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『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

2017年07月29日
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あらすじ・・・
トムがまたもやひとりで全部やっちゃいます!!


(※ 以下、またもや大体ネタバレしています)


マーベル・シネマティック・ユニバースの大成功を見て、「いいなぁ!」って思っちゃったんですよ。
そりゃもう、ハリウッドの映画関係者が軒並み「いいなぁ!おらたちもやりたいなぁ!」って思っちゃったんですよ。
アイアンマンの映画にソーのトンカチが出てきたり、アントマンの映画にファルコンが出てきたり、もちろんアベンジャーズでは全員が顔を揃えたり、もうね、このクロスオーバーのお得感ったらないですからね。 
一粒が二度も三度もおいしくなるんですから、別ジャンルでユニバスらない手はないですって。
というわけで、マーベルのライバルであるDCコミックが「えっ?うちもユニバースやるつもりでしたけど?」と名乗りをあげ、ゴジラやキングコングを抱えるレジェンダリー・エンターテインメントも怪獣大戦争に着手すべくモンスターバース宣言する中、「他に全員集合できそうなジャンルなんかねえかな・・・」って考えた結果、ユニバーサル・ピクチャーズがひらめいたのが古き良きモンスターを生き返らせる「ダーク・ユニバース」構想だったそうな。 想像ですけど、たぶん合ってます。

で、そんなユニバーサルの社運を賭けた一大プロジェクトの第一弾として製作されたのが、本作『ザ・マミー』こと「ミイラ再生」でありますが、いかんせん、吸血鬼や半魚人や狼男といったモンスターと違い、人気シリーズ(ハムナプトラ)が作られていた時期の「ついこないだ感」がけっこう強いものですから、ユニバーサルとしては絶対にはずせなかったわけですよね。
これを当てないとせっかくひねりだしたダーク・ユニバース計画が続かないし、「ハムナプトラでいいじゃん派」のみなさんも到底納得してくれませんからね。
ユニバーサルが渾身の力で放った白羽の矢。
刺さったのは、トムでした。 というか、刺されにいったのが、トムでした。

トム自身、幼少期からだいすきだったモンスター映画のリメイク。 
当代の人気俳優をガバっと集めた壮大なプロジェクトの第一弾。
絶対にはずせないというプレッシャーに、ふだんの3倍ぐらい力が入ったのか、トムはいつも以上にトムでした。
いや、今までだってトムだったんですよ。
普通の労働者をやってもトム、異国に迷い込んだサムライをやってもトム、スケコマシのスパイをやってもトム、ボロを着てても心はトム、トムのためにわがままにぼくはトムだけを傷つけない。
でも、今回のトムはなんかもう、やる気がありすぎたのかなんなのか、ひとりで全部やっちゃったんですよね!

邪悪なミイラに立ち向かう頼れるヒーローはトム!
邪悪なミイラに狙われる愛されボディのヒロインもトム!
邪悪なミイラの隠れ場所を当てちゃう賢者的な役割もトム!
邪悪なミイラとの殺伐としたやり取りの中ユーモアでガス抜きをするコメディリリーフもトム!
なんだったら、常人ではありえないぐらい長時間水中に潜っちゃうので半魚人的なトコもみせちゃうトム!
一回死体になってからウホーってよみがえっちゃうトコがフランケンシュタインっぽいって言えなくもないトム!
敵の生気を吸い尽くしちゃうあたりは吸血鬼感があるトム!
覚醒したら牙むいて獣っぽかったので狼人間みたいなアレも醸し出してたトム!
最終的にいいトムと悪いトムがひとつの体に同居してジキルとハイドにも寄せてきちゃったトム!
まさしくひとりダーク・ユニバース状態!!!


わかっていた。
トムを起用した時点で、こうなることはわかっていた。
だって、トムが出るのに他のモンスターなんかいるかぁ?って話じゃないですか!
たとえここに透明人間がいたとしても、透明なやつが存在感の煮凝りみたいなトムに敵うわけないんですよ!
っていうか、途中全裸になってたから、透明人間的要素もトムがこなしちゃってた気がします! はい、ミッション・コンプリート!

物語の終盤、愛する女性を生き返らせるため自らモンスターと化してしまったトムですが、ザ・ばけものって感じではなく、かなり自由な意思で抑制可能なようですので、呪われた身体でよろよろどころかゾンビ馬に颯爽とまたがって、ちゃっかり友達も生き返らせてそうさ今こそアドベンチャー!なエンディングを迎えていました。 さすがはおれたちのトム!この世はでっかい宝島!

聞くところによると、アメリカでの興行収入は期待を大きく下回り、でっかい風呂敷を広げようとしていたダーク・ユニバースの存続に影響があるとかないとかささやかれているようですが、わたしに言わせればトムはなんにも悪くないですね!
今後もいろいろなモンスターが登場予定のシリーズにトムを出して、しかもトムに古代エジプトの死の神を宿らせるほうが悪いんです! トムが神って! 属性強すぎだろ! せめて妖精ぐらいにしときなさいよ! もうね、歯の妖精ぐらいでいいよ! ファンシーなやつで!

トム以外に目を向けても、呪われた砂漠の王女を演じたソフィア・ブテラさんは超かっこいいし、ミイラが追いかけてくるシーンはちゃんとモンスターパニックしてましたし、丸太で殴っただけで崩壊するようなミイラの脆さもおもしろかったですし、いちいち体を張ってスタントさせたアクションも見ごたえありましたし、すきな部分はたくさんありましたよ。
そこにトムが加わるんですから、わたしとしてはこんなもん「大満足」以外言いようがないです。
あまりにトムトムしかったため、スタジオのみなさんもダーク・ユニバースの別作品にトムを出す勇気がなくなっちゃったのではないかと思いますが、不安になった時には「モンスターを倒せるのはモンスターだけ」という言葉を是非思い出していただいて、なんだったらトムにひとり25役とかを与えて、ホントに全部トムにやらせちゃえばいいんじゃないでしょうかね。
モンスター(トム)を倒せるのはモンスター(トム)のみなんですから。





― 追記 ―

・ まあね!わかりますよ! 酷評されているのもアメリカでいまひとつヒットしてないのもわかります! だってストーリーが割とはちゃめちゃでしたからね!

・ トムがめずらしく「身勝手なやつ」という設定で、遺跡から盗んだお宝を勝手に闇マーケットで売りさばいちゃったり、女の人をコマして利用したりして、「おっ!トム新機軸じゃん!」と思わせるものの、あっという間に自分の命より女の人の命を優先したり、敵の女の人にも同情を寄せる優しさをみせたり、命懸けで君を守る!ってヒーロー然としてみたりと、いつものトムに戻っちゃうので、だったら最初からいつものトムでいいじゃん、というか、女の人を死んでもいい程愛してしまっていたタイミングが全くわからなかったです。 わたしとしては、「ついてくるな」って言ってるのにしつこくつきまとう、典型的なうっとうしい女として登場していた人なので、「トム・・・はやまるな・・・!そいつのそれは自業自得というやつだぞ・・・!」ってハラハラしてしまいました。

・ わからなかったといえば、冒頭から出し惜しみなく登場するジキル博士もよくわからなかったですね。 

・ ジキル博士が率いる、「この世の悪を見つけ、捕らえ、調べ、破壊する」をモットーとする秘密組織・プロディジウム。 彼らの今までの実績が全く語られないまま、アメリカ軍やイギリスの政府に圧をかけちゃって、立ち位置がホントに謎! 

