁されていたらしい」というタレコミを受け、脱獄脱走を決意したり、
昼間に医者の部屋からくすねておいたペンの先を使って手錠を外し、天井のダクトから屋上へと上がり、そこからシーツを使った簡易パラグライダーで塀の外に飛び降りたり、
通りかかった車を奪い、追ってきた病院の警備員の車とカーチェイスを繰り広げたり、
やっとの思いで養鶏場に辿り着くものの、そこは既にもぬけの殻で、少年の物とみられる複数の靴や衣服のみが散乱しており、呆然と立ち尽くしているトコロに、冒頭の一件で「姉貴」と慕ってきていたゴロツキが駆けつけ、丁度時を同じくして犯人が捕まった事を教えてくれたり、
怒り心頭で犯人が収監されている警察署に戻ると、「いや、これには訳が・・」と口ごもる警部の鼻を折り、署長室に乱入するや否や署長の銃を奪い取って「頼む!命だけは」とすがる署長の股間スレスレの所を撃ち抜き失禁させたり、
その後別室で取調べを受けていた容疑者のもとへ駆けつけ、彼女の鬼の形相に恐れをなして泣き叫び、命乞いをする容疑者の襟ぐりをつかんで「did you kill my son! you're mother(※)ucker!!」と締め上げたり、
冷静さを取り戻し、容疑者を放して「頼むから・・あいつら(警察)に本当の事を言うのよ・・」と言い残して部屋を出ようとしたものの、「なんだかんだ言って、最後に泣くのはお前なんだよ、この淫売ババア! そう、お前の息子みたいにな!」と逆ギレされた為、窓にかけたあったブラインドを容疑者の首に巻きつけ、「地獄に堕ちろ!」と叫びながら吊るし首にしたりしないお話。


こういうお話だったらスカッとするのになぁ・・・と。 にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 勿論子供も最後に保護される感じで。  



以前、ちびっこが居なくなってしまった事がありました。

“近所のお友達の家に遊びに行く”と元気に家を飛び出して1時間後、そろそろ日も暮れかけてきたので、家に入るよう声を掛けようと、そのお友達のおうちに行ってみたのですが、そこにはちびっこの姿がありませんでした。
うちからそのおうちまでは、僅か500メートル程の距離。
間には数本の路地。
いつもはバタバタと賑やかに走り回っているちびっこの姿は、どこにもありません。
声を限りに名前を叫びましたが、応える可愛い声もありません。

瞬間、胃がぐるりと一回転した様な不快感に襲われ、指先が痺れ、頭の中に一滴、とてつもなく冷たい水を垂らされた様な、そんな感覚に見舞われました。

そんなはずはない。
いなくなるはずはない。
絶対この近くにいるに違いない。

そんな言葉がグルグル頭を駆け回るものの、口の中は異様に乾き、なんどもつばを飲み込もうとするのですが、蛇口をピッタリと止められたみたいに、何の水分も出てきません。

だからあれだけ、遠くには行っちゃダメって言ったのに。
うちの近くだけよ、って言ったのに。

一人、誰に言うでも無くつぶやいた怒りは、それ以上に湧き上がる不安を認めたくなかったから。
でも、その怒りもすぐ、後悔のつぶやきに取って代わられました。

ごめんね、やっぱりうちの庭だけって言っておけばよかった。
ごめんね、もっと早く迎えに来てあげてればよかった。

どうしよう。
どうしよう。
ほんとに何かあったんだったらどうしよう。

不安が恐怖へと変わりそうになったその時、かすかにちびっこの笑い声が聞こえました。

「・・ギャハ・・ハ・・  お・・え・・ちゃん・・ う・・こ・・  ・・うんこー!・・」



いつもは行かない反対側の路地裏からげらげら笑いながら現われたちびっこたちが、この後かあちゃんにこってりと叱られたのは言うまでもないのですが、この時見舞われた感覚は一生忘れる事が出来ません。

子供を失ってしまった親の気持ち。
恐ろしすぎで想像もしたく無い気持ち。
その入り口(ごくごく手前の、ですが)を覗いてしまった事があるアガサは、とてもじゃないですが、本作を平静に鑑賞することなど出来ませんでした。
本作は、どんなホラー映画よりも怖ろしく、どんなモンスター映画よりも破壊力があり、どんなサスペンスよりも心臓を痛めつける、近年稀に見る傑作であり、一生観直したくないトラウマムービーだと思います。


■ 今も昔も変わらない

本作の舞台となっているのは、1920年代のアメリカ。
LAコンフィデンシャルよりもブラックダリアよりもさらに昔、アンタッチャブルの時代です。
国家権力の横暴さや一般市民の無力さが、イヤと言うほど克明に描かれており、それを前に成す術の無いアンジェリーナ・ジョリーの姿が涙と憤りを誘うのですが、実は今もそんなに変わっていないと思うのですよね。
冤罪が未だになくならない様に、なんの権力も持たない一市民の声なんてほんとにちいさな存在で、いくら声を上げようと、掬い取られるものなどほんの一部。
真実は時に、えらい人がそうであれと願う真実なのだ、という恐ろしい現実は、昔も今もそのままなのかもしれません。
なので、アンジェリーナ・ジョリーが叩き込まれた地獄の日々は、今、あなたの傍でもパックリとその口をあけて待ち構えているのかもしれないのです。

こわい話ですね。
こうなったらとりあえず、警察の偉いさんと身内になるっきゃないか!(もしくは弱みを握るか)(←握れません)


■ 正気と狂気

私はどこもおかしくありません。 だからここから出してください。
そう、もしも精神病院の中の人に言われたら、自分はそれを信じられるだろうか?
その相手が自分の身内だったら信じるかもしれないけれど、知らない人だったら到底信じられない。
専門家だったら正しく判別できる、と言われても、その専門家が実は心の病だったらどうするのか、とこれまた信じられない。
そもそも、こんな善悪すらもあやふやな世の中で、誰が正気で、誰がそうでないかなんて、どうやって判断するのか?
判断する権利が誰にあるというのか?

