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『デンジャラス・ビューティ 2』

2006年07月31日
大ヒットした1作目から4年・・。

サンドラ・ブロック演じる型破りなFBI捜査官、グレイシー・ハートが帰ってきました!



・・・と言ったはいいが、1作目が殆ど思い出せない私。


何でしょうね、ラブ・コメに対するこの記憶力のなさは。

私の頭の中にも、消しゴムがあるのでしょうか・・・?

指の間をすり抜けて、サラサラと流れ落ちる記憶の粒たち・・・。

そんなキレイな言い回しは要りませんか?
要らないですね。


まぁ、箸にも棒にも掛からない気楽に観られる娯楽作だったと言う事なのかもしれませんが。

確か、

男勝りの捜査官がミスコンに潜入捜査する羽目になり、華麗に変身して悪い奴をやっつけて、彼氏もゲット!

というような内容だったと思います。
多分、ほぼ間違いないと思います。

で、今回は

前回の一件ですっかり有名になったハート捜査官ですが、見た目に気を使わな過ぎて彼氏にフラれてしまいます。
一身発起したハート捜査官は、オシャレセレブに華麗な変貌を遂げ、FBIの美人広報として全米を飛び回る日々です。
しかしある日、ミスコンで友情を深めたミス・アメリカが誘拐された事から、胸に秘めていた捜査魂に火がついたハート捜査官。
大事な友達を無事助け出す事が出来るのでしょうか。


というストーリーでお送りしています。


前回、晴れてカップルになったこんかぎりニヤけた男でしたが、冒頭からハート捜査官はサックリ振られてしまったようです。
しかも電話での別れだったので、今回あのニヤけ男は姿すら現しません。
よっぽど前作での評判が悪かったのか、看板女優に失礼でもあったのか・・・?
やっぱり、アメリカ黒映画史上に燦然と輝く 『キャット・ウーマン』 なんかに出たのが、運の尽きだったんじゃないかと思うのですが。


それにしても、ハリウッドのラブ・コメに出て来る相手役は、どうして揃いも揃ってこんかぎりニヤけた男ばっかりなんでしょうね。

で、出て来る女連中がそいつを見て 「ワオ! ゴージャス~」とか言うんです。



ゴージャスじゃねぇYO!!

ゴージャスはゴージャスでも、松野の方じゃ・・  モゴモゴ



まあ、そんなボヤキはともかく、今回はサンドラ・ブロックの意向からか、ハート捜査官の色恋はてんで登場しません。
出て来る異性と、意味も無く恋に落ちるラブ・コメよりは100倍正しい選択だったと思いますが、その分ストーリーを盛り上げる必要もある訳で、“身だしなみ”と無縁だったハート捜査官は、セレブファッションに身を包み、最新のコスメやブランド品を披露します。

新しくパートナーになった、(これまた男顔負けな)フラー捜査官との友情物語も重点的に描いていますし、クライマックスはラスベガスの海賊ショーでの派手な脱出劇で、とても盛り沢山な内容。


・・・なんですけど、だからといってノレるかどうかはビミョーな所。

サンドラ・ブロックが、ブタッぱなを鳴らして「ブガブガ」笑ったり、ゴージャスに変身したり、キャットファイトを繰り広げたり、おかまショーに潜入したり、やりたい放題の七変化を魅せてくれるのですが、やればやる程、一流女優がカラカラと空回りしている感が否めなくなっていくのです。

誰がグレイシー・ハートを呼び戻したのか?
これを2作目にする必要があったのか?
ハリウッドには、まだまだ解き明かされていない謎がうごめいている模様です。
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『テキサス・チェーンソー』

2006年07月29日
天才トビー・フーパーが74年に作った、スプラッターの傑作 『悪魔のいけにえ』 を、恐れを知らないパール・ハーバー野郎がリメイクしました。

と、くれば、面白い訳が無い。


だって、パール・ハーバーのあいつですよ。

私も100円じゃなかったら借りていません。
でも、私の命綱・WOWOWが、リピート放送してくれないんだもの。
大体、夏だってのにホラーの放送が少なすぎやしないか?WOWOW。