・ イメージとしてはシールドみたいな世界的なアレをナニしたかったのでしょうが、そもそもリーダーであるジキル博士が常にお注射していないと悪の権化・ハイド氏に変身してしまうという危険極まりない人という時点で、プロディジウムに対する不安が尋常じゃない。 だいじょうぶなのかその組織。 っていうか全然「悪を見つけ捕らえ・・」出来てないじゃん。 ちょいちょい現れる目の前の悪に対して放任状態じゃん。

・ 「トップが変身しても自動で部屋にロックがかかるので危機管理は万全」って、そういうことでいいのか・・・ トップを変身しない人に挿げ替えるという選択肢はないのか・・・ っていうかなんでお注射自己管理なの・・・ 案の定間に合わなくて変身しちゃってるじゃん・・・ 間違ってる・・ いろいろ間違ってる気がするぞい・・・

・ 挙句、砂漠の王女が今まさに逃走しようとしている最中、ジキル博士はハイド氏になって自室で大暴れしていたので、王女は野放し状態ですよ。 マジでわけがわからない。 逃走劇を盛り上げるためなのかもしれないけど、「おまえなぁ・・・」という呆れしかないです。 ザ・マミーなんだから、ジキル博士のくだりは簡単な自己紹介だけで済ませてもよかったのではないかでしょうかね。 色気出して盛り込み過ぎた結果がこれですよ。 ちゃんとやろうよ。 ミイラが泣いてるよ。

・ 悪魔に魂を売り渡した王女は、「自己承認欲求」という呪いに蝕まれていたのですよね。 男児しか認められてこなかった王位継承者候補の座に、女性として初めて名を連ねた王女。 その裏には彼女の身を削る努力があった。 心も体も頭脳も戦闘力も、男以上に強くあろうとし、実際そうなった王女はしかし、弟が生まれた瞬間あっけなく王位継承者ではなくただの王女に戻ってしまった。 自分は価値のない人間なのか。 弟が生まれる前と生まれた後、彼女自身の能力はなんら変わらないのに、「用なし」と位置付けられてしまった。 その怒りと虚しさと哀しさはいかほどだったか。

・ 復活した王女が時折見せる寂しげな表情や、トムに向ける嫉妬の表情は、そんな彼女の複雑な心境を表しているようでとてもよかったですよ。 やってることに全く賛成はできないけど、彼女があのまま王になっていたらきっとめちゃくちゃ張り切って統治したと思います。 あと、誰かにちゃんと愛されていれば、もっと別の人生を送れただろうとも。 神に憑依されたトムの前に佇む王女は、少しの憧れと少なくない畏敬の念と、まるで熱に浮かされたような眼差しを浮かべていて、その姿からは「わたし・・やりましたよね・・! 見事やってのけましたよね・・?!」という叫びが聞こえてくるようでした。 うーん、また復活してほしい!

・ トムがノースタントで行くということは、必然的に共演する俳優さんもノースタントになるという恐怖の法則・・・! 今回も、屋根の上を飛び回ってみたり、実際に崩れ落ちるビルからシャーっと落ちてみたり、セットをグルグル回して役者さんを乾燥機にかけたみたいにもみくちゃにしてみたり、無重力の中でアクションさせてみたりと、喜んでいるのはトムだけだったんじゃないかと心配になるようなおもしろアクション目白押しで、非常にたのしかったです! 王女にどつき倒されるシーンの繰り返しもくどくてよかった! トムが・・・!ボロ雑巾のように・・!ベシャッと・・・!! それ普通は死んでるレベルの打ちどころだから・・!

・ 無敵のトムにもっと活躍してほしいので、それだけの理由で「すきなものだけでいいです」はダーク・ユニバースを支持します! 今後も出来るだけトムでお願いします・・・!







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『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』

2015年08月13日
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あらすじ・・・
今日も今日とて、東ヨーロッパのベラルーシはミンスクにて、テロリストによる神経ガスの密輸の阻止に全力投球のトム。じゃなかった、イーサン・ハント。まあいいや、トム。
優しい仲間に見守られ、無事物騒な積荷を取り返したトムは、次なる指令を求めてロンドン市内にあるレコード店へ向かう。
「あなたが・・あの・・(一度三途の川を渡ったことがあるという)伝説の・・・?」
案内役のショップ店員(に化けたIMFエージェント)から熱視線を送られ、まんざらでもないトム。トムのいいところは、まんざらでもない感を全く隠そうとしないところ。まんざらでもない。ああ、まんざらであってたまるものか。
「もっと褒めていいんだよ」と言わんばかりの笑みを浮かべるトム。かわいいよトム。
合言葉にパスし、一枚のレコードを受け取ったトムは試聴用ブースに入り、そっと盤面に針をおとす。
しかし、そこにおさめられていた指令のデータは、IMFからのものではなかった。
声の主は自らを「シンジケート」と名乗り、彼らの目的がトムの抹殺・・というかIMFの消滅・・・ってことは結局トムの抹殺であることを意外と丁寧に説明する。
「なお、このデータは5秒後に消去される・・・」
メッセージが終わると同時にブースの内部に流れ込む睡眠ガス。
薄れゆく意識の中、トムの瞳に映ったのは無残に殺されるエージェント。そしてトムに冷酷な眼差しを向ける初老の男性。

(お前だけは・・・絶対に・・許さない・・・!)(せっかくオレを慕ってくれたエージェントを殺したから・・)(もったいないことしやがって・・・という意味で・・)(地の果てまで追い詰めてやる・・・)(もしかして・・逆にお前もオレのファンだったとかそういうパターンもあったりする・・・のか・・・)(その可能性も含めて追い詰めます・・・)

トムすなわちIMF(インポッシブル・ミッション・フォース)と謎の犯罪者集団・シンジケートとの闘いの幕が、今、切って落とされた!




トムさいこう! ミッション・インポッシブルさいこう!

いやぁ、前作の『ゴースト・プロトコル』も非常にさいこうな作品でしたが、今回の新作もそれに引けを取らないおもしろさでしたね!
トムはついに、M:Iシリーズにおける「完全にウケるコツ」みたいなものをつかんだのではないか、という気がしてなりません。
えっ? あなたにとっては大してウケる作品ではなかった?
そうですか、そうですか。

はい、では気持ちを切り替えて、おおいにウケたわたしが勝手に読み取った「完全にウケるコツ」をご紹介しながら、感想を書いていきたいと思いますよ!



【出会った女はコマさない】

セクシーなチャンネーに色目を使い、ジェームズ・ボンドを気取っていた2作目からは考えられないようなストイックっぷり!
それもそのはず、トムことイーサン・ハント氏には、職業柄一切の関係を断ち離れて暮らすことを余儀なくされている嫁がいるのです! 前作にも出てきたから、まだ「妻帯者設定」は継続のはず! 今回特に言及されなかったけど、たぶんそのはず!