みたいなね。
そういう事をずっと考えていたら、なんかもう思考回路がおかしくなってしまうので、考えないんですよ。
なのでたぶん、考えない人が正気。(←投げやり)


■ 希望という名の牢獄

異常者によってさらわれた我が子を、“死体が見つかっていない”という一点から“まだ生きているかもしれない”と信じ、探し続ける母。
真犯人が捕まっても、共犯者の証言を聞いても、同時期にさらわれ、殺された多くの子供の骨が掘り起こされても、頑なに“死の可能性”を受け入れない母。
それは、受け入れない事だけが彼女の生きるよすがであり、受け入れた瞬間、彼女の人生は終わってしまうから。
何の確証も無いまま、生きる為だけに“死”を受け入れなかった彼女に、クライマックスでもたらされる一筋の希望の光。
でも、結局その希望は、彼女を一生抜け出せない牢獄に閉じ込める決定打となっただけなのではないかと思いました。
もちろん、その牢獄には“希望”があるので、彼女なりの充実感や生きる力は得られるかもしれない。
でも、その影にはいつも“後悔”や“罪悪感”が潜んでおり、ふとした隙に彼女の心を責め立てる。

生きているかもしれない、と信じて待つ事と、
天国で心安らかに過ごしているんだ、と諦めてきちんと弔ってあげる事は、一体どちらの方が苦しいのだろうか。
目に見えぬ檻で暮らす事でしか、子を守れなかった自分を赦す手立てはないのだろうか。


まぁ、でもきっと自分が同じ立場だったら、探し続けるのでしょうけどね。
可能性が0で無い限り、探さずにはいられないのでしょうけどね。


■ そして女は強い

一言でくくるのもどうかと思うのですけどね。
じゃあ、男は強くないのかよ! っていうとそんな事はもちろん無く、子を思う気持ちも、逆境に立たされた時の馬鹿力も、同じくらい強いと思うのですけどね。
ただ、本作で描かれている時代は、問答無用に“女の方が弱い”時代なのですよ。
今どころではないくらい、「女は黙ってろ」っていうのが当たり前の時代。
でしゃばってたらあっという間に叩かれるような時代。
そんな時代の中で、最初こそ威圧的な警察に涙するしかなかったアンジェリーナ・ジョリーが、我が子への思いだけを支えに立ち上がり、真っ向から闘う姿勢になっていくトコロが、とても素晴らしかったのです。

拳の堅さだけが強さの表れなんじゃない。
アクション映画での彼女とは、強さの種類は全く異なるものの、同じくらい逞しく、鋼の様に堅い精神力を身につけたアンジェリーナ・ジョリーの凛とした美しさに、自分もかくありたいものだ、心から思ったアガサだったのでした。
やっぱ女は強くないとダメ!


もう観直したくは無い作品ですが、沢山の方に観て頂きたい作品でもあります。
未見の方は是非。


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『タイタンの戦い』

2010年04月24日
タイタンの戦い
ポセイドン編は黄金聖闘士編の後だからまだまだ先ですよ。


あらすじ・・・
ゼウス・・・最近人間超ウザいよね。 全然尊敬とかしてくんないし。 ちょっと締めてやんべ?
ハデス・・・前々から思ってたけど、ゼウスってウザいよね。 兄貴であるオレを騙して冥界に突き落とすしさ。 ちょっと締めてやんべ?
人間・・・いい加減さぁ、神様の自己中にはウンザリだよね。 拝んでも何の恩恵も授かれないし。 ちょっと締めてやんべ?
ペルセウス・・・親父ってちょっとウザいよね。 あと、伯父さんもかなりウザいよね。 神さまだからって、超いい気になってるし。 ちょっと締めてやんべ?
クラーケン・・・フンガーフンガー!(シメルノダイスキー!)


内容がないだぁ? にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ  相手見て言えコノヤロウ!!


予告の時点でボンクラ臭がプンプンと漂っていた 『タイタンの戦い』 ですが、実際観てみるとホントまぁ見事なボンクラ映画だったのでした。 もう最高です! お金と時間があったら、もう10回は観たい!!

公開前に聞こえてきていた評判は、「内容がない」「時間の無駄(※観に行く為の)」などと、とにかく燦燦たるモノが多かったので、さぞかし安っぽいCGや薄っぺらい人物描写なんだろうとなぁ、と思っていたのですが、全くその逆で、実際の風景とCGを上手く組み合わせた壮大な映像は『ロード・オブ・ザ・リングス』っぽくて楽しいし、脇を固めるサブキャラもとても個性的で魅力的。
唯一薄っぺらいキャラは主人公くらいですもんね!(それはそれで問題)

小さい頃、プラネタリウムで見たペルセウスの物語は、確か
可愛いチャンネーを助ける為、メドゥーサの首を刈り取って大海原から現われる巨大なモンスターに突きつける
という煩悩だけがオレの原動力! みたいな、え?なに?助けたらヤらせてくれるの? じゃやるやる!今すぐ退治する!!みたいな、中学生スピリット全開なお話だったと記憶しているのですが、今回は大胆なアレンジを加え
育ての親の仇を討つため、宿敵ハデスの愛玩生物・クラーケンをやっつけに行きます! あ、姫も助かるんならそれでいんじゃないッスか!
と、品行方正なお話になっていたのが新鮮でした。

で、変わっていないのが、人間に何かとややこしい注文を押し付ける神様の存在。
困っていても特に助けてくれないクセに、
「もっとわしらをリスペクトしろ」
「誰が創ってやったと思ってんだ」
「あ、うそうそ、今のちょっと言いすぎちゃった。でもね、感謝くらいはして欲しいっていうかさぁ・・」
「ねぇ、もうわしらの事愛してないの?ねぇねぇ」と要求だけは一人前。
神様マジウザい。
で、それでもあんまり崇め奉ってくれない人間へのお仕置きが、王様の奥さんを孕ませる、というまさに人外な所業。

なにその昼メロ的嫌がらせ。

オレはそんな神様リスペクト出来ないね! むしろ全力でdisってやりたいよね!
とばかりに怒った人間は、海辺に設置してあった神様の巨像をえんらこらせーと引き倒す。
もうね、創造主である神様からみたら、蟻んこみたいな人間ですよ。
それが精一杯の仕返しとばかりに像を壊したですよ。
それくらい赦してやれよ、と。
だって神様って言うからにはスーパーパワーを持ってる訳じゃないですか。
普通に斬りかかっても絶対倒せないんですよ。
だからこその地味な仕返しなのに。
なのに、対する神様の報復はハーピーという怪鳥を仕向けて人間を皆殺しにするという鬼攻撃。

なにその “割り箸でペシペシ叩かれたので金属バットで殴り返した”みたいな大人気ない態度!
こええなぁ! 手加減しない神様マジこええ!!