まあ、WOWOWに対する苦情は置いておいて、多少の不安を抱えつつも好奇心に勝てずに借りてきた 『テキサス・チェーンソー』 。


圧倒的な程、おぞましい芸術品へのこだわりに満ち満ちていた、オリジナル。
今回のリメイク版はそんなこだわりは殆ど排除され、一般的なティーン・ホラーに仕上がっています。
ですから、“普通に怖い”出来でした。
オリジナルを観ていない人、オリジナルにこだわらない人、重箱をツンツンしない人には、文句なしの正統派ティーン・ホラーとして楽しめるでしょうね。
言ってみれば、
オリジナル ← 神レベル
が、
リメイク ← ジェイソンレベル

レザー・フェイスはおぞましい例のマスクを被っていますし、キ○ガイ一家も登場します。


・・・ただ・・
私はオリジナルで、頭をガーンとやられてしまったクチなので、どうしてもこの方向転換には付いて行かれませんでした。

そこで・・・、

重箱ツンツン、ドーンと行ってみよー!


映画は、古びたワゴン車でイチャつくカップルから始まります。
定番通り、女2人男3人というおミソ付きのグループで、どこかのコンサート会場に向かう若者達。
後部座席でモッチャリモッチャリしているカップルに刺激されたのか、運転席と助手席の二人までイチャつき始める始末。
どっかに止めてやれよ・・・
そう思った矢先、前方不注意で歩行者を撥ねそうになるワゴン。
自分の不注意のクセに、「どこ歩いてんだバカヤロー!」とは、つくづく恐ろしい民族ですね。

その歩行者はと言うと、何やらブツブツ呟き、目は完全にとんだ状態です。
男連中の制止を振り切って、歩行者をワゴンに乗せる女子連中。
何かに怯えているような気配も感じられる歩行者(女)に、大した質問もしない女子連中。
さては「あたし達って優しいのよねー」という、男連中へのアピールの為だったのでしょうか
ところが放心状態だった歩行者が、道の脇の看板を見て、突然取り乱します。
「この道はやめて!逆の方向へ行って!」
とハッキリ指示を出しているにも関わらず、「おいおい・・・イタイの乗せちゃったよ・・」的な空気でドン引きの一行。
おまえら空気読め。

一向に方向転換しないワゴン車に覚悟を決めたのか、歩行者は隠していた銃を取り出し、
「みんな死ぬのよ・・・」
という捨て台詞と共に自殺します。
と、まぁこの時点で大きくオリジナルと違うのが、

・車椅子の弟がいない。

・車に乗せるのが(どうやら)逃げてきた被害者だ。


という2点です。
逃げてきた被害者が、どうしてき○がい一家の近所をノンキにテクテク歩いていたのか判りませんが、それより何よりオリジナルならここで出て来る筈の、き○ガイ一家のホンマルであるお兄ちゃんが出て来ないのが気になります。

もしかして・・・お兄ちゃんはカット?


自殺者を乗せたままコンサートにも行けないので、とりあえず一行は通りかかったガソリンスタンドに立ち寄り、警察に通報する事にします。
はい、また大きな変更点、

・バーベキュー&スタンドの店主がおばあちゃんだ。

あまりにも限りなくオッサンとの境界線が曖昧なおばあちゃんだったので、一瞬オッサンが女装しているのかとも思いましたが、やはり正真正銘おばあちゃんでした。

もしかして・・・オッサン(き○がい長男)もカット?


保安官に連絡して貰ったはいいが、何故か警察署ではなく製粉所に来るよう指示される一行。
その時点で、何故もっと先の警察に行こうとしないのか?小一時間問い詰めたい。
アホヅラ下げて、まんまと製粉所に辿り着いた一行。
どこから見ても製粉所じゃないし。
どう見ても廃墟だし。
さすがに怪しみ始めた男連中は、死体を放置して逃げる事を提案します。
ところがまたもや、取ってつけた様な正義感を振り回し、「保安官を待つ」とごり押しする女子連中。
この時点でも、充分引き返せるのに、と小一時間 (略)

廃墟を探索していると、謎の少年に遭遇します。
まぁ、子供なので害も無いだろうと、軽く放置しつつ、一行はついに少年から「保安官がいる」と教えられた民家を訪ねることにします。
いよいよ例の家が登場ですね。
若干、少年の存在が気になりますが、まぁ子供なので害も無いでしょう。

民家の中から出てきたのは、車椅子に乗った老人。

お・おじいちゃん?!