トムほどの全身フェロモン野郎ですから、モテない訳ではないのです。
描かれないだけで、常に女性たちから言い寄られているに違いないのです。
ただ、トムの方からは口説かない!
やみくもにネットリとした目つきをしない!
本作にも、トムをやたらと助けようとする謎の女スパイが登場し、トムに自分を探させるフリをして実は誰よりもトムに執着していたりしていました。 
もちろん彼女は(その設定もふくめて)悪くない。 なぜなら相手がトムなのだから。
で、そんな意味ありげなモーションをかけてくる女スパイに、安易なボディタッチをするでもなく、男女ではなく人間同士として接するトム。 逆にすごくグッときましたよね。
色恋で場を盛り上げる時代はもう終わった・・・
これからは人間力の時代だ・・・!(byトム)


【天然っぽさを前面に押し出す】
1作目から3作目ぐらいまでは、とにかく「トムがかっこいい」ということに強くこだわっていたように思うのですが、前作からはその「かっこつけ」を捨て、トムの行き当たりばったり感だったり、ちょドジなところだったりを惜しみなくアピールするようになったのですよね。
これが実によかった。
トムは超人なんかじゃない。 いや、超人なのか。 うん、ごめん、超人だったわ。 でも、超人だけど完璧じゃない。 失敗だってするんです。 いいでしょう?失敗するトム、いいでしょう? みんなも失敗ぐらいするもんね? 親近感、湧くよね? こういうトム、かわいいよね?

うん、かわいい!(わたしの心の声)

人間らしさと、人間とは思えない危機回避能力の高さの両方を兼ね備えることで、トムがミッションに挑む姿には程よい緊張感が張り詰め、「絶対成功するのはわかっているんだけど気が抜けない」という、娯楽作にとってのさいこうのスパイスとなっていました。
この(キャラクターの)力の抜け具合。
若い頃のトムには無理だったことなのかもしれませんし、常に瞳孔開きっぱなしで飛び回っているトムも嫌いではないというかむしろ大好物なのですが、作品に緩急をつけるという意味では、じゃっかんユルい部分がある方がおもしろいですよね! まぁなにせ、演(や)っているのが他ならぬトムですし!(トムがユルいという意味ではなくトムのナチュラルボーンええ人な部分が活きているという意味で)


【英国紳士まつりを開催する】

今調べたら、英国紳士といってもベンジー役のサンモン・ペッグさんと「シンジケート」のリーダー役のショーン・ハリスさんぐらいしかいなかったんですけど、いいですよね。 いいじゃないですか。 わたしはそれで充分ですよ。

ってことで、ベンジーがさいこうなことはとりあえずさておき、今回もっともたまらんキャラクターだったのがこのショーン・ハリスさんなわけでして!
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(全身から漂う英国紳士臭)


「シンジケート」の長にして、非情な殺し屋でもあるソロモン・レーンを演じていたショーンさんの、まぁ麗しいこと麗しくないこと!(麗しいんですよ)
どことなく小動物系の顔立ち(白貂とか)と、小ざっぱりとしたロングコート。手には殺し屋必須アイテムの黒レザー手袋とサイレンサーつきの拳銃。そして、隠しても隠してもにじみ出てくる気品。
そんな出で立ちのショーンさんが、ガラス越しにトムと初顔合わせするシーンの、なんともいえない艶っぽさに、ぼかぁ痺れましたよね! 

もうね、欧州コンプレックスでもなんでもいいですよ。 
アクション映画に英国紳士が出てきて華麗な立ち振る舞いをしてくれるだけで、ぼかぁ満足です!

で、そんなショーン・ハリスさんのフィルモグラフィを眺めていたら、なんとあの『プロメテウス』にも出演されていたとのこと。
えー! ぜんぜんピンとこない! こんな上品な英国紳士、出てましたっけ? どの人! どの役の人なのかな!かな!!

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ヒエッ…


【知的な感じを醸し出してみる】

ドガーン・ボガーンのアクションだけで突っ走っても充分おもしろいのですが、そこにちょっとした知的エッセンスも加えてみたらどうか。
たとえばそう、オペラとか。

ということで、今回のM:Iは「謎の組織と闘う」という表ストーリーにあわせ、プッチーニのオペラ・トゥーランドットを裏ストーリーとして同時展開。
ちなみにトゥーランドットは
「愛に裏切られた美しい姫が、自分に求婚する男性に3つの超難題を出し、体良くお断りしたのちに血祭りにあげる」
という、凶暴なかぐや姫のような物語だそうなのですが、この姫が謎の女スパイ・イルサで、求婚する男性がトムという寸法なのでしょう、美しいオペラの調べとともに姫を自由にするためのミッションがトムに出題されてゆきます。
実際にロケをしたウィーンのオペラハウスの荘厳な佇まい。
その中で行われる、敵味方入り混じった頭脳戦。
かかっている曲のタイトルや意味合いを詳しく知らなくても、なんとなくええもんみせてもろうてる気がする・・・ オペラだし・・・ ほら・・あの・・イナバウワーの曲だし・・・!

知的好奇心への絶妙なくすぐり感で、アクションに重厚さをプラス!
やったねトム!

ただ、この「姫=イルサ」「求婚者=トム」という図式は、よくよく見ていると「姫=トム」「求婚者=イルサ」でも通用するような気がね、しないでもないんですよね。
シンジケートの手におち絶体絶命のトムを、我が身の危険を顧みず助け出すイルサ。
シンジケートに車で追われ万事休すのトムを、組織での立ち位置が危ぶまれるのも構わず逃がすイルサ。
シンジケートに先駆けて極秘データを盗み出そうとして酸欠&意識不明になったトムを、ギリギリ冥途にインする直前に蘇生させるイルサ。
しかし、3つの難題をクリアして、姫(トム)に「一緒にどこか遠くへ逃げない?」と求婚しても、姫からの色よい返事は期待できません。
それはなぜなのか?

続きは次のコーナーで!


【友達を大切にする】

今回作中で何度も登場したセリフ、それは「フレンド」。
いつも単独プレイのようなトムのミッション。 しかし、いつでも陰にはトムを支えてくれていた仲間がいた。
お待たせしました、「ベンジーさいこう」のコーナーです。

先ほど「求婚者=イルサ」という説を書きましたが、さらにもうひとつ「求婚者=ベンジー」という含みも持たせているのが、本作のあざと恐ろしいところでして。 えっ?その場合姫は誰か? その場合もこの場合も、んなもんトムに決まってるじゃないですか!!!

差出人不明の招待状でウィーンくんだりまでノコノコ出掛け、トムのミッションに積極的に参加するベンジー。
「もしもトムがヘマをしたら敵に捕まり拷問必至」という厳しいミッションにも積極的に参加するベンジー。
意識を取り戻したばかりでフラフラのトムが運転する車にも積極的に乗車するベンジー。
どちらかというと頭脳担当で、体力勝負には向いていないはずのベンジーが、数々の難題にも臆することなくチャレンジする理由。
答えは「フレンド」です。
ベンジーにとって大切なフレンドであるトムのため。
かけがえのない仲間であるトムのため、ベンジーはど根性でミッションに参加しているのです。
そんな求婚者に対する姫の答えは・・・そう・・もちろん究極の愛・・・!

巻き添えになって木端微塵になる可能性がある中、愛するベンジーを助けるため、途方もない量のデータ(口座番号や個人名など)を暗記し敵陣へ乗り込むトム。
ね! 姫がイルサの想いに応えられない理由、ご理解いただけましたよね!ね!

また、トムを「フレンド」と呼び、大切にするのは、ベンジーだけではありません。
IMFが解体され、その後強制的にCIAに入ることとなったブラントも。
第1作目からトムと関わってきたルーサーも。
そしてトム自身も、仲間たちを「フレンド」として、彼らのために命を懸ける。
IMFがどの程度の規模の組織なのかよくわかりませんでしたが、少なくともトムとその周辺のみなさんはエージェントとしての誇りを持ち、結びつきを何よりも大切にするのですね。 ステキやん・・・ めっちゃステキやん・・・・!