自分(親)が作った存在だから、人間(子)に何やってもいい、ってそんな道理は通りませんからね。
誕生させたのが誰であろうと、この世に生を受けた瞬間から、個々には自由に生きる権利があり、それを一方的な暴力で抑えつける権利など誰にもない。精神的な暴力も含めて、誰にもない。あっていい訳がない。
そして、誕生させた者だからこそ、保護し、知識を与え、導いてやる責任があるんですよ。
本作は、ギリシャ神話の設定を借りながら、現在の深刻な親子関係の崩壊や虐待問題を真摯に描いた問題作なのかもしれないことは無いです。 
ごめんなさい、真摯なボンクラ映画です。 ボンクラばんざい!


海を割って登場するクラーケンの圧倒的なスケールにうっとりとしたり、
漢(おとこ)気溢れる護衛隊のリーダーに心奪われたり、
悲劇的な生い立ちを持ったメドゥーサのヌルヌル感に見とれたり、
ペイルマンみたいな荒野の3魔女が超可愛かったり、
日曜朝7時半の戦隊シリーズに出てくる敵みたいな特殊メイクにロマンティックが止まらなくなったり、
空翔るペガサスに乗ってみたくてワクワクしたり、飼いならされた巨大サソリが崖の上の細道を落っこちないようにテクテク歩く姿にキュン死したり、
人間以上に愛情に飢えていてじたじたする神様が愛しかったり、
法事の席で酔っ払って大暴れする親戚の伯父さんみたいなダメ人間(神様)・ハデスに癒されたり、
とにかく小難しい話を省いて娯楽に徹した本作の姿勢を素直に歓迎し、少年ジャンプ並に熱い冒険奇談を楽しめばいいのではないでしょうか。

ちょっと映画サイトなどを拝見していると、人名や相関図がわかりにくいという感想も目にするのですが、まぁ要は
「反抗期の息子が“一人で出来るもん”って躍起になるんだけど、有力者のお父さんが裏でこっそり手を回してくれていたお陰で無事事なきを得て、ついでに本人は自分の実力だと思って得心する」
というよくあるお話ですからね。
他の事は覚えてなくても、全然問題ないない!

肩の力を抜いて、是非大らかな気持ちでご覧になって下さいませ。
じゃないと、勿体無いですよ。 こんなにサービス精神旺盛な映画。
とにかく、アガサは鑑賞している間中胸を鷲掴まれて掴まれて、もう掴む場所が残ってないよ!というくらいツボにはまりました。

2Dの字幕版を観てきたのですが、あまりに大好物だったので、もう一度今度は3D版を観て来ようと思います。
吹き替えだけどいいもん!
この映像が3Dだとどうなるのか、楽しみで吐きそうです!!


では最後に、アガサの心に残ったセリフをいくつかご紹介して今回の感想はおしまいにしたいと思います。(※意訳です)


「神も羨む程、お前を愛しておるのだよ」(スピロス)
・・・ペルセウスの育ての親にピート・ポスルスウェイト。 浮浪者っぽい枯れたファッションがベストマッチ!

「愛だけが私の生きる糧なのだ」(ゼウス)
・・・かっこいい事言ってるみたいだけど、要はモテカワスリムの愛されゴッドってことでしょ。 ま、髪もモデル風にゆるふわ巻きだしね!

「ゼウスさま!兄上の言う通りです」(ポセイドン)
・・・言ってるお前は空気だけどな!

「後々で役に立つだろう」(ゼウス)
・・・生き別れていた息子に再会し、初めてお小遣いをあげた父の一言。ま、役には立ったけどさぁ・・・。小銭一枚って・・・。

「オレが半神(デミゴッド)だったら・・・」(ドラコ)
・・・なかなか素直に聖剣を受け取らないペルセウスに業を煮やしたドラコの一言。 世間知らずのゆとりにはイライラさせられますよね!ドラコさん!

「神の悪行に立ち向かう者が現われるのを待っていたのだ」(シーク)
・・・魔法は使えるし傷も直せるし、ある意味一番使える男。 顔はヒーロー戦隊の悪い大臣みたいだけどな!

「私が犠牲になればいいのです」(アンドロメダ)
・・・うん、おまえ正解。

「リリース・ザ・クラーケン!」(ゼウス)
・・・予告を観て、怒り心頭に達した一言だと思っていたのですが、本当は苦渋の決断というニュアンスで告げられていたのが印象的でした。 なんだかんだ言って、リーアム・ニーソンはいい人!

少し前に公開になっていた 『パーシー・ジャクソン』 も、DVDが出たら是非観てみたいと思います!




追記
関連記事・・・『タイタンの逆襲』(シリーズ第2作)の感想





※余談

・ 20数年前、中学生だったアガサに人生の喜びを教えてくれたあのマンガのお陰で、本編鑑賞中もそれ関係の妄想が止まりませんでした。

・ という事で、アンロメダ護衛隊の鎧は青銅聖衣、神々の鎧は神聖衣にしか見えません。

・ 吊るされたアンドロメダは当然沙織さんな! 大概面倒かけるんだもんあのアマ人!

・ で、何回も「アンドロメダ」っつってたらもう頭の中はあの人一色ですわな! ネビュラッ・・・チェーン!!