オリジナルではほぼミイラだったおじいちゃんが、現役バリバリで登場です。
金づちブンブンはあるのか?
これなら外さずに撃てそうだけど・・・


老人の指示に従い、女(エリン)だけが電話をかけに室内に入ります。
見ず知らずの怪しい家に、女一人入れさせておいて、呑気に庭で待つ男(ケンパー)。
彼氏にしたくない男・ナンバー1です。

なかなか戻らないエリンを、やっと探しに向かうケンパーですが、部屋を覗き見していたが為にレザー・フェイスに襲われてしまいます。
一方、家から出てきたエリンは、ケンパーを探して一旦仲間が待つ製粉所に戻ります。

実はその頃、製粉所で待機していた一行のところに保安官が現れて、死体を引き取っていました。
この保安官こそが、オリジナルでいう所のオッサン(き○がい長男)だったのです。
保安官スタイルが、ただのコスプレなのか本職なのかが気になる所です。

仲間の所に戻りついたエリンは、先程の民家にカンパーを探しに行く事を提案します。
が、当然拒否する仲間達。
この状況においては、100%仲間達の方が正しいと思うのですが・・・。
そんな仲間達に、「行くなら行けば?私は探す!」と意気込むエリン。
でも車のキーは渡さない。それがエリン・イズム
どうせぇっちゅーねん!(仲間・談)


結局、尻込みするモーガンとペッパーをワゴン車に待機させ、エリンとアンディが民家に戻ります。
エリンがおじいちゃんの気を引き付けておいて、こっそり家に入るアンディ。
何気に不法侵入です。
マヌケなアンディはこっそりし続けることも出来ず、家具を派手に倒して不法侵入はあっさり露見します。
正当に怒るおじいちゃんに対して、若者特有の逆ギレで開き直るエリンとアンディ。
ついに怒り心頭に発したおじいちゃんは、魔法の杖で指令を送り、秘密兵器・レザーフェイスを召還します。

あとは (密室に) 逃げる・ (行き止まりで) 襲われる・ (また密室に) 逃げる・ (また行き止まりで) 襲われる の繰り返しです。

人数が次々減って行き、お約束通りエリン一人の死闘へとなだれ込むのですが、そこから先にも大きな変更点がありました。

・き○がい一家が大家族になっていた。

私の予感は的中し、お兄ちゃんはカットされていました。
その代わりなのか何なのか、き○がい家族は
おじいちゃん(無職)・おばあちゃん(店主)・オッサン(保安官)・オッサンの嫁(専業主婦)・オバサン(ニート)・少年(無害)・赤ちゃん(誘拐)・犬(噛み付き注意) そしてレザーフェイス(やっぱり女装癖あり)
という大編成になっていました。 
・・・増やせばいいってもんじゃ・・

こんな大所帯になったので、オリジナル中で一番狂気を発揮していた家族の食卓シーンはカットされていました。

勿論おじいちゃんの金づちアタックも無し。

まぁ、男やもめじゃない時点で、食卓にエリンを招待する必要も無いのですが・・・。
それにしても、なんか拍子抜けです。


少年の助けで、何とか民家から逃げ出したエリンは、追いかけてきたレザー・フェイスを何とか振り切り、国道を走ってきたトラックに乗せて貰う事が出来ました。
命が助かり、ホッと一息ついたエリンでしたが、トラックが向かっていた先にあったのは、例のバーベキュー&ガソリンスタンドでした。
数時間前に自分達が拾った歩行者と同じように取り乱し、「引き返して!」と叫ぶエリン。
しかし、叫びも虚しく、あの時の自分たちと同じようにドン引きのトラック運転手は、スタンドに急停車して、中に助けを呼びに行ってしまいました。

エリン、絶体絶命!