スタンドプレイのように見えて実はチームプレイだけど落ち着いて考えたらやっぱりほとんどトムしか活躍していない。けど、まぁいっか!
と、お風呂上りに体に吹き付けるハッカスプレーのような爽快感を味あわせてくれること請け合いです!
刺激が絶妙すぎて、クセになったらゴメンやで!


【みんなトムを好きになる】

仲間がトムを好きになる。
イルサもトムを好きになる。
トム率いるIMFのメンバーを煩わしく思っていたCIA長官までも、結果トムを好きになる。
正義に尽くすみんなは、全員トムを好きになるんだなー・・・ と思っているじゃないかですか。
そこの御仁!油断めされるな! トムを好きになるのは味方だけではございませぬぞ!

シンジケードを率いる元MI6エージェントのソロモンさんだって、初めて会ったその時からトムに夢中なんですからね!!

オッケー、ちょっと聞いてくれ。 違うって言う前にオレの話を聞いてくれ。
だってね、まず、「催眠ガスで眠らせるだけ」なんつうヌルい捕まえ方している時点で完全にアウトじゃないですか。
シンジケートの目的はなんですか? IMFの消滅ですよね? 
てことは、トムさえいなければ目的は達成したも同然でしょ?
じゃあなんでひとおもいにやってしまわないんですか!! 

トムを拷問したって、何も吐く訳ないんですよ。そんなことはソロモンさんだってわかっているんですよ。
なんだったら、イルサが逃がすことも織り込み済みなんじゃねえの、とわたしは思いますよ! なぁソロモンさんよォ! ネタはあがってんだぜ?!

その後も、オペラハウスではトムにとどめを刺さない。
いかにもトムが目を輝かせて侵入しそうな特殊な場所にデータを保管する。
バイクみたいな無防備な乗り物で逃げるトムを、車ではなくあえて同じバイクで追わせる。
放っておいたらすぐイルサと接触をはかるんだから彼女にGPSつけとけばトムの居場所も把握できるのに、しない。
世界トップクラスのエージェントであるトムを捕獲するために配置する人員が、明らかに少なすぎる。

いくらなんでも泳がせすぎだろ!(嬉しい悲鳴) 

もちろんソロモンさんも悪くない。 なぜなら相手がトムなのだから。
トムっていうことを差し引いても、あれだけ数多くの伝説のミッションをこなしてきたエージェントですから、あわよくば仲間に引き入れたいと思っても不思議じゃないですよ。 
だいじょうぶ、ソロモンさん。 あなたの気持ち、わたし、よく、わかります。


【とにかく体を張る】

トムが体を張るということは、相棒であるベンジーも張るということなんですよお客さん!!
車内搭載カメラにとらえられた、横転する車と回転するトム、そしてその隣でリアルガチな反応をみせるベンジー。
彼が吐くセリフはもはや、紙に書かれた言葉ではない・・・!
まさに本気と本気のぶつかり合い・・・ それはまるで、「奇跡の人」でマジもんの格闘を繰り広げた北島マヤと姫川歌子のような・・・!

あと、イルサ役のレベッカ・ファーガソンさんもかなり本格的なトレーニングを受けたそうで、アクションシーンではトム以上のキレっぷりを魅せていましたよね。 超すばらしいですよね。
オペラハウスの屋根からロープ伝いに滑り降りるシーンも、スタントなしだったようで、メイキングを観ていたらうらやましすぎてよだれが滝になりました。



わ・・わしもトムにしがみついて屋根から滑り落ちたいよー!!!!


【そしてやっぱり仲間を大切にする】

今回、IMFが対峙するのは、敵といえどただの悪人ではありません。
シンジケードを組織しているのは、もともと各国に所属していた諜報部員たち。
「死亡」したり「行方不明」になったり「引退」したりしていたはずの彼らは、イギリスのMI6長官が極秘に進めていた新たなる秘密組織にスカウトされたもののそのまま放り出され、ならば、と汚れ仕事に手を染める「ならず者」エージェントとして暗躍していたのです。
その組織は完全に非公式で、英国首相の了承も得ていません。
言いだしっぺのMI6長官はというと、責任を取るつもりなど毛頭なく、潜入捜査に送り出したエージェント・イルサをうまいこと利用して、なんとか組織を「なかったこと」にしようと目論む始末。
つまり、非合法なシンジケートのメンバーも、MI6に在籍するイルサも、無責任な偉い人に使い捨てにされた可哀想なエージェントだったのですよね。

使い捨てといえば我らがトムもまた同じ。 
IMFのメンバー殺害の濡れ衣を着せられ、逃亡者となった1作目だって。
服務規程違反で拘束され、ラビットフットとかいう訳のわからないシロモノをつかまされた3作目だって。
指令に従って機密ファイルを探していただけなのに、ゴースト・プロトコルを発動されてトカゲの尻尾切り扱いされた4作目だって。
「もう全部あいつのせいにしちゃおうぜー」とか「あいつ死んじゃったってことにしちゃおうぜー」とか、そりゃもう今まで散々やられてますからね!
彼らの気持ちがわかるのわかんないのって!
同じ使い捨て要員としてすげえわかるから! お前らの気持ち、わかるから!

シンジケートに対しては割とサバサバとした態度でしたが、イルサに関しては全身全霊で前のめりだったトム。
美しいだけでも強いだけでもない、トムと同等のスキルを持ったエージェント・イルサ。
だからこそ、トムは彼女と恋におちない。
もちろん、それを匂わせるようなシーンはありましたが、あくまでトムは「どれだけ組織に尽くしても、簡単に使い捨てされる不憫な存在」として彼女を理解し、共感し、自由を与えたいと切に願うのです。
今回トムを突き動かしていた原動力は、世界に不穏な種をまく「シンジケート」の壊滅ではなく、「ひとりの気の毒な同業者に自由を与えたい」という想いだったのかもしれませんね。

そう、ここでも繰り返されたのは、「仲間への想い」。

物語のラスト、わたしはてっきりトムが、MI6からもシンジケートからも解き放たれたイルサを自分のチームに誘うのかと思っていました。
でも、トムはそうしなかった。
そりゃそうですよね。 そのため(自由にするため)の闘いだったのだから。

キッチリ捕まえたソロモンさんを殺すのではなく、法の裁きに委ねるところもすごくよかったですよね。
この対処も、トムの中に「ただの悪人ではなく組織に利用された憐れな仲間」という気持ちがあったからなのではないかなぁと、わたしは思いました。
感情に任せない、公平な扱い。
かっこいいよ、トム。
ぼかぁやっぱりトムが大好きです!


【娯楽に徹する】

小難しいこと一切なし!
資金の問題も偽造パスポートの問題もコネの問題も難なくクリア!
仕組みはわからんが、国境を軽々越える!
超小気味いいテンポ!
(シンジケート)の規模も、身内(CIA)のわからず屋具合も、友達(IMF)の尽くしっぷりもすべて丁度いい!
「トム・オブ・ザ・リビングデッド」パート2!
仲間のために闘い、仲間のために命を張り、仲間のために一国の首相を拘束し、そんで、ついでに世界も救う!
もうさいこうじゃないですか。
こんな映画トム以外作れませんよ。

冒頭の超絶スタントシーン、ふうわりと離陸する飛行機にしがみつくトムがあまりに幸せそうで、なんだかぼくはちょっぴり泣いてしまいました。
それはとても、幸せな涙でした。
お年寄りからお子様まで、どなたにでも全力でおすすめできる傑作アクション。
近いうちにイーサン・ハント氏に再会できるであろう『ミッション:インポッシブル6』が、今からもう楽しみでなりませんね!