・ 「しゅーん・・・・!!!」「ひょ・・氷河・・やめて!兄さんは悪くな」ごめんなさいもうやめます。


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『ディセント2』

2010年04月21日
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まさかの2周目突入。

この感想は、前作のネタバレと本作のネタバレを含んでおりますので、そういうのがアレな人はアレして頂けると喜びます。

(※前作の感想)


あらすじ・・・
この洞窟に暮らしてはや十数余年。
おじいちゃんの、おじいちゃんの、そのまたおじいちゃんの代から、ぼくらはずっとここで過ごしてきました。
いや、どうしてかなんて知りませんよ?
ひょっとしたらたまたま穴に落っこちて出られなくなった探険家とか、そういう人から始まったのかもしれませんけどね。
まぁとにかくぼくらは、狭いながらも楽しいこの洞窟で、細々と暮らしてきた訳です。
蛋白源なんてそりゃもう慎ましいものですよ?
時折迷い込む小動物でしょ、せっせと繁殖し続けるネズミでしょ、・・あとは大人たちが地上から狩ってくる大型の動物? せいぜいそんなものですもん。
いやいやいや! こっちから人間界に殴り込むとかしませんて!
だってぼくら、ここの生活長いから、視力はとっくの昔に退化しちゃってますし。
嗅覚も全然大したこと無いでしょ? ほんで、唯一自信があるのが聴覚ですけど、これも案外ボロい機能ですもんねー。
ときどき関節が「パキッ」って言う事あるじゃないですか?そういうのは聞こえるんですけどね、近くでスーハーされても気付かなかったりね。いやマジで。とんだポンコツ機能なんですよ。
でもね、ポンコツでもよかったんですよ、今までは。
大した外敵がいるわけじゃ無し。

ああ。 それなのに。
つい2日ほど前ですか、なんや小うるさい集団がわいのわいの言うて入ってきてね。
何者かはわかりませんでしたけど、まぁ確実に“雌”ですよね、そいつらね。
いや、雰囲気でわかりますって。
なんか言葉にトゲがあるっていうか、“年齢の話”と“男の話”の時の空気のピリピリ感が半端無いって言うか。
あの独特の緊張感は、もう間違いなく“雌”のアレですよ。
で、その“雌”の集団が、ぼくらの住居を荒らし放題荒らし回って、やれ汚いだの、やれ収納が少ないだの、やれ間口が狭いだの、家事動線が悪いだの、もう散々な口ぶりでね。
もう、お前らなんやねん、と。
これはコンクリート打ちっぱなしなんちゃうねんぞ、と。 天然の鍾乳石やぞ、と。
建物探訪やるんなら、どこぞのシャレオツなデザイナーズ物件にでも行っやらええんちゃうんけ、と。
いやマジで、さすがのぼくらもキレた訳ですよ。
で、100パーセントの力で襲い掛かったんですけどね、まああの“雌”どもが強いのなんのってね!
これはクリリンの分ー! って噛み付いてやったんですけど、全く歯が立たないっていうか、逆に背負い投げされる的な?
それにほら、なんかむっちゃ尖ったヤツ、あれ、ピッケルって言うらしいんですけどね、仕舞いにはあれで刺してきやがんの。
痛いから! それ、超痛いヤツだからほんとに!!

侵入してきたクセに手加減無しで立ち向かってくる“雌”たち。
それをなんとか蹴散らして、取れる分だけの蛋白源も確保したぼくたち。
互いに死力を尽くしあった結果、ようやく事態も収束に向かって行き、これでまた、前みたいな平穏な洞窟暮らしに戻れると、信じていた。 
信じていたのに。

まさか帰ってくるとはね。
しかも一番手ごわかったあの“雌”とはね。
そして今度は、“雄”まで引き連れて来るとはね。

もう、文字通りぼくら、顔面蒼白ですわ! みたいなね!
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(※心も体も真っ白です! みたいな!)



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“誰得”と呼ばれる作品というモノは、映画に限らず実に様々な分野において存在しているのですが、本作もまた、そんな奇異な称号を向こう3年欲しいままにしてしまうであろう、堂々たる“誰が得するのやらとんとわからない”映画だったのでした。
あ、なんで3年かって言うと、「10年先まで語り継がれるようなシロモノじゃないから」ですよ?

ていうか、ホントなんでこれ(続編)作ったかなぁ。
責任者ちょっと表出ろコンニャロー。


何を隠そう、アガサは1作目が大好きでして。
最近一番信頼できる監督、ニール・マーシャルとの出会いの場でもありましたし、クリーチャー・パニック・モノと思わせて実は、極限状況下における人間ドラマなのであったり、ムダな男(ムダな役割の男という意味ではなく、男そのものをムダと位置づけているという意味)が一切出て来ないと言う潔さも頗る魅力的な作品だったのですよね。

で、何より好きなのはそのラストなのですが、
事故で最愛の娘を喪って以来、哀しみを纏い、闇の中を這うようにして生きてきた主人公は、人生そのものの様な狭く入り組んだ洞窟に迷い込んでしまい、不気味なクリーチャーと対峙することで過去に落とし前をつけるものの、結局精神錯乱状態に陥って朽ち果ててゆくのですよ。
どうですか、この救いもへったくれも無い、悲惨極まりないオチ!
大体ねぇ、人生も洞窟も、一度ガッツリ転落したら、そんなに簡単に抜け出せないっつうの! リアリズムばんざい!

親友を喪い、友も喪い、ライバルも喪い、出口にも辿り着けず、狂気と絶望の淵へと追い込まれる主人公。
その前に現われた娘のまぼろし。
一緒に祝うはずだった誕生日のケーキを差し出し「おかあさん」と語りかける娘に、溢れんばかりの愛を込めた微笑を向ける主人公は完全に正気を失っており、その体を取り囲む洞窟の闇もとことん深く、一見バッドエンディングのように見えるのですが、もしかしたらこれはひとつの“幸せのかたち”なのではないかと、アガサはそう思ったのです。

確かにもう、生き残る事も脱出する事も期待出来ない。
でも、愛する娘に、たとえ幻覚であっても再び巡り合う事が出来た主人公は、絶望と苦痛と共にただただ生きてゆくよりも幸せだったのではないか、と。
ここで朽ち果てたとしても、それはそれで本望なのではないだろうか、と。
ちょっと後ろ向き過ぎるかもしれませんが、そういう風に受け止める事も出来るこのラストは、アガサの胸にズシリと響き、『ディセント』という映画を忘れられないものにしてくれたのですよね。

なのになぁ・・・。 
まさか生き残ってるとはなぁ・・、他ならぬその主人公自身が!