しかし、機転を利かせたエリンは見事オッサン(保安官)を欺き、パトカーを盗んで、き○がい一家にさらわれていた赤ちゃんまでも奪還して、無事逃げぬく事が出来たのでした。

めでたし、めでたし。

めでたいか?
映画のラストは、後日き○がい亭に調査に向かった警官が、見事にレザーフェイスに襲われるシーンで幕を閉じます。

・・・続きを作る気、マンマンですね。



パール・ハーバー野朗が製作した割には、まずまずホラー映画として成り立っていましたし、それなりの恐怖は味わえるのではないでしょうか。

とにかく、この映画を楽しむにはオリジナルの存在を頭から消し去る事。
それが大前提です。
まぁ、私のようにオリジナル大好きっ子でも、“変更点に突っ込みを入れる”という楽しみ方は出来るかもしれませんが。

ただ、一つだけ許せなかった点は、

レザーフェイスの足が速かった事です。

あんなに機敏なの、レザーフェイスじゃないやい。


続編の製作も決まっているようですが、やっぱりオリジナルのようなキワモノ路線への変更はないのでしょうね。
中途半端にガチなホラーになる事でしょう。

だってアルマゲドンのあいつだもの・・・。
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『感染』

2006年07月28日
夏だ!


ホラーだ!


スプラッター最高!



こんにちは。オカルトネタで白飯3杯はいける、アガサです。

もはや、ホラー好きな自分ををオブラートに包もうにも、包みを破ってはみ出てしまう。
そんな夏が到来しました。
当然レンタルショップでも、ホラー棚直行です。


あぁいいさ。

こんな自分が大好きさ。

それに、ホラー棚直行は別に夏に限った事でも無いしね!



別に、日々の生活に何らかのストレスがある訳ではないんですよ。
映画全般好きなんです。本当です。(←世帯主様への言い訳コーナー)


と、言う訳で、「こんな蒸し暑い夜に何を観ようか?」と考えた時パッと浮かんだ、ジャパニーズ・ホラー 『感染』 を鑑賞いたしました。


何故 『感染』 だったのか?
理由は簡単。

愛しの佐野史郎様がお出になっているからです。

そして何と、最近では史郎に迫るほどの好感度アップ(私の中で)を果たしている、佐藤浩市(マイラブ)まで出ているとなれば、借りない訳にはいかないでしょう。


佐野史郎佐藤浩市だなんて・・・。

料理で言うと、なんでしょう。


スパゲッティの上にカレー


料理のIT革命やー!
もう古いですか? この言い回し。


とにかく、大好きな二人がホラーで競演だなんて、盆と正月が一度に来たような大騒ぎです。

前置きが長くなりましたが、そんな 『感染』 のあらすじをざっと紹介しますと、


経営難で廃業寸前のとある総合病院では、今日も残り少ない備品(医薬品)と足りない人手で、何とか患者の命を救おうと懸命な救命活動が行われていました。
真面目な医師・秋葉(佐藤浩市)やお金に困っているらしい医師・魚住(姉さん事件です)、有能な婦長(ケンワタナベの現嫁)などが不眠不休の看護を続けていた時、一人の患者が急変します。
心配停止になった患者に対し、懸命に蘇生術を施しますが、いかんせん睡眠不足&過労状態のスタッフ達。
薬品の言い間違いから医療事故を起してしまい、患者は亡くなってしまいます。
責任を取ろうとする秋葉医師でしたが、魚住医師や居合わせた看護士達に諭され、事故を闇に葬る決意をします。
投与ミスした薬品もろとも、患者の肉体組織を腐らせてしまおうと、空いた病室にストーブを運び込み腐敗を促そうと目論む、秋葉医師たち。
その頃、救急受付に一台のストレッチャーが置き去りになっているのが発見されます。
そこに横たわっていたのは、原因不明で内臓が溶け出した急患患者。
感染の恐れがある為、外部に救援を頼もうにも、只今医療事故の証拠隠滅作業の真っ最中。
それに、本当は一刻も早く専門機関に転送したい秋葉医師だったのですが、そこに突如現れた赤井医師(愛しの史郎)から半分脅しとも獲れる言葉をも受け、無理やり“未知のウイルスの研究”の為、その急患患者を保護する事になります。
その直後から、奇怪な現象が次々に起こり始めます。
溶け出していた急患患者が消え、監視にあたっていた婦長が感染。
ウイルスは脅威の感染力で、看護士や医師をどんどんえじきにしていきます。
感染の拡大で、生存しているのは秋葉医師と赤井医師(とその他の入院患者)だけに。
そんな状況下に於いても、平然と薄ら笑いを浮かべ続ける赤井医師。
秋葉医師は彼に疑いの目を向けますが、赤井医師の口から語られたのは、驚愕の事実だったのでした!