関連感想
「誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいイーサン・ハントのすべてについて教えましょう。」(シリーズ1~3まとめ)
「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(シリーズ4作目)







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『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

2014年12月26日
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かれこれ10年ぐらい通っている美容院があるのですけどね。
ラーメンが好きだったり、パン屋巡りをしていたりと、なかなか話の合う担当さんが居てですね。
「何系のラーメンがお好きですか?」とか「あそこに新店オープンしてましたよ」とか「替え玉無料の店見つけたんですよ」とか、毎回話が盛り上がるわけですよ。
で、先日行った時、「あ、そういえば、○○ってお店知ってます?」と聞かれたので、「んー・・駅前の・・?」って答えたら「そうそう!そこすごいんですよ!」と返されて、「もやしが」「もやしが大盛り・・」「大盛りなんですよ!よくご存じですね!」って感心されたりしたんですけど、ご存じもなにも、もうこの会話で盛り上がるの何度目かわからないっていうか、なんだったら鼻先に魚介スープの香りが漂ってきそうなぐらい繰り返された内容で。
ええ、まぁね、そりゃね、「それ前回も聞きましたよ」と指摘出来ればいいんですけどね、そこまでの会話スキルがないわたしは何も言えず、「チャーシューが厚切り」「麺が太目」「店の入り口に黒ウーロン」みたいな情報の渦に流れ流されるがままなわけで。
あと何回ここを通過すれば、先に進めるんだろう・・・。
食券を出すタイミングも、かやくの追加オーダー用語も頭に叩き込まれてバッチリなのに、まだわたしの手元にはもやしを受け止める小皿はおろか、どんぶりすら届いていない・・・
・・しかし、そう思っていたその時、「で、なんとトッピングにチーズもあるんですよ!」と、今回初めて聞く情報が耳に飛び込んできたので、まだ希望はあるのかもしれません。
次に髪を切りにくる時は上手に話を飛ばしつつ、なんとかスープをすするところまで頑張ってみよう。
ニンニクチップのその先にある世界を、この手に掴める日まで・・・。

・・とまぁ、こんな感じの映画です。

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(※ ずんぐりトムっくり!)

あらすじ・・・
人類は滅ぼうとしていた。
ある日突然宇宙からやってきた蜘蛛のようにクネクネとした宇宙生命体。
「ギタイ」と名付けられたそれらは、圧倒的な統率力と破壊力で地球を侵略して行った。
残された人間たちは、国の垣根を取り払い統合防衛軍を組織するも、神出鬼没なギタイたちになすすべなく蹂躙されるばかり。
唯一の希望は、敗戦濃厚だったヴェルダンに奇跡の勝利をもたらした女兵士リタ・ヴラタスキ。
彼女を広告塔に用いり、必死に民間人を鼓舞するしかない防衛軍に、勝ち目はあるのか・・・。



またもや世界を救います、トムが!(趣向を変えるための倒置法)

「また」宇宙人が襲ってきて、「また」地球がピンチで、「また」トムががんばります!
しかし、「また」そのパターンかよ・・・と敬遠することなかれ!
なんと今回のトムはいつもと比べてかなり様子がおかしい ・・じゃなかった、かなり異色なキャラクターなのれす!

過去にも、「普通の父親」や、「ただの肉体労働者」や、「いきなり侍の村に連れてこられた、刀を持ったこともないペーペーの外国人」などの「ヒーロー」からは程遠いはずのキャラを演じてきたトムですが、実際それらの役柄がどんな働きをしてきたのかというと、「ヒーロー」に程近い、ぜんぜんバッチリ「特殊な人たち」だったわけでありまして。
トム独自の基準。 わたしはこれを「トム・スケール」と今とっさに名付けましたが、トム・スケールでいう所の「ただの肉体労働者」は「宇宙人のたくらみをぶっつぶし、3年かけて愛する人を徒歩で探し当てる」タフガイに相当しますし、「普通の父親」ですと「宇宙人を撃退して地球のみんなを守る」超人レベルに達してしまうのです。

で、今回のキャラクターを見てみますと、本作でトムが演じるのは「統合防衛軍の広報担当官」。
口八丁手八丁で民間人を戦場へと誘う宣伝マンですが、要は自分が戦闘に参加したくないだけのチキン野郎です。
指を紙で切っただけで卒倒してしまう、と豪語するトムは、銃弾飛び交う前線での現地レポートを命じられ腰を抜かさんばかりに動揺しまくり&怯えまくり。
自虐ネタや脅迫めいた文言をまくしたて、ひたすら自己保身に励むトムのかっこわるいことと言ったら・・・
挙句、「これは取材依頼ではなく命令だ」とキレる上官に背中を向け、なりふり構わず脱走を試みるなど、トム史上ないほどのヘタレっぷりを披露。
そう、今回のトムは本当の意味で「ヒーロー」ではない「普通の男」なのです!

ぼくらはこのトムをどう例えればいいのでしょうか・・ トム・スケールの最下層にあたるトムを、どんな言葉で言い表せばいいのでしょう・・ 最も弱く、もっとも使えないトムを・・・
これはもう「サンダルの底についた噛みかけのガム」ぐらいでいくしかないのか・・・

日本のみなさんこんにちは!トムです!今回ぼくが演じるのは、サンダルの底にへばりついた噛みかけのガム的なアレです! でも、かなりおいしいガムです!

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(※ わかりづらいと思いますが、各レベルにかなりの差があります)

ヘタレで卑怯者なトムは、逃亡を試みた不届きものとして少佐から二等兵へと降格させられ、明日大がかりな掃討作戦が行われる予定となっている最前線どまんなかへと送られます。
そして、生まれて初めてパワードスーツを着せられ、銃火器の使い方すら教えられず戦闘に身を投じることに。
本当の意味で「普通」のトムは、目の前で繰り広げられる殺し合いに当然のごとく対応できず、地雷を使って奇跡的に敵を倒すことに成功するも、その反動で自らの命も失ってしまいます。
その際、偶然その相手(敵)がアルファと呼ばれる特殊能力を持つギタイだったことから、トムの身体にもある特別な力が備わってしまう。
しかし、それは決して「棚ぼたラッキー」や「チート」と喜べるような力ではなかった。
地獄のような苦しみをもたらす力だったのです。

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(※ タタリ神VSトム!)

敵の「時間を巻き戻す能力」を身につけてしまったトムは、自分が死ぬたび、1日前の同じ時間まで戻され、上官から「おい起きろチキン野郎!」とたたき起こされます。
全く戦闘経験がなかったため、なんどもなんども罵倒され、なんどもなんども死の恐怖を味わうトム。
逃げ出す事はかなわない、既に知ってしまった未来を仲間に伝えることもできない、気の遠くなるような繰り返し。
そう、結果トムは戦士として人として、強靭な力を手に入れます。
そしてわたしたちは、その強さがどれほどの絶望によってもたらされたものなのかを、トムがもらした言葉や、トムの表情の端々から感じ取らされることになるのです。
この演出、この演技力が本当にすばらしい・・・! トムもすごいしダグ・リーマン監督もすごい・・っていうかやっぱトムがすごい!トムさいこう!!