マーシャルってさぁ、結構無茶するよな! 全くおまえにゃあ敵わねえぜ!(※1作目監督のマーシャルが本作のプロデューサー)


で、実は生き残っていたのは主人公だけではなく、彼女の夫と不倫関係にあった(生前中)にもかかわらず、親友面してうろついていた、ある意味夫がしでかした不幸な事故の心理的原因と言っても過言ではない女友達も、シレっと再登板してしまうのですよね。
前作のクライマックスで、真実を知った主人公に手痛い一発を食らい、そのまま地底人の巣窟に置き去りにされていた女友達が。
なんとパワーアップして帰ってきたんですよ、と。

・・・

・・

・・・まぁね、まぁね、まぁ確かに相当強い女性でしたからね、地底人に取り囲まれても、片脚が不自由な状態でも、真っ暗闇の中でも、食べ物が無くてお腹がペコペコでも、自慢のピッケル捌きで白ガリ野郎どもをばったばったとなぎ倒していたのかもしれませんしてねえよ!

もっかい言ってやる!


ね え よ !!(大事な事です)



そもそも、主人公の脱出の方法もわからないままでしたしね。
あんな絶望的なラストだったのに、本作のオープニングでいきなりダーッつって出てきましたから。
え、どこから? みたいな。
位置関係が全くわからんでよ! みたいな。
今回潜入する入り口となる納屋も、何か秘密が隠されているのかもしれませんが、どうやらその謎は次回に持ち越す様ですし。
なんや、なんもかんも投げっぱなしか、と。
だからオレは散々言ってたんだよね! 「続編なんかやめときな」ってさぁ!!(※届きません)


何も、生き残っているメンツが不自然とか、あのまま野垂れ死んでればよかったのに・・とか、そういう事が言いたいのではないのです。
前作の直後という設定で続編を作るのなら、それ相応の辻褄合わせは不可欠だと思いますし、簡単に脱出できない地獄のような洞窟が舞台だったからこそ、なぜそこから脱出できたのかはきちんと説明しなければいけないと思うのです。
それが無いままで、先行きが絶望的だった主人公や生存不可能な状況だった女友達だけを再登場させているので、気持ちがものすごく冷めてしまう。
「この2日間の記憶が無くなってしまったの」で終わらせるなんて、いい加減にも程がある。
そんな続編やめちまえ!


とは言え、敵同士だった主人公と女友達が共闘する姿は否応無しに惹きつけられます(だって強い女が2倍ですよ!)し、適度なグロや、すこぶる感じの悪い偉いさんも、物語を盛り上げるのに充分な役割を果たしていると思います。
だからこそ、余計に残念なのです。
キライになりきれないから・・・ ホントは好きだから・・・2人のこと・・・。(女2人がわだかまりを捨て、互いを守ろうとするシーンは涙が止まりませんでしたもん!)

と言う訳で、謎の森林警護のおじさんが、実は地底人の世話係だった・・・!みたいな取ってつけたようなオチで、またもや第3弾を臭わせつつ終わってしまった 『ディセント2』 。
頼もしい女友達も主人公も死んでしまった事ですし、頼むからこれで打ち止めにして貰いたいものですが、もしかしたら数年後に,舞台だけ借りたパート3か、もしくはおじさんの謎を追った前日譚がお目見えするかもしれません。
実は、おじさんが言及していた“洞窟に行ったまま行方不明になったおじさんの祖父”が、極限状態で突然変異して地底環境にそぐう生き物になってしまったのが、あの地底人なんだったりしてね!

ま、そのネタは先越されちゃって(作られちゃって)ますけどね!
(※→『地獄の変異』)



では最後に、鑑賞中頭に浮かんでは消えていったよしなしごとを。

・ ドキ!女だらけのケイビング大会! が魅力だったのに、おっさん連れてきてどないすんねん。

・ 洞窟レスキューのプロが出てくるのに、全く役に立ってない。 マジで空気。

・ そのプロ初登場シーンで、テレビレポーターに「前回の事件での初動捜査にはミスが・・」とかなんとか責め寄られる伏線が、完全放置だった件。

・ 洞窟内がとにかく明るい。 なんや、LED電球でもつけてんのか? エコか?地底人もエコの時代なんか?

・ 記憶を取り戻したはずの主人公が、完全に道に迷ってる件。 水とか潜ってないよね?前回。

・ いくらなんでも、保護直後で病院に収容されていたような参考人を洞窟に連れてかない! 

・ 怪我してるのにジャージとか着せない!

・ 岩だらけで歩きにくそうな場所で手錠とかしない!

・ しない、しない、ナツ!


ということで、だいぶお腹がいっぱいになったので、しばらく続編は控えておこうと思います。

ちなみに今夜は 『クラーケン・フィールド』 でも観て、思いっきり羽目をはずしてやるつもりですよ! 
みなさんもご一緒にイカがですか!(←予告の余韻)


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『REC/レック 2』

2010年04月20日
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まさかの二巡目突入。

とあるアパートで発生した感染騒動。
たまたま密着取材していた消防士に同行して、そのアパートを訪れたテレビクルー。
何が起こっているかも把握できないまま、次々と増えてゆく感染者たち。
瞬時にして軍によって封鎖されたアパートで、一体なにが起こっているのというのか。
閉じ込められた生存者たちは、無事脱出することが出来るのか。


という一夜の出来事を、POV方式を用いてスリリングに描いた 『REC』 の続編が作られたとの事だったので、一抹の不安を抱えつつ鑑賞。



あらすじ・・・
(完全ネタバレですので、そういうのがアレな人はアレして下さい)

××時××分、感染が確認されたアパートが完全封鎖される。
××時××分、感染の専門家が派遣される。
××時××分、新たなSWAT隊員と保健局の博士が派遣される。
××時××分、感染の原因を探るべく、最上階を捜索。
××時××分、階下で感染者に遭遇。 隊員一人が感染。
××時××分、保健局の博士の祈祷で、暴れていた隊員が沈静化。
××時××分、お前・・・さては保健局と関係ないやろ。
××時××分、そうです、わたすがヘンなすんぷさんです。
××時××分、はい、ヘンなすんぷさんだからヘンなすんぷさん。
××時××分、SWAT隊員にこってり叱られる神父さん。
××時××分、「実はきゃつめらは感染者などではなくて、悪魔に取り憑かれちょるですよ!」
××時××分、いきなりブルーになるSWAT隊員。
××時××分、建物から脱出する為には、神父さんの声のみに反応するシステムをマイクチェックしてオーバーオーバーしなければならない為、泣く泣く神父さんの言う事を聞く決断をするSWAT隊員。
××時××分、喚きながらおっさんが迫って来たので、撃って階段から放り落としたら、民間人にバッチリ目撃されたの巻。
××時××分、ていうかどこから入ってきたのか民間人。
××時××分、マズい事を見た民間人は問答無用で闇に葬り去る、というのが国家公務員の習わしなので、とりあえずアパート内を追いかけるSWAT隊員。