かいつまんで言うと、
緑のスライムを撒き散らし、病院関係者が次々に溶けて行く物語
ですかね。


この作品、特筆すべきは史郎の怪演。

パッケージに名前が大きくクレジットされているにも関わらず、本編開始後30分過ぎても登場しなかった時には、
「騙された・・・?」
と不安が過ぎりましたが、一度登場してからと言う物は怪奇俳優の真骨頂


メガネを外した史郎は、メガネ有りの時の数倍不気味な顔立ちになるんですよ。
知ってましたか?
そこがまたステキなんですが、ここまで特殊メイク無しでホラーにそぐう史郎って、一般的にはどうなんでしょうね。
オカルトな雰囲気を醸し出している史郎も、私の目には白馬に乗った王子様並みに輝いて見えるのですが、一般的にはどうなんでしょうね。


そして、そんな“どっから見ても120%クロ”の史郎に翻弄される、希代の色男・佐藤浩市のまたカッコいい事。
月9なんてかったるくて見てられないのですが、やはり佐藤浩市の為だけに見る事にしようか・・・。そんな自身の心の揺れを感じました。


この病院を正常に保っている、と言っても過言ではないほど、皆に信頼されていた秋葉医師(佐藤浩市)は、何故最後まで感染を免れていたのか?
赤井医師(史郎)は、本当に一連の感染騒ぎの黒幕なのか?
救急で担ぎ込まれた患者は、一体どこに消えたのか?

その全ての答えとなるのが、赤井医師の言葉
「このウイルスは、心を蝕む」



↓ハッキリとネタバレしてます



つまり、医療事故を隠蔽しようとしていた医師や看護士達が、良心の呵責から自滅していった。
謎の感染病とは、罪悪感だった訳ですね。
冒頭で精神科医が、
「目に映る色は、全て脳が作り出した色で、それが本当の色だとは限らない」
と言うナイスな説明セリフを口に出していましたが、その言葉の通り、緑のスライム状に溶け出していたのは、赤く滴る血だったと言う事です。
医師や看護士たちを殺したのが、秋葉医師だったのか、彼ら自身が自滅したのか、はたまたバトルロワイアルしたのかは定かではありません。

何故、秋葉医師だけが最後まで感染を免れていたのか?
それは彼が罪を罪と認めていなかったからであり、つまり、一番良心を持ち合わせていたかのように見えた秋葉医師が、一番性悪だったと。


怖いですねー。


ちなみに、赤井医師の正体は?と言いますと、何と“医療事故で亡くなった患者”だったんですね~。
“重度のやけどを負って意識不明だった患者”なので、顔も包帯で隠されていたのです。
最後に正体がわかるシーンで、顔の包帯を剥がされた時、下から現れた史郎の顔・・・。


ステキ・・・ 

じゃなくて、


ブキミ・・・!