ビーチ上陸シーンの壮絶な闘いも圧巻でしたし、同じことを何度も繰り返すという、なんだったら単調になりかねない設定を、毎回手を変え品を変えして飽きさせないところも非常におもしろかったです。 シリアスとユーモラスとのバランスも秀逸でしたし。
初登場シーンから生き直すたび変わってゆくトムの目力もね、いちいちグっときましたよね!

ほんとトムはがんばったよ!ラストの表情なんて、ぼかぁもらい泣きしそうになりましたもん!
ええい~あぁ~トムからもらい泣k(ry


あまりにトムとトム以外の扱いが不平等すぎる脚本や、ラストのトム得すぎるオチに納得できない方もいらっしゃるかもしれませんが、しょうがないじゃないかトムの映画なんだからというグウの音も出ないであろう言葉をお送りして、今日のところは長い目でみて頂ければ幸いです。 グウ。



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『オブリビオン』

2013年07月01日
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(※ 以下ネタバレしています)



あらすじ・・・
だから私は彼に言っていたんですよ。 
「それは規則違反よ」ってね。

スカブと呼ばれる獰猛なエイリアンの襲撃を受け60年。
核兵器を用いた全面戦争により侵略戦争には勝利したものの、私たちの地球はあちらもこちらも壊滅状態だわ放射能で汚染されちゃってるわで、もはや人が住める状態ではありませんでした。
人類は地球を捨て、土星の衛星タイタンへ移住することを計画。
お偉方は居住環境が整うまでの間の一時的な避難場所として、テットという名の巨大なスペースコロニーを大気圏外に建設し、生き残った人々を移動させたのでした。
もうこの地球上には人っ子ひとり残っていない。
私と彼、ジャック・ハーパー以外は・・。

そう、数年前、上層部の責任者であるサリーから「ジャックとふたりで地球に行ってくれない?」と打診された時は、すくなからずショックでしたよ。
移住先であるタイタンに水が必要なのはわかるけど、どうにかして海水を移動させなければならないのはわかるけど、なにゆえ私たちがその吸い上げポンプの見張りをしないといけないの? と。
スカブの残党対策なら、監視用ドローンに任せておけばいいじゃない? と。
ドローンが故障したらしたで、もうね、そこは消耗品だと思って放置しとけばいいじゃないですか。
どうしてジャックと私がふたりっぽっちで、ドローンのメンテを引き受けなけれなならんのですか。

もちろん、わたしたちはずっと前からのベストパートナーでしたし・・ いや、「記憶は任務遂行の邪魔だから」ということで上層部によって消去されているのでアレですけど・・・ でも、なんとなくベストパートナーだった気がしますし、とにかく新婚気分で乗り切ればなんとかなると思っていたんですよ。
ジャックはとにかくやさしくて、ケンカになったことなんてありませんでしたから。
ただ、ちょっと合わないなー・・という点も無きにしも非ずでしたが。
うん、それは認める。
だって私が「ごはんよー」って呼んでるのにメカいじりに夢中になってたり、なんだったらもうバレないように自分の趣味部屋つくったろか!みたいな自己中心的なトコ、ありましたし。
ここ、じぶんちじゃないし。 借家だし。 勝手に篭られても困るし。 わかってる?わかってんの?
でもまぁね、仮に険悪なムードになっても大丈夫なように、サリーが居住スペースの一角に「全方向から丸見えの水泳スペース」、通称「すけべプール」も作ってくれましたから、いざとなったらなし崩し的に・・お互い大人なんだし・・・
・・っていうかいやらしい女だな!サリーは!え?! そういう気遣い、嫌いじゃないけどさ!

ともかく、あと2週間、あとたった14日間地球での任務を果たせば、晴れてテットに戻れる筈だったんです。
こんな荒れ果てた地球とは、おさらば出来る筈だったんですよ。
ジャックさえ私の忠告を真剣に聞いてくれてさえいれば。
それなのに、ことあるごとに「地球の文化さいこーだよねー!オレもアメフト見たかったなー!」だの「上の連中は危ない危ないっつってるけど、地球も案外悪かないぜ?(チラッチラッ)」と、地球への執着心を剥き出しにし始めたあたりから、彼は以前にも増して自己中心的になってしまった。
よりにもよって、どんな菌が付着しているかもわからないような地球の植物を「いいもの持ってきたんだー」とプレゼントしてきた時は、ホトケのヴィクトリアと呼ばれていた私もキレましたよね。 速攻で窓から放り捨ててやりましたよね。
私が気づいていないと思っていたのでしょうが、泥まみれの書籍をコソコソしまっていたことも知っていましたよ。
まあ言いませんでしたけどね。 いちいち 言 い ま せ ん で し た け ど ね 。
夜中に汗びっしょりで飛び起きるもんだから、ベッドカバーの洗濯回数なんぞも激増しましたよね。
まあ私が洗ってあげましたけどね。 乾燥機もかけてあげましたけどね。 毎 回 ね 。

でもね、そんなことはもういいんですよ。
我慢できる範囲ですよ。 
どうしても許せなかったのは、私というパートナーがありながら、時折夢を見るようなほんわかとした目でボーッとするという暴挙。 これですよ。
遠い日の花火でも見てんのか? と言いたくなるような、切ないような焦がれるような目つき。
誰よ。 誰なのよ、その女は。 これもう、精神的とはいえ浮気と言っても過言ではないのでは。 
なんや。法的手段に出させたいんか。 内縁の妻の底力見せたろか。

そしてついに、遠い日の花火が現実のものとなったあの日。
やぶからぼうに地上へと墜落した飛行物体。 
ドローンの到着を待たず、自ら調査に向かおうとしたジャック。
「それは規則違反よ」、と私は言ったんです。
今までも繰り返し言ってきたように。
無事任務を終え、テットに戻る日を迎える為に。
だのにジャックは聞いてくれなかった。

そして彼は戻ってきたのですよ。
飛行物体から救出した、めっぽうナイスバディでちょっと影のある訳アリ風な美女を連れて。
初めて会ったはずなのになぜだか以前から知っていたような、意味深な目つきをした美女を・・・鼻の下50センチぐらい伸ばして・・・
こんなこったろうと思ったわ・・・いつかこんなことになるとおもたんや・・ ホンマ・・あれ程忠告したったのに・・・

・・・よしわかった! ならば法廷で会おう!



トム・クルーズさんが人類を救ってくれました!(※2年ぶり約10度目)(※不可能なミッションを含む)

その輝かしいフィルモグラフィにおいて、幾度となくわたしたちの地球を守ってきてくれたトム。
そんなトムがまたもや、個人的な理由で、あくまで私情で、結果論として人類を救ってくれました! 
ありがとうトム! たぶんその他大勢のことまでは考えてなかったと思うけど、とにかくありがとうトム!
しかも本作のトムは過去作品でのトムとはひと味もふた味も違う。
なんと、今回トムは出ずっぱりです! 
あ、今あなた「今までもそうだったじゃん!」と思ったでしょ! 
ちがうんだなー! 
いいですか、今回のトムは、エイリアンにアブダクションされたオリジナルトムを元に大量生産されたクローントム! 
大量生産ですから、5人や10人じゃないですよ! なんと作りも作ったり数万人規模のトムなのです!