××時××分、気を取り直して、本来の神父さんの目的である「悪魔憑きのルーツを探る旅」に出かける一行。
××時××分、「とにかく最初に悪魔憑きになった少女の血さえ持って帰れば、そっから解毒剤が作れるんじゃねえの?」宣言。
××時××分、最上階にある、悪魔憑き総合ラボを探索。
××時××分、天井を歩く少年による逆さ攻撃。
××時××分、何を言ってるのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかったんだ・・・!
××時××分、血は天井裏にある、とピーンと来た神父さん。
××時××分、取りに上がらされたSWATくんが、天井を歩く少年の仲間に襲われる。
××時××分、なんとか持って降りた血が本物かどうか確認する為、受け皿に垂らした血に十字架を近づける神父さん。
××時××分、炎上する血。
××時××分、横にいたSWATくんが持つ残りの血まで炎上。
××時××分、神父さん、逆上する。
××時××分、神父さんはアレなの? ひょっとしてバカなの?

××時××分、八方塞の一行だけど、とりあえず何かないか階下に降りてみる。
××時××分、ぞくぞくと感染者・・もとい、悪魔憑きが現われた為、仲間とはぐれてしまう隊員1名。
××時××分、世を儚んで自殺するSWAT隊員。
××時××分、悪魔に憑かれたてホヤホヤの女の子に出会った為、「ルーツーはドーコー」と、業界人っぽく尋問する一行。
××時××分、あんまりにも暴れられて尋問どころじゃなくなった一行。
××時××分、SWATのカメラが破損する。
××時××分、先ほどの民間人に遭遇。
××時××分、具合のいい事にハンディカムを持っていたのですかさず拝借する。
××時××分、ついでに感染の兆候が見え始めていた民間人を縛り付けて、お知恵を拝借する。
××時××分、「(^ω^)おっおっおっ(^ω^)上だお!上にいるお!うそだお!おまえのかあちゃんの秘部の中だお!」って言われてイライラする。
××時××分、宴もたけなわのトコロでハンディカムのバッテリーが切れる。
××時××分、作品の性質上、映画として成立しなくなる事も危惧されたが、タイミングよく次のカメラが現われる。
××時××分、カメラの持ち主はかのアンヘラたんである。
※“アンヘラたん”がわからない人はこちらを参考にしてください
××時××分、暗視機能つきのカメラを手に、三度最上階へ向かう一行。
××時××分、ちなみに民間人は完全放置である。
××時××分、「なんか聖書に暗闇がどうとか書いてあった様な希ガス」と言い始めた神父さん。
××時××分、早く気づけよ。 どんだけビギナー神父なんだよ。
××時××分、灯りを消すと隠し扉が見える仕組みだった感染総合ラボ。
××時××分、灯りをつけると見えなくなります。
××時××分、灯りを消すと触れます。
××時××分、灯りをつけると存在すら消えてしまいます。
××時××分、ゴメン、その話長くなる?
××時××分、暗闇世界にだけ存在する井戸に引きずり込まれるSWAT隊長。
××時××分、満を持して、かなづちババア登場。
××時××分、なんとか採血しようと格闘する神父さん。
××時××分、それをアンヘラが鉄砲で撃ってさ。
××時××分、ナイスなヘッドショットをクールにキメられ、事切れるかなづちババア。
××時××分、最後の望みを絶たれ狼狽する神父さんと、人が変わったように「建物から出させろ」と暴れ始めるアンヘラたん。
××時××分、今ここにわしが来なかったか~?バカモーン!そいつがルパンだ~! 戦法で脱出を図るアンヘラたん。
××時××分、悪魔っ子アンヘラたん、覚醒。



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全国のアンヘラたんファンの皆様、大変長らくお待たせいたしました!
そして、そうでない皆様、スーパーガッカリイリュージョンの始まりですよー!

感染源にたどり着くものの、謎のとんかちババアに足をつかまれ、闇の中に引きずり込まれて行ったアンヘラたんの末期の悲鳴が未だ記憶に新しい今日この頃。
いや、アガサはアンヘラたんあんまり好きじゃないんですけどね。
ただただもうめんどくさい女だなぁ・・という印象ばかりが残っていて、あとはまぁ、ちちが柔らかそうだなぁ・・とか、そんな感じ? いやぁ、いいですよねー、ふにゃんとしたちちって。
叶姉妹みたいなモンスター級のちちは、そりゃ確かに大きさで言ってもお値段で言っても最上級なのかもしれないけれど、ちちのホントの底力は、おんぶして背中に押し付けられた時の適度な圧迫具合なんじゃないかなぁ、と。
恭子さんをおんぶしたら、なんかもう「指圧の心は母心」並のツボ刺激が得られてしまいそうじゃないですか。
そうじゃない。 ちちの可能性は、そんなものじゃないだろ。
柔らかすぎず、張りすぎず、押せばポヨンと応え、しっとりと手にすいついて来るような、そんなちちこそが、みんなの心の故郷となり得るのではないでしょうか。

おしまい。


・・・

・・


え? 何? 何の話でしたっけ?

ああ、そうそう、映画の話ですね。
ええと、映画はですねぇ、凶暴な感染者にうろたえるばかりの役立たずなSWAT隊員と、肝心な時にエクソシストしない役立たずな神父と、入るなって言われてる危険な場所に面白半分で入ってきて閉じ込められちゃう役立たずな少年少女が、アパートの中で上を下への大騒ぎを繰り広げる物語ですので、まぁ、へそのゴマでもほじりながら気軽にご覧になられてはいかがでしょうか。
前作、あんな最期を迎えたにも関わらず、シレっとした顔で再登場したアンヘラたんが、今回も(最後の数分だけ)大活躍してくれますので、タンクトップねえちゃんに目がない皆様も大いに満足頂けるのではないかと思います。
アガサもあんなちち目指して頑張ります。(どっちかというと、リアルにとんかちババア寄りなんですけどね!超うける!)