いや、やっぱりステキ(どっちでもいいか)


無力な自分を、死に至らしめた医療従事者たちへの復讐。
だったら、何で最後に精神科医まで緑スライム地獄に陥ったのか判りませんが・・・。
・・・ついで?
もしくは・・・サービス?(どっちでもいいか)


夏の夜にピッタリな、背筋も凍るホラー。
(でも、舞台は冬みたいですけど。)
古びた廃院間近の病院を舞台に、恐怖の一夜が始まる。
(でも、外観はピッカピカの真新しい病院ですけど。)
様々な心の闇を抱えた医療従事者達を待ち受ける、恐ろしい怨念。
(でも、イヤミな外科医が殺される件は、本件には全く関係ないですけど。)
謎の老婆の目に映っているのは、死者か?幻か?
(でも、同じく意味深に登場する謎の少年は、全く以って必要ありませんでしたけど。)
おたんこナース、星野真理。
(でも、モロ師岡と病室で何をしていたんでしょうか。)


雰囲気だけなら、そこそこ怖がれるホラーだったのではないでしょうか。
これくらいなら、TV放送にも問題なさそうですし。


それよりなにより、特典映像で入っていた 『予言』(『感染』と同時公開されたホラー作品) に出ていた、三上博史の恐怖顔が恐ろしくて、夢に出そうで怖いです。
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『オペレッタ狸御殿』

2006年07月23日
映画の黒歴史に、また新たな1ページが加わった・・・!

世界の映画人からリスペクトを受けている(らしい)鈴木清順監督、御年83歳。

数々の名作を送り出してきているそうですが、私にとってはこれが始めての清順作品でした。


今どき“オペレッタ”を選択した勇気と、“チャン・ツィイーが狸姫”と言うところに惹かれて観て見ましたが・・・。



ゴメン・・・
ついていかれんわ・・・。



これが清順作品なのか?!

これが芸術なのか?!

もしこれが、映画的センスの試金石だったのだとしたら、私にはセンスが無いと言う事なのでしょう。
映画大好きだったんだけど・・・。
みんなごめんね。
私の“映画と言う夢列車”も、どこにも辿り着けそうにありません。


と、一瞬思いましたが
映画大好きなので、やっぱり観続ける事にしました。
“すきなものだけでいいです”は今日で閉鎖。

これからは、“新・すきなものだけでいいです”と言う事で。

うそです


今まで観た中で、一番美しくないチャン・ツィイー。
学芸会並みの歌謡シーン。
カンペを見ているとしか思えない、オダギリ・ジョーの目線の泳ぎっぷり。
やりすぎで胸焼けしそうな平幹二郎(と由紀さおり)。
訳がわからない場面転換と幻想シーン。


何もかもが意味不明で、リモコンの早送りボタンが私に
「押すなら今よ! 押してご覧!」と誘い掛けるのを無視するだけで精一杯でした。


とにかく、“狸と人の恋物語”というからには、幻想的でウットリするような御伽噺を期待してしまったのですが、この裏切り方が鈴木清順だと言うのなら、私は清順作品と相容れることは出来ないのでしょう。

売りの一つだった、デジタルで復活させた美空ひばりも、「だから何だ」と言いたくなる様なちゃっちい(※安っぽい)出来で、いっその事“エンジェルひばり(そっくりさん)”とかを使った方が本物らしかったような気がします。


唯一、狸姫のお目付け役の薬師丸ひろ子だけが歌声も姿も美しく、私の失われた2時間を辛うじて救い上げてくれましたとさ。
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『エミリー・ローズ』

2006年07月22日
仏教と神道がメインの日本において、一般的には受け入れられない運命にあるジャンル。


いわゆる宗教モノというやつ。


“神棚や仏壇に手を合わせてチーン”に慣れ親しんでいる日本人に、キリストがどうとか悪魔がどうとか、はたまた信仰がどうとか言われても、ピンと来ないのも無理は無いのかもしれません。


でも、呼び名はともあれ、目に見えない大きな力や邪悪な存在を全く感じた事が無い人って、居ないんじゃないでしょうか。
と、私は思います。


貧しくも、清く正しく勤勉家の少女、エミリー・ローズ、19才。
ごく普通の大学生活を送っていた彼女は、ある日突然不可解な現象に襲われます。
それは、体の硬直や目に映る恐ろしい影。
自分の中に、何か邪悪な物が入り込んでいると判断した彼女は、西洋医学ではなく、教会と神父に助けを求めます。
しかし、悪魔祓いの甲斐も無くエミリーは死亡。
検察が神父を過失致死で訴え、神父は法廷で裁かれる事となります。
頑なに「真相は法廷で自分の口から話す」と主張する神父。
そして、彼の弁護を担当する事になった女弁護士エリンもまた、徐々に不可解な現象に襲われる事になります。
果たしてエミリーは病気だったのか?
それとも本当に悪魔に取り憑かれていたのでしょうか?