地球に降りたっただけで約1000人! 巨大なスペースシップの船内には、その場を埋め尽くさんばかりに増殖したトム!
もはや一家にひとりはトム!
ホームセンターで「おかあさん、うちにもトムほしいよー」と駄々をこね、「ダメよ!こないだトム連れて帰ったばかりでしょ!」と怒られるトム!
空き地の隅のダンボールの中で雨にうたれて泣いている捨てトム! 
そっと傘を差し出す不良少年トム! 
意外な優しさにときめく幼馴染のトム!
トムの過剰供給による、若者のトム離れが叫ばれる昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか!

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(※ こんな崖の上でももちろんスタント無し! そう、トムならね!)

という訳で、トムのことを愛してやまないわたしにとっては、終わらない白昼夢のような作品だった『オブリビオン』。
世界で最も有能な男ことトムが、お水だいすき宇宙人をやっつけるという壮大な物語です。
どれぐらいお水がすきかと言うと、50年かけて海の水をせっせと汲み上げ続けるぐらいだいすきです。
生命探知機(?)に反応しないタイプの宇宙人らしいので、トランスフォーマーのような機械製の宇宙人(宇宙ロボット)なのかもしれません。
機械に水っって必要なの・・・? と思わなくもないですが、たぶん後先考えないタイプの宇宙ロボットなのでしょう。
後先の見通しの悪さは、50年かけても海水を吸い上げきれていない点からも窺い知れます。
もうちょっとペースを上げられなかったのか。
これ想像ですけども、塩分を濾すことに相当苦労していたと見たね、ぼくは。
ていうか、量は豊富だけど質が濃厚すぎて扱いにくい海水すげー!

で、そんなスケールの大きなお話と共に、いや、むしろそれ以上の情熱を持って描かれているのが、とある夫婦の物語なわけですが。

地球に接近してきたテットによって引き裂かれたトム&キュリレンコ夫婦。
記憶を消されクローン化されたトムと、60年間の低温睡眠から目覚めたオルガ・キュリレンコさんが再会した時、止まっていた時は動き出すのか否かという点が、人類の行く末をも左右する重要ポイントとなっており、まぁ結論から言うと、トムが圧倒的な愛の力で、60年間ものブランクもクローン化をも乗り越えてしまうのですよね。
いやいやいや、と。
いくらなんでも、トムのメンタルに頼りすぎなんじゃないの、と。 
まぁ、トムならなんでも可能にしてくれそうな気もしますけども。

この、「大量生産されたトム」をどのように理解するかで、夫婦が迎えるラストに満足できるかどうかは大きく変わってくるのではないでしょうか。
わたしは、言うまでもないことですが、クローン人間を作ったことがありませんので、仮に作った際どのような成長過程を経てゆくのかさっぱり想像がつかないのですが。
ただ、もしも「記憶」というものが、レコードの溝のように脳に刻まれてゆくものだったとしたら、その情報を元に作りさえすれば、例えクローンとして生まれ変わっても尚、同じ人を、同じように、慈しみたいという気持ちが芽生えるのかもしれないなぁ・・と思ったのですよ。
パッケージは新しくなっても、そこに残された心は何度でも繰り返し再生されるのかもしれないなぁ・・と。
「スペア」とか「コピー」とか言ってしまうとそれまでですが、わたしは劇中キュリレンコさんを必死に守っていたトムも、再生された記憶を頼りに足掛け3年で隠れ家(我が家)へとたどり着いたトムも、どちらも本物のトムだと思いましたし、なんかね、「クローン技術」が現実世界においても全くの夢物語ではないだけに、「人間の可能性」っておもしろいなぁ!とワクワクしたのでした。

一見ハッピーエンド風なラストですが、実はその裏で「大量のクローントムとトムのクローンパートナーが木っ端微塵にされる」という、ぜんぜんわらえない悲惨な大作戦が実行されていたトコロも、いい塩梅に感動に水を差してくれてよかったですね。
テットが破壊された瞬間に、地上のドローンたちが全て鉄くずと化してしまったということは、吸水ポンプの監視を仰せつかっていた数十組ものクローントムとパートナーたちも、住処の機能が停止、もしくは崩壊してしまい亡くなってしまったでしょうし。
ただ、あれだけ優秀なクローントムなのに、生き残ったのがたったひとりとは到底思えないので、もう数十年経ったらキュリレンコさんの元にぞろぞろトムが集結してしまうのではないか、という想像が容易く出来てしまい、いい意味で胸を熱くしてくれました。
もはや一家に数人はトム!
おとうさんを名乗るトム過多により、若者のトム離れ(略)

いつもにも増して張り切っているトムが目に眩しく、圧倒的に美しい地球の風景に打ちのめされ、改めて「トムは今日も元気いっぱいだなぁ」、「地球にうまれてよかったなぁ」と、ユウジ・オダのごとく感嘆の声を(心の中で)あげつつ、大満足で劇場をあとにしたのでした。

メカもかっこよかったですよ!


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(※ モーフィアスみたいなモーガンさんもイカしてましたよ!)



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『アウトロー』

2013年02月01日
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あらすじ・・・
場所はピッツバーグ近郊。 川沿いの遊歩道。 穏やかな日常を6発の銃弾が切り裂いた。
5人の死者を出した白昼の惨劇。 
監視カメラの映像や現場に残された薬莢などから、容疑者はすぐに割り出され、身柄を拘束される事に。
揃いすぎた証拠品に事件の早期解決を確信した刑事は、自白供述書へのサインを促す。
しかし、容疑者は自分の名前をサインするかわりに、無言のままひとつのメッセージを書いた。
その内容は、「ジャック・リーチャーを呼んでくれ」。 


と、いうわけで、ぼくらのトム・・・じゃなかったジャック・リーチャーさんがやってきます!路線バスで!

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(文字通りの意味で)(バスで来た。)

イギリス人作家リー・チャイルドさんによる世界的ベストセラー小説「ジャック・リーチャー」シリーズが、満を持しての映画化。
頭脳明晰で、腕っ節が強く、曲がった事がだいきらいな元陸軍エリート捜査官を演じるのは、誰あろうトム・クルーズさんです。
代表シリーズ『ミッソンインポッシブル』とは一味違う、「アウトロー」なヒーロー。
そう、我々は今(トム史上)例を見ないような非常に「男くさい」ヒーローの誕生に立ち会おうとしているのです!
まさに歴史の生き証人! さあ!今すぐ劇場へ!


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(いい意味で変わり身の早いトム。)

軍を退役してからというもの、流浪の生活を送っているトム。
組織には属さず、携帯も持たず、クレジットカードも作らず、定職にもつかないで平日の昼間からゴロゴロしています。  ・・・いや・・えっと・・そういうんじゃなくてね、あのね、決してスーパーニートとかそういうんじゃないんですけどね、アレ・・なんでだろ・・何だかすっごい不安になってきちゃった・・・ごめん、ゴロゴロは想像!オレの想像!
基本的に荷物も持たない為、別の土地に移動するたび衣服一式を買い揃え、前の服はそのままゴミ箱へ直行。
夜寝る前に肌シャツを洗って干しておかないと、たちまち次の日がアウトになるという、緊迫感溢れる毎日です。
さすがアウトロー! 男くさい! パンツは洗ってなかったようなので、色んな意味で男くさい!