悪魔憑きのルーツであるとんかちババア。
ババア、ババアって呼んじゃってますけど、もしかしたらアガサとそんなに歳変わらないんじゃないかと思うんですよね。
最初に憑依されたのが11歳の時で、それからずっとあのアパートに監禁されて実験材料にされていたという事なので、まさか40年も50年もは経っていないでしょう。
せいぜい2~30年くらいだとして、11年+25年・・・ってアラ不思議!アガサとほぼ同い年! 
イエーイ同級生ー! おべんとのおかず、交換しようぜー!マジうけるマジうける!

病原菌に侵されただけなのに、“悪魔憑き”という言葉で片付けられて、わけのわからないおっさん(バチカンの隠密神父)と同居させられて、いいように弄ばれて、真っ暗闇に閉じ込められて、そりゃ精神も病みますよね。
と言う訳で、隣の家の少女ばりに可哀想なとんかちおねいさんの事、もうちょっと優しい目でみてあげて欲しい。
悪いのはバチカンなんだかんね!

限られた空間を最大限に活かし、いつもは不自然だと詰られっぱなしだったPOV方式にも、納得できるだけの理由付けをした前作から一転してしまった本作。
ヘタれ過ぎて緊張感に欠ける登場人物に、後付の後付によって説得力をメキメキ減少させてしまったストーリー。
オカルトなのか、感染パニックなのか、ゾンビなのか、エクソシストなのか、はたまたスリザーなのか、迷走の果てにまたもや第3弾を匂わすオチでエンドクレジット。
だからオレは散々言ってたんだよね! 「続編なんかやめときな」ってさぁ!!(※届きません)

キイキイと襲い掛かってくるちびっこをばったばったと血祭りにあげたり、神父の説教責めに血反吐で応酬する悪魔っ子が出てきたり、暗闇でのみ浮かび上がる別世界が登場するなど、面白い部分もあっただけに、その他の“いかにも続編っぽい、勢いだけで作ったみたいなお話”がなんとも勿体無いなぁ・・と。
とっても残念な気持ちになりました。

アガサはオカルトそのものは大好物なので、十字架見せられてグエーとか言ってるリーガンっぽい子供を見ているとほほえましい気持ちでいっぱいになるのですが、なにもこの舞台でやらなくても。
前作はあれで完結していたじゃないですか。
バッドエンドなオチも含めて、そりゃ確かに続きを作る余地はあったかもしれないけれど、そこで作らないのが映画制作者としてのかっこよさなんじゃないのかなぁ、と。
馴染みのあるキャラクターと、一回体験済みの舞台で作らないとお客さんが入らない(もしくはその方が多く入る)という考え方は、商売としては当たり前なのかもしれませんが、出来ればもっと観客を信用してもらいたい。
私たちは、そんな立て看板だけで映画を観に行くのではないし、面白さを判断するのでもないのですよ。


・・ま、とか何とか言いながら、続編が出来たら観に行っちゃうんですけどね。(←説得力なし)



では最後に、鑑賞中頭に浮かんでは消えていったよしなしごとを。

・ SWAT弱(よわ)!!

・ 前作のオチ→ “バチカンの隠密神父が悪魔憑きを科学的に研究していて、凶暴化の原因となる未知のウィルスを発見したのだけれど、うっかりミスからアパート中に広げてしまったんだよね、マジで”。

・ 今回のオチ→ “と、思ったんだけど、やっぱりウィルスだけじゃなく悪魔もいるんだよね、マジで”。

・ どっちやねん。

・ その証拠に、オレ感染者なんだけど聖書の一説を唱えられると不思議と心が安らぐんだよね。

・ いっそのこと、アパートの上空からゴスペルでも流してればいいんじゃねえの?

・ 少年少女が危険を冒してまでアパートに忍び込む行為に対し、納得のいく説明が全くなされていない。 カメラの補助の為とは言え、投げやりすぎる。

・ 初登場シーンで意味深に提示されていた隊長の不調なカメラの伏線が、完全放置だった件。

・ 頭を撃てば動かなくなるって自分で言っておきながら、他の部位ばっか撃ってるSWAT隊員。

・ 「真っ暗闇に閉じ込められてる」ハズのとんかちババアだけど、天窓がついてるので朝日も夕日もヘリのライトも差し込み放題な件。

・ 登場人物がほとんどおっさん一色。

・ ホラーなのに、かわいくて強い女の子キャラが出てこないという絶望。

・ “悪魔”という実体の無い存在を、解毒剤でとり祓えるものなのかという疑問。
 
・ よく考えてみたら、“手にすいついて来るちち”って怖くないか?(※自分で書いたんだろ)



明日のこの時間は、残念な続編シリーズ第2弾『ディセント2』の感想をお届けする予定です。


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『第9地区』

2010年04月15日
district9-poster1_convert_.jpg
ろくでもない生き物ばかり出てくるすばらしい映画です。


あらすじ・・・
おかえり。 
ただいま。
あいしてる。
あいしてる。
いってきます。
いってらっしゃい。
ぜったいかえってくる。
ぜったいまってる。
ぜったいに。
ぜったいに。


先週末の公開直後から、アガサが巡回させて頂いているブログのみなさまやtwitterなどで、絶賛の嵐というかハリケーン、いや、トルネード級の賞賛の声が巻き起こっている『第9地区』を観てきたのですが、如何せん生まれ持っての天邪鬼な性格なものですから、そんな簡単に右に倣えとばかりに褒めちぎるだとかとてもじゃないですけど第9地区さいこう!! バカ!!あいしてる!!!