実在の事件に基づいて。
という一文が、映画の冒頭に写し出されますが、そこは映画。
エンターテイメントな訳で、全てを鵜呑みにしない事が肝心です。


映画のラストにも、「エミリー・ローズのお墓は、今も沢山の人が訪れる」というあとがきが出てきますが、元になった事件はドイツ人のアンネリーゼさんと言う人らしいので、


そもそもエミリー・ローズじゃないじゃんって話です。


そんな訳なので、当然女弁護士にまつわる怪奇現象秘密を保持する神父悪魔の恐怖に負けて命を落とす証言者なんかも脚色なのでしょう。


しかしながら、そんなドラマティックな付け足しを差し引いても、この映画で描かれている事件はとても考えさせられるモノですし、悪魔についてのプチ情報も大変興味深いです。


エミリー・ローズが襲われた現象は、作中では病気とも悪魔とも、どちらともとれる様な描かれ方になっています。
焦点は、神父の行動が罪になるかどうか。その一点です。


つまり悪魔憑きの映画のようですが、かなりの割合で法廷モノなのです。


ホラーばっかり観ている訳じゃないですよ!(←各方面に対する言い訳)


自分が悪魔に取り憑かれたと信じる少女。
医学の力に救いを見出せず、神の力に助けを求めた彼女の行動を非難する事なんて不可能でしょう。
人なんて弱いものです。
自分の手に負えなくなった時は、残るは神頼みしか無いのです。
当たり前のようなこの理論も、法廷においてはオカルトちっくな代物としか扱われず、女弁護士は苦戦を強いられます。
今作は“エミリーが取り憑かれていた”寄りに作られているので、攻め立てる検事に対して、
「何てわからず屋なのさ!」
「法廷に悪魔が降臨して全員に見せ付けてやればいいのに!」

はたまた
「お前も蝋人形にしてやろうか!」
なんてヤキモキさせられます。
しかし、インチキ教祖の言葉を鵜呑みにして病気の子供を放置して死に至らせたなんて例が実際に起きている今日に於いては、ただのフィクションとして片付けてしまうのが怖いのも事実です。


責任放棄か尊厳死か。
それを判断出来るのは、本人しかいないのですが、その本人が死んでしまったら一体誰が判断すればいいのでしょうか。


アメリカの法廷モノを観ていると、恐ろしいほど弁護士の力量が全てだと言う事を感じるのですが、今作でも女弁護士が明らかにクロの容疑者を無罪にしたり、その容疑者が釈放後すぐ再犯に及んだりするくだりがあったり、最終弁論では巧みな言葉遣い(同じ単語の繰り返し等)でまんまと陪審員の心を鷲掴みにしたりしていました。


数年後に日本でも裁判員制度が始まりますし、決して対岸の火事では無い話ですね。


そんな法の話の合間に、上手いこと差し込んであるオカルトの部分。
これがまた下品にならす、上手に恐怖を煽っていました。
『エクソシスト』以来、数多の“悪魔憑き”モノが作られましたが、やっと失笑無しで鑑賞出来る優れたオカルトが登場してくれて、とても嬉しいです。
オカルトと裁判シーンのバランスが、とてもいい塩梅で観ていて飽きさせません。


やっぱりホラーじゃなくて法廷モノは面白いなぁ(←ダメ押し)

それにしても、神様ってつくづく“自己犠牲”がお好きなんですね。
苦しい時の神頼み。って、頼んでも助けてくれないのが神様なんだと言う事を、これだけ描き続ける映画界って・・・。

現実は厳しいという事ですかね。
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