そんなトムと容疑者との関係はというと、何を隠そう、どちらも陸軍に所属していた間柄。
容疑者がイラクに駐在中に起こした連続発砲事件を担当したのが、当時憲兵として軍隊内の事件をせっせと捜査していたトムだったという訳なのです。
証拠ひとつも残す事なく、完全犯罪と思われた事件。 それをズバっと解決したトム。
トムなら・・・ (オレたちの)トムならきっと、コトの真相を突き止めてくれるはず・・・
そんな一縷の望みを込めて、最強ヒーロー・トムを召喚した容疑者。
かくして、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンと路線バスで駆けつけたトムの、トムによる、トムファンのためのトム祭り、いざ、開幕です! 
さあ、ファンのあなたは今すぐ劇場へ!


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(巣穴から顔を覗かせるトム&デュヴァル。)

映画の冒頭、冷血な狙撃犯の顔が、いともあっけなくスクリーンに映し出されます。
刑事コロンボ方式の導入部に驚く観客。
淡々と描かれる「無差別発砲」と、迅速な捜査によって割り出された容疑者の身元。
しかし、カメラが容疑者の顔をとらえた時、そこにあったのは一度も見た事のない別の顔。
警察の誤認逮捕が観客だけに知らされたこの瞬間の、たとえようもない高揚感。
すばらしいオープニングであると共に、今後の展開と、てくてくやってくるであろうトムへの期待で、胸がAカップマイナスからDカップぐらいに膨らみました。(※当社比)

監督と脚色を手がけたのは、『ユージュアル・サスペクツ』の脚本で世界を熱狂させたクリストファー・マッカリーさん。
無駄なセリフを排し、色んな事を(トムに)目で語らせるというスマートな演出で、落ち着いた大人な世界を作り上げていたと思います。
そう、130分という上映時間は決して無駄に長い訳ではないのです。
ファーストフードのようなお手軽な食事ではなく、長期熟成したお酒でもたしなみながらゆっくりとあじわう老舗の味のような映画。
もちろん、ファーストフードもおいしいですし、わたしはだいすきなのですが、地道な捜査をユーモアをまじえながら地道に描いてゆく本作も、なかなかどうしておもしろかったですよ。

大雑把にまとめてしまえば
「容疑者の無実をトムが晴らす」
という、ただそれだけのシンプルなお話なのですが、その大きな流れに絡めて、犠牲者の背景、遺族の葛藤、クズみたいな仲間とつるむしかない女の子、イラクで罪を犯してしまった容疑者の心の病みなどなど、細かなエピソードが紡がれており、そのどれもが物語に深みを与え、今思い返しても無駄なシーンなどひとつもなかったように思います。
もちろん、その中心で燦然と輝くトムの「まかせときんしゃい!」という笑顔なくしては、成り立たない作品だった事は言うまでもないのですけどね。

なんというか、実を言うと昔(20年位前)はトムの事、いけすかないニヤケ野郎ぐらいにしか思っていなかった私なのですけども。
年を重ねるごとに輝きを増す(テカってるとかそういう意味じゃなく)(そういう意味もゼロではないけれど)(だってそういう年齢ですし)トムのほほえみ。
観ているだけで「がんばれー!」と応援したくなってしまうのですよね・・テヘヘ・・。
トムを前に湧き上がってくる、この多幸感。 
もはや、トムがサイエントロジーなのではなく、サイエントロジーがトムなんじゃないかという気すらしてきました。
あの、ここあまり深く追求しないでください。

今回のトムは、決して超人ではありません。 イーサン・ハントのように裏をかく名人でもない。
荒くれ者と格闘している最中、背後に立たれてポカン✩なんて事も日常茶飯事です。(茶飯事ってコトはないか)
ただ、彼にあるのは軍人としてのすぐれた身体能力と、抜きん出た洞察力のみ。
そのふたつを武器に、いかにも頼りなさそうな女弁護士が抱えるヤマを片付けてゆく、その手際の鮮やかな事といったらね! ダイレクトに告白します!オレ、トムの事だいすきです!
あと、超人ではないのですが、やっぱ女こどもはトムと視線を合わせるだけで目がハートになりますよね! なぜなら彼はもう、超人とか特技とか、そういうレベルを超えてしまっているのだから!
法に縛られず、余計なしがらみも捨て、自分が信じる正義をもって困っている人を助けてゆくトムの新たな大冒険。
これはもう、おおきなスクリーンで観るしかない! 迷っているあなたも今すぐ劇場へ!


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(続くかどうかはあなた次第!)

お尻がビリビリするような重低音とともに繰り広げられる、大迫力のカーチェイスシーン。
名優ロバート・デュヴァルさんとトムのダブルきゃわわシーン。
いたって真面目なストーリー。
その長さも含めて、アガサは大満足でした。
聞くところによると、本国では微妙なヒット具合だったらしいので、鑑賞を迷っていらっしゃる方はぜひ劇場に足を運んでいただければと。
そしたらまた、トムが「まかせときんしゃい!」っつってバスにのってやって来てくれる・・かもよ!




― 追記 ―(※ネタバレあり)

・ とにかく全編ぶっとおしで「トムきゃわわ祭り」だった訳なのですが、サバンナの岩陰からひょこっと顔をのぞかせるミーアキャットのように「やっほーきたよー」と現れるデュヴァルさんが、これまた超きゃわわでしたね。 ふたりで敵陣へと乗り込むくだりは、胸アツというより萌え転がるといった印象で、じぶんちの茶の間だったら座布団抱えてジタジタしていたと思われます。

・ そんな中、今回のマイ・フェイバリット・トムは「射撃の準備をすればいいだけなのに、なぜか銃を抱えてゴロゴローってするトム」です。 その動きいらんやろ。 だが、そこがいい。

・ 罪を着せられ、警察隊から逃げ惑うトムが、車を乗り捨てシレーっとした顔でバスに並ぶシーンもさいこうでした。 謎の一体感イイネ!「おまわりさんに対する苦手意識」は万国共通!

・ 黒幕を演じていた不気味な俳優さんが、実はドイツの巨匠ヴェルナー・ヘルツォークさんだったとはね! 『ノスフェラトゥ』と『バッド・ルーテナント』くらいしか観た事はないのですが、まさかこんなメジャー系の映画に俳優さんとして出演されるとは・・・。 ええもん魅せてもらいました!

・ その黒幕、「めちゃくちゃおっかない人」として紹介されていたものの、いや、たしかにおっかないのですけど、結局どうして刑事がヘルツォークさんの言いなりになっていたのかよくわかりませんでした。 けれど、最後に中の人がヘルツォークさんだった事を知り、「じゃ、しょうがないか!」となんとなく納得しましたね! もうここは、納得した方がいい!そんな気がする!

・ 関節を弱い方向から攻めれば敵は大ダメージを受ける。 アガサおぼえた!

・ すべて終わったエンディング前。 別の土地へとバスで移動するトムが、車内での揉め事に首をつっこもうと立ち上がる姿を観ていて、なんとも言えない安心感に包まれました。 なんだろう、なんかね、もうずっと観ていたいんですよね、トムを。

・ という訳で、もしも映画の続編が作られないようでしたら、ぜひ日本独自の展開としてトムにオファーし、水曜日の夜9時くらいの枠で『はぐれトム純情派』みたいな連続ドラマを企画してみてはいかがでしょうか。 毎週人助けするトム。 1時間くらいでサックリと。 ほんでまた、次の土地へ・・・バスで・・・。 恋バナもあるでよ!



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