ある日突然、南アフリカはヨハネスブルグ上空に現われた巨大な宇宙船。
その中で飢え死に寸前の状態に陥っていた無数の宇宙人を、“諸外国に対するええかっこしい”(またの名を“人道支援”)の名の下保護する事となった、南アフリカ政府。
月日は飛ぶように流れ、20年の時を経ても一向に動く気配も無く相変わらず上空にぽっかりと浮かぶ宇宙船と、保護区域・別名「第9地区」で荒れ放題の生活を送っていた宇宙人。
増えも増えたり、その数180万人。
日に日に激化の一途を辿る、市民と宇宙人との対立抗争の急場しのぎの為、政府は宇宙人を新たな保護地区・「第10地区」へと大移動させる事を決定。
現場の指揮を命ぜられた民間企業・MNUの中間管理職ヴィカスは、昇進の喜びに顔を緩ませながら、いそいそと第9地区に向かうのでしたが・・・。

という本作。

残念ながら、アガサには本作の舞台となる南アフリカの歴史や現状についても、本作を彩るさまざまな兵器についても、ここでさりげなく引き合いに出して「どう?オレ結構出来る女っしょ」とえばれる程の豆知識は、何も持ち合わせておりません。
ですが、だからこの映画の面白さや哀しさ、虚しさ、いとおしさが感じ取れないなんていう事は微塵もなく、むしろそういった知識のある無いに関わらず、本作には万人の心の奥深くにグっと訴えかけるモノがあるのです。

大事な人に、もう一度だけ会いたい。
大事な人を、なんとしてでも守りたい。
時に配偶者に、時に肉親に、そして時に愛する誰かに対して・・・。
こういった気持ちというのは種族や性別は関係なく、誰もが持っている根本的な感情なのではないでしょうか。
だからこそ本編のクライマックス、私たちの前で繰り広げられる血肉の饗宴は、ただただグロい、醜い、えげつない見世物ショーではなく、胸をグラグラと揺り動かされ、熱い感情をふつふつと湧き出させる、魂のドラマとなっているのだと思います。

と言う訳で、本作を観て「えーやだーきたなーい」なんて言うばかものがいたら、「お前の体の中にも、これとそっくりな汚い物質が山ほど詰め込まれてるんだよ!このクソ袋!」とこってり叱ってやろうと思います。
キレイなものだけが真実なわけじゃないし、目にやさしいものだけが愛なわけでもないんだよ!
『第9地区』は、汚くて血みどろでかっこ悪くてろくでなしばっかり出てくる掃き溜めみたいな映画だけど、他のどんな作品よりも、生き物(ヒト、エイリアン関係なく)が輝く瞬間を美しく描き出しているのである!

傑作です!

未見の方は是非劇場へ。
無理な方も、いつになっても構いませんので、是非DVDなりBDなりで鑑賞してみて下さい。

ただし、グロいのと虫っぽいのが平気な方のみですけどね!

・・あ、でも大丈夫ですよ!
グロいと言っても、ほとんどが「パーン」って水風船が弾け飛ぶみたいな肉体破壊描写ですし。

あと、虫っぽいっていっても、いちおうは「エビ」って事になってますから。いや、実はアガサも観る前に世帯主さまから「おまえ、このエイリアンのスチール見たの?」って言われて「うん、顔だけは見たよ」って言ったら「ああ・・そう・・」なんつって意味深なセリフを送られたので内心ドキドキだったんですけどね。 そんなの言われたら「え?もしかしてアレ寄りなの?!」って思っちゃうじゃないですか。 アレってアレね、例の黒くてテカテカしてるアレ。 フィギュアのライサチェックじゃない方のアレですよ? で、どうなのかなぁーって思いながら観ていたんですけど、まぁ正直微妙っちゃあ微妙でしたよね。 顔はいいんですけど、背中のラインとか特にね。 「うぉあヤバイヤバイヤバイ」ってなった部分もありましたよね、確かに。 あと、触覚もアウトっちゃあアウトなんですけどねぇどっちかって言うと。 でもまぁ、ヒゲに救われたというか、活発に動いていたのでじっくり観なくて済んだというか、まぁ要するにギリギリセーフでした。 

無名の俳優さん揃いで役柄の判別に困った場合も、基本的には「ギャングの黒人と悪い白人」しか出てきませんから大丈夫ですよ。
特にナイジェリアンギャングのボス・オバサンジョと、MNU傭兵部隊のクーバス大佐のやんちゃっぷりが抜きん出てすばらしい。
足が不自由で車椅子の生活を強いられていることから、未知の強さを持つエイリアンに固執するオバサンジョ。
エイリアンの人権などクソくらえで、汚物は消毒だ!!とばかりに引き金を引くクーバス大佐。
奇しくも、何かと引き合いに出される『アバター』の登場人物と若干被るこの2人が、最高に魅力的なんですよねー!

他の登場人物も、(主人公を含めて)悪人とまでは行かなくても、そこそこ腹黒いとか、身勝手な小心者ばっかりですからねぇ。
斬新というか、リアルというか・・・。 とにかく物凄く自分に近い姑息さ、身勝手さを感じて、親近感無限大でした。 そんなもんだよ、人間なんて!


と言う訳で、クドいようですが、本当に観る価値のある作品だと思いますので、機会がありましたら是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか!




おまけ。(ネタバレ含むので反転かなり下までスクロールして下さい)














・ 小心者のクセに、カメラが回ると威勢がよくなる主人公・ヴィカスと、とことん温和なエビ型宇宙人・クリストファーは、すごく似たもの同士なんですよね。

・ ていうか、こんなヘタレな宇宙人は初めてだ。

・ 仲間が切り刻まれているのを目の当たりにして、怒りに我を忘れるのではなく呆然と立ちすくむとか・・・お前はオレか!(リアルにこういう状況に立たされたら、きっとこういう反応ですよね)

・ で、そんなクリストファーは、ヴィカスの捨て身の援護のお陰で無事母船へ到着。 一路生まれ故郷の星へ・・・ って仲間全員置き去りなんでやんの!

・ え、母船から光線が出て仲間をサルベージとか、そういう機能ないんですか?

・ アナログなのかハイテクなのかようわからん宇宙人やな!

・ お陰で3年後には、宇宙人難民は250万人まで膨れ上がっていました。 強烈!

・ それにしても、20年ぶりに起動を始めた上空の宇宙船に対して、嫌悪感を露に「けぇれけぇれ!さっさとクニにけぇってしまえ!」と手を振る地球人の姿の、恐ろしいまでのリアリティときたら。 自己中心的で排他的。それが地球人というものなのか。

・ 他人の痛みは他人にしかわからない。 
相手と同じ状況になって、はじめてその気持ちを理解した主人公が、妻への愛を燃料にどんどんたくましく成長してゆく姿に涙がとまりませんでした。 
3年後・・・、 3年後には必ず元の姿になれますように。  って、あの姿からヒト型に戻せるんだとしたら、それはそれでスゴイ技術だけどな!(やっぱハイテクな宇宙人なのだろうか)

・ ポニョ、あのエビ型ハイテクパワードスーツ、すき!!